゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

児童向け選書「谷地元雄一推薦」

2007-09-13 14:00:00 | 本と雑誌

他人とつながる大切さ 学童保育指導員・ライタ-

詩人と絵描き ~子ども・絵本・人生をかたる~ 詩人と絵描き ~子ども・絵本・人生をかたる~
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2006-12-13

自分に気になる人がいて、その人がほかの人と会話しているのを聞                           いていると、<そうそう、この人はそういう人なのさ~>と納得すると                           ともに<えっこの人ってそんな一面があったのか-!?>と、その人                           を新たに発見する面白さがある。だから私はけっこう<対談集>とい                           うのが好きなんだ。詩人の谷川俊太郎とイラストレ-タ-の大田大八                          の対談集「詩人と絵描き」は二人合わせて百六十五歳というだけ                           あって深みのあるエピソ-ドをとってもテンポ良く笑わせながら進めて                          いくという好対談話の中に出てくるビックネ-ムにはすでに亡くなっ                          ている方々が多くき貴重な話が聞ける。それにしてもお互いに話がス                          イングする相手が存在するしあわせについて考えさせられた一冊。

相剋の森 (集英社文庫) 相剋の森 (集英社文庫)
価格:¥ 840(税込)
発売日:2006-11

一ペ-ジめからぐいぐい読ませる力のある本。<マタギの集い>とい                           うイベントで、若い女が発言した<今の時代、どうしてクマを食べる必                           要性があるのでしょうか>から始まる、自然と野生、そして保護につい                          て真正面から向かってくる。特にマタギという仕事やクマ猟についてこ                          こまで書けることに驚く。相克とは対立する二つのものが、たがいに                           相手に勝とうと争うことらしいが、自然と人間の関係について改めて                           考えさせられる。

見えない誰かと 見えない誰かと
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2006-12

イチバンのお薦め。最近とても気になる小説家のエッセイ-集であ                            ります。他人と会ってドギマギしたりなかなか打ち解けるのに時間                            がかかる自分。それでも、誰かとつながってゆくことで自分が変わ                            っていける、ということをナチュラルに自分の家族や仕事場の人々                            とのなにげない交流を通して語りかけてくれる。いや、きっと語りか                            けているつもりはないくらい正直にたんたんと・・だからいいと思うん                           だろうね。誰にでも、見えない誰かがいてくれてそれぞれに気持ち                            があって・・こんなに読みやすいのに大切なことがいっぱいつまって                            る一冊は、めずらしい。

RUN!RUN!RUN! RUN!RUN!RUN!
価格:¥ 1,500(税込)
発売日:2006-11

陸上競技の天才ランナ-の話。<陸上って個人競技が基本だから                           自分中心でいいんだよ>そんな天才ランナ-か゛、自分の出生にか                           かわる<血の問題>でつまずき不本意ながら駅伝のバックアップ                            側にまわることで変わってゆける足がかりを持つ。どうして変わって                           いけたか-。やっぱり誰かがいてくれていた?ここが読みどころ。

ブラバン ブラバン
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2006-09-20

高校時代のブラスバンド部の話が根本にあって二十五年ぶりに再結                          成~!ってな流れ。なんせ部員として出てくるだけで、三十一人ほど                          いて中ほどまでは<あれ? この人誰だったべ・・>と初めての登場                          人物紹介のペ-ジに戻ることしばしば。だけどこういう部活ってうらや                          ましいよネ。<おれもブラスバンドに入ればよかったかぁ?>なんて思                          いつつ二十五年という時間が変えるものについて、しみじみとしてしま                         う。やっぱりつながってゆける人がいるってしあわせだ。作者がやたら                          楽器にくわしいのと、ブラバンらしからぬ音楽方向が随所に出てきて                           おもしろかった。

コメント