万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

森友学園問題は逆探知の手法で解明をー安全保障の視点

2017年03月24日 13時43分50秒 | 国際政治
韓国海軍、27日から竹島周辺海域で訓練計画 日本政府は抗議 「到底受け入れられない」と岸田文雄外相
 日本国の政治は、目下、森友学園問題一色の如くとなり、マスコミ各社も昨日の籠池理事長の国会証人喚問の様子を一斉に一面で報じています。その一方で、竹島周辺海域の波は高く、韓国海軍が訓練を計画しております。

 今月27日に予定されている同軍事訓練に対しては、日本国政府は、外交ルートを通して正式に抗議していますが、この時期における竹島周辺海域での韓国側の行動には、韓国の軍事的スタンスの変化を読み取ることができます。米FOXテレビの報道によれば、北朝鮮は、数日以内に6回目の核実験を実施する準備を完了しており、朝鮮半島の緊張は否が応でも高まっています。攻撃対象となる韓国にしてみれば、米韓同盟を強化すると共に、米軍基地を存する日本国にも協力を求めるのが、軍事の常道なはずです。ところが、韓国側の対応を見ますと、日本国との関係改善に努めるどころか、逆に、意図的に悪化させる方向に動くという常識外の行動をとっているのです。

 朴大統領の弾劾事件、釜山の慰安婦像設置問題、反日・親北派の候補者ばかりとなった大統領選挙、及び、今般の竹島周辺での軍事演習など、何れもが、北朝鮮にとって有利となる流れです。韓国国内で立て続けに起きてきた一連の出来事は、水面下における北朝鮮の工作活動を想定しない限り、説明が付かないのです。リッパート前駐韓大使に対する殺傷事件に際して、朴政権は既に親北団体を押さえることが不可能な状況に至っているとの指摘もありましたが、現実はさらに深刻であり、現在の韓国の政治状況を見る限り、既に、北朝鮮の傀儡と化していると見なさざるを得ないのです。

 北朝鮮の工作活動が日本国内にも及んでおり、日本国もまた、北朝鮮、あるいは、その支持勢力の指令を受けている諸団体の行動を警戒する必要があります。安全保障上の重大な局面を迎えながら、日本国の政治を森友学園問題に染めたのは、工作活動の一環である可能性も否定はできないのです。ここは逆探知の手法を用い、同学園の背後に蠢く日本政治に巣食った北朝鮮勢力を洗い出し、安全保障の視点から真相を解明すべきなのではないでしょうか。

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コメント (2)
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