毎週金曜日 NHKの72時間を楽しみにしています。
でも、この頃はその後に放送される、池上彰さん司会の「時をかけるテレビ」に注目しています。
今日の放送は「山田洋二監督」をゲストに迎えての放送でした。
われらの再出発〜失業サラリーマンたちの6か月〜
池上彰が過去番組から時代を超えたメッセージを読み解く。
1997年放送の職業訓練校のドキュメンタリー。山田洋次監督はこの番組を見て「学校Ⅲ」を製作したと言う。
1996年東京都立亀戸技術専門校(当時)のビル管理科に入学した中高年の16人は、
いずれもバブル経済崩壊後の不況下、リストラや倒産などで職を失ったサラリーマンたち。
それぞれ培ってきた仕事へのプライドもあれば、家族の事情もある男たちだ。
入学当初は会話もなかったが、やがてクラスメートとして勉強を教えあうなど友情が芽生えていく。
冬の時代を懸命に生きる人たちの、入学から卒業、再就職までの日々を見つめた。
「ドキュメントにっぽん われらの再出発~失業サラリーマンたちの6か月~」(初回放送1997年4月4日)より
この文章は番組紹介からの引用です。
ビル管理課の16人の中で55歳の、二人をピックアップして、それぞれの家庭環境や職歴などを具体的に紹介しています。
9月に入校して、最初の難関は1月にあるボイラー試験を目指しての猛特訓。
受験者の合格率は50パーセント。16人中一人を残して合格。
落ちた方の次の試験を目指しての、涙ぐましい努力15人のクラスメートの励ましや友情に涙しました。
3月の試験に見事合格されて、皆さんそれぞれビル管理会社に就職されて、ホッとしました。
急に職を失くされて、日々の生活に困窮されながらも、一家の担い手として頑張らざるを得ない人たちの必死の戦いです。
私たちの年齢の方達です。皆さん無事にその後を迎えられたか案じながら、身につまされました。
番組の最後の「働くと言う喜びを求めて」この言葉、誰もが求めていることです。
私も、この年になっても「働く場所が有ったら働きたい!」と、思っています。それが人間です。