
てっきり各国首脳をこちらまで案内して、志摩半島のリアス式海岸はこんなですよ、とご案内したような気がしていました。だから、横山の案内所まで道も整備され、雑草も引っこ抜かれたのだと思っていた。
でも、各国首脳は観光に来たわけではないので、ここ横山展望台までは来なかったようです。それに、どれくらいの世界的価値があるのか、少し微妙な感じです。何を売り物にすればいいのか、あちらこちら探せば歴史は出てきますけど、外国の方たちに喜んでもらえるものがどれだけあるのか、少し自信がありません。

お昼ごはんは、イオンでてこねずしを買いました。390円でした。てこねとは、かつおの切り身をたれに漬けて、それをご飯の上にのせただけのお寿司です。私はわりと好きでした。これに熱いお茶があれば、何だかごはんを食べた気分は盛り上がるのだけれど、熱いお茶はありません。でも、山のてっぺんで食べたから、気分はいいですね。

次から次と、観光客の皆さんがやってきます。南側にはリアス式海岸と入り組んだ入江、海苔いかだ・真珠いかだが並んでいるようです。だから、サミットの時は大変だったでしょう。まともに漁業・養殖業はできなかったかも……。
東側は志摩市鵜方(うがた)の街並みが見えます。北側はあまり見えない。でも、神宮の森なので、だれもそこには入れなくて、そんなに広くもないし、高くもないけれど、手つかずの森が広がっています。
昔、山好きの先輩がこの森の縦走とかを試みたそうです。そうしたら、手つかずの森ですし、誰も通らない未開の土地ですから、自然は野生があふれていて、歩くそばから次から次とヒルたちが落ちてきたそうです。そうか、手つかずの森は、全く民家も見えなくて、杉やヒノキがあまりなくて、不思議な緑色です。そして、たくさんのヒルたちが、下を通る生き物から血を吸おうと手ぐすね引いて待っている。

真実は、ただの風景からは見えなくて、わあ、キレイというふうに見える森も、実は内部はすごかったりするわけです。ヒルに食われたことはないけど、想像するだけで恐ろしい。でも、そんなのが怖いと山登りなんかできないです。先輩はアフリカの山奥の村に入っていったり、ワイルドでしたからね。ヒルなんか、山のにぎわいだったんだろうな。それが怖い私は一生山のにぎわいをあじわえないでしょう。
横山展望台はどんどん西側へ平行移動できます。たいていの人は一つ目のピークで満足します。でも運動不足の私たちは、行けるだけ行ってみようと、ずっと熊野灘が大きく見えるところまで歩きました。

西側に、突き出た半島が見えます。その向こうは熊野灘であり、太平洋です。何もとっかかりはありません。この志摩半島をくるっと回っている船たちが右左と見えます。
西側から雨雲はやってくるし、それなりに疲れてきたかなあ。
私たちは、ふりだしのビジターセンターにもどり、シーグラスの瓶詰めを見つけました。ここは山の上だけれど、海はすぐそばで、海の気配を感じています。

そうでした。ここまで来る途中、南伊勢町のゆるキャラのタイミーというのも見つけました。

私たちは、あちらこちらのこんな小さなものたちを見つけて、何だか町と交感した気分になっています。少しはその空気は吸ってきたんじゃないかなと思うのです。
でも、各国首脳は観光に来たわけではないので、ここ横山展望台までは来なかったようです。それに、どれくらいの世界的価値があるのか、少し微妙な感じです。何を売り物にすればいいのか、あちらこちら探せば歴史は出てきますけど、外国の方たちに喜んでもらえるものがどれだけあるのか、少し自信がありません。

お昼ごはんは、イオンでてこねずしを買いました。390円でした。てこねとは、かつおの切り身をたれに漬けて、それをご飯の上にのせただけのお寿司です。私はわりと好きでした。これに熱いお茶があれば、何だかごはんを食べた気分は盛り上がるのだけれど、熱いお茶はありません。でも、山のてっぺんで食べたから、気分はいいですね。

次から次と、観光客の皆さんがやってきます。南側にはリアス式海岸と入り組んだ入江、海苔いかだ・真珠いかだが並んでいるようです。だから、サミットの時は大変だったでしょう。まともに漁業・養殖業はできなかったかも……。
東側は志摩市鵜方(うがた)の街並みが見えます。北側はあまり見えない。でも、神宮の森なので、だれもそこには入れなくて、そんなに広くもないし、高くもないけれど、手つかずの森が広がっています。
昔、山好きの先輩がこの森の縦走とかを試みたそうです。そうしたら、手つかずの森ですし、誰も通らない未開の土地ですから、自然は野生があふれていて、歩くそばから次から次とヒルたちが落ちてきたそうです。そうか、手つかずの森は、全く民家も見えなくて、杉やヒノキがあまりなくて、不思議な緑色です。そして、たくさんのヒルたちが、下を通る生き物から血を吸おうと手ぐすね引いて待っている。

真実は、ただの風景からは見えなくて、わあ、キレイというふうに見える森も、実は内部はすごかったりするわけです。ヒルに食われたことはないけど、想像するだけで恐ろしい。でも、そんなのが怖いと山登りなんかできないです。先輩はアフリカの山奥の村に入っていったり、ワイルドでしたからね。ヒルなんか、山のにぎわいだったんだろうな。それが怖い私は一生山のにぎわいをあじわえないでしょう。
横山展望台はどんどん西側へ平行移動できます。たいていの人は一つ目のピークで満足します。でも運動不足の私たちは、行けるだけ行ってみようと、ずっと熊野灘が大きく見えるところまで歩きました。

西側に、突き出た半島が見えます。その向こうは熊野灘であり、太平洋です。何もとっかかりはありません。この志摩半島をくるっと回っている船たちが右左と見えます。
西側から雨雲はやってくるし、それなりに疲れてきたかなあ。
私たちは、ふりだしのビジターセンターにもどり、シーグラスの瓶詰めを見つけました。ここは山の上だけれど、海はすぐそばで、海の気配を感じています。

そうでした。ここまで来る途中、南伊勢町のゆるキャラのタイミーというのも見つけました。

私たちは、あちらこちらのこんな小さなものたちを見つけて、何だか町と交感した気分になっています。少しはその空気は吸ってきたんじゃないかなと思うのです。