札幌の専門家ら 予防冊子を作製 日常生活の注意・体操交えて解説
札幌新川整形外科のリハビリ室長渡辺智弘さん (35)=柔道整復師、健康運動指導士=、しもの トレ-ナ-ズオフィス(札幌)の霜野昌博さん(28) =フィトネストレ-ナ-=らが、腰痛予防のための 冊子「簡単こし体操」をつくった。
日常生活の動作で腰を痛めない方法や、ストレ ッチなど役立つ運動を紹介した。冊子の対象は 現在傷みがない人で、腰が不安だったり、腰をよ く使う人。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などあ る人や、現在痛みのある人は除く。「痛みのある方は医療機関の受 診を」と助言する。
渡辺さんによると、生活上の動作で起る腰痛の 原因は①不自然な姿勢②腰回りの筋肉の柔軟性 低下③体幹の筋力の衰え-など。
冊子では、医学やリハビリの立場から家事や除 雪など九つの日常生活の動作について、腰に良い 例や悪い例をイラスト付きで説明。さらに、ストレッ チ運動や筋力体操を紹介した。文字は大きく、説 明は簡潔に。イラストは、酪農学園大漫画倶楽部 が担当した。
ストレッチ運動は十四種類。日常生活の各動作の 前後に行うと効果的なストレッチを1~4種類ずつ 提示した。筋力を鍛える運動も3種類を盛り込んだ。 霜野さんは「日常生活でのちょっとした改善が痛み の予防につながる」。渡辺さんは「冬は雪かきなどで腰痛の患者が増 える。痛める前に家庭で実践してほしい」と話している。
※「簡単こし体操」は送料込みで1部1000円。希望者は、発行元の 札幌の健康・教育コンサルタント会社、ジ-ネット ℡011・222・1331へ。 電話受付は、日曜と祝日を除く午前9時~午後6時。