
ラグビーワールドカップが始まりました。
高校から大学のころ、ラグビーは好きでした。その頃、同志社が強かったんです。大八木さんとか、平尾誠二さんとか、同志社を盛り上げ、関東のチームにも負けなかった。大学選手権を三連覇くらいしたことがあった時代がありました。
それから、その人たちがみんな神戸製鋼に行き、神戸製鋼の黄金時代がありました。最後の方は熱心に見たのかどうか、私のラグビー熱も冷めていき、90年代の終わりくらいから、サッカーに興味は移っていったようです。
それが、2015年のワールドカップでふたたび脚光を浴び、今日に至りました。
そんなに強くもないのに、ワールドカップを自国開催できるなんて、すごいことです。
ラグビーも、独自の国際化を進めているようで、少しずつアジアにも浸透していくでしょう。
ラグビーって、高校や大学レベルだと、フォワードの重さだけである程度決まってしまうところがありますが、トップレベルだと、ロシアのように、選手がみんな大きくて、重くても、それだけでは強くはなれない、そこがまた魅力のところです。
日本はロシアに対して、最初の数分のミスで7点を先行されたようですが(そこは私は見ていませんでした)、それから後は、ほとんど危ないところはなく、ずっと相手陣内で試合をして、自分たちもいくつもミスはしていたようですが、それが相手の得点につながらず、どんどん点差は開いていきました。
ロシアは、単調な攻撃で、怖さが感じられなかった。
これがアイルランドくらいのチームになると、ディフェンスは切り裂かれ、タックルで相手を転げさせたと思っても、次の展開では別の人が前に出ていることでしょう。
速くて強いし、チームが連動していたら、なかなか試合展開は厳しいものになるはずです。
それをしのいで、相手を押し返し、味方につなぎ、意外な所から意外な選手が飛び出し、相手を逆に切り裂き、トライをあげる、これがラグビーの醍醐味でした。
ギリギリのところで相手の陣地のすみっこにポンとラグビーボールを落としたら、それがトライになり、得点が刻まれる。
試合の中で、じっと耐え続けた後、味方の鍛えられたチームワークで、かわして、飛びぬけて、ボールをつないでするトライは、何とも言えません。
今日はオマケの試合だったのかもしれない。大男たちの重そうなロシアチームだけど、動きは単調だったし、怖い作戦というのがあまりありませんでした。あまりに愚直に攻めてくるだけで、それをしのいでいれば、失点はないし、味方がチャンスになれば、何度かのチャンスでうまく切り返してトライまでいけたので、着実に勝利が得られた感じでした。
うまく説明できていませんけど、トライなのか、ノートライなのか、結局ノートライになった逆転かと思われたトライシーン、あれが今日の試合の逆転のサインだったのでしょう。われわれは必ず勝てると確信した瞬間だったでしょう。
松島くんはよく頑張りました。四年前の活躍していた姿を思い出しました。