花の詩山の詩

花の詩(うた)山の詩(うた)へようこそ
このブログは「花と山とを友として」の続編です

那珂川町のかたくり山とイワウチワ群生地その3

2014年04月06日 19時05分41秒 | アウトドアー

那珂川町富山のイワウチワ群生地の第3駐車場にある案内看板

ここは群生地から一番遠い駐車場で、群生地の直下に有るのが第1駐車場
私たち3人は、ここから1.3キロ離れた群生地まで歩いて行った。
途中の野草の花を見ながら歩きたかったからである。


駐車場の側に咲いていたヤマエンゴサク


山の土手にはニリンソウも少しだけ咲いていた


ネコノメソウも咲き始めていた(おそらくヨゴレネコノメか)

川原の空き地には、ミミガタテンナンショウやカタバミも咲いていたし
小さなトウゴクサバノオも風に揺れていた。
川沿いの土手には、ミヤマキケマンの花がすこし薄汚れて咲いていた。

あれこれ探しながら歩いていると、退屈することはない。
最奥の第1駐車場に着くと、右に登った所にテントが張ってあり、そこが
受付で、一人200円の入山料を払ってイワウチワの群生地に入る。

イワウチワの群生地の案内図、遊歩道には番号が付けられていて、番号順に
歩けば、一周出来るようになっている。


受付の前には、山から集めたという猩々袴の群生がある


1昨年は奥久慈でも群生地を見たが、一つの山でこれだけの規模の
群生地は見ていない。以下の写真は、群生地の一端である。










ここのイワウチワは、葉の基部が典型的な心形型でイワウチワの見本である
近縁種のトクワカソウは、北陸地方に分布しているが、見分けのポイントは
葉の基部がクサビ型で丸みを帯びているという。

同じ栃木の二股山には、クサビ型と心形型のイワウチワが有り、どちらに
同定するか大いに迷った経緯がある。

さて一周して尾根をまっすぐ下ってくると、順路番号3番の下に春蘭が
咲いていた。

春蘭の花、ただしコレは通路の右脇に順序よく並んでいたので
自生かどうかは判らない。


受付の側に咲いていたスミレ、色がステキだったので撮ったが
名前は同定出来なかった。

夕方、つくばに帰って来たら、直前でまたもや雨が降ってきたが
花を見ているときは晴れに恵まれた一日であった。


おまけの写真は、かたくり山で見たヤブレガサ


おしまい

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ふるさと岩手の三陸鉄道が全線開通したとの事なので
心からおめでとうと言いたい。



那珂川町のかたくり山とイワウチワ群生地その2

2014年04月06日 13時42分46秒 | アウトドアー

菊咲一華の群落

かたくり山に入ると、最初は車いすでも歩けるように、広い木道が施設
されている。
右の池には、コブシの花を写していたし、その池に流れ込む谷には
水芭蕉が続いている。
惜しむらくは、昨日のひょうでやられたのか、傷んでいた。

時間が早かった事もあり、カタクリは半開きの状態だった。
しかも今日は気温も低いから無理もない。
花友がワチガイソウを見つけてくれた。
ヤブレガサもユーモラスな姿で立っていた。

やがて木道も終わると、右に曲がって山の斜面をジグザクに登っていく
尾根に上り詰めると、シダレ桜や満作が植えてあり、しだれ桜は
咲き始めだった。(パンフにはツツジの群生地と書いてある尾根だ)

尾根の奥には、ベンチや四阿も有るが、今回はパスして、尾根の反対側の
水芭蕉の群生地を目指す。
反対側の斜面も、綺麗に手入れされてカタクリがどんどん広がっている。

やがて上の写真のような、菊咲一華の群落がカタクリの中に見えてくる
ただし木道からは離れているので、望遠で無いと難しいかも。


菊咲一華の群落の近くに、エイザンスミレと思われる菫も咲いていた。


水芭蕉の群生地の谷
以前、座禅草の時期にここに来たら、地元のボランティアの方が
黙々と杉の枝を拾い集めて、水芭蕉の芽を守っていた事がある。


少し葉が大きくなり、ピークを過ぎかけていたが純白の包が
良いモデル。


スポットライトを浴びた水芭蕉


付近に咲く猩々袴と水芭蕉のコラボ

水芭蕉の群生地から林道を下っていくと、やがて座禅草の群生地の案内が出ている
そこの分岐から左に林道を入っていくと、崖崩れで一時閉鎖された林道が修復されて
通れるようになっていた。
時期的に座禅草の花は終わっているだろうと思ったが、場所を知っていて欲しいので
行くことにしたのだった。
座禅草群生地の案内が出ている所から谷に下って木道を歩くと、やはり葉が大きくなった
座禅草ばかりが目についた。
「あっ有った」とKさんが言うので指さす方を見ると、かろうじて咲き残っている
花が、葉の陰に隠れるように咲いていた。

色が悪いけれども咲き残っていた座禅草

再び林道に戻って下ってゆくと、左右に駐車場が有る場所に出る
右の土手の上の駐車場には、物産店やトイレも有り、そこから杉の林を抜ける
コースが、猩々袴の大群生地になっている
Kさんが「わさびあんこのまんじゅう」を買って、おやつ代わりに食べている
つられて私もそのまんじゅう(二個入りで200円)を買った。

ここの駐車場の山側に、座禅草が咲く場所があり、それを教えるとKさんが
早速登って見に行った。
そして色違いの座禅草の咲き残りを見つけたのだった。
コンデジなのに300ミリまで引き寄せられるというカメラで撮影したその
画像は、私の一眼よりも綺麗であった。(脱帽)


第三駐車場の奥から猩々袴群生地に入る入口

猩々袴の群生地の杉林に入って、私たちが目にした物は、今までに見たことも
ないような猩々袴の大群生であった。
花友は「何コレー」と絶句していた


猩々袴の群生地の一部の様子


猩々袴の群生地の様子


猩々袴群生地の様子


猩々袴群生地の様子、全部を一枚の写真に納めるのは不可能な広さである

かたくり山には、かたくりの撮影に何度か来ているが、猩々袴のこれほどの
群生を見たのは初めてで有った。
猩々袴の開花がカタクリよりも若干後なので、両方を見る機会が無かったのである。
それが今回、カタクリも猩々袴もイワウチワも同時に見られるという幸運に恵まれた。

異常気象がもたらしたまれな幸運と言えるかも知れない。

最初、カタクリが半開きだったので、一周したらもう一度カタクリを見に来ましょうと
言っていたが、猩々袴の大群生を見た花友が、これを見て満足したからカタクリは
もういいという。

イワウチワの群生地に行く前に、昼食をすることにして、那珂川町で行っている
トラフグの温泉養殖の「ふぐ料理」を食べさせる「扇の館」というアンテナショップに
行った。
私は「トラフグの天丼」を頼んだ。
しばらくして出てきた天丼を見てびっくりした。
下のご飯が見えないほど、天ぷらがてんこ盛りなのだ。
ふぐのお吸い物と漬け物とデザートがついて1030円である。
ご飯を食べるには、まずは天ぷらを先に食べないとダメなので、天ぷらからかぶりついた

があまりにも量が多すぎた。結局私はご飯と天ぷらを少し残したのだった。

この「扇の館」のある場所には、「神田城跡」という看板が出ていて、那珂川観光協会が
配っている「なかがわまっぷ」という案内地図には、那須与一が生まれた場所と言われて
いますと書かれていた。