勇気を持ってモノクロに！

　近ごろ、モノクロの写真を撮っていません。ついついそのまんまでカラーにしようとしている。そこには何の工夫もなくて、あるものを適当に切り取っているだけです。

　モノクロを撮ろうというとき、何か意図があるような気がします。こんな私でも、なんだかイメージが湧くときがあるんでしょう。あわててモノクロに切り替える時がありました。

　でも、近ごろはサッパリそのイメージが湧いてきません。たぶん、余裕もないし、なんだか疲れているんでしょう。本も読んでいないし、テレビも見ていない。パソコンは少しやったら疲れてしまうし、どうしたのかなあ。



　表紙と同じ、参宮街道の市場庄（いちばしょう）というところのまちかどを撮りました。夕暮れの宿場町という雰囲気を撮りたかったんだけど、人が映ってないから、魅力がないですね。人がいないとダメです。



　でも、私はあえて人のいないところばかりを撮る写真家でした。だから、お金にならないのだ。人のために人を撮らなきゃ、ドラマが立ち上がってこないのです。



　夕焼けを撮っても、



　レンゲ畑を撮っても、何も生まれてこない。

　看板でもいいから、



　こんなだったら、やはりこの３人は何だろう。ルート４２ってどこ？　そこにはなにがあるの？　次から次と疑問が起こるでしょ。やはり、人がいないとダメなんですね。

　どれくらい人を撮れるかな。とにかく頑張ります。