先日、杉戸高校吹奏楽部と開智未来高校吹奏楽部の定期演奏会に行ってきました。どちらの学校の演奏会も素敵な演奏で、吹奏楽が大好きな私にとっては、とても素敵な休日の1日になりました。
私が音楽を好きになったのは、中学1年生のときでした。
それまでリコーダーすらまともに吹けなかった私ですが、中1の時の音楽の担当の先生(近藤先生)との出会いが、私を大きく変えました。
近藤先生がピアノを弾く姿、それが当時の私にはとてもかっこよく見えたものでした。(近藤先生は男性の先生です)それからというもの、その姿にあこがれ、「自分もあんなふうにピアノを弾きたい」などと思うようになり、音楽がとても好きになっていきました。
いま思えば、その時の近藤先生との出会いがその後の人生を大きく変えたわけで、私自身、その時に自分の心が”動く”のを肌で感じたのを覚えています。
あれから40年近く、今もこうして吹奏楽部の定期演奏会と聞けば、どこからともなく現れるくらい音楽が好きで、家にいるときはもっぱらYouTubeで音楽を聴いている、そんな日々を過ごしています。
音楽には人の心を動かす力があると思います。
今回の定期演奏会も、きっと多くの人の心を動かしたのではないかなと思います。
杉戸高校と開智未来高校で、曲目も演出もお笑い?もそれぞれに違いはありますが、見ている人・聴いている人を楽しませ、そのために一生懸命に演奏する、その姿は共通したものがあったように思います。
人は一生懸命なものに心を動かされるのだと思います。
音楽を通して人の心を動かす人もいれば、スポーツで心を動かす、そんな人もいると思います。
何で人の心を動かすかはその人によって違っていいと思います。
ただ一生懸命に取り組むことで誰かの心を動かし、努力したことで仲間ができ、いつまでも忘れられない思い出ができる、それもまた確かなのではないかなと思います。
受験生の皆さんは、これから受験勉強に本格的に取り組む時期になります。
音楽やスポーツで人の心を動かす、これもとても尊いことだと思いますが、私は”学び”でも人の心を動かすことができると思います。
目標に向かって一生懸命に取り組む姿、それは音楽やスポーツのそれと同じだと思います。ただジャンルが違うだけで、「目標に向かって一生懸命」ということでいえば、全く同じものだろうと思います。
一生懸命に頑張るから、応援してくれる人が生まれ、
一生懸命に頑張るから仲間ができる。
一生懸命に頑張るから思い出にもなり、
一生懸命に頑張ったからこそ、あとで振り返りたくなるものになる。
一生懸命はそういう意味でとても尊いものだと思います。
中学3年生の皆さんは、これからほぼすべての皆さんが高校受験を経験することになると思います。
受験が”逃れられないもの”であるならば、一生懸命に頑張って自分も含めた誰かの人の心を動かす、そんな考え方もあってもいいのではないかなと思います。
受験勉強を通して身に付けられるもの、それはまずは学力でしょう。でも決してそれだけではないと思います。
「よく頑張ったね」と言ってもらえるように頑張ること、それがその人の運命をも変えていくのではないかなと思います。