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7月 11日

2013-07-12 00:44:01 | Weblog
               ( 芙蓉 )


雲助の溜り場跡や白芙蓉              栗田やすし


妹逝く背戸の芙蓉の桃色に             細見綾子


やや水のやさしさもどる花芙蓉            能村登四郎


巴里よりのはがきかぐはし花芙蓉           三崎由紀子


呪ふ人は好きな人なり紅芙蓉             長谷川かな女


紅芙蓉暮色裏山より落ち来              石原八束


子に供華の千万かなし紅芙蓉             及川貞


日暮には日暮の色に白芙蓉              落合きくお









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7月 10日

2013-07-10 05:37:30 | Weblog
               ( 浅草鬼灯市・四万六千日 )



9日・10日は浅草寺の四万六千日、この日に御参りをすれば四万六千日分の
ご利益があるという言い伝えです。この四万六千日、四六時中が1日ですから
千日分のご利益というわけなんでしょうね。
この日にあわせたほうずき市9日,10日の2日間で約60万人が訪れるようです



四万六千日の暑さとはなりにけり                久保田万太郎


水上バス鬼灯市へ橋くぐる                   綱川恵子


雷除けの札受く四万六千日                   須賀允子


青き実は青くともりぬ鬼灯市                  片山由美子


炎立つ四万六千日の大香炉                   水原秋桜子


出番待つ鬼灯市の鉢の列                    岡 光子


なみなみと四万六千日の酒                   岡田透子







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7月 8日

2013-07-08 00:29:53 | Weblog
               ( 桔梗・白桔梗・きちこう )


前裁に貧しき桔梗茎からむ                沢木欣一


おもかげをさだかにしたり白桔梗             細見綾子



夏桔梗空のうえにもたぎつ川                澁谷道


光秀を祀る社の白桔梗                   奥村皐月


山中に一夜の宿り白桔梗                  野澤節子


梅雨桔梗雨に褪せざる濃さをもて              三村純也


かたまりて咲きて桔梗の淋しさよ              久保田万太郎


桔梗や高嶺へ戻る夜明雲                  望月たかし













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7月 7日

2013-07-07 03:09:04 | Weblog
              ( 七夕・七夕祭り・星合・星祭 )


子と飾る七夕妻に姉妹なし               栗田やすし


みなもとに七夕竹や男女の川              沢木欣一


土間冷えに七夕竹を横たへる              細見綾子


七夕竹惜命の文字隠れなし                石田波郷


水の色して雨の七夕笹飾り                 寺井谷子


七夕や昼あをあをと湯屋の澄み              秋元不死男


七夕竹いづくに置くも雨となる              吉田鴻司


七夕や星より先に灯がともり               井上和子











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7月 4日

2013-07-03 23:36:31 | Weblog
               ( 花魁草・草夾竹桃 )



民宿の花魁草の厚化粧                  後藤比奈夫


花魁草外人墓地に咲きいでし               岡本 眸


花魁草倒れ伏したり草の上                伊藤鴎二


射的場の灯のおよびたる花魁草              矢野典子


花魁草供花のひとつに加へけり              村本畔秀


黒揚羽花魁草にかけり来る                高浜虚子


昼の日の炎ゆるに燃ゆる花魁草              臼田亜浪


花魁草一村朽ちて風の中                 関戸靖子









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7月 3日

2013-07-02 21:56:35 | Weblog
                ( 浜木綿の花・浜万年青 )



浜木綿を兵発つ駅に見たりけり                沢木欣一


浜木綿や坐りてぬるき海の砂                 長谷川櫂


浜木綿やひとり沖さす丸木舟                 福永耕二


鳥羽湾の潮しづまる浜万年青                 渡辺政子


暁の浜木綿の香をひとり占む                 鈴鹿野風呂


浜木綿に流人の墓の小ささよ                 篠原鳳作


浜木綿や荒垣に干す磯草履                  木村仁美


砦なす旗に浜木綿芯明し                   大石悦子





インド浜木綿







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7月 2日

2013-07-02 01:15:25 | Weblog
              ( 青蛙・雨蛙・枝蛙 )



雨蛙鳴くやひゞかふ土と水               沢木欣一


雨蛙ほろゝと麦にゐるならん              細見綾子


青蛙おのれもペンキぬりたてか             芥川龍之介


朝市の荷から跳び出す青蛙               大畠新草


山の子のいつもひとりで雨蛙              中村汀女


青蛙児のてのひらに正座せる              佐藤幸子


引く草の色より抜けて雨蛙               大滝時司


雨蛙乗りて浮葉の定りぬ                後藤比奈夫





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