花 の盛りを過ぎ、庭の手入れも一区切り。園芸 好きにとっては、急に手持ちぶさたにる時期でも あります。これから植えても越冬し、来年の成長 が期待できる植物がいくつかあります。キキョウ (キキョウ科)は、定番の紫に加え、近年は白や ピンクも人気です。この時期に出回るものに、 生産の段階でわい化剤を使い、約20㌢に仕立 てたポット苗もあります。わい化は草花を扱いや すくするための工夫ですが、低 い草丈と大きな 花弁の比較がなんともかわいら しいのです。
やがて 草丈が1メ-トルほどに育つので、来年は切り花 にしても楽し めます。白い小花がきれいなナツユキカズラ(タデ科)などのつる性 植物は、放置してもどんどんつるを伸ばすので、管理が楽です。ア- チやトレリスを飾るのにびったりです。香りを持つ種類があるロニセラ (スイカズラ科、和名ツキヌキニンドウ)は、七月から十月にかけて 小花を咲かせ、7~10メ-トルも伸びます。地植えの適期は9月10日 ごろ。つるがのびすぎたら節目で切りましょう。地植えにする 際は、苗が 入ったポットより穴を大きめに堀り、水を注いでから植えるとよいでしょう。 掘った穴の側面から水を吸い、土の状態がよくな ります。既に暑さの ピ-クは過ぎていますが、まだ日中は、日差しが強い時間帯もあり、 注意が必要です。(花新聞ほっかいどう)