今年の夏の初め、梅雨は長引いていました。
いったいいつ、この梅雨は終わるのか、終わりが見えない、ドローンとした夏でした。
私のメモによりますと、7月の20日ころは、19日は雨、20日くもり、21日くもり、22日もくもり時々雨、23日くもり時々晴れ→梅雨明け!?
となっていました。もう最近のお天気としては、6月になっても梅雨入りはせず、いつ梅雨になったのかもわからないし、気象の関係者のみなさんも「いつ梅雨入りした」と明言しなくなっています。
今年のお天気でいうと、またも私のメモで見たら、6月の10日ころ、くもり時々雨、晴れのちくもり、雨?、くもりとなっていて、このころに梅雨入りしたのでしょう。でも、メモには梅雨入りが書き込まれていませんでした。
約40日くらいの梅雨の期間だったわけです。
そんなに長かったんですね。確かに毎日パッとしないな、と思って過ごしていたのでしょう。このまま暑くならなきゃいいのに、と期待するところもありました。
でも、梅雨が終わったら連日の猛暑が続き、お盆が過ぎて、高校野球が終わったら、それなりに秋がやってきました。
昔ほど、うちの雑然とした庭で虫たちが鳴くということはなくなりました。うちはなるべく天然100パーセントをめざして、あるがまま・レットイッビーを心掛けているんですけど、よそのお家に囲まれた中庭みたいになってしまって、太陽光線も当たらないのか、カリン・レモン・レンギョウ・ヒメシャラ・ローズマリーなど、うちの庭でそれぞれの空間を保持していた樹々だちが自然に枯れてきてしまっています。
一緒に過ごしてきた、あまり大事にしていない樹々たちが、夏が越せなくて枯れていきます。元気なのは、アロエとウラジロガシくらいかな。
自然な庭ということでやっているけど、いくつかの消長があるようです。諸行無常というべきなのか。
昨日も、倒れているルドベキアタカオをいくつか切ってしまいました。ここ最近うちの夏を飾る心の花です。でも、大きく育つのに、すぐ台風などで倒れ込んでしまって、普通なら倒れたら切られてしまうんだろうけど、うちは倒れたら倒れたまんま、そのままの形で咲いていて、それはそれでかわいらしいから、そのままにしてたりしてたんだけど……。
もう秋なんですね。ものすごく秋になり、ああ、秋だというのを感じないうちに、すぐに冬になるのでしょう。
四季があるというよりも、長い夏から長い冬へとつながる2つの季節しかなくなっている。そして、この2つが極端で、ものすごく暑くものすごく寒い。
そんな季節の中で、私たちは年月を重ねている。
冒頭のわけのわからない句は、ハッと起きて、スッとカネタタキが聞こえてきたので、うれしくて作りました。そんな時しか鳴いてくれないものですから。