さて、東京でオリンピックを開催することに対しては、反対する人も多い。被災地の復興が進まない中オリンピックにカネをつぎ込むことに対する批判や、近隣諸国との軋轢を増す状況など、これでオリンピックなんて言っていられるのという意見に頷く自分がいるのもじじつだ。けど、だったらやらない方がいいのかと問われたら、やるべきだと答える。
もう決まったからという訳ではない。反対する人たちの中にはオリンピックそのものに反対する人もいるだろうけど、大半の人はそれ自体に反対なのではなく、「この状況の中で、なぜ?」という思いを強く持たれているのだろう。
だったら、この状況をチャンスに変えてしまえないだろうか。安倍首相は汚染水の問題について「完全にコントロールされている」と言ったそうだが、世界中を相手に見栄を切ったのだから、不利益な情報漏えいを完全にコントロールなんてできないだろうから、言った通りになるように努力してもらおう。まあ、根本の原因は彼らの先輩たちが作ったものなんだし。
被災地の復興については、これから増えるであろう外国からの取材に対し、彼らを東北に来てもらう取り組みをすることも考えたい。彼らは東京と被災を受けた地域との落差に関心を持ってくれるだろう。
それについては、新大久保での変なデモに対しても言える。ただ、それは海外メディアの力に頼るのではなく、僕ら自身の取り組みで抑えて行きたい。
そんな風に考えると、オリンピック開催も悪くはないと思う。