品種、用途の多彩さ魅力
「貴婦人の耳飾り」と呼ばれる花をご存じですか。名前はフクシア。アカバナ科の木本性植物で、ボクシャとも呼ばれます。その名の通りイヤリングのような形をした、大変愛らしい花です。200年以上も前から、英国をはじめ欧米各地で品種改良が行われてきました。原種は100種ほど。メキシコからアルゼンチンにかけての地域などに分布しています。これらは主に熱帯に属する地域ですが、自生しているのは山岳地帯がほとん。ど。そのため厚さを嫌い、北海道のように夏が涼しい地域を中心に栽培されています。魅力はまず、品種数が約2千と多いこと。花形は一重や八重、半八重咲き。花色は赤色やピンク、紫、白などで、多くの品種は花が咲き進むにつれて色が変化します。また、クレマティスのように、がく片が発達しているため、がく片と花弁でさまざまな色の組み合わせを楽しむことができます。用途の幅広さも魅力です。下垂性品種をハンギングバスケットに、体感性の強いものを庭植えにと、品種の選び方次第で多様なシ-ンに使えます。さらに、黄葉やふ入りの葉の品種もあり、カラ-リ-フとしても利用が可能です。この、品種も用途も多彩な北海道向きの植物を取り入れて、庭に個性を演出してみませんか(花新聞ほっかいどう)