開催日 平成31年1月13日(日)午後1時~4時30分
会 場 手賀沼湖畔 アビスタ第3学習室
講 師 「新アララギ」選者 吉村 睦人先生
内 容 短歌作品の批評、添削指導
会 費 1500円/月
1月3日(木)必着で歌稿(短歌3首)を提出してください。
☆見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆吉村先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の前代表です。開成高校教頭・青稜高校校長を歴任するなど教育者としても知られています。
☆見学または入会を希望される方は下記にメールしてください。
eizan@plum.ocn.ne.jp 手賀沼アララギ短歌会
< *印 新仮名遣い>
三谷和夫:右手に鎌弓手に稲をつかみたる老爺を祀る稲荷神社は(新アララギ2018.11)
佐々木フミ子:「ごめんなさい」と死刑囚の遺骨抱きぬといふその母の胸に去来せしは何(新アララギ2018.11)
木村和子:その兄の突然の死にわが夫は飯を忘れてただ酔ひしれる(新アララギ2018.11)
千葉照子:柔らかき吾が子の尻を抱く夢四十四(しじゅうし)にして叶へつつあり(歌会2018.11)
今野英山:沖縄の友にもらひし糸瓜(ナーベラー)の花ふたつ開く暑き日けふは(新アララギ2018.11)
高橋毬枝:虚しさを放たむとして昼さなか角煮大根をトロトロと煮る(新アララギ2018.11)
山崎日出男:先人が汗して開きし新田にソーラーパネルの鈍く光りぬ(歌会2018.11)
麦島和子:*みずみずしく辛さ程良き葉生姜は亡き義父母と故郷の味(新アララギ2018.11)
岸野トモヱ:*月蒼く火星は赤く輝きて中秋の天しみじみと見る(歌会2018.11)
大倉康幸:*学校と職場の違いがわかっていない若者増えた社員教育(新アララギ2018.11)
相川盈子:*昔話の絵本抜け出ししごとき西の空金星めざして家路をいそぐ(新アララギ2018.11)
宮本通代:災害の少なきこの地恵み多くゆつたりのんびりの県民性育む(新アララギ2018.11)
葛岡昭男:*看護師に運ばれて来し母の荷に最後看取りしぬいぐるみあり(新アララギ2018.11)
丸山さち子:*如己堂に二人の子らを残し逝く父の思いよ原爆忌来る(新アララギ2018.11)
立川多喜子:芋の蔓南瓜の蔓も勢ひて食糧難の戦時思はす(新アララギ2018.11)
戸田邦行:*「イエス様に祈れば何とかなるから」と祖父と異なる母の信仰(新アララギ2018.11)
鈴木英一:古希過ぎて一泊二日のクラス会呼び捨ての名で昔に戻る(歌会2018.11)
新アララギ 2018年11月号より
・鷹狩りの鷹を捕らへし御留山秋山郷の谷深く来ぬ
・疱瘡と飢饉のゆゑに絶えし村「北越雪譜」の跡たづねゆく
・雪の野に苧麻(からむし)織りし布さらす塩沢上布を母は愛せり
・越後塩沢雁木の町にわれは立つ上布求めて母来し町か
・湯宿「高半」今なほ栄ゆ疎開もの久弥は山菜とりて飢ゑをしのぎし 深田久弥氏
・無収入にて親子三人生きてゐし不思議な時代と久弥氏の談
新アララギ 2018年11月号より
・久し振りに銀河を見たと幾人かの北海道の友よりの電話
・公園のベンチに一人と思ひしにかたはらの草よりかすか虫の音(ね)
・一つづつ延命機器の外されてゆく義弟を妻と見守る
・叱られて母と歩きしかの時もコスモスの花咲きてゐたりき
・諦めた筈の思ひがまた出ても追ひ払はずにいたはりてゐる
・学校の帰りに皆で腰掛けし寺の濡れ縁今も残りをり