今日は大安である。昔、私が勤務先から解雇通告を受けたのは大安だった。たまたまその日は勤め帰りに建設会社に立ち寄り、自宅となる不動産の購入契約に署名をする予定の日だった。私は普段、日柄などを気にしたことは無いのだが、建設会社とか証券会社は比較的そのようなものに注意を払う傾向があるようだ。その日も先方の担当者が「日が良いから」ということで調印日に決まったのである。ところが、その日の夕方、勤務先の社長の部屋に私を含めて5人か6人ほどが集められ、解雇通告と解雇に際しての退職金などについて説明を受けたのである。給与所得が断たれたことで、住宅の購入などできるはずもないのだが、とりあえず建設会社の担当者に電話して「急な仕事が入った」ということで購入契約の調印を延期した。家に帰り、何事もなかったかのように時間を過ごし就寝した。しかし、その夜はとうとう眠ることができなかった。
今日は大安である。勤務先で人員整理が発表された。私は対象にはならなかったが、同じ部署の同僚数名が職場を去ることになった。部員総数の約5%に相当する人数だ。その人たちの他に早期退職勧奨を受けた人たちもいたという。どのような経緯でその人たちが選ばれたのか知らない。その人たちの勤務態度に問題があった、とか、勤務成績が良くなかった、というような基準であるとは思えない。組織の中では、社員は人ではなく、備品と同じようなものである。何らかの基準が設けられ、機械的に選抜されたのだろう。つい数時間前まで談笑していた相手が突然姿を消してしまう。寂しいことである。
今日は大安である。勤務先で人員整理が発表された。私は対象にはならなかったが、同じ部署の同僚数名が職場を去ることになった。部員総数の約5%に相当する人数だ。その人たちの他に早期退職勧奨を受けた人たちもいたという。どのような経緯でその人たちが選ばれたのか知らない。その人たちの勤務態度に問題があった、とか、勤務成績が良くなかった、というような基準であるとは思えない。組織の中では、社員は人ではなく、備品と同じようなものである。何らかの基準が設けられ、機械的に選抜されたのだろう。つい数時間前まで談笑していた相手が突然姿を消してしまう。寂しいことである。