東京、青山にワークショップを常設して
今年で19年目となりました。
今まで多くの方の応援と助力をいただいて
こうして続けることができていること、
あらためて、心より感謝を申し上げます。
今後とも、一層の精進をしてまいりたいと思います。
本年もよろしくお願い致します。
さて、元旦は神木山等覚院にて
護摩供厳修を受けて参りました。
ここのお寺、
昨年の元旦にふらりと立ち寄って
上記のような行事を行っていると知り、
今年はぜひ参加しようと決めておりました。
ここのお寺はお不動様が有名ですが
秘仏としてお正月のみご開帳の薬師如来様、
阿弥陀如来様、毘沙門天様がいらっしゃいます。
それぞれの仏さまへのマントラ、
般若心経などを唱えながらの護摩焚きで
あっという間の1時間でした。
…昨年から何だかお不動様が気になっています。
ここのお不動様は上に載せたようなお姿。
とても迫力があります。
311以後、政治や社会の情勢が急速に変化しているのを
皆さんは感じていらっしゃるでしょうか。
そしてその変化は残念ながら、あまり好ましい方向ではありませんね。
誰もがどこかで不安を抱えていて
疑心暗鬼になっている。
そんな風に感じることがしばしばあります。
それぞれが、自分のいるところで
できることを倦まず弛まず続けていく。
自分の頭で考え、
自分の足で歩く。
耳をひらいてよく聞き、
曇りのない目でものを見る。
自分の言葉で語る。
そして自分自身で熟慮の上、決定する。
シンプルですが、
こうした「行為」を意識し続け
行っていくこと。
社会の中で、誰かの身の上に起きていることは
自分にもつながっていること。
いつも自分自身が「当事者」であれるかどうかです。
シンプルなことを続けていくのは簡単ではありません。
自分の意思と決意が必要であり、
既存の枠組みを壊していく、ということも含まれるかもしれません。
こんな時代に助力を与えてくれるのは
お不動様ではないか、と昨年からなぜか思っているのです。
不動明王はヒンドゥー教ではシヴァ神にあたるそうです。
(シヴァ神は破壊の神であり、踊りの神でもあります。
世界が終わりに近づいたとき、もう一度世界を作り直すために、
いまあるすべてを破壊して0に戻してしまうとか)
新しい何かが生まれ出るためには
古い何かとお別れすること。
そんな示唆があるかもしれません。
昨年末、
今年の日本を思っていつも使っているエンジェルカードを引いたところ
「birth」のカードが出ました。
新しい何かが生まれる年。
生まれてくるには、産みの苦しみもある年かと思います。
お不動様の厳しさ(と厳しさを包含している大きな愛)に触れて
そんなことを思う年頭でした。
ゆるやかなネットワーキングと
一人ではなく、多くの方と「智慧」を分かち合って
「行動」につなげていく。
もうそういうムーブメントは起きていますが
ますます大きなものとなっていくようにと思います。
新しき出会いと生まれ出ずる何かを楽しみにして。
今年もよろしくお願い致します。
原キョウコ