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先日、現・大宮工業高校と浦和工業高校が統合して新設される「大宮科学技術高校(仮称)」の説明会に行ってきました。
どれくらいの人が来ているのかなと思いながら会場に入ると、会場の教室には多くの人たちが始まるその時を待ったいました。
開校1年以上前にもかかわらず、参加者は小学生5組を含む約100名。
この人数は、学校の想定を超えるものだったと聞いています。
多くの生徒・保護者・そして教育関係者が参加をし熱気に包まれていました。
私が座った座席の前には小学生(多分)の女の子がいたのですが、その子は高校の先生の話を聞きながらメモを取っていました。
また、「AIなどのスキルを身に付けたい」という未来へ夢を語っていた小学生(その子も女子)もいました。
こんな子たちがこの学校に入ってきたら、この学校はきっと面白くなる、そんなふうに思いました。
また、説明会自体も、これまで経験したどの学校説明会とも違う、落ち着きがある中にも、熱意と笑いがある、そして何よりも先生方の新校に対する思いが伝わる、そんな説明会でした。
校長先生の熱いメッセージ
説明会の冒頭では、大宮工業高校の山﨑正義校長先生からお話がありました。校長先生は、今後の学校運営の方針として以下のようなメッセージを発信されました。
- 大学受験を目指す高校へ変革
大学進学を目指し、共通テストにも対応できる「教養」を重視する。普通科科目も充実させた授業を展開する。 - SSH指定校への挑戦
「SSH(Super Science High School)」の指定を目指し、科学技術を用いて社会に貢献できる人材の育成に力を入れる方針。 - 授業スタイル
45分×7時間の授業、3年間ミックスホームルーム(学科を越えたクラス編成)、学科横断の課題研究(大学のゼミ形式)など、柔軟で先進的なカリキュラムの構築を計画中。
校長先生のお話からは、ただの受験対策だけでなく、生徒一人ひとりが「自分が何になりたいか」を見つけ、目標に向かって果敢に挑戦できる環境を整えるという、強い信念が伝わってきました。
学科・コースの多彩なラインナップ
新校設置にあたり、設定されている学科は以下の通りです。各学科は、専門分野に特化した複数のコースを用意し、未来の社会をリードする人材の育成を目指しています。
- 情報サイエンス科
・システムデザインコース:ハードウェアやシステムの設計に挑戦
・情報デザインコース:ソフトウェアやグラフィックの分野で創造性を発揮 - 機械工学科
・エアロスペースコース:航空宇宙工学に基づく先進技術の探求
・プロダクトデザインコース:工業デザインの視点から一品物を創作 - 電気工学科
・パワーグリッドコース:エネルギーロスのない電力網の構築に挑む
・エネルギープロダクトコース:再生可能エネルギーの安定供給を支える電池開発 - ロボット工学科
・ロボットソリューションコース:日常生活にロボット技術を活かす応用力を養う
・ロボットクリエイティブコース:ロボットそのものの開発にチャレンジ - 建築デザイン工学科
・ビルドデザインコース:建物のデザインにおける新たな視点を提供
・インテリアデザインコース:快適な内装デザインの創造に取り組む
また、全生徒に対して数理・データサイエンス・AIの科目が必修となり、最新の高スペックパソコンを導入するなど、充実した設備とカリキュラムも大きな特徴です。
台湾の姉妹校との交流や、修学旅行も計画されており、国内外での学びの幅が広がることが期待されます。
私個人としては、高専と同じような学習をする、そんなイメージを持ちました。
次回の説明会は…
今回の説明会は、学校の魅力や熱意が十分に伝わる内容でした。
次回の新校説明会は3月22日(土)に予定されているそうです。
この学校の詳細については、ここでは書ききることができないほどたくさんのことがありますので、ぜひ皆さん自身の目で確かめてほしいと思います。
新たな時代を切り拓く「大宮科学技術高校」の挑戦。
これからの動向に目が離せません!