報道によりますと、マクロン政権下のフランスでは、ワクチン接種を義務化する法案が閣議決定されたそうです。これまでの制度では、PCR検査等での陰性証明も併用されてきたのですが、今般の閣議決定ではワクチン接種に一本化されております。言い換えますと、フランス国民は、唯一の’逃げ道’さえ塞がれてしまった状況と言えましょう。
フランスのみならず、ドイツにあってもワクチン接種圧力が日に日に強まる一方であり、未接種者は生存権さえ政府に奪われかねない事態に直面しております。この動きはイギリス、オーストラリア、そして、ニュージーランドといったアングロ・サクソン系の諸国も同様であり、アメリカにあっても、バイデン民主党政権、並びに、民主党勢力の強い州では、ワクチン接種義務化に向けて歩を進めています。欧米諸国を見ますと、一方向に向かって足並みを揃え、一斉に歩き出しているかのようなのです。二度の世界大戦を経験し、全体主義や共産主義と共にヒトラー、ムッソリーニ、スターリン、そして、毛沢東といった独裁者が相次いで出現した20世紀は、しばしば狂気の時代と称されています。しかしながら、狂気にかけては21世紀も負けてはいないようです。しかも、今日の狂気は、最も自由で理性的な国と見なされてきた西欧の自由主義国にあっても嵐の如く吹き荒れているのです
明治以来、日本国にありましては、西欧諸国と言えば、近代合理主義の誕生の地であり、かつ、先端的な科学技術をも生み出してきた先進的な文明国として憧れの的でもありました。人類普遍の価値とされる自由、民主主義、法の支配、個人の基本権の尊重といった諸価値も、イギリスやフランスといった諸国の統治システムにおいて具現化され、精緻化されなければ、今日、全世界の諸国に広まることはなかったことでしょう。今日の国民国家体系、そして、それを支える国際法もまた、西欧を生誕の地としています。崇高な精神性を含めて、西欧諸国は、常に他の諸国のモデルであり、追いつくべき対象であったのです。
ところが、今日の欧米諸国に見られるワクチン狂騒曲を目の当たりにしますと、合理的で洗練され、かつ、人道的な国であるとする従来の西欧のイメージが大きく揺らいできます。否、ワクチン接種に国民を追い込んでゆく様は、魔女狩りが横行した中世、否、ドルイドが実権を握っていた古代ケルトの時代に逆戻りしてしまい、何かに憑りつかれているかのようにも見えるのです。そして、その’何か’を探ろうとしますと、表にあっては姿を見ることができなかった西欧の裏側の存在について考察を深めざるを得なくなるのです。
西欧の裏側、それは、西欧世界に入り込み、今日’ディープ・ステート’とも称されている超国家権力体が操る世界であるのかもしれません。こうした見解は、荒唐無稽な陰謀論として揶揄されてきましたが、むしろ、各国政府を陰から操ることができる巨大な権力の存在を想定しないことには、かくも非合理的なワクチン狂騒曲を説明することは困難です。そして、今日、ワクチン接種の義務化に走っている諸国の多くは、今日、ディープ・ステートとも称されているイルミナティ―(イエズス会フランシスコ派がロスチャイルド家といった金融財閥の支援のもとに18世紀後半に設立した秘密結社。その起源は悪魔崇拝のマルクート教にあるとも…)が、ネットワーク状に拠点を設けた諸国であることを考慮しますと、今般の現象も自ずと理解されてくるのです。フランシスコ法王は、イエズス会フランシスコ派出身の初のローマ教皇ですし、フランスのマクロン大統領に至っては、ロスチャイルド銀行に勤務していたその経歴からロスチャイルド家の代理人との噂が絶えません。
それでは、西欧から見て地理的に地球の裏側にある日本国は、安泰なのでしょうか。日本国政府はと申しますと、ワクチン接種義務化については目立った動きは見せてはいません。しかしながら、明治維新にあっては、イギリスを介して同超国家権力体が背後で暗躍していましたので、日本国も同権力体の影響下にあることは十分に想定されます。日本国にあっても、外部から強い圧力がかかり、ワクチン接種が義務化されてしまう可能性は否定はできないのです。
この危機を回避するには、先ずは、欧米諸国が実施した政策を模範とし、その後追いを良しとする、’前例踏襲的’な日本政治の風潮を改める必要がありましょう。’西欧諸国では既に実施済み’と政府が説明しただけで、何らの疑いを抱くこともなく納得してしまう国民も少なくないからです。今日、西欧諸国にあっては、表面と裏面が入れ替わっており、裏面が大手を振って国民に強権を発動している現状を見ますと、西欧諸国の後追いは命取りとなるリスクがあります。
このように考えますと、日本国は、自ら情報やデータを集め、新型コロナウイルスに関する調査や分析を進めた上で、より合理的で効果的、かつ、人体に安全な独自の対策を追求すべきではないでしょうか。そしてそれは、決してワクチンの義務化ではないと思うのです。