アジア原産で中国や東南アジアで広く栽培さ れており、多くの品種がある。日本の品種は比 較的少ない。栽培方法によって根ショウガ、葉シ ョウガ、芽ショウガに分けられる。千葉や高知が 主産地。通年で栽培しているが、夏に多く出回 る。特有の辛味と香気が料理を引き立てる。 砂糖の味とも調和するため、パイやクッキ-、センベイ等の菓子にも 利用する。根ショウガはすりおろして薬味や臭み取りとし、千切りにし ていため物や煮物に加えるのもよい。辛味の少ない新ショウガは甘 酢漬けにしておくと、なにかと重宝する。ショウガは使う量が少なく 栄養的効果は期待できないが、辛味成分のジンゲロンとショウガ オ-ルに抗菌や殺菌の作用がある。また、最近の食事の多様化か ら栄養バランスの偏りを指摘する方もいます。特に問題なのは、若年 層の低体温体質が顕著なことです。本人にとって、さしあたって問題 を感じないので、それが、当たり前だと思ってしまっていることです。 ところが、人間の体やその他の動物も遺伝子や酵素の働きで成り立っ ています。これらの遺伝子や酵素は36℃から37℃(表面温度)が最 も活動が活発化します。そこで、恒常的に36℃以下の体質タイプの 人は消化器系に特に問題を抱え、便秘気味で活力に乏しい方が多い ようです。そのような人たちの低体温脱出に、ショウガの薬味効果利 用で発酵食材の紅茶や醤油のお湯割りに、すりおろして常飲すると かなり効果が期待できるようです。 (二宮るみ子・管理栄養士解説一部付加)
今年の北海道はとてつもなく暑く、湿度の高い 夏でした。その影響か、花が変わった形状で咲 いたり、季節外れの時期に咲き出す「狂い咲き」 の便りが寄せられました。江別市では、ユリの 異変が見つかりました。つぼみが百五個付き、 次々開花したのです。円柱状になるはずの茎は 扁平で、まるで砂漠地帯のサボテンのよう。原因 は明らかになっていません。また、後志管内仁木 町の個人宅では、庭木のテマリカンボク(スイカズ ラ科ガマズミ属)が春と夏の2回、満開になった
そうです。テマリカンボクは樹高約1・5mの小高木。本来は、五月か ら六月にかけて白く丸い花を咲かせます。持ち主によると「(狂い咲き は)三十年前に地植えして初めて」とのこと。「春に咲いた花が一度 枯れ、花がら摘みを済ませて気付くとまた満開になっていた」と言い ます。札幌市緑のセンタ-相談員の真田勝さんは「7月まで低温が 続いて急に温度が上がり、来年さくはずのつぼみが開いたのでは。 花がらは早めに摘み取り、耐寒性を高めるためカリ肥料を与えて」と アドバイスします。植物にとって、花を咲かせるという行為は相当の 養分を消費するもの。さらに、二度咲くはずのない花が咲くということ は、株自体の消耗が考えられます。来春にまたきれいな花を見るた めにも、花後のケアが大切です。(花新聞ほっかいどう)