( 立夏・夏立つ・夏に入る・夏来る・今朝の夏 )
霊山に緑衣の仁王夏に入る 栗田やすし
夏来る道の真中に草伸びて 細見綾子
夏来る河童住むてふ淵の色 伊藤旅遊
被爆樹の太き走り根夏来たる 奥山ひろみ
陶匠が髭剃り落とし夏に入る 河村惠光
切り花の小口の匂ふ夏来る 中村あきら
木曽川の水の蒼さや夏立てり 鈴木真理子
ミシン踏む立夏の雨の明るさに 石原進子
あをあをと苔に雨滲む立夏かな 児玉美奈子
少年のしなやかな指夏来る 松本恵子
お木曳の綱の白妙夏来る 矢野孝子
輪くぐりの海馬(あしか)の飛沫夏立ちぬ 安藤幸子
お木曳のわん鳴り伊勢は夏に入る 神尾朴水
夏立つやぎやまん皿の絹豆腐 三井あきを
霊山に緑衣の仁王夏に入る 栗田やすし
夏来る道の真中に草伸びて 細見綾子
夏来る河童住むてふ淵の色 伊藤旅遊
被爆樹の太き走り根夏来たる 奥山ひろみ
陶匠が髭剃り落とし夏に入る 河村惠光
切り花の小口の匂ふ夏来る 中村あきら
木曽川の水の蒼さや夏立てり 鈴木真理子
ミシン踏む立夏の雨の明るさに 石原進子
あをあをと苔に雨滲む立夏かな 児玉美奈子
少年のしなやかな指夏来る 松本恵子
お木曳の綱の白妙夏来る 矢野孝子
輪くぐりの海馬(あしか)の飛沫夏立ちぬ 安藤幸子
お木曳のわん鳴り伊勢は夏に入る 神尾朴水
夏立つやぎやまん皿の絹豆腐 三井あきを