゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

脳波の誤解「當瀬規嗣解説」

2007-09-22 16:29:00 | 健康・病気

頭をぶつけたときに、脳波を見てもらおうと考えたことはあります                             か?人の悪口を言うときに、「脳波でも見てもらったら」なんて                             言ったことはありませんか?実は、こういった話は脳波を誤解して                             いるから出る話なのです。脳波は、頭の表面に電極をあてて、脳                             から生じる微弱な電圧の変化を計測したものです。電圧の変化が                            起る理由は、脳の活動の主体である神経細胞が活動するときに                             電気を生じるためです。他に電気を生じる例としては心臓でとられ                             る心電図があります。心電図と脳波は原理的に同じものです。心                            電図は、心筋細胞がタイミングを合わせて一斉に電気的変化を生                            じるので、大きな波となります。一方、脳の神経細胞は通常バラ                             バラに電気的変化を起こしているので、波の大きさはかなり小さく、                           細かい波しか見えません。ですから、脳波で神経細胞の細かい動                            きはほとんど分かりません。通常の脳の働き、つまり頭がいいのか、                           は分からないのですしかし、神経細胞の働きがそろっているとき                            には比較的大きな波が見えます。それは目を閉じて安静にして脳                            の働きが静まっているときです。このときに見える波をα(アルファ)                            波といいます。お気づきでしょうか。有名なα波ですか゛、α波が脳を                           安静にするのではなく、脳が安静になったときに、観察されるのが                            α波なのです。脳がもっと静かになるともっと大きな波が見えます。                            そうです、眠っているときです。脳波は、脳全体の活動のレベルを                            測るものなのです。(とうせ・のりつぐ=札医大医学部長)

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脳と空腹「當瀬規嗣解説」

2007-09-22 15:30:00 | 健康・病気

夜中まで受験勉強などを続け、おなかがすいて何か食べたくなっ                             た経験をお持ちの方も多いと思います。勉強だけでなく、根を詰め                            て事務仕事を続けていると、夕方におなかが減ってしょうがなくな                             る人もいると思います。体はほとんど動かさない勉強や仕事で、                             おなかが減ってしまうのはなぜなのでしょうか?これは、脳を使っ                             てたくさんの考えごとをしたからです。脳を使うと、やはりエネルギ-                            を消費します。脳にエネルギ-源や酸素を送るため、血液が頭に                              集中することからも明らかです。考えごとをすると、頭がカッカして                             くることもよくありますね。脳の神経細胞の活動に利用できるエネル                            ギ-源は、グルコ-スだけです。神経細胞は食べ物に入っている                            脂肪やタンパク質(アミノ酸)はエネルギ-源として利用できません。                            ですから、脳を使うとグルコ-スがどんどん消費されます。こうして                            血液中のグルコ-スは減少傾向を示します。こうなると脳もエネル                             ギ-不足で疲労してくるのです。さらに、血液中のグルコ-スの                             減少は、脳の中の視床下部という場所にある摂食中枢を活性化さ                            せます。こうして空腹感を感じることになります。つまり脳を使うとお                            なかが減ることになるのです。でも、体は動かしていないので、実は                           それほどのエネルギ-補給は必要ありません。脳の疲労を回復させ                           るためには、グルコ-スを多く含む甘いものが効果的です。昼食後、                           仕事で頭が疲れ始める午後三時ごろ、おやつとしてお菓子や甘い                            飲み物を取る習慣は、理にかなっているのです。                                      (とうせ・のりつぐ=札医大医学部長)

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おしっこは毒か?「當瀬規嗣解説」

2007-09-22 15:00:00 | 健康・病気

私たちは1日に何回もおしっこをします。飲んだ水分の量にもより                             ますが、1日の総量では約1・5~2・0㍑(一升ビン約一本分)に                             なります。もし水分を飲まないでいると、おしっこは出てなくなるの                             でしょうか?それは違います。水が飲めなくなって、体が危険な状                             態になっても、少しですがおしっこが出ます。なぜなら、おしっこが                             単に体の余った水分を出すためだけのものではないからなので                              すと。おしっこの重要な役割は、体の中に生じた不要な物質や                              廃棄すべき物質を出すことです。おしっこは腎臓で作られます。                               腎臓がだめになり、おしっこが出ない状態を腎不全といいますが、                            本来は捨てられるべきこれらの物質が体にたまり、体が不調にな                             ります。こういう風に説明すると、おしっこの中に有毒なものがあっ                            て、それが体にたまってしまうという印象になりますが、それは正し                            くありません。おしっこに入っている不要な物質自体は毒性があり                            ません。この物質は体中の細胞が活動するこで生ずる「ごみ」なの                              です。「ごみ」は細胞から血液に捨てられます。そのままでは血液                            がごみだらけになるので、腎臓で血液から「ごみ」を回収しておしっ                            ことして捨てているのです。腎不全となっておしっこが作られなくな                            ると、細胞に「ごみ」がたまり続け、直接の毒性はないはずなのに                            細胞の正常な活動が損なわれるのです。ごみの不法投棄が地球                            環境にいかによくないのか。おしっこの仕組みを知れば、理解でき                            るはずですが・・・。(とうせ・のりつぐ=札医大医学部長)

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