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台湾の介護問題 たった2日間で。

台湾の介護政策を勉強したいという気持ちは、今年に入ってから、急に湧き上がってきた。

そこで、T 氏 とやっている6月の研究会では、台湾の介護政策研究の 第一人者 K氏(ケーシーではない。某研究所の研究員)の論文を読み、アウトラインについて、勉強した。

短い時間の研究会であったが、幾つかの肝心なポイントについて、<真空地帯=説明がされていない地帯>があることが分かった。

 

私が常に強い関心を持っている<要介護認定>

これが適切に行われなければ、どれだけ<その後のケア・マネジメントの方法t論が用意されていても、宝の持ち腐れでR.

 

論文では、要介護度が、軽度、中度、重度の3ランクに分かれることが示される。

それぞれ、1~2項目、3~4項目、5項目以上

と表記される。

しかし、何の項目の話???

キョトンZ,マジンガーZ!

 

すると、T氏が調べてくれて、3日後に、どうも<バーゼルインデックス10項目>のことですよと教えてくれた。

T 氏はソフトウェア―の会社に勤めるサラリーマン。博士課程の大学院生ではない。

台湾では、10項目の程度について、点数化して使っているらしい。

 

で、台北での2日間の有意義なフィールドワークを経験した。

帰国後、分かったことは、台湾の介護システムは日本や韓国と決定的に違う大きな特徴を持つことでR.

 

 

決定的に違うことは、台湾では外国人のメイドさん(ほぼインドネシア)が介護マーケットの92%を独占していることだ。

思いっきり、とにかく、<特別な状況>

 

自治体の管理センターに申請して措置を受けて、台湾のヘルパーさんからホームヘルプ・サービスをうける高齢者は、たったの8%。

どの研究アプローチでも、森の様子を大きくと捉えて、そのことを踏まえたうえで、林や木や、場合によっては、葉っぱのフレディまで、ブレイクダウンしていく。

これがオーソドックスな研究の仕方であろう。

 

K氏の論文では、森レベルでの話がなく、いきなり、とにかく、林や木の説明が続いている。

最後に、メイドさんの話が出てくるので、全体像が掴みにくい。

論文の書き方については、本当にその構成をしっかり考えなければならない。

 

台湾は介護保険導入前夜の段階であると色んな資料は語っているが、

大阪風吉本風ぽっちゃりおもしろ教授の話を聞く限り、

小生は、<来年1月の選挙の結果の如何にかかわらず、介護保険は実現しない。>

むしろ、介護保険を実施させてはいけないだろう。

理由は、介護保険制度の財源を誰が負担するかである。

また、介護と銘打っているのに、全国民が被保険者となり、出産も育児も障がいも、介護も全て保険事由に含めようとしている。

財界は、介護保険制度に前向きであるが、適切な水準の保険料しか払う気がない。

国がどこまで財源を持つか、つまり税金を投入するかである。

この保険料負担のコンセンサスは全く得られていないのに、制度をスタートさせることはできないし、まず合意形成が先決である。

 

 

 

 

 

 

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