゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

作者訪問「多田 文明さん」

2008-02-20 14:00:00 | 本と雑誌

悪徳商法 潜入ルポで紹介

ついていったら、だまされる (よりみちパン!セ 30) ついていったら、だまされる (よりみちパン!セ 30)
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2007-11

振り込め詐欺や霊感商法・・・。怪しい手口に、人はなぜ引っ掛かる                           のか。フリ-ライタ-として、60を超える悪徳商法の現場に被害者                            の立場で侵入してきた著者が、だまされないコッを分かりやすく伝                            授した。執筆のペ-スとなったのは、2001年から1年半ほど雑誌                            連載した潜入ルポでの体験だ。「取材でお金を取られても、領収書も                           無く、ほぼ自腹。潜入すればするほど貧乏になるんですよ。月に10                           万以上出てったんじゃないかな」。いっぷう変わった過酷な体験を淡                           々と振り返る。街頭の無料手相占いで「あなたは転換期に来ている」                           と予言し、高額な印鑑販売につなげる商法や、女性のふりをするサク                          ラの存在で成り立つ出会い系サイト、詐欺まがいの芸能事務所。本                           書では、昔らの手法から最近のやりくちまで、業者のあの手この手の                           ノウハウを紹介する。異性間の感情を利用して商品を売りつけるデ-                           ト商法については、見知らぬ女性から電話がかかってきたにもかかわ                          らず、出身高校の話などで気分を盛り上げられ、つい彼女の勤務する                          宝石店へ足を運ぶ約束をてしまう心理を克明に描写。彼女が恋人未                           満の存在から、強引な業者に変わっていく様子を報告した。取材時は                          メモもテ-プも取らないが、情景は鮮明に覚えているという。「いろんな                          目線で振り返ります。ヤツのあの言葉はだますための布石だったなと                          か。その場では断るのに熱くなってて分からなくても、後から気付いた                          りします」行間からにじむのは、誰でもちょっとしたことで気がゆるんだ                          り、判断力を失ったりする場合があるという優しい目線だ。自身も就職                          活動で悩んでいたころ、新興宗教に誘われ、熱心さに濃淡はあっても                          数年間活動してしまった苦い経験がある。「家族ややめた人の力を借                          りて原体験はだまされた嫌な思い。こういうことが繰り返されてはいけ                          ない」旭川市生まれ。五歳のころ、父親の転勤で山形県へ。その後は                          仙台に移り、大学進学のため上京。在学中からドラマのエキストラ出                          演を続けており、現在はキャッチセ-ルス評論家として講演もしてい                          る。「雪の多いところで育って、我慢強くなったんじゃないかな。時に                           は何時間も緊張してやりとりしなければならない潜入の仕事に役立っ                          てます」。東京都在住。42歳。

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肝臓、胃からも万能細胞

2008-02-19 17:00:00 | 健康・病気

京大・山中教授らマウスで成功

さまざまな組織に成長できる万能細胞の人工多能性幹細胞(iPS                            細胞)を、マウスの肝臓と胃粘膜の細胞からつくることに京都大の                            山中伸弥教授らが成功し、14日の米科学誌サイエンス電子版に                            発表した。iPS細胞の作製には、発がん性が否定できない特殊な                            ウイルスを使うが、肝臓や胃からできたiPS細胞は、皮膚由来のiP                            S細胞よりがん化の危険が低いことが判明。細胞の種類や手法の                            工夫によってこのウイルスを使わない道も可能になりそうで、山中                            教授は「臨床応用に向けて前進した」と話している。山中教授らは、                           これまで人やマウスの皮膚から作製に成功。今回は肝臓や胃粘膜                           の細胞に四種類の遺伝子をウイルスで組み込み、iPS細胞をつくっ                          た。これらは皮膚由来のiPS細胞と比べると、ウイルスが細胞の染                            色体に入り込む箇所が少なかった。またiPS細胞をマウスの受精卵                           に混ぜて成長させる実験で、皮膚由来のものは約4割に腫瘍がで                             きたが、肝臓と胃のiPS細胞ではほとんどできなかった。iPS細胞を                              めぐっては、ウイルスがもとの細胞が持つ特定のがん遺伝子を刺激                           しているとの仮説があった。山中教授はデ-タを分析してこの説も                            否定。「今後は血球細胞などでも試し、安全性を高めたい」と話して                           いる。

安全な細胞作製に意義

国立成育医療センタ-研究所の阿久津英憲室長の話 肝臓や胃粘                          膜などの上皮細胞は分化が進んでいて、iPS細胞などをつくるのに                           不向きだと考えられていたので驚きだ。肝臓と胃、皮膚由来のiPS細                          胞に、発がん性など性質の違いがあることが分かったのも興味深い。                          ウイルスの挙動にも大きな違いがあり、詳しく調べることで、より安全                          で治療目的に近い万能細胞をつくるのに役立つだろう。

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温かく簡単に<灯油これで節約>

2008-02-15 17:00:00 | 環境問題

厳しい寒さが続く道内。需要が高まるこの時期にも、灯油価格は高                           止まりの状態が続いている。生活部で、読者から灯油節約のアイデ                            アを募ったところ、身近にある道具を使って暖かく過ごすコッが、手紙                          や電子メ-ルなどで多数寄せられた。その一部を紹介する。

100_0578 「この1枚で全然暖かさが違うんですよ」。札幌                            市の主婦村上栄子さん(66)が、発泡スチロ-ル                           製の断熱材を見せてくれた。厚さ約2㌢の断熱                            材は2年前、夫の敏夫さん(73)がホ-ムセン                             タ-で買ってきた。居間の窓の幅に合わせて切り、                          両脇と下にスポンジを取り付けた。窓の下半分く                           らいの高さで、夜、窓枠にはめ込むだけだ。この                           断熱材のおかげで、室内の急激な冷え込みがな                           くなり、日中も灯油スト-ブの火力を小さくしたままでもよくなったと                いう。以前は窓が凍るほどだった結露もなくなった。村上さん宅では、                          電気カ-ペットの下に、断熱シ-トを敷いたり、すきま風が通るソファ                           の足元からの冷え込み対策に工夫を重ねている。栄子さんは「お金                           をかけないでも、ちょっとした手間で寒さを防げます」とアドバイスして                           いる。後志管内倶知安町の無職柳町ケイ子さん(67)は、二枚重ね                           の厚手のカ-テンを薦めている。普通の厚手カ-テンを二枚重ねて                           縫い、1枚にしたものだ。居間などのほか、冬の間だけ、すきま風が                           入る台所の引き戸にも同様のカ-テンを取り付けている。夜間の冷                           え込みが減り、日中はスト-ブを消しても室温20度前後を保ってい                           るという。週三回はなべ料理をしたり、就寝前には、バケツに塩と湯                           を入れて「足湯」をしたりと、体を外と中から温めることも心がけている。                         柳町さんは「灯油使用量は月3、4㍑くらい減っていると思う」と効果                           を話している。「小さな心がけで、これまでの無駄に気付いた」と話す                          のは、帯広で2人暮らしをする主婦(61)。灯油スト-ブの上にやか                           んや鉄瓶を載せ、台所で使う湯を沸かすようになったことで、温水ボ                           イラ-の灯油を減らした。煙突の熱を利用する古い湯沸かし器を、今                           冬から使い始めたこともあり、年間の灯油量は2006年の588㍑か                           ら07年は365㍑に減ったという。このほか、「サ-キュレ-タ-(空                           気循環装置)で上昇した暖気をかくはんする」「家族全員で一つの部                           屋で過ごす」「厚手のセ-タ-を着て、首にスカ-フを巻く」「(ホット                           飲料用の)ペットボトルに湯を入れてカイロ代わりにする」などのアイ                           デアも寄せられた。石油情報センタ-によると、道内の灯油価格(配                          達)は4日現在、前年同期より23・3円高い1㍑当たり99・6円。ア                            イデアを寄せてくれた読者からは、「小さな努力を積み重ねているが、                          価格上昇にはかなわない・・・」とのため息も聞こえてきた。

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脳神経増やす不飽和脂肪酸

2008-02-15 15:00:00 | ニュース

東北大、ラットで実験

100_0582 ドコサヘキサエン酸(DHA)やアラキドン酸(A                             RA)は「不飽和脂肪酸」と呼ばれる重要な栄養                           素。これをラットの餌に混ぜた実験で、脳の神経                           細胞が通常より増えたとの研究結果を、大隈典                           子東北大教授(神経発達学)らがまとめた。DH                            Aは、脳に良い影響を与えるとして注目されてきたが、最近はARA                への関心も高まっている。いずれも人では母乳に0・5%程度含まれ、                          国際的な食品規格づくりのための政府間組織「コ-デック委員会」は                          昨年7月の総会で、ARAを乳幼児ミルクに入れる場合はDHAと同                            量以上にするとの規格を採択した。脳にはさまざまな神経のもとにな                           る神経幹細胞があり、分裂して新たな幹細胞を複製すると同時に、                           分化した神経細胞によって、脳の発達や傷ついた神経の修復が進む。                         幹細胞は記憶に関係する海馬などにあることが分かっている。大隈                           教授らは、母ラットの餌にDHAやARAを混ぜ、母乳に分泌されたD                           HAなどを生まれて間もない子に摂取させ、四週間後に子の海馬の                           特定領域で神経細胞数を調べた。すると新しくできた細胞の数はD                            HA入りの餌では通常の餌の約1・1倍、ARA入りでは約1・3倍にな                           った。子が摂取したDHAやARAは消化管から吸収されて脳に移行。                           Fabp7というタンパク質がこれらの脂肪酸と結合して幹細胞の核に                           運び、幹細胞の分裂に影響を与えているとみられる。二つの脂肪酸                          は、細胞膜を構成する主要な脂肪酸だが、大隈教授は「幹細胞から                           神経を新生するスイッチの役割を果たす可能性がある」と話している。

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崩壊 原子レベルで

2008-02-15 14:00:00 | ニュース

エックス線使い高速撮影に成功

100_0585 物質の結晶が壊れる様子を原子レベルでとらえ                           ることに高エネルギ-加速器研究機構(茨城県                            つくば市)の足立伸一准教授らのチ-ムが成功した。これほど微小                 サイズの崩壊過程を観察できた例はほとんどないという。厚さ50マ                                    イクロ㍍という薄幕状の硫化カドミウム結晶にレ-ザ-を当て、壊れ                           るまでの百万分の一秒の間を、ほずかずつ時間をずらしてエックス線                           装置で繰り返し撮影。それを重ね合わせて“超ハイスピ-ドカメラ”映                           像をつくることで詳細に記録した。その結果、原子が格子状に規則正                          しく並んだ結晶は一気に壊れるわけではなかった。レ-サ-が当た                           った面から反対側の面にまで力が伝わって結晶の格子状の構造が                           たわみ、さらに力が反射して反対向きに進むという、高層ビルが揺れ                          るような動きを約50往復も繰り返す。その過程で格子がゆるみ、最                           終的に破壊に至ることが判明。格子にかかる力が四万気圧に相当す                          ることも分かった。こうした動きを観察するには本来、高速で続けさま                           にエックス線を当て、ストロボのような効果で動きを追う装置が必要。                          だが、そのような装置はまだ開発途上だ。そこでチ-ムは、何度でも                          同じように結晶を壊すことができるよう実験装置を調節。撮影時刻を                           数ナノ秒(ナノは十億分の一)ずつずにしては実験を数百回繰り返す                           ことで、結晶構造の動きを追うことに成功した。物が壊れる過程が原                           子レベルで解明できれば、力を吸収して壊れにくい原子配列を特定                           することにもつながる。チ-ムの一柳光平研究員は「宇宙船の外壁                            や核融合炉の内壁など、過酷な条件に耐える素材開発に生かした                           い」としている。

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ガ-デンらいふ<廃材を活用>

2008-02-14 17:30:00 | ガ-デニング

用途を考える楽しみも

100_0580 ←鉢ごとコ-ヒ-豆の入っていた麻袋にすっぽ                            り入れる

さっぽろ雪まつりも終わり、寒さも緩んでくるこの                           ごろ。「今シ-ズンはどんな庭をつくろうか」などと、                          そろそろ庭や花への思いがます。庭づくり計画の                          一環として、廃材を上手に園芸に取り入れている                          例を紹介します。よく使われるのは流木。手持ち                            のワイヤやバスケットと組合わせたり、鉢台の代                           わりにしたりと、さまざまな場面で活用されています。伐採した木(例え              ばシラカバなど)をわざわざ譲り受け、小枝を編んでア-チを作って素                          焼き鉢と組み合わせ、つる性植物をはわせるなどの工夫をしている                           人もいます。れんがは市販もされていますが、工場跡地などからもら                           い受けたり、くずれんがを活用したり。れんが敷きの小道は、見栄え                           がよいばかりか雑草が生えないので、一石二鳥のようです。また、                           園芸店などから花苗のポットが入っていたケ-スを分けてもらい、積                           雪前に庭の植物に逆さまにしてかぶせ、保護している人もいます。                            コ-ヒ-豆の入っていた麻袋を素焼き鉢にすっぽりかぶせるだけでも、                         ずいぶん雰囲気が違ってくるようです。これ、何かに使えないだろうか                         ・・・・、と考えるのも、ガ-デナ-にとっての冬の楽しみかもしれませ                           んね。(花新聞ほっかいどう)

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「再生団体回避にめど」

2008-02-14 16:30:00 | ほっかいどう関連情報

道、職員1人を赤平市に派遣

100_0565 高橋はるみ知事は八日、財政再生団体になる                            可能性が指摘されている赤平市を訪ね、新年度                           から道職員1人を市に派遣することを高尾弘明                            市長に伝えた。道は赤平市に低利融資を行う方                           針を固めており、知事と高尾市長は「道の支援策と市の努力で財政                  再生団体回避のめどはついた」との認識を示した。派遣される道職                           員は課長職で、2年間、赤平市の部長職を務める。担当業務は未定。                          給与などは道が負担する。知事は高尾市長と会談後、記者会見し                           「まちを挙げて努力しようという赤平市の思いを感じ、支援を決めた」                           と強調。高尾市長は「これで希望を持てるようになったと市民に伝え                           られる」と述べた。道が新年度、赤平市に低利で短期融資するのは                           約28億円で、最大で4千万円の金利負担軽減につながる。新しい                           自治体財政健全化法では、2008年度決算の連結実質赤字比率                            40%以上になると財政再生団体に指定されるが、赤平市は06年                            度の試算で70%を超えていた。

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熱が出た!「當瀬規嗣解説」

2008-02-14 16:00:00 | 健康・病気

病原体の増殖を抑制

顔が青くなり、体がだるく、なんとなく寒さを感じる。そのうち体がゾ                             クゾクして、ふるえが起る-。「風邪かな」と思ってすぐに体温を測る                            と、平熱で戸惑ってしまったことがある方も多いと思います。逆に、                            元気に遊びまわっている子供の体温を測ってみると、高くてあわて                            た経験を持つお母さんも多いのではないかと思います。このように                           「熱が出る」というイメ-ジと、実際の体温にはズレがあります。発                            熱のしくみは、実はかなり解明されています。体温は、脳の中にあ                            る「体温調節中枢」というところが設定温度を決め、一定になるよう                            に調節しています。体の中心は37度です。風邪のウイルスなど病                            原体が体の中に増えると、病原体の一部を、免疫を担当する細胞が                           取り込み、インタ-ロイキンという物質を分泌します。この物質が、                              体温調節中枢でプロスタグランジンという別の物質をつくることを促し、                          このプロスタグランジンが体温調節中枢の設定温度を上げるのです。                           設定温度が上がると、それまで一定に保たれていた体温が、設定                            温度より低いことになりますね。すると、体温調節中枢は「寒い」と                            判定し、皮膚の血流を減らします。顔が青くなり、ふるえを起こし、体                           に熱をためようとするのです。ですから、ゾクゾクしているときは熱を                            ためている最中で、まだ十分に体温が上がっていません。だから平                           熱のことがあるのです。逆に、十分に発熱して、体温と設定温度が                           一致すると、寒気やゾクゾクはなくなるので、高い体温でも平気な人                           がいるわけです。高めの体温のもとでは、病原体の増殖が抑えられ                           ます。ですから、体は発熱すると考えられています。病気に対抗する                           には、ある程度の発熱は必要なのです。むやみに薬で熱を下げるの                           は考えもの、と思います。(とうせ・のりつぐ=札医大医学部長)

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時代の肖像<笛木康雄さん(60)>

2008-02-14 14:00:00 | 人物100選

○有機農業を北海道にどう根付かせますか                                         理解深め就農も支援(ポラン広場北海道流通センタ-代表)

100_0577 「自動車は軽から高級車まで価格が違う。それ                            を消費者が買うのは中身が違うから。でも、野菜                           は野菜一般なんですね。中身の違いを知っても                            らわなくては」札幌市東区の商業施設「アリオ札                          幌」のオ-ガニックレストラン「きっちんぽらん」で、経営者の笛木康雄さ              んは熱っぽく語った。

     -○ ○ ○-

テ-ブルに置かれた冊子「生産者のさんのご紹介」には、農産物を                           提供している農家の写真と住所、栽培規模、ジャガイモ、タマネギな                           どの作物名が並ぶ。 笛木さんは、2001年に全国初の有機専門農                           協である北海道有機農協の設立に携わり05年春まで専務理事を務                           めるなど、化学肥料や農薬に頼らない農業推進の一翼を、流通の立                          場から担い続けてきた。05年秋のレストラン開店も、消費者の理解                           を一層深め、調理を通して新規就農者を育てる狙いからだ。「価格は                          割高でも安全・安心で栄養分が違います」食の信頼を揺るがす出来                           事が後を絶たない。昨年は食品偽装が全国で相次いで発覚した。中                          国製冷凍ギョ-ザによる中毒事件は一部輸入農産物の危うさをあら                           ためて痛感させた。日本は食糧自給率(カロリ-ベ-ス)が40%を切                         り、先進国で最低水準。食料基地・北海道の踏ん張りどころだが、道                          内の農家戸数は減る一方。有機認定農家も約330戸と全体の0・6%                         程度にとどまる。「有機JAS(日本農林規格)表示は信頼の最後の砦。                         でも、有機認定農家は大きくは増えていません。道は09年度で一千                           戸の計画ですが、無理なのではとの声も聞かれます」だが、笛木さん                          は「環境は整ってきた」と言い切る。国内外の大きなうねりを感じてい                          るからだ。「世界的には有機農業が急速に定着してきています。1位                          のオ-ストラリアは06年で有機認定圃場が1200万㌶。2位は中国                           の350万㌶で国内の富裕層や欧州輸出向けなど経済戦略として進                           めています。日本はまだ5千㌶です」。道内は約1700㌶と全国の三                          分の一を占め、気候・環境が適するこの地でこそ拠点化を急がなけれ                         ば、との思いが笛木さんにはある。

日本でも有機農業推進法が06年成立した。「国が姿勢を示した意                            義は大きい」。推進法に先立ち、道は05年に「食の安全・安心条例」                           を制定し「有機農業の推進」を明確に盛り込んだ。「道の試験研究機                           関に研究予算がつき、農家が相談できるようになった。農協も指導                            に中心的役割を果たしてほしい」

      -○ ○ ○-

笛木さんは札幌で生産にも取り組みだした。札幌市の特定法人貸                            付事業を利用して遊休農地を借り、昨夏から有機栽培を始めた。                            「札幌に遊休農地は約2百㌶。仮にサラリ-マンらが兼業農家とし                            て1千人で取り組めば、知り合い10人で理解は1万世帯に広がる」                           この4月から道外から20人程度に限定して希望者を集め、就農者育                           成の研修事業も始める。なにゆえにここまで「有機」にこだわるのか。                          埼玉県から北海道に渡り、市内の豆腐店に勤めていた1982年、と                           にかくうまい有機野菜のダイコンに出合ったのが始まりで「その後の                           人生が変わった」。それから26年になる。団塊の世代、学生運動の                           世代でもある。「親の世代を戦争犯罪人と言っていたが、この4、50                           年で地域社会は崩壊し、食文化も消え、食品添加物が当たり前にな                           った。われわれは子や孫の世代から社会を崩壊させたと非難されか                           ねない」笛木さんにとって、有機農業は「食」を通した次世代への責務                          なのかもれない。熱い思いは、だからこそ、持続するのだろう。

あとがき:笛木さんは「食」の立場から地球温暖化にも触れる。「生産                          者と消費者を信頼で結ぶ有機農業は、地産知消にもなります。輸入                           に膨大なエネルギ-を使わなくてもいい」。有機農業が北海道にふさわ                          しい農業の一分野だとすれば、さまざまな立場からの情報発信がもっ                          と必要だと感じた。                                                        文・編集委員 田村俊雄 写真・編集委員 河野正敏                                   ※毎週木曜日午前8・40から約十分間、STVにてその熱い思いを                            オン・エア中

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脱温暖化社会<欧州の試み>「CO2の相殺」

2008-02-13 17:30:00 | 国際・政治

簡単明快 企業に浸透

100_0387jpg01 ブリテッシュ・エアウェイズの旅客機は排出する                            COの相殺費用を乗客から寄付してもらう=                              ロンドン・ヒ-スロ-空港(ロイタ-)

100_0389_2

英北東部のニュ-カッスル市を歩くと、太陽光                            パネルを設置した住宅にしばしば行き当たる。                           「環境先進地」の欧州では、太陽光パネルは珍し                           くないが、この街のものは「カ-ボン・オフセット」                          (炭素相殺)事業で設置されたことに特徴がある。                          欧州では今、英国生まれのこの温暖化防止策が、                         各地を席巻している。二酸化炭素(CO)を排出した個人や企業が、                    植林や新エネルギ-開発などCO削減事業に資金を拠出し、排出分                           を相殺する仕組みだ。ニュ-カッスル市は2003年10月、世界初の                           「CO=排出ゼロ都市」を目指し、この事業に乗り出した。事業責任                           者のチャ-ルズ・ヘンダ-ソンさんは「温暖化問題で人々が求めてい                          るのは『簡単な答え』だ」と話す。CO削減の重要性は理解できても、                         普通の市民はその方法が分からないし、企業も排出ゼロの達成は容                          易ではない。そして、市民や企業を含む社会全体の参加がなければ                          削減は進まない。カ-ボン・オフセットは、そんな現実への分かりやす                          い回答だった。

1㌧14ポンド拠出

同市は、COの1㌧のオフセットに必要な資金を約14ポンド(約3,                            120円)と算出。生活のさまざまな場面での排出量が簡単に分かる                          「計算機」をインタ-ネットに設置し、市民や企業に参加を呼びかけた。                         例えば、1400㏄の乗用車を一年間運転した場合の排出量は4㌧弱。                          相殺のために提供された資金は基金として積み立てられ、太陽パネル                         設置などのCO削減事業に活用される。

カ-ボン・オフセットはその後、05年に英航空会社ブリテッシュ・エ                            アウェイズが導入し、一気に知名度が上がった。航空機がCOの                            相殺費用の一部を乗客に寄付してもらう。東京・ロンドン間は一人                             2㌧強、約3,600円。さらに、欧州の航空会社や旅行会社が続々                            と同じ方法を採用し、英大手銀行や英政府は、航空機を利用する                            出張にオフセットを義務付けるまでになった。企業にCO削減の助                           言などを行い、カ-ボン・オフセット業務を世界で初めてビジネスに                            変えたカ-ボン・ニュ-トラル社(ロンドン)。同社のジョナサン・ショ                            ブリ-専務は「企業の活動は顧客や下請けを通じて社会に広げる。                           この意味は大きい。大手ス-パ-のテスコは取引先だけで6万社で                           す」と、事業の有効性を説く。契約先は、リコ-やホンダなど日本企                           業も含め大企業だけで250社を超える。

市民参加課題

ただ、現状では、オフセット事業への参画は企業に偏り、個人の参                            加は決して多くない。ニュ-カッスル市のヘンダ-ソンさんも「オフ                            セット資金のうち市民は2割。行政資金がなければ、活動自体が                             維持できない」と打ち明ける。日々の生活に懸命で、資金提供の                             余裕などない市民も少なからずいる。カ-ボン・オフセットの登場で、                           温暖化対策はビジネス・チャンスになったものの、「市民参加」は依                           然大きな課題として残されている。(高田昌幸)

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温室効果ガス6%削減

2008-02-13 15:00:00 | 国際・政治

「追加策で達成可能」=経産、環境省が最終報告

100_0566 経済産業省と環境省は八日、京都議定書が課                            す温室効果ガス6%削減の目標達成計画見直し                          に向けた最終報告を正式に決定した。最新の統                           計デ-タを使用したことで、昨年12月に両省の                           合同審議会がまとめた案より温室効果ガス削減                           不足量は二百万㌧増えたが、さらに追加策を講                           じることで「目標は達成し得る」と結論つ゜けた。                           政府は年度内に新たな計画を閣議決定し、4月                           から日本でも本格的にスタ-トする議定書の約                           束期間に臨む。ただ、排出量は景気動向や天候などにも大きく左右               されるため、追加対策が予定通りに進むかは不透明だ。                      最終報告は、約束期間の中間年にあたる2010年度で最大三千六                           百万㌧の排出削減不足が生じると試算。案での最大三千四百万㌧                           より増加したが、経済界が業界ごとに削減目標を決める「自主行動計                         画」を積み増すことなどで三千七百万㌧以上の削減が見込めるとして                          いる。追加削減は自主行動計画で千九百万㌧、都市緑化や廃棄物・                          代替フロン等三ガスの対策で三百六十万㌧など。冷暖房の適切な温                          度設定など国民運動は、他の対策との重複分を精査し、削減量を案                          の六百七十八万-千五十万㌧から百万㌧に大幅に下方修正した。                           経済省が同日まとめた、温室効果ガス排出量の8割以上を占める、                           電気や石油などの消費に伴う二酸化炭素(CO)の排出量見通しで                         は,10年度は90年度に比べ1・3-2・3%増加すると予測。それで                           も海外からの排出権購入やCO以外の温室効果ガス削減などで、                           全体では目標が達成できるとした。

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初春列島花巡り・赤平市「コチョウラン」

2008-02-12 17:00:00 | ほっかいどう関連情報

石炭から花のまち

100_0511  「レモンパイ」(黄色)、「はつゆき」(白)、「ハッ                           ピ-ヴァレンタイン」(紫色)-。愛らしい名前が                            付いた黄色や白のコチョウランが、優雅なカ-                            ブを描いて揺れる。約四百平方㍍の温室12棟                             で約7万株のコチョウランを通年栽培する、赤平                           市の赤平花卉園芸振興公社。18~25度に保                            たれた温室にいると、厳寒期であることを忘れそ                           うだ。コチョウランは、花をつけるまで四年半もかかる。全道一の生産                 

100_0510_3数を誇るどう公社を支えるのは、茎から成長点                             を切り取りフラスコの中で苗を育てる人工培養技                          術。堀口輝秋社長(64)は「組織培養をすることで                           品質が欽一になり、日持ちも良くなる」と話す。                                              同社の創業は住友赤平炭鉱が閉山した1994年。                         前進は炭鉱の廃熱を利用していたバラなどの切り                          花栽培だ。基幹産業を失った市が「石炭のまちか                          ら花のまちに」と、地域振興策の柱に打ち出した。                          市内では毎年春に、色とりどりのランを集めた「ら                          んフェスタ」が開かれ、道内各地から愛好者が集まる。ただ、ランの                市場価格の低迷に灯油代の高騰によるコスト増が重なり、経営環境                          は厳しさを増している。堀口社長は言う。「石炭に続き灯油と、私たち                          はエネルギ-に翻弄され続けているが、町を元気づけ、町民が『ランの                         町』に誇りを持つよう、負けずに経営努力したい」。風雪に耐え、春を                           待つ気持ちで。

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花の間にふわふわ綿毛「砂漠のバラ」

2008-02-12 16:00:00 | ガ-デニング

「砂漠のバラ」民家で結実

100_0557 札幌市東区の無職阿部金雄さん(73)が自宅                             で育てているアフリカ原産アデニウムの実がは                            じけ、種をつけたふわふわの綿毛が、鮮やかな                            ピンクの花の間から顔をのぞかせている。アデ                            ニウムはキョウチクトウ科の低木で「砂漠のバ                             ラ」と呼ばれる。北大植物園によると、寒さに弱                            いため、道内では花を咲かせることはあっても                            実を結ぶことは珍しいという。阿部さんは20年                            ほど前に買った苗木を、日当たりの良い室内で育ててきた。アデニ                 ウムは高さ2㍍ほどに成長。毎年花をつけてきたが、今年は初めて                           実が一つなり、膨らんだ実は今月5日に、いっきにはじけた。四十五                           年前に通りがかったビニ-ルハウスでアデニウムの花を見かけ、そ                           の魅力に取り付かれたという阿部さん。「わが子のように育ててきた                           かいがある」と「努力の結集」を喜んでいる(竹中達哉)

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生物創造へ一歩前進

2008-02-12 15:00:00 | 健康・病気

細菌ゲノムDNA合成

100_0579 細菌の全遺伝情報(ゲノム)を初めて化学合成                            したと、米民間の「J・クレイグ・ベンタ-研究所」                            (メリ-ランド州ロックビル)の研究チ-ムが25                           日、米科学誌サイエンスの電子版に発表した。                           化学合成したDNAの断片を大腸菌の人工染色体を使ってつなぎ合                わせ、酵母内で完成させた。このDNAを取り出して細菌の細胞質に                            移植し、生きて活動させる実験も進めており、成功すれば「生物の                            創造」に近づく成果となる。同研究所はヒトゲノムの解読で知られる                            クレイグ・ベンタ-博士(61)が設立し、研究チ-ムも同博士が率い                           る。医薬品やワクチンの開発、バイオ燃料の効率的生産、有毒廃                            棄物の分解などに役立つ自然界にない細菌を生み出すのが目的と                           説明しいおり、役に立つことが期待されるが、一方で生物兵器、犯                            罪への悪用や流出事故が懸念される。同研究所は昨年10月、合成                            DNAの販売企業、研究機関、利用者を対象とする規制制度を検討                            した報告書を公表。合成DNA研究は日本を含む各国で行われてお                           り、国際的に協調した規制が必要になりそうだ。研究チ-ムは、細                            菌の中でもDNAサイズが約58万塩基と最も小さい「マイコプラズ                            マ(属)ジェニタリウム(種)」を選択。DNA塩基配列の解読デ-タに                           基づき、五千~七千塩基の断片に分けて計百一個を化学合成し、                            大腸菌の人工染色体に組み込んで大きく四個までつなぎ合わせた。                          さらに生きたパン酵母の環状DNAに入れ、一つながらに完成させた。

ゲノム=生物の設計図となる全遺伝情報。細菌や動植物の細胞核                           にあるDNA(デオキシリボ核酸)は糖とリン酸、塩基で構成される。                           アデニン、グアニン、シトシン、チミンの4種類の塩基の配列の所々が、                         タンパク質を作る遺伝子として機能する。

衝撃大きな研究

榊佳之・理化学研究所ゲノム科学総合研究センタ-長の話ゲノム                            から人工的な生命をつくり出す技術が、現実的に想定できる段階                            まで進んできたことを示す、非常にインパクトか゛大きな研究だ。                              しかし安全性の確保や悪用の防止など、多くの点について慎重な                            検討が求められる。

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ウンチクがんちく<土と作物のはなし⑤>

2008-02-12 12:20:00 | うんちく・小ネタ

道立道南農業試験場研究部長 赤司 和隆                                         利点多い完熟堆肥

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土づくりの主役である堆肥の原料は有機物です。                          稲わら、麦かんなどの作物残さ、またはバ-ク                            (樹皮)に家畜ふんを加えて堆積すると、微生物                           の働きで堆肥になります。最近では生ごみや下                           水汚泥の堆肥(コンポスト)なもあります。酸素が必要な好気生菌の                 働きで堆肥になるため、堆積中の原料をかくはんして酸素を取り入                            れる作業(切り返し)が必要です。堆肥ができ始める発行期では、                            高温細菌による糖やアミノ酸の分解が60度以上になります。                               やがて温度が30~40度に下がり、熟成期を迎えると糸状菌により                            セルロ-スなどが分解されます。さらに堆積と切り返しを続け熟成                            が進むと常温に近づき、堆肥づくりは終わります。                                      このようにしてできた完熟堆肥は

  1. 悪臭がしない
  2. 容積が小さくなり取り扱いやすい
  3. 発酵期の高温による病原菌、害虫、雑草の種子の死滅
  4. 作物の生育阻害物質(有害ガス、樹皮に多いフェノ-ル)                             の減少
  5. 窒素飢餓のおそれが少ない

という利点があります。窒素飢餓とは、微生物による窒素の取り込み                           に伴う土壌の一時的な窒素不足です。新鮮な有機物や未然な堆肥                            を畑に使った場合、これらをエサに微生物が急激に繁殖し、窒素飢                           餓が起ることがあります。

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