熊本熊的日常

日常生活についての雑記

ふだんのちゃわん 4日目

2017年03月11日 | Weblog

土曜日は平日に比べると総じて静かな印象。それでも来客数は初日7名、2日目9名、3日目12名、本日9名。購入客数は初日2名、2日目3名、3日目4名、本日6名。残す会期は明日だけだが、前回2011年1月と比較すると、総じて想定内の状況だ。今回は自分の陶芸作品に加えて妻の実家から提供を受けた木工品を展示販売しているのだが、初日にその木工品のなかの大物について打診をいただいている。これが売上になれば、想定外に売上が跳ね上がることになる。後日、そのお客様に連絡をさせていただくことになっているが、電話をするのが怖い。

前回は生涯最初の個展ということもあって、今から思えば妙に力が入っていた。デザイン事務所に注文して案内状を作成し、思いつくだけの友人知人はもとより、普段往来のない知人にまで個展の案内を出した。その割に、自分の作品の展示会場の店番をカフェの人たちに任せてしまって、個人的な所用に出かけてしまうという粗雑なところもあった。今回は妻の支援を受けている上に、会期中は原則として会場に詰めて来客に備えた。一方で、宣伝らしい宣伝はしなかった。案内状は前回の使い残しに、会期に関する部分だけシールで上書きしてギャラリーに置いていただいたり、妻が自分の交友範囲に配ったりした程度だ。結果としては前回とそれほど大きな違いは無いように思う。

どのような場所にもそれぞれの個性というものがある。カフェにしろギャラリーにしろ、そこを日常的に訪れている人はそこが気に入っているからそうしているに過ぎない。何か強制を伴う事情があってやることは、その強制力がなくなれば継続しない。自然な流れや習慣によることが反復を呼ぶのであり、その自然は結局のところ好きか嫌いかという趣味趣向の問題ではないだろうか。今回の個展会場となっているギャラリーには常連客が当然にいる。その構成は前回の個展のときと同じではない。それぞれの人にそれぞれの生活があり人生があるのだから、それぞれの置かれた状況の変化に応じてギャラリーに関わる人々も出たり入ったりする。そうしたなかでも変わることのない芯のような空気感があるように思う。それはここに限ったことではなく、どのようなものにも人にも言えることだ。その雰囲気を乱すことなく入り込んでみて、その場の流れに乗ることができるなら、そこに何がしかの縁があるということだろう。縁があるなら、それを大事にすればよいだけのことだ。

何事かを成す努力というものは生きて行く上で必要なことだとは思うのだが、世界はジグソーパズルようなもので、形の違うピースを無理やり嵌め込もうとすれば、世界全体が崩れてしまう。かといってピースを探さなければ世界はできあがらない。人の行為は遍く自分の世界をつくりあげることに向かってこそ健康な生活を営むことができるのだと思う。


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