リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

遊ぶのもけっこう忙しいもんだ

2017年04月10日 | 日々の風の吹くまま
4月9日(日曜日)。曇りときどき晴れ。家の中いっぱいに日が差し込むと暖かいから、気分
もアップビート。3月いっぱい仕事に根を詰め過ぎてどろ~んと疲れた感じが抜けないでい
たけど、バルコニーで5分間日光浴をすれば100%「遊びモード」にスイッチオン(なんてい
い気になっていると仕事が飛び込んで来たりするけど、今日はそのあたりは考えないことに
しよ)。カレシが園芸に精を出しているので、ワタシも前からシーラに指摘されていた幅木の
上に溜まった埃をダスターで拭き取って回っていい気分。(埃って、どうして知らないうちに
溜まるんだろう・・・。)

ときどき園芸ルームからガタピシガシャンと騒々しい音が聞こえると思ったら、カレシが室内
園芸用の小さなシャベルなどを持って来て、「こういう道具を戸棚の横なんかにかけておけ
るフックがあるといいんだけど・・・」。うん、いろんなものをテキトーなところにテキトーに置い
てしまって、必要なときに見つからなとのがカレシの悩みで、老眼鏡なんか何個もあるのに
「オレのめがね、どこにあるか知らない?」は毎日何度も聞くせりふ。ソファも置けないような
小さなデンに設えた園芸ルームでも、収納場所がたくさんあるわけじゃないのにいろんなも
のが行方不明になるから困ったもんだ。(とりあえず奥さんを忘れなければそれで良しとし
ているけど。)

旧居の工作室にあったねじや釘をごちゃっと入れて持って来た段ボール箱を出してかき回
したけど、ねじの長さは良くても頭がハンドルの穴に合わない。結局買って来ようという話に
なって、散歩がてらウォルマートへ行って探してみたけど、あそこは「とりあえず応急処置に
使えるもの」を買う雑貨屋みたいなもんだから、手ごろなものがなくてあたりまえか。でも、
帰りに階下の食品売り場で野菜をチェックしたカレシ、「わりと質がいいし、下のSave-On-
Foodsより安い」。うん、なぜかニューウェストには大型小型のスーパーがひしめいていて、
どれも潰れないでいるから不思議。その気になればそれぞれの店を回って値段を比較しな
がら買い物をする手もあるけど、時は金なりって言うから・・・。

とりあえず明日は(近々解約する予定の)セルフストレージから当面家の中に置けるものを
出して来て、会計事務所に納税申告書類を届けるのはあさってにしたけど、カレンダーは水
曜日も木曜日も金曜日もいっぱい。やれやれ遊ぶのもけっこう忙しいもんだ・・・。

どうやら嵐は去ったけど

2017年04月09日 | 日々の風の吹くまま
4月8日(土曜日)。しとしと雨。きのうと打って変わって無風状態。あんなに気合を入れて吹
きまくったら、さすがのマザーネイチャーだって息切れするだろうな。けさはフェリーも運航
再開して、始発から満員で増発しても2便待ってやっと乗れるかどうか。電車とは違うから
込んでいるときは2時間も3時間も待つことになる。昔カレシの仕事でビクトリアに引っ越し
てたった6ヵ月で逃げ帰って来た背景にはこんな要素もあったな。あれはもう38年も前の話。
当時のビクトリアは退屈すぎたし、今のバンクーバーのように賃貸の空室率がほぼゼロで
半地下のおんぼろアパートしかなかったのが直接の理由だったけど。

もしもまともなアパートに住めていたらビクトリアにしばらく腰を落ち着けていたかと聞かれ
ると、いや、やっぱり1年もいられなかったと思うな。何しろ生まれて初めてホームシックに
かかって、カレシをおいてひとりでバンクーバーに帰る!と駄々をこねていたワタシ。州の
財務省にいたカレシの省内での転職が決まってバンクーバーに帰れることになり、引越しト
ラックが去った後、カレシを迎えに行き、送別ランチで酔っ払ったカレシを助手席に乗せて、
フェリーのターミナルまでスピード違反を承知でぶっ飛ばしたワタシ。ジョージア海峡を北東
へ2時間半。遠くにタワッセンのターミナルが見えたときはうれし涙がぽろぽろ・・・。

ラジオを聞きながら掃除をしていたら、3月はマンションの売れ行きが良かったと言うニュー
ス。需要に供給が追いつかなくて、優良物件には複数の買いオファーが来るくらいなんだそ
うな。ほほお、こういうニュースに心理的に煽られて飛び付く人はけっこういるから、真上の
部屋もわりと早く売れるかもしれないな。水曜日に大いに乗り気になっていた人が買うのか、
それとも他の人がもっと高い買値を提示して来て競り合いになるのか、そこはオーナーの
欲の皮の厚さしだいだけど。

不動産サイトに載っていた写真を見たら、リビングとダイニングとデンはインテリア雑誌のよ
うな設えで生活臭ゼロだから、不動産屋がよくやる「ステージング」であることは一目瞭然。
子供部屋の写真は1枚だけで、おもちゃや遊び道具は影も形もない。幼児の存在を匂わせ
るものを隠したってことは、持ち家を売った資金で即金で買える中高年のダウンサイズ組の
ような特定の購買層を意識しているということか。思惑通りに行けばいいけどなあ。

大風が吹いて、植木鉢がころころ

2017年04月08日 | 日々の風の吹くまま
4月7日(金曜日)。曇り。大嵐が接近中とのことで、雲はまだそれほど黒くはないけど、だん
だんに低く垂れ込んで来て、流れも目に見えて速くなって来る。雨はときどきぱらつく程度。
きのうはなぜかやたらと疲れた感じだったけど、かなりぐっすり眠ったようで、元気いっぱい
の気分で目が覚めた。朝ごはんを食べたらいの一番にメールチェック。おっ、何にもないっ。
日本では日付が変わったところだから、金曜日の朝に仕事メールが入っていないと言うこと
はこの週末は丸々休みってことで、やったぁ。でも、集中的に仕事を続けた後はいつもの通
り「遊びモード」への切り替えるのにひと苦労・・・。

とりあえずファイルキャビネットから税金関係の書類が入っているフォルダを出して来て、会
計事務所が送って来たチェックリストを印刷して、デスクにどんっと置いて今日の「業務」は
おしまい。午後は風が強まって来て、オフィスの外に置いてあったナデシコの鉢が転がり始
めたので、あわてて空のプランターの中に避難。南東の風がもろに当たるバルコニーではド
アマットを巻いて収納ボックスの後ろに押し込み、椅子を畳んで風が当たらない隅に移動し、
根こそぎにされそうな苗は鉢を並べたトレイごと室内に取り込んで、その後も鉢が転がって
いないかこまめに点検・・・。

本土とバンクーバー島を結ぶフェリーは全便欠航だそうで、海の上はすごい三角波が立っ
ているから、たぶん水上飛行機も飛べないだろうな。と言うことはビクトリアは「孤島」の状態
か。フェリーターミナルで運行再開を待っているおじさん曰く、「そりゃあ不便もいいところさ。
でも、救命ボートに乗るよりはずっとましだよ」。そりゃそうだな。途中にはアクティブパスと
いう島と島の間のものすごく狭い水路があって、風に煽られて座礁なんてことになりかねな
いもの。(フェリーターミナルでは瞬間風速23メートルだったとか。)

ごぉ~っと風が吹くたびに窓ガラスに映っている室内の照明が揺れて見える。建物も揺れ
ているのかもしれないけど、瞬間風速でもせいぜい15メートルだし、高いといっても70メー
トルくらいだから、揺れは感じないなあ。最大幅で20センチくらい撓うように耐風設計されて
いるそうだけど、そんなに撓ったら地震と同じで立っていられないだろうな。午後8時過ぎ、
風が緩み始めたようだけど、あら、また1個、鉢がころころ。1日中植木鉢を追いかけていた
ような・・・。

魔の3月が過ぎたし、決算も終わったし

2017年04月07日 | 日々の風の吹くまま
4月6日(木曜日)。雨のち曇り。所得税の確定申告の期限まであと3週間とちょっとになっ
たので、今日は掃除をほったらかして帳簿の整理。もっとも転居を機に業務を縮小した(つ
もりでいる)分、去年から2つ目のメールアカウントや電話料金、雑誌購読料のような支出を
経費から外したし、東京行きもお客さんに会ったけど友だちとして仕事抜きで遊んだので経
費外扱いにしたら、毎月の伝票はクレジットカードの明細とたまにある現金払いのレシートく
らい。おまけに事業者番号を返上して「零細業者」になったので、昨年度からは連邦売上税
の還付申告のために本体価格と税金を分けて記帳しなくても良くなったおかげで作業は疾
風のごとくすいすい。

ビジネス収入は外貨建てなので、円建てなら円で、アメリカドル建てならアメリカドルで振り
込まれるわけだけど、帳簿はカナダドル建て。このあたりは月末ごとに中央銀行の公式為
替レートをチェックして、エクセルの作業ログに入力すれば自動的に換算してくれるけど、入
金の方は請求書通りの外貨だし、まだ取引のある2社のうちの1社とは一定額に累積した
らまとめて請求するようになったので、銀行のサイトから1年分の口座明細をコピーして、請
求処理の月と対照しながら処理。そうやって月ごとに仕訳帳と財務諸表を印刷しながら作
業を進めて、最後に減価償却費を計算して、正午には年度末処理も終わって2016年度の
決算書類を印刷。昔は夜なべ仕事で泣きたい気分だったなあ。

総売上げは引越し騒ぎでバタバタしていた前年度より増えたけど、その前の普通の年度に
比べるとかなり減った。業務縮小を続行中だからそれでいいはずだけど、再来年から引き
出しが始まる個人年金の予想年額くらいあって、このままだと我が家は大幅増税なんてこと
になりかねないから思案のしどころ。ビジネスをたたんで劇作や絵やその他もろもろの「趣
味」に専念するか、それともArts Club支援に必要なだけを稼いで後は遊ぶことにするか。

ま、何をやっても、どっちも向いても、人生は何かと決断を迫ることが多いのが常のようで、
ワタシも次のフェーズに移る時期を前に思案、思案。でもまあ、食べることだけは困らずに
生きて行けそうで、それなりと安心感がある。それだってがんばって来たからこそだと思え
ば、自分にご苦労さんと声をかけたい気もする。まあ、あと何年こんなことをのんきに考えて
いられるのかは知る由もないけど・・・。

もしかしたら理想のご近所さん?

2017年04月06日 | 日々の風の吹くまま
4月5日(水曜日)。雨。ひと晩中雨と風の嵐もようで、けさは通勤の幹線道路はどこも事故、
事故。朝のテレビで最近歩行者の死亡事故が増えていて、歩きスマホが大きな要因になっ
ていると言っていたけど、雨で視界が悪いのにスマホを見ながら運転していたケースも多い
だろうな。事故はほんの一瞬のよそ見で起きるもんだから、スマホとかGPSを見ていたら
事故が起きない方が不思議だと思うけど・・・。

けさの新聞に、今後10年はニューウェストミンスターの住宅相場が熱くなるとの記事。過去
10年バブルに見過ごされていたのが今になって注目され始めているんだそうで、この1年
で2寝室のマンションは24%、3寝室は30%も値上がりしたんだそうな。バンクーバーに近
くて、交通のハブで電車やバスの便がどこよりもいいのに、メトロバンクーバーの15地域の
中で下から3番目に安いし、何よりもフレーザー川の北側に位置している(つまり橋を渡らな
くてもいい)のが魅力らしい。なるほど、30%も値上がりしてるんなら、上の部屋の売り出し
価格が1億円と言うのは妥当ってことか。それにしてもなあ・・・。

月の第1水曜日の今日は月例のコーヒークラブ。カレシが忙しいと言うので、ひとりで1階の
パーティルームへ。前回より少ないけど顔ぶれはいつもの「じじばばクラブ」。ひとしきり話
が弾んでいたら、外の庭に2人の男性の姿。売りに出ている部屋を見に来た人と不動産屋
で、年配の良さそうな人なだったもので、どうぞどうぞと招き入れて、みんなして「ここはいい
ところですよぉ」と売り込み。初めは真剣な顔で聞いていたのがだんだんに打ち解けて、し
まいには不動産屋を先に帰して井戸端会議の仲間入り。話しているうちに何と24階の部屋
を見に来たとわかって、おおおっ・・・。

元電気技師だったという人で70歳。奥さんはすごく社交的なんだそうで、何度も「一緒に来
れなくて残念」と言うので、みんなして「もし買うことになったら来月のコーヒークラブに奥様
と一緒にどうぞ!」と今から歓迎ムード。子供はいないらしいから、真上のご近所さんとして
は願ったり叶ったりだなあ。心臓に持病があるのでクーラーがあると助かると言っていたし、
ダウンサイズ組らしいから、1億円でも買えるんじゃないかなあ。みんなでヨイショしたせい
かどうか、お開きになったときは買う気満々の様子。うん、ぜひぜひ!ニューウェストは今が
買い時でっせぇ!

年を取ったら便利さが一番

2017年04月05日 | 日々の風の吹くまま
4月4日(火曜日)。曇り。荒れ模様が迫って来ているらしいけど、まずは土曜日にサボった
掃除。寝室でルンバ君を走らせている間にダスターで念入りに埃を払って、床の掃き掃除と
モップかけはまじめに椅子やテーブルを動かしてごしごしやっていたら、鼻の頭から汗が滴
って来た。手持ちの仕事が一応終わったところで、額ならぬ鼻に汗して家事に勤しむ図は
絵にはならないかもしれないけど、がりがり仕事をした後の気合を入れての息抜き、ガス抜
きはスカッとしていい気持。昔は掃除が一番嫌いで、こうやって喜々としてモップを振り回し
ている自分なんて想像もできなかったけど、年とともに人間は変わるってことかな。

おうちがきれいになってすっきりしたところで、向かいのLondon Drugs空になったソーダス
トリームのカートリッジ2本を新しいのと交換することにして、ついでだからオフィスの床に置
いてあった古いUPS(無停電電源)もリサイクル品としてに持って行くことにした。量販店で
ゴミとして捨てられない電子機器や電池、プリンタのトナーなどを引き取ってくれるようにな
ったのはいいことだな。しかもその量販店のひとつが道路向かいと来ている。カートリッジを
入れたトートバッグを肩にかけて、重たい電源装置を抱えて、徒歩1分・・・。

州政府が外国籍の人がメトロバンクーバーの住宅を買うときに15%課税することにしたら、
住宅の売れ行きがガクッと落ちて、すわバブル崩壊かと思ったけど、売れなくて値下がりし
たのは金満外国人が買う何億円もする豪邸で、庶民向きのマイホームはまだ値下がりする
気配はないらしく、逆に売りに出る物件が減って値上がりしているという話。賃貸の空室率
がほぼゼロで家賃が高騰しているバンクーバー市では空き家になっている住宅が数万戸
あるそうで、市では「空き家税」をかけて賃貸に出させようとしているけど、庶民が何億円も
の家を借りられるとは思えないから、結局は持ち家にも賃貸にも手が届かないという住宅
難は解消されないだろうな。

ソーダの新しいカートリッジ2本と特売だった電池20個パックでずしっと重くなったトートバッ
グ肩に、キッチンのカーペットの下に敷くゴムのマットを抱えて、道路を渡ってまた徒歩1分。
年を取って来たら、閑静な住宅街よりも日常生活に便利な街中に住むに限るなあと実感。
何よりも雪かきしなくていい。ふむ、もしかして雪かきにうんざりしたシニアが上の部屋を買
うとか・・・。

結婚したら家族が増えるんだけど

2017年04月04日 | 日々の風の吹くまま
4月3日(月曜日)。曇りのち晴れ。仕事、追い込み。見ているだけでも目がしょぼしょぼする
ような様式文書で、スペースをとる英語に置き換えるためにフォントをさらに小さくして、とこ
ろによっては6ポイント。ま、最終的に発注元の方で2ページに分けるとか裏表にするとか、
適当に処理するだろうから、あまりいじらない方が良さそうだけど、ワードの表作成とかイン
デントの使い方に関しては、相変わらずぶつくさぼやきながら・・・。

4月はワタシの誕生月なので、今日カレシママからバースデイカードが届いた。いつもなが
らとってもきれいな流れるような筆記体で、中学校で英語勉強の初めに使ったペンマンシッ
プのノートのお手本を思い出す。(実は、金釘流は楽に読めるのになぜか上品な筆記体は
ちょっと苦手。自分が左ぎっちょの金釘流だからかもしれないけど。)封筒から出て来たカー
ドはユーモア溢れるデザインで、「ママらしいね」とカレシ。うん、来月はママの100歳の誕
生日だから、今からすてきなバースデイカードを探そうね。

息抜きに小町横町を散歩していたら、ヨーロッパ人の夫が家族と親密すぎて困惑していると
いう日本人奥さんがいた。結婚してからもほぼ毎日電話したり、頻繁に訪問したりで、いい
年をして親離れ子離れができていないようなのが気持悪く感じられる、と。この手の相談と
言うか愚痴がけっこう多いけど、(私と)結婚したんだから親兄弟姉妹と決別すべき、距離を
置けというツマが近頃は多いという印象だな。でも、それはないと思うなあ。再婚の夫が前
妻と暮らす子供と会うのをいやがる後妻もけっこういるし、支配欲の塊みたいで何か怖いん
だけど・・・。

ワタシが来たばかりの頃は日曜日ごとにみんなママのところに集まって食事をしていたっけ。
いきなり家族の中に入って一緒にワイワイやれるわけがないので、みんなのおしゃべりを
聞きながら頭の中で家系図を描いていたら、いつの間にかみんなに負けずにワイワイ。嫁
のワタシの方がカレシよりも家族と親密になってしまって、夫婦の危機のときはカレシの方
が「勘当」されそうだったくらい。幸運だったのかもしれないけど、「来るものは拒まず」主義
のママはワタシにとってカナダでの人生のお手本。うん、ワタシは実の家族にも義家族にも
恵まれたおかげで、この年までがんばって来れたんだと思う。家族も、そして友だちも、損
得抜きでいつまでも大切にしなきゃね。

タワーマンションにもガーデニングの季節

2017年04月03日 | 日々の風の吹くまま
4月2日(日曜日)。晴れ。窓からクィーンズパークの住宅地を見渡すと、ところどころふんわ
りとピンクっぽくなっている。やっと桜の季節。でも、何万本もの桜が咲くバンクーバーと違っ
て、ニューウェストには公園か住宅の庭くらいにしかないのがちょっと寂しいな。でも、レン
ギョウの黄色い花があちこちに見えて、やっぱり春らしい風景は心が弾むね。

カレシが花が咲いた鉢をオフィスの外に置いてくれた。厳しい冬の間ずっとバルコニーで咲
いていたムスカリ、秋に植えて雪の積もったルーフデッキで冬越ししたスノードロップとチオ
ノドクサ、近くの雑貨屋の店先に並んでいたのを買って来たナデシコ。我が家のあるアップ
タウンはメトロバンクーバーの地理的な「おへそ」であるニューウェストの中心街なんだけど、
去年の国勢調査で人口がやっと7万人に達した「田舎町」なもので、ショッピングモールの
周囲に昔ながらの「三丁目商店街の雑貨屋さん」みたいな店が何軒かあって、店の外の棚
いっぱいに花や観葉植物やハーブの小さな鉢を置いて売っている。通りかかるたびに目を
楽しませてもらっているけど、ときには1個200円の値札に釣られて衝動買い・・・。
   

去年の今頃はもっとたくさん花が咲いていたんだけど、アネモネは凍ってしまったのかな。
チューリップはまだつぼみが見えない。でも、バルコニーでは外に置きっ放しのプランターで
ネギが伸びて来たし、いちごも緑の葉を出しているし、冬中育っていたブロッコリーは2月と
3月にはサラダに散らせる程度だけど花芽を摘んでまだ新芽が出て来ている。北東/東向
きで吹きさらしのルーフデッキと上階のバルコニーが屋根代わりの南東向きのバルコニー
とでは5度近い温度差があるから、建物の角を回っただけでもまったく違う気候帯ってこと
かな。

4月は個人の所得税申告の季節でもある。期限は30日。ワタシは会社でない自営業なの
で、仕事の収入をT1という申告書の「事業所得」欄に記入して、年金収入と一緒に個人所
得として申告するんだけど、一応「事業」だから貸借対照表と損益計算書も付けなければな
らない。つまり、帳簿を締めて2016年度の決算をやらなければならないんだけど、実は個
人年金への払い込みのためにレシートや仕事のログを見てざっと計算しただけで帳簿は手
付かずのまま。経営者として、何やってたんだ、経理係っ!と怒りたいところだけど、それ、
自分のことだ・・・。

春らしい買い物の1日

2017年04月02日 | 日々の風の吹くまま
4月1日(土曜日)。雨のち曇り。とうとう4月。今日はエイプリルフール。バンクーバーでは
いつも渋滞するライオンズゲート橋を自転車と歩行者の専用道路にするというニュースが
流れてひと騒ぎ。街頭でインタビューされてすごく真っ当な意見を述べていたおじさん、「今
日は4月1日だって知ってましたか」と聞かれて、「ああ、なるほど」と絶句。バンクーバー国
際空港では手荷物の処理システムがダウンして、ジョークどころじゃない大混乱・・・。

今日は掃除はおサボりということにして、ごみとリサイクル品の処分だけ。11時を過ぎたと
ころで、あと今日と15日の2回になったファーマーズマーケットへ。いつものブリオシュロー
フとついでにパン・オ・ショコラを2つ買って、きのこ屋さんのテントに直行。ああぁっ、首を長
くして待っていたコゴミがあったぁっ!「はしりだからまだ小さめだけどね」とおにいちゃん。
全体に小ぶりで、まだ薄茶色の皮を被っているのが多いけど、うれしくて、うれしくて、袋に
いっぱい入れたら600グラム!初物のコゴミ、さっそく蒸して食べようっと。

午後はサラダ用の野菜を栽培するための大型の鉢を探しに、まずはHome Depotへ。ここ
では探していたタイプの鉢はなかったけど、代わりにスペアの寝室で鉢物を冬越しさせるの
にぴったりのスチール製のキャスター付きカートを買って、あそこならあると教えられた園芸
センターへ。園芸センターが庭木の苗を売るのに使う直径40センチくらいの黒い鉢なんだ
けど、なかなか鉢だけを小売りしているところがないのが悩み。でも、Garden Worksには
プランターに混じって隅っこに置いてあった!「もっと必要になったときにあるかどうかわか
らないから」と、カレシはまとめて6個買ってにんまり。

カートはすぐに組み立てる必要がないからと、地下2階の駐車場の一角にある専用のロッ
カーに収納。ロッカーと言ってもケージみたいなものなんだけど、部屋の広さに比例して割
り当てたようで、同じロッカールームでは一番大きい。なのにほぼ空っぽになった大きな箱
が2つも床を占領していたりして、あまり効率的に収納しているとは言えないので、セルフス
トレージに置いてあるものを移そうかと言う話になった。うん、ちょっと整理すれば全部うまく
収まりそうだし、そうしたら月1万3千円の賃料が浮くなあ。ねえ、いっそのこと、ワタシの手
が空いたら、春の大掃除ならぬ大整理整頓をやろうか?

哲学しすぎて頭が痛い

2017年04月01日 | 日々の風の吹くまま
3月31日(金曜日)。曇り。今日で3月が終わり。1年の4分の1が終わり。いつもながら早っ。
まあ、3月はいつも仕事に追われてバタついている間に終わってしまうので、別に地球の回
転が早くなったと言う話じゃないんだけど、時間と言うのはおもしろい。動物にも「時間」とい
うか季節の感覚はあるだろうと、「時計」は人類だけのもので、人類が時を計るために発明
した道具に追われて時間が足りない!とストレスになっているのは皮肉な話・・・。

おととい観た『Angels in America』はテーマが同性愛とエイズなんだけど、何だかもっと奥
深いところに本質的なテーマがあるような気がして、つらつらと考えていた。そこへ、昔は親
しかったけど相手の(たぶん政治的な)思想の変化を「裏切り」と感じて疎遠にした友人を許
そうかと考えている人がいて、芝居のテーマの問いかけにどこかで通じるものがあるような
気がして、ますます考えさせられた。ワタシとしては、人間の生き方にはマニュアルがない
から、その人の思考体系は遭遇した状況やそれにどう対応したかによって形作られて行く
もので、他人が許すとか許さないとか言う次元とはまったく違うものだと思うんだけど・・・。

世の東西を問わず、最近はこういう思考というか心理反応が増えているような感じがするな。
家族も友だちも、考え方がちょっと違うというだけで付き合えないとか許せないとか、あっけ
なく「疎遠」になってしまうところがある。「自分と違う=敵」と言うような感じで、どうしてそう
なるのかワタシにはさっぱりわからない。異なるものへの寛容とか受容を叫ぶ人たちがいて、
それが声高になればなるほど人間は不寛容になって行っているような感じで、(自分たちと
は)異なるものに対して目立って不寛容なのが寛容や受容を要求している張本人たちとい
うパラドックスが見えて来る。

ワタシの家族や友だちの思想を推察する限りでは、相当な左寄りから中道左派、中道、中
道右派、はては相当な右寄りまでいろいろで、「みんな違って、みんないい」。ワタシにだっ
てもちろん誰とも違う自分なりの信条や思想があるから、いつどこで「許せないっ」と疎遠に
されるかわからないけど、基本的に「来るものは拒まず、去るものは追わず」の主義なので、
気づかないかもしれない。そこがのんきに「箱の外」で飛び回っている極楽とんぼのいいと
ころかもしれないし、許されざる欠点なのかもしれないし・・・。