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大学教授キョトンCブログ!!
昨日、スウェーデンで最もリッチな自治体訪問。
8月17日は、スウェーデンで最もリッチなコミューンであるダンデリードコミューンを訪問。
ストックホルムレーンの中にダンデリードコミューンはある。
地下鉄で終点まで。
駅の真上にショッピングモールがある。
4階まではエスカレータで上がり、そのあとは、半分スケルトンのエレベータで6階へ。
社会サービス課だけ、この場所にある。
スウェーデンでトップのコミューンと言っても、高齢者ケアのシステムに関して特段変わったところはない
と思いつつ、インタビュー調査をさせていただく。
ところが、ありました。<特段変わったところ>が。
こうした<ありえへん>ことが、<ありえる>から、フィールドワークは止められない、止まらない。
何故だ?
最もそれを知りたいのだが、焦ってはいけない。
その理由を最も知りたいのは、目の前にいらっしゃる 社会サービス課のナンバー2の方かもしれない。
分かっていれば、先方から説明があるはずだ。
最も<変わっていた>のが、<ショートステイ・サービス>用のベッドを自前で持っていないことだ。
人口3万人超、高齢化率20%の最もリッチなコミューンが、20名分のショートステイ用のベッドを近く
のコミューンやちょっと離れたコミューンから買っているという状況。
ちょっと離れたコミューンのショートを利用する場合、当然利用者からクレームがある。
<なんでやねん!>と。
歴史的にM=穏健党が強いこのコミューンは、一体、豊かな財政基盤がある中で、何にお金を使っているのだ
ろう。
摩訶不思議。
ますます、気になるコミューン。ダンデリード。
ありがたいのは、こうした、<課題>を持っていても、私の訪問を認めてくださったことだ。
ナンバー2様は、最後におっしゃった。
早く、自前のショート用ベッドを持ちたいと。
先日記事にした、ココリコではなくて、ココイコの39項目には、
こうした点をチェックする項目は入っていない。
稀過ぎて、入っていないか。