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3月 30日

2025-03-30 06:43:28 | Weblog

                      花見・桜狩・花衣・花筵・花人・花疲れ

 

 

 

          墨堤の桜を見むと傘さして            細身綾子

 

          寮泊りして夜桜を独占す             栗田やすし

 

          花疲れ黄金いろなす茶を啜る           河原地英武

 

          花疲れ柱に凭れ足袋を脱ぐ            矢野孝子

 

          新聞紙拡げ二人の花見席             岸本典子

 

          寄つてけと呼ばれて坐る花筵           斉藤眞人

 

 

 

 

                

 

 

 

          似合はしや豆の粉飯に桜狩り           松尾芭蕉

 

          けふは花見まじ未来がおそろしき         小林一茶

 

          一群の芸妓に出逢ふ花見哉            政岡子規 

 

 

 

                

 

 

 

          花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ          杉田久女

 

          ともしびのつけば色町桜狩            山口青邨

 

          主義主張異なつてよき花見かな          宇多喜代子

 

          打ちに打つ花見太鼓や韓の唄           大石悦子 

 

          花人のおかる勘平をどるかな           久保田万太郎

 

          かばかりの水にも浮力さくら狩          正木ゆう子

 

 

 

                

 

      ☆ ちょっと嬉しいご報告

       昨日在住の板橋区俳句連盟の句会に参加してきました、2月には投稿しておいた拙句が

       一等賞を頂きました 特別選者の現在NHK俳句の選者堀田季何さんにも「天」で採って

       頂きました こつこつ楽しみながら続けていることに花が咲きました 

 

       みちのくや墓を真中に大青田  ころころ 

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3月 29日

2025-03-29 05:28:38 | Weblog

                       枝垂桜・糸桜・紅枝垂・しだり桜

 

 

 

 

                     

 

 

 

          杉間より流るる枝垂桜かな          沢木欣一

 

          高麗の里枝垂桜が紅潮す           細見綾子

 

          二胡の音に枝垂れ桜の揺れやまず       横井美音

 

          枝垂れたる桜に触れし車椅子         河井久子

 

          つくばひに枝垂桜の枝浸す          青木信子

 

 

 

 

                

 

 

 

          まさをなる空より枝垂桜かな         富安風生

 

          篝火を焚けば揺れそめ糸桜          下村梅子

 

          枝垂桜わたくしの居る方が正面        池田澄子

 

          日がさして影添ふ枝垂桜かな         西村和子

 

          枝垂桜垂れて疎水の水にまで         山口誓子

 

          千木かくす枝垂桜のさかりかな        楠目橙黄子

 

 

 

                

 

 

 

                     

 

 

 

                      サイトから一部資料・写真お借りしています     

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3月 28日

2025-03-28 06:25:21 | Weblog

                              桜・さくら

 

 

 

          さまざまの事思ひ出す桜かな           松尾芭蕉

 

          きのふけふ高根の桜見えにけり          与謝蕪村

 

          見かぎりし古郷の桜咲きにけり          小林一茶

 

          牛島や桜に早き蜆汁               正岡子規

 

 

 

                     

 

 

 

          スカイツリー江戸の桜を見下ろしに        栗田やすし

 

          ため息を咎められたり夕桜            河原地英武

 

          島桜咲き初む風葬ありし村            下里美恵子

 

          夜桜に五重の塔のまぎれなし           井沢陽子

 

          遅桜田毎の水のひかり合ふ            梅田 葵

 

          寺町に寺の託児所桜咲く             ころころ

 

 

 

                

 

 

 

          乱世にあらずや桜白過ぎる            沢木欣一

 

          相会ふも桜の下よ言葉なし            細見綾子

 

          桜さくら各駅停車して桜             津田清子

 

          一切を桜のせゐにしてしまふ           夏井いつき

 

          谷川の音天にある桜かな             石原八束

 

          光陰のやがて淡墨桜かな             岸田稚魚

 

 

 

                     

 

 

                     サイトから一部資料・写真お借りしています           

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3月 27日

2025-03-27 05:52:51 | Weblog

                         野蒜・野蒜摘む・山蒜・沢

 

 

 

            ビル(野蒜)はユリ科(植物分類体系ではネギ科)ネギ属の多年草で、日本全国で見られます地下に

            小さなラッキョウほどの鱗茎(球根)があり、食べられるので、酢味噌でビールのつまみにしています

            秋に長さ20~30cmほどの細い葉を出し、春先球根が育っている頃がたべごろです

 

 

 

                

 

 

 

          国分寺跡へのびるを摘みながら          細見綾子

 

          渡し守畦の野蒜を摘みくれし           栗田せつ子

 

          鈴鹿嶺の風くる土手に野蒜掘る          国枝洋子

 

          草くぐり来し水音や野蒜摘む           中野一灯

 

          野蒜生ふ長者屋敷の在りし跡           武藤光晴

 

          昼休み工夫野蒜を摘みゐたり           磯田なつえ

 

 

 

 

                

 

                  野蒜の花(花期=5~6月)

 

 

 

          竜巻に野蒜飛ぶなり鰻池             水原秋桜子

 

          野蒜噛む旧約悪しき予言満ち           有馬朗人

 

          一と鍬に野蒜の白き球無数            川島彷徨子

 

          白鷺の翔び交ふ下や野蒜摘む           石田あき子

 

          ダムに落ちさうな野蒜の畑かな          刈谷 桂子

 

          野蒜掘れば強きにほひや暮の春          松本たかし

 

 

 

 

                     

 

 

 

                      サイトから一部資料・写真お借りしています                       

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3月 26日

2025-03-26 06:40:41 | Weblog

                   黄砂・霾(つちふる)・よなぐもり・つちぐもり

 

 

            昨日から今日にかけて列島を覆い尽くすように来ています

            つちかぜ、霾晦、つちぐもり、よなぼこり、胡沙来る、胡沙荒る【関連季語】 春塵「つちふる」とは

            文字通り「土降る」で、漢字で表せば「霾」。 毎年春、大陸から飛んでくる黄砂をいう俳句の季語です

            【子季語】 黄沙、黄塵万丈、霾、蒙古風、霾天、霾風、

 

 

 

                

 

 

 

          黄砂降る濃尾平野のどん詰まり          栗田やすし

 

          つちふるや埴輪の兵士一列に           河原地英武

 

          霾ぐもり鳥屋の鵜声のけものめく         国枝隆生

 

          つちふるや鎧めきたる犀の肌           伊藤範子

 

          輪タクの往き交ふ大路黄砂降る          鈴木みすず

 

          黄砂降る信濃比叡の峡深し            武藤光晴

 

 

 

                

 

 

 

          鉢の欄黄塵ひと日窓を占む            水原秋櫻子

 

          ジンギスカン走りし日より霾れる         有馬朗人

 

          霾や渋紙色に月出でて              島 汀子

 

          黄塵に挑むがごとく水を打つ           下村梅子

 

          蒙古風いづれの車夫も活羅漢           永井龍男

 

          霾やひしやげてながきクラクシヨン        夏井いつき

 

 

 

                

 

 

 

                サイトから一部資料・写真お借りしています  

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3月 25日

2025-03-25 04:51:35 | Weblog

                           初桜・初花・桜どき

 

 

 

         昨日3月24日(月)、気象庁は東京の桜の開花を発表しました。 平年の開花日と同日で、昨年より5日早い観測です。

 

 

 

                     

 

 

 

          伊吹見ゆ水の都の桜どき             栗田やすし

 

          肩かるく叩く励まし初ざくら           河原地英武

 

          降り出しの雨に色濃し初桜            下里美恵子

 

          初桜やはき日差しの宮詣り            橋本紀子

 

          初桜見んと医院へ遠廻り             森 妙子

 

          咲かんとす蕾混み合ふ桜どき           ころころ

 

 

 

                     

 

 

 

          一花よりみなぎる力初桜             稲畑汀子

 

          初ざくら古り細りゆく帯巻いて          能村登四郎

 

          初花の夜をたゆたひ雨泊り            吉田鴻司

 

          京を出ていく日の旅の初ざくら          鈴鹿野風呂

 

          みちのくの客もありけり初桜           山口青邨

 

          むら鳥のさわぐ処や初桜             政岡子規

 

 

 

                     

 

 

 

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3月 24日

2025-03-24 05:34:23 | Weblog

                         片栗・堅香子の花・かたつこ

 

 

 

 

                     

 

 

 

          かたかごの花のさゞなみ青空へ          沢木欣一

 

          足のべて休む片栗の花あれば           細見綾子

 

          片栗の花を食べよと朝市女            栗田せつ子

 

          木漏れ日や片栗の花反り返る           花田紀美子

 

          薄ら日を纏ひかたくり咲きそろふ         玉井美智子

 

          堅香子や土間三畳の流刑小屋           安藤一紀

 

 

 

 

                

 

 

 

          片栗の一つの花の花盛り             高野素十

 

          別れゐし子に逢ふごとくかたかごに        林 翔

 

          堅香子の日のゆるゆるとほぐれ初む        吉田鴻司

 

          かたかごの斜面を満たす山の音          黒田杏子

 

          かたかごの花や越後にひとり客          森 澄雄

 

          山窪に見しかたくりの湿り花           能村登四郎

 

 

 

                     

 

 

 

                     サイトから一部資料・写真お借りしています  

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3月 23日

2025-03-23 05:10:59 | Weblog

                        初蝶・蝶・紋白蝶・黄蝶々

 

 

 

                

 

 

 

          鯉の背に初蝶来れば父恋し            沢木欣一

 

          反射炉に初蝶の来て影落とす           栗田やすし

 

          光りつつ蝶が蝶追ふ疎水べり           桜井節子

 

          都府楼の礎石伝へり春の蝶            伊藤範子

 

          初蝶や双子の眠る乳母車             佐々木美代子

 

          蝶飛べりきりんの足を縫ふやうに         中斎ゆうこ

 

 

 

 

                

 

 

 

          白蝶々いつもつがひのあと先に          細見綾子

 

          初蝶や吾三十の袖袂               石田波郷

 

          つまづきし子に初蝶もつまづきぬ         西村和子

 

          初蝶に手を振つて児の誕生日           井上美樹

 

          水際に日暮れを掬う紋白蝶            宇多喜代子

 

          初蝶をとらへるための双手かな          夏井いつき

 

 

 

 

                     

 

 

                     紋白蝶ほどの汚れの白靴に     福永耕二

 

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3月 22日

2025-03-22 05:54:13 | Weblog

                        大根の花・大根花・花大根

 

 

 

 

                

 

 

 

          大学の庭の大根花咲けり              沢木欣一

 

          春雷を二三日して大根花              細見綾子

 

          大根の花咲く十坪ほどの庭             栗田やすし

 

          花大根大寺の畑埋めつくす             武藤光晴

 

          南吉のきつねの話花大根              江本晴子

 

          花大根濡らす岬の怒涛かな             岡野敦子

 

 

 

                

 

 

 

 

          まかり出て花の三月大根かな            小林一茶

 

          岬への単線をどる花大根              林 翔

 

          夕月は母のぬくもり花大根             古賀まり子

 

          二十の戀五十の戀や花大根             石塚友二

 

          花大根海女の磯畑一つかみ             鈴木しげを

 

          夕暮れて白の冷えゆく花大根            五十島典子

 

 

 

                     

 

                     紫花菜・諸葛菜 

                     原産地は中国で、オオアラセイトウ属、越年草葉は広く艶があり茎の上部にも付く

                     花は茎に枝を出し広がっては花を付ける

 

 

         諸葛菜いつまでを子に仰がるる            福永 耕二

 

         新聞のたまるはやさよ諸葛菜             片山由美子

 

         足もとに点るむらさき諸葛菜             草間時彦

 

         脱藩の道と知りけり諸葛菜              野口弘子

 

 

 

                

 

                 サイトから一部資料・写真お借りしています  

          

   
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3月 21日

2025-03-21 05:28:25 | Weblog

                           連翹・いたちぐさ

 

 

 

            成熟した果実を蒸して乾燥させて、解熱剤、消炎剤、利尿剤、排膿剤として利用される。

            奈良時代に書かれた「和名抄(わみょうしょう)によると「イタチグサ」の名前で生薬とし売られていた。

            (と言うことです。ネットの知識です)

 

 

 

 

                     

 

 

 

          連翹や焼杭を打つ宇治の院            沢木欣一

 

          連翹が色めきわたり明日を待つ          細見綾子

 

          連翹や一日富士の裾かすむ            栗田やすし

 

          連翹を四囲に咲かせて検問所           中山ユキ

 

          連翹や昼食匂ふ保育園              武藤光晴

 

          図書館の窓連翹の花明かり            谷口千賀子

 

 

 

                     

 

 

 

          連翹や真間の里びと垣を結はず          水原秋櫻子

 

          童画展連翹の黄がここに撥ね           福永耕二

 

          連翹のどこか投げ槍なる黄色           櫂 未知子

 

          吹き降りとなり連翹のいさぎよし         菖蒲あや

 

          古佛見て連翹の晝憂かりけり           藤田湘子 

 

          連翹の奥や碁を打つ石の音            夏目漱石

 

 

 

                     

 

 

 

                     サイトから一部資料・写真お借りしています  

 

 

 

 

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