暖かな陽気に誘われて、久しぶりに昼休みに外へ出た。
道路を渡ろうと、行きかう車をやり過ごしている間、ふと脇を見ると黄色い花が咲いていた。レンズを近づけて一枚…と思った瞬間、その合間に一匹のてんとう虫を見つけた。途端に気持ちがそちらに奪われ、黄色い花と一緒にフレームに収めようとしたが、結局てんとう虫を選んだ。
どんなときにやってくるかなどという法則はないが、忘れた頃にその存在に気付く。僕にとって彼らはそんな存在である。もしもその法則を解明することができたら、もしかしたら今よりも幸せになれるかも…なんて、ちょっぴり欲張りなことを考えてしまう。サンバに合わせて踊りだしたくなるようなものでなくてもいい、てんとう虫のような、小さな、けれどもその存在が確認できるような幸せが訪れることを、彼の背中に祈ってみた。
道路を渡ろうと、行きかう車をやり過ごしている間、ふと脇を見ると黄色い花が咲いていた。レンズを近づけて一枚…と思った瞬間、その合間に一匹のてんとう虫を見つけた。途端に気持ちがそちらに奪われ、黄色い花と一緒にフレームに収めようとしたが、結局てんとう虫を選んだ。
どんなときにやってくるかなどという法則はないが、忘れた頃にその存在に気付く。僕にとって彼らはそんな存在である。もしもその法則を解明することができたら、もしかしたら今よりも幸せになれるかも…なんて、ちょっぴり欲張りなことを考えてしまう。サンバに合わせて踊りだしたくなるようなものでなくてもいい、てんとう虫のような、小さな、けれどもその存在が確認できるような幸せが訪れることを、彼の背中に祈ってみた。