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死に至る病。

確か、このタイトルのついた翻訳本がある。

有名な哲学者の本だ。

 

有名なのに、何故か思い出せない。

キュルケゴールかショーペンハウエルか。違うか。

 

三浦春馬さんの死。

誰もが羨むような<絶好調の人生><バラ色の人生>

 

やや憂いがあって、笑顔が可愛い<超イケメン>になって

みたいものだ。

やや憂いがあるように感じているのは、家族関係では相当苦労

したのではないかという推測が関連している。

 

家族のことは、監督様から情報提供を受けた。

春馬さんが生まれた実家には、今誰も住んでいないという。

 

<文化的目標>と<制度的手段>の乖離

社会学が得意とするアングルだ。

R・K・マートンが<アノミー>という社会学概念を使って

精緻化した理論がある。

 

春馬さんの文化的目標は<超絶高いところにある>

準拠していたのは、<ニューヨークのブロードウェイ>

ではなかったか。

 

日本の俳優の代表として、世界に向かう時、アリーナを世界

とする時、あまりにも日本文化を会得できていない自分が

不甲斐なく感じたのか知れない。

 

日本のドラマや映画に出ていて大成功している時も、常に世界を

意識していたのだろうか。

そしてまた、日本文化を背負えない自分を腹立たしく感じていた

のだろうか。焦っていたのだろうか。

 

失ってみて始めて気づく。本人が目標としていることのスケールが

途轍もなく大きかったことを。

そして、途轍もなく大きかったがために、友達にもマネージャーにも

相談できず<ひとり>で悩み続けてきたことを。

 

 

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