昨日のお昼、お城に似せた建物の横のお菓子やさんに行きました。昨日は青空が抜けている感じでした。
お城の姿もクッキリと写っていました。シャチホコも丁寧に作っているなあと改めて見ることができた。テラスの欄干があるけど、これは何だか神社の欄干のようです。まあ、いろんなモチーフのミックスされた、持ち主こだわりの建物だったんでしょう。
残念ながら公開されてないけど、歯医者さんとしても営業していないし、何だかもったいない町の遺産です。いつか、持ち主の人がこんな建物は取り壊して、新しいビルを建てよう、なんていうことになったら、知らない間に消えていくんだろうけど、そうした中途半端に古くて、使われていない建物って、たくさんある気がします。
それらは、ただ古びてしまい、持ち主がもうこんなの更地にしてしまえと決断したら、簡便な建物がヒョコッと立つことでしょう。
町全体は古いし、道は狭いし、学校も古いし、二宮金次郎さんのかわりに小学校では本居宣長さんがコンクリートで作られてたりする町、町のヒーローを顕彰しようというのはわかるんだけど、だったら、もう少し宣長記念館を立派にしたら? とかも思うけど、それも思うようにならず、ジリ貧のところで私の町は少しずつ後退している。
アイデアのない私は、偉そうなことは言えないけど、もっと魅力的な町にならないかなあというのはずっと思っています。
私ができることで、町を楽しくさせる、お金をかけない、というのであれば、もう人のつながりしかないけど、それは私はそんなに得意という訳ではないし、私はボヤいてはいるけど、町の役に立ってないんだ。
21日、1週間前のサクラ、この時は奥さんと一緒に行きました。ポツリポツリとお客は来ていました。
駐車場が少なくて、せっかくお客さんが来ても、みんなすぐに立ち去っていきます。この人たちにもっと滞在させる方法、ないもんだろうか。他に寄り道させるところ、ないのか?
みんな何を求めているんだろう。ただ写真が撮りたいだけ? それで終わり? ここまで歩いてくるとか、遊歩道を作るとか、そういうアイデアがあったとしても、桜が散ったら、誰も見向きもしないもんな。
移り気な人というのを、どうして何度も何度も振り向かせるには、どうしたらいいんだろう。
今日のお昼、もうお客さんはいっぱいで、外国の人も来ていました。有名にはなりました。でも、ソメイヨシノの時期になったら、人はみんなそちらに散らばっていくでしょう。
そんな時だけ人が集まるのではなくて、こんな山里でも、たくさんの人が生きていけるしかけを作っていけたら、そういうアイデアはないのか、私のボンヤリした頭で考えたいです。
欲しいものは、どこでも手に入るのだから、とりあえず、こんな山里で仕事が見つかって、たくさんの人が住む場所にならなきゃいけない。過疎地にしてはいけないんです。