甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

大学駅伝とカゴシマ・伊勢神宮

2015年11月02日 20時54分26秒 | 三重・熊野さんぽ
 くわしいことはよくわかりませんが、第一工業大学チームが九州代表として、全日本大学駅伝に出場したらしいです。そして、途中で白たすきになって、たすきをつなげることができなかったとか……。そりゃ、全国レベルは速いんですね。第一工業大学は九州代表なんだけどなあ。

 私は、そんなチームが出ていたなんて、全く知りませんでした。そして、大学駅伝は、桑名、四日市、鈴鹿、津、松阪、伊勢と三重県の中心ルートを走ってくるので、できればテレビ画面に映る沿線風景が少しでも魅力的に映っていたらうれしいと思っています。けれども、テレビで見ていると、津市を抜けて、松阪市に入るとカクンとみすぼらしい風景に見えたりします。とても、全国の人々に行ってみたいと思わせる何かがあるようには見えないです。

 本当なら、もっと細い、参宮街道なんかを走ってもらうと、お伊勢詣りの雰囲気が感じられて、ああ、ぜひ行ってみたいと思ってもらえるはずなんですが、残念ながら、警備上・放送上・大会運営上の理由で、昔の街道を走ることはできないです。それで味気ない道を走ってもらうことになります。申し訳ないというのか、ザンネンというのか……。



 いつも、テレビで見る時の大学駅伝を、地元民としては少し残念な感じで見ています。

 そして、今回たまたま鹿児島から親戚の人が訪ねてきてくれて、私は親戚の希望通りに、伊勢神宮に案内しようと思ったのです。それがちょうど大学駅伝の選手たちが伊勢の内宮・宇治橋まで走ってくるのと時間が重なるかもしれないとハラハラしながら案内することになりました。

 親戚のご夫婦と私の母は、11時頃松阪駅に到着しました。迎えに行った私は、その時には選手の先頭は津市付近を走っていると聞きました。ご一行にクルマに乗ってもらって、伊勢をめざすのですが、ちょうど私たちを迎えるように駅伝関係者と、そろいのオレンジ色のスタッフジャンパーを着た学生たちがずっと沿道のあちらこちらにいるようです。折角そういう時に三重県を訪ねてくれたので、そのまま駅伝ルートを案内しようと思いました。

 沿道には少しずつギャラリーが集まっています。みなさん慣れたもので、のんびり到着を待ち構えている。太陽の日ざしはあまりないし、うすぐもりで暑くも寒くもない、いい感じの天気でした。



 しばらくすると、松阪市の東のはずれに近いJAのお店あたりが最後の中継所になっているらしく、ここは大学の旗が立ち並び、ギャラリーだけでなく、大会関係者や最後のアンカーなど、それぞれが出番を待っているようでした。

 信号待ちをすると、近くの老人ホームのお年寄りたちが、一列に並んで、応援グッズを持ち、選手たちを待ち構えています。私のクルマはたまたまそこに止まりました。それなのに、母は変に意識しちゃって、早くここを通り過ぎたいとかなんとか言っています。だれも母なんて見ないのにね。

 私のクルマは、何と言うこともなく、物珍しそうに走っていきました。すると、親戚の方が、だれかに電話をするようです。……は何番目に走るの? えっ、もう走った。何番だった? 十?番そうか。おまえは、何でそれを知っているの? 見たの? 今はどこにいるの? 伊勢から60キロ? オレたちは、今、伊勢神宮の方へ向かっているんだよ。……そんな会話をしています。私たちは息を潜めて、その会話を聞いていました。



 親戚の人のおうちの斜め前のお孫さんが、駅伝の選手としてこの大会に出ているらしいのです。大学の出雲駅伝でも選手として走っていたけれど、今年はいよいよ最後の大会ということで、ななめ前のおうちの人たちは、鹿児島から車を飛ばして、ようやく会場前に乗り付けて、お孫さんの晴れ姿を応援に出かけ、チームとしては白たすきだけれど、とりあえずゴールまで見届けに、60キロの道のりを走って、伊勢の内宮に向かっているらしい。

 私たちは、何だか道沿いでスポーツイベントがあるらしいのを感じつつ、とにかく伊勢神宮の見物もしなくちゃと、外宮にたどりつきます。本来なら、私が外宮のご案内をできればいいのだけれど、あまり詳しくないし、ガイド本も持たず、とりあえずお参りをすればいいのです式でのご案内で、親戚の人もそれなりにありがたい感じはするけれど、何がありがたいのか、そして、あちらこちらにおられる神様に、少し戸惑い気味で、内宮に行かない前から外宮で少し疲れてしまいます。

 お昼は過ぎていたけれど、伊勢うどんはあまり進まないようで、行列のお店もパスして、とりあえず内宮に向かってみようということになりました。



 駅伝の選手が走るルートは交通規制があるかもしれないと、別のルートで内宮方面をめざします。けれども、内宮まであと1キロかそこらというところでクルマは動けなくなりました。さあ、どうしましょう。

 止まっている車から、どんどんとはるかかなたに見える交差点方面に歩く人がゾクゾクとつづいています。それで、私のご案内するみなさんも、選手たちがゴールインする姿を見てみようと、あるくことにしたようです。停車するクルマの列の中で私は、ポツンと、このまま行くのはいいけれど、駐車場がないのがイヤだなあと、そのことばかり心配して、ぼんやりしているのでした。


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