熊本熊的日常

日常生活についての雑記

雨が降る土曜日は

2012年06月16日 | Weblog

今の職場で働くようになって2ヶ月が経過した。これまでとは違って平日昼間世間並みの勤務時間で働いているので、どうしても週末に家事を片付けなければならない。なにがどうというわけではないのだが、そうした雑事で午前中が終わってしまった。やはり昼勤になってから自炊の機会が激減したので、食材の在庫も殆どない。しかし今日は雨で外に出るのが億劫だ。そこで、飯を炊いてシラスと海苔だけでいただいた。シラスには味噌を加えてみた。若い頃ならこれではとても足りなかっただろうが、いまはこれで上等だ。

億劫といいながら野暮用があって午後には外出する。用件の性質上、やや堅苦しい格好で都内の或る繁華街へ。あまりに人出が多いので、用件だけ済ませて住処へ戻った。休日は街に出ないといけないとでも考えている人が多いのか、それとも今日の私のように平日では時間を割くことのできない用件を抱えた人が多いのか。とにかく人の多い場所が嫌いなので、本当は買い物をしたかったのだが、用件を30分ほどで片付けて戻ってしまった。買い物をして、ついでに夕食も外で済ますつもりだったので、住処に戻ってしまうと食べるものがない。昼と同じもの、という手が無いわけでもないが、同じものを連続して食べるのは嫌なのである。

というわけで、夕食は近所の台湾で角煮麺をいただく。店のおばさんのオススメに従って自家製の鉄玉子もラーメンを待つ間にいただく。ここの料理は主人が台湾の屋台を食べ歩いて自分で考えたものだそうだ。鉄玉子は1ヶ月ほどもかけて作るもので、角煮麺に鎮座する角煮は何日もかけて作るらしい。創意工夫と手間隙とそうした作業を支える情熱とが一体となっているので旨い。ときどきこのブログに書いているが、生命の維持に必要な栄養を補給するというだけなら食い物などなんでもよいと思う。しかし、畜生の餌と人間の食事との本質的な違いは、そこに人と人との関係性が介在するか否かということだと信じている。旨いか否かというのは、実は最優先課題ではなく、結果としてついてくる評価項目なのである。旨いものを食べてもらおう、喜んでもらおう、という意識がまずありき、という店でなければ何度も足を運ぼうとは思わない。


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