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幸彩学習塾 オフィシャルブログ

埼玉県久喜市にある幸彩学習塾のオフィシャルブログです。
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伝統の中に未来がある学校 ~東京家政大附属女子高校を訪ねて

2016年07月13日 23時25分57秒 | 受験・学校
昨日、東京家政大学附属女子高校を訪ねてきました。
以前は学校説明会にも参加をしていたのですが、ここ数年は進学希望者がいなかったこともあり、足が遠のいていました。しかし、その間にこの高校は大きく変化を遂げていた、そのように感じました。

東京家政大は100年以上の歴史のある学校です。その伝統の重みは今でも生きているように思いますが、その伝統に縛られることなく、未来へ向けての様々な学びが用意されているのがとても印象的でした。

その中心が“躍進i”と名づけられたプログラムです。「未来学力を核とした新教育プログラム」と銘打っているだけあって、実に様々な取り組みがされているのを感じます。

具体的には、アクティブ・ラーニングや英語を重視した教育、キャリア教育の充実がありますがが、その中でもキャリア教育の一環として行われているヴァンサンカン・プランには、とても興味を惹かれました。

ヴァンサンカンとは、フランス語で25を指す言葉だそうです。ヴァンサンカン・プランとは、その名の通り25歳になったときの自分を想像してみるという内容ですが、そのときにただ想像するだけでなく、自分達の先輩に“語り場”でこれまでの自分の歩みを語ってもらうことで、より深く、より明確に自分を想像できるように工夫をしているとのことです。

先輩達のこれまでの人生を聴くことで「失敗を極度に恐れることなく、前向きに歩むことができるようなる」そんな効果があったそうです。

考えてみれば、現状を踏み出せない最大の理由は、未来や進む先に不安があるからともいえると思います。それらを“自分達の未来像”にあたる先輩達がどう乗り越えてきたのか、失敗とどう付き合ってきたのかを聴くことは、新たな一歩を歩みだすきっかけになるのではないかなと思います。

そして、躍進iプランのコンセプトは、これらのプランを通じ「あなたが主役」であることを知り、「競争ではなく共創」という考え方を身につけることだそうです。この2つの言葉は、実はこれからの未来を生きる人には必要な言葉だと私も思うところがあるので、とても共感をしました。

そして、高木校長先生がお話しをされていた「女の子から女性へと成長する6年間に、どんな環境を提供できるか」という言葉は、女子教育をモットーに掲げてきた学校らしいステキなコンセプトだと思いました。

都内の女子校は、古い伝統を持つ学校が多くあります。近代の幕開けと共に“女性の自立”をモットーに掲げて誕生した学校が多くあり、時代は変われどその役割は今でも変わっていないように思います。教育の内容も裁縫や洋裁などから、今は英会話やICTに変われど、次代を担う女性の育成を掲げてどの学校も頑張っていると私は思います。

ただ最近は少子化や女子校を避けたがる生徒達も増えて、そういった女性の育成を掲げている学校が苦戦をしてしまう現状は、私からみるととても歯がゆい現実でもあります。

志望校を選んでいくときに「女子校だから」「遠いから」という理由で避けてしまうのではなく、「どんな教育をしているのか」「どんな人材を育成しようとしているのか」など、そちらに今こそ目を向けていくべきだと、改めて強く思いました。

百余年の伝統の重みと、来る新しい時代でも活躍できる女性を育成するというコンセプトが見事にマッチした東京家政大附属女子高校、これからは学校説明会にちゃんと行こうと思います。

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