今日も写真だけ・・・(3)

2006-03-15 19:06:05 | Weblog
     紅梅

  
  やっと白梅の後紅梅が咲き揃いました。早梅は白系が多いようですね。

 
     白梅のあと紅梅の深空あり 飯田龍太

     紅梅やすさまじき老手鏡に 田川飛旅子

     紅梅やいましばらくは夕景色 ながさく清江

     白梅になき仏心を紅梅に 森 澄雄

     紅梅や病臥に果つる二十代 古賀まり子



  私の紅梅のイメージ、和服、仏心、里心、頑固、 決心、回帰


      唐梅のくれない競ふ玉蕾    ころころ
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今日も写真だけ・・(2)

2006-03-14 19:24:54 | Weblog
      三椏の花


   三椏の花は小人のシャンデリア 加藤高秋

   三椏の花に光陰流れ出す 森 澄雄

   三椏や皆首垂れて花盛り 前田普羅

   三椏の一つ二つが花紅く 山本悠水

   三椏の花鈴ふるふ夕疾風 根岸善雄


   
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今日は写真だけです。

2006-03-13 20:50:28 | Weblog
     蕗の薹

 

   蕗の薹ふみてゆききや善き隣   杉田久女

   ふるさとは深雪の底か蕗の薹   石塚友二

   蕗のたうほろほろすがし利休箸  伊丹丈蘭
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赤塚植物園だより

2006-03-12 15:51:18 | Weblog
   カタクリ

 3月に入ってから毎週日曜日の散歩は楽しみのひとつ。
 自宅から約徒歩12分、赤塚植物園は目まぐるしく春の確かな命が
 芽吹いている。
 今日咲いている草花 カタクリ、クロッカス、あずまいちげ、雪割草、福寿草
 
 樹木は、紅梅、白梅、しだれ梅、木瓜、三椏、とさみずき、やぶ椿、さんしゅう
 黄梅、ナニワズ、まんさく

 ほか、蕨、芹、あしたば、蕗の薹

 ほんの一週間で驚くほどでした。
 もう二輪草や一人静もまもなくと思われます。(4月初旬)

 帰りに赤塚城址公園、溜池公園の梅林に寄ってきました。
 今日は風も強く、城址に登る小道に梅の香が満ちていました。


     城跡に風の逆まく梅見坂   ころころ
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3月14日は真砂女忌

2006-03-10 18:25:54 | Weblog
    牡丹の芽

 日本人もいつしか「バレンタインデー」「ホワイトデー」とか製菓メーカーの
 術中にはまり、俳句歳時記でも「愛の日」まで登場する始末・・
 じゃあ「愛の日」以外はどうなってるの?って話です。
 
 本筋にもどります。2003年3月14日は鈴木真砂女の忌である。
 明治39年千葉鴨川生まれ、「春燈」の久保田万太郎、安住敦に師事。
 享年96歳 昭和32年より銀座一丁目に小料理屋「卯波」をはじめる。
 (店は現在もやってます)

 私は以前より他の女流俳人とは違う何かを感じていました。
 それは性別を超えた俳句の申し子のような気配かもしれません。
 と言っても真砂女の3000句全てを鑑賞したわけでもなく。
 実際読んだ句集は第二句集「卯波」第四句集「夕螢」だけで、
 全七句集はこれからゆっくりと鑑賞するつもりでいます。
 
 あるときは船より高き卯波かな
 手袋の手をつなぎあふ親子かな
 初凪やものゝこほらぬ国に住み
 羅や人悲します恋をして
 ゆく春や身に幸せの割烹着
 夏帯をきりゝと締めて病まぬなり
 極月や夜目にも白き波の牙
 夏帯や一途といふは美しく
 遠きとほき山ほど眠る容ちして
 春の雪切身にしても鱈は重し

 忌日の季語は沢山あるが、実朝忌や利休忌より身近に詠めるのではないかと思う。

    真砂女忌や泣いて笑ろふて酒みづく  ころころ
 
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またまた写生論

2006-03-06 21:25:05 | Weblog
   すはまそう(雪割草の仲間)

 今月はこと俳句に関して言えば、上出来の月になった。いやまだ月の前半
 だからもっと詠めるような気がしている。
 
 先週の句会後の談笑の中で「一皮むけたような気がする」と連衆の前で
 軽口をたたいたが、まんざら冗談ではなく。何となく以前と違った写生が
 出来るようになったことは事実。それを句に仕立てるのは技量ではなく
 只ゝ経験だと思う。

 今までと何処が違った写生なのか?というと・・
 今までは吟行に写真を撮りにいって、望遠鏡や顕微鏡や百科事典や歳時記を
 駆使して撮りこぼさないようにと、トロール漁法のような気持ちでいたのだった。
 では現在はというと、釣り針のない竿で漁をするような気持ちになっている。
 現実的ではないが、ただ糸をたらすことで生まれる無駄こそ詩情に繋がると思う、
 要は鉛筆と白い紙があれば良いのだ。だからといって描こうと描くまいとかまわない。
 頭の中でも、心の中でも、勿論白い紙の上にでも大まかなデッサンができれば
 いいのだと気がついた。

      一円に一引く注連の茅の輪かな    松本たかし

      一円を立てて茅の輪に内外あり    松本たかし

 ここに揚げた2句は作者自信がこう言っている。
 一句目、直立する円形と横線一本のとの組み合わせで、極端に形象化されてをり
 俳句にもデッサンが有ると言うことの見本にはお誂えむきの物で、しかも
 表したかったものは清潔な神聖感を幾何学的な、単純な線の組み合わせである。

 二句目、一句目より清浄感は薄れるがむしろ茅の輪の物体感の表出が主になっている
 茅の輪の意識されない内外をあらためて指摘し、意識することによって唯の空間に
 奥行きと密度が生じる。

 いやはや少し難しい。私なりの解釈は写生とは、何かを拾いに行くのではなく
 自己の既製概念を捨ててこそ見えてくる線だと思い始めている。
 それこそデッサンで、句に仕立てるには経験(俳歴でなく、多くの句に触れる事)
 が必要になるのだ。

 文章は相変わらず下手だとつくづく自己批判!!しています。

     
      能登の市みな息白く商へり
 
 
 
 
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植物園便り

2006-03-03 18:40:48 | Weblog

    芹発見!
 
 久しぶりに赤塚植物園に行ってみました。
 ここの植物園の梅は今だ開かず、そのかわり草類の生育は順調でした。
 写真の芹は薬草園の木橋の近くで見つけました。
 明日葉もまだ小さいですが多く見られます。

 草類は黄水仙、節分草、福寿草、黄梅、スハマソウ、きくざきいちげ
 樹木はさんしゅう、ナニワズ、金縷梅、三椏、木瓜

 板橋区の区の花 二輪草はまだのようです。
 

 

 

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