10月 3日

2013-10-02 21:04:36 | Weblog
                ( 柿・甘柿・渋柿・木守柿 )


柿熟す天つゝ抜けの馬籠宿             栗田やすし


柿実る幹黒き辺にまた逢はめ            沢木欣一


柿の朱を点じたる空こはれずに           細見綾子








山柿や五六顆おもき枝の先              飯田蛇笏


夜々冷えて柿甘くなる山の音             野沢節子


柿紅しいつまで病みて母泣かす            古賀まり子


火の見櫓にむかしが見える柿の村          出井哲朗


柿食ふや遠くかなしき母の顔             石田 波郷


いちまいの皮の包める熟柿かな           野見山朱鳥


柿の種うしろに吐いて闇ふかし            秋元不死男




コメント (6)
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