リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

気がついたら11ヵ月の間に3回のクルーズ旅行

2024年05月31日 | 日々の風の吹くまま
5月29日(水曜日)。🌧☁⛅🌤☀。けさもまた雨模様。起きてみたら暖房が入っているじゃないの。もう5月が終わるというのに、やぁ~ね。それでも南の方の雲はかなり明るくなって来ているから、天気は回復しそうかな。朝ご飯を済ませてウォーキングに出かけたら、濡れるというほどじゃないけど何となくしょぼしょぼの雨。道路を突っ切ったら、雨だれに当たらないように建物の壁沿いに歩いて、角の銀行の入口で信号が変わるのを待って、それっとモールへ。ほんの1丁半で3分もかからないからラッキー。

帰って来てほどなくしてトラベルエージェントのジェフから電話。朝一番で「コペンハーゲンには出港の前の日に着いていた方が安心だよ」というメールがあって、それもそうだなとホテルをコペンハーゲン1泊、ストックホルム2泊にしてと返信してあったので、のっけから「ホテル代、高くなってるよ。バンクーバーよりもずっと高いよ」。どこでもホテル代が高騰しているという話だし、去年の9月にダウンタウンのホテルに「避難」したときも2泊で15万円くらいかかったから別に驚かないけどね。バンクーバーからはコペンハーゲンへの直行便がないので、KLM(アムステルダム経由)、エールフランス(パリ経由)、エアカナダ(トロント経由)のどれになるのかと聞いたら、「1年先だからわからないけど、ルフトハンザでミュンヘンかフランクフルト経由の可能性もあるよ」。そっか、ルフトハンザもあったんだっけ。(窓から撮った写真がある。)まだ乗ったことがないからお試しもいいかな。ま、最終的に決めるのはSilverseaなんで、私たちは英国航空以外ならどこでもいいんだけど。

予約金の払い込み期限が6月4日なので、「月曜日に電話するから、クレジットカードを用意しておいて」とジェフ。はぁ~い、電話を切って、メールで送って来た見積書をチェックしたら、ホテルのパッケージはクルーズの前後3泊で今のレートで30万円。なるほどバカ高くなったと言われるバンクーバーよりずっと高いなあ。でも、7月の北欧は観光シーズンの真っ最中だし、Silverseaが使うホテル(東京ではコンラッド)はどこでも高いから、さもありなんというところ。それで下船してしばらく滞在する東京ではクルーズとは別に私たちの定宿の小田急センチュリーに予約したわけ。それにしても、今年の9月から来年の7月までの11ヵ月間に3回もクルーズに行って、旅行に出ている日数は合計して57日、そのうち42日が海の上ということになるけど、まあ、2人の年齢を考えたら一緒に旅行できるのも「今のうち」だから、元気なうちに大いに楽しもうじゃないの。


1年間に3回もクルーズに行けるシアワセに感謝

午後には晴れ間が広がって、空は白い雲がいっぱい。オフィスのPCの画面から顔を上げて窓の外を見ると、視界いっぱいに青空と白い雲。トリプル・クルーズの第1弾まであと3ヵ月半。あさってはもう6月だし、あと1ヵ月したらドイツから友だちが遊びに来るんだから、間際になって慌てないようにいろいろと計画的に準備をしないとね。そのあたりはカレシには大の苦手だから、結局はワタシがひとりで忙しいってことになるので、まあ、今日は空の雲を眺めてのんびりと・・・。




誰かが見ているような・・・


ここにも誰か・・・

青空にお魚・・・?

というわけでまたまたクルーズを予約

2024年05月30日 | 日々の風の吹くまま
5月28日(火曜日)。🌧☁⛅。朝は雨。ルーフデッキのプランタ―の隅に置いてある古いコーヒーカップに日曜日の分と合わせて2センチくらい雨水が貯まっていたので、瓶の口に灰汁取りのお玉を置いて、泥や細かいごみを漉してから冷蔵庫に保存。雨水は栄養があるんだそうで、こうして貯めておいて日曜日にエアプランツのオードリーちゃんのお風呂に使うんだけど、予報に雨の日があまりないときは霧吹きに入れて毎日シュッシュ。真ん中に育っている新株らしい群れも買ったときの倍の高さになったかな。過保護は無用。まじめに最低限の手をかけてやれば、植物も動物もちゃんとそれに応えてくれるものなの。

朝ご飯を食べながら、きのう行きたいねえ、行こうかと話していた北欧のクルーズに「行く」と決定。さっそくトラベルエージェントのジェフに「航海番号と船名と行き先(コペンハーゲン~ストックホルム)と日程、船室はいつものDeluxe Veranda Suite、往復の飛行機はビジネスクラスにアップグレード、終点のストックホルムで帰国前に2泊3日」という条件で予約のリクエスト。ジェフはタイに住む旧友が重い病気で「会えるのはこれが最後かも」と見舞いに行っていたので、まだ帰って来ていないかなと思ったけど、先週帰って来たと言って1時間ほどで暫定見積りを取ってくれた。船室の料金が1割近い割引になっていて、さらにリピーター(Venetian Society会員)の5%割引が付いて、予約金も全体の15%(解約返金可)とけっこうお得。

船は数年前に真ん中を切ってストレッチした「シルバースピリット」号。何度も乗っているミューズ級の船とほぼ同じ大きさ(乗客定員608人)なので、レストランは新しいグルメプログラムのS.A.L.T. Kitchenがなくて、元のIndochineがまだあるから、勝手知っているという感じ。船室は8階デッキのほぼ真ん中。Veranda Suiteは3種類あって、間取りは同じなのにDeluxeの料金が一番高いのは、船体の真ん中の揺れが一番少ない安定した部分にあるからで、船首に近い部分だと海が荒れたときにピッチング(縦揺れ)が起きて、船酔い(する人は)しがちだから安いと言うのがジェフの説明。そう言えば、初めてのクルーズで香港からシンガポールに行ったとき、香港を出たのが台風が通過した後で、4万総トン、乗客定員596人の船はひと晩中かなりの縦揺れ。翌朝の朝食のレストランでは「連れが船酔いして起きられない」という会話が飛び交っていたっけ。ワタシは揺りかごの赤ん坊みたいに心地よく眠って、まだ揺れている船の中を歩いていたもので、船室付きのバトラーが「マダム、すばらしいsea legsをお持ちです」。この「sea legs」と言うのは揺れる船上でのバランス感覚と船酔い耐性のことで、ワタシは海を見て育ったせいか船酔いだけはしたことがないのが取り柄。

まあ、夏のバルト海は穏やかだそうだから、ワタシのsea legsを披露するチャンスはなさそうだけど、十代の頃に当時の東京商船大学に行って大きな船の船長になって7つの海を巡る夢を描いたのに、「男子のみ」で願書すら出せなかったワタシには、豪華クルーズ船でゆったりと世界の海を巡れる今は頑張って働いて来た自分へのご褒美。しっかり運動して健康でいなくちゃ。これで来年の7月の「逃避先」が決まったけど、今年はまだ。コンサートの始まりが午後4時に繰り下げになったので、ちょっと遠いところに食事に行く手もあるかな。それよりも、当日はバンクーバーで大きな花火大会があるから、去年のようにケイトお姉ちゃんの友だちのロバートのところに押しかけようかな。花火大会、今年はポルトガル、マレーシア、イギリスが参加して、騒音パーティがある27日はイギリスの番。よし、お姉ちゃんに避難させてぇと頼み込もうっと。


シルバースピリット号

船室

気付かない人/北欧クルーズで逃避しよう

2024年05月29日 | 日々の風の吹くまま
5月27日(月曜日)。☁。今日も朝からパッとしない空模様で、気温も低め。きのうなんか最高気温がたったの12度だったというから呆れる。それでも朝方の最低気温はそれほど低くないので、バルコニーに出した鉢植えのトマトもプランターに植え替えたシソも歯を食いしばってがんばっているからエライ。まだ10日くらいは雨がちで寒々とした日が続くらしい。それじゃあ6月になっちゃうじゃないの、もう・・・。

きのうウォーキングに行って靴の底が何かおかしくて、歩くと変な音がすると言っていたカレシ、帰って来て足が痛いと言うので、ソックスを脱がせてみたら、左足の指から甲まで腫れて内出血。靴を調べたら、底は少し擦り減っていたけど、右も左も音を立てるようなところは見当たらない。じゃあ靴の中だろうと手を突っ込んでみたら、なぁに、これ?何と甲を覆うタンが爪先に押し込まれてくしゃくしゃ。パッド入りで厚いから、もろに突き指しながら歩いているようなもんじゃないの。それで歩き方がおかしくなって、踵が地に着くたびに変な音がしていたんだと思う。それにしても、タンを中に押し込んじゃって、靴のサイズがひとつ、ふたつ小さくなっていたのに、歩いていて異物感がなかったのが不思議。まあ、カレシは日ごろから「気づかない人」なんだけど、これはちょっと行き過ぎてやしない・・・ん?

とにかくけさは腫れも引いて、痛みもなくなっていたのでひと安心。靴を履くときにしっかりタンを引っ張り上げさせて、いざウォーキング。普通に歩いて4周して帰って来たけど、問題の再発はなしでどうやら一件落着。やれやれ。午後になって必要なものだけを買うミニショッピングに行って帰って来たら、郵便箱にSilverseaの北欧クルーズ特集のカタログ。うわぁ、北欧かあ。アイスランドのレイキャヴィクからコペンハーゲン経由でストックホルムまでのクルーズを予約していたのにプッチン野郎のせいでキャンセルしたのが2年前。それからずっと2人して北欧はぜひ行ってみたいねと言ってたところ。カタログをめくっていたら、来年の7月下旬にコペンハーゲンからボルンホルム島、グダンスク、クライペダ(リトアニア)、リガ(ラトヴィア)、タリン(エストニア)、ヘルシンキとバルト海を回ってストックホルムまで1週間というのがあって、おお、行きたいねえ。

ニューウェストミンスターでは毎年7月下旬(今年は27日)に私たちが住むアップタウンの商工会の主催によるUptown Liveというストリートパーティがあって、我が家の窓の下の6番ストリートとモールの外で交差する6番アベニューを交通止めにして、3ヵ所に作った仮設ステージで正午から午後8時まで(おととしまでは午後9時で、今年は午後4時から9時半に短縮)ズンドコズンドコとロックコンサートをやっている。引っ越して来て最初のコンサートはそれほどでもなかったけど、年ごとにアンプの音量を上げて来て、最近は窓を閉めてこもっていてもうるさいし、我が家のすぐ下のステージでやられると床が振動する始末でとっても住めたもんじゃないから、毎年その日(と9月のもうひとつのストリートフェスの日)はどこかに「避難」。目を付けた来年の北欧クルーズのうちでコペンハーゲン~ストックホルムの日程がその時期と重なりそうなもので、(3月にはシンガポール~東京のクルーズがあるのに)2人とも大いに乗り気になって、行こ、行こ。うん、行こうじゃないの。


これ、行きたいねえ

やっとスケジュールが落ち着いたけどこれからどうしよう

2024年05月27日 | 日々の風の吹くまま
5月26日(日曜日)。🌧。さぁむぅぃ~っ!もう風薫る(はずの)5月もホームストレッチだというのに何でぇ?ラジオでもDJ氏が「秋が来てしまった感じだけど、夏をスキップしたのかな」。今ごろは最高気温が20度くらい行ってるはずなんだけど、12度とか14度とか。雨のせいかもしれないけど、寒い、寒い。

いつものまじめ掃除をして、ウォーキングをして来たら、後はのんびり。考えたら2月からこの方はやたらと忙しかったな。特に3月、4月は劇作ワークショップとArts Clubの奨学基金の選考会が重なったり、ワタシの誕生日があったりしてとにかくしっちゃかめっちゃかで、あっという間に過ぎたような気がする。いつの間にか76歳になったって感じで、そういう年になったら今さら生き急ぐこともないだろうに、やること、やりたいことがあり過ぎて急かされているような気分。でも、6月は予定のフラグがそんなにべたべた貼ってないから、しばらくはペースダウンして、ちょっと中断していた翻訳脚本の書き直しに集中したいな。

それが一段落したら、夏は去年から棚上げしていた小説に戻りたいな。郊外の典型的な住宅地を舞台にして、とある典型的な(はずの)家族の典型的じゃないごたごたをペットの老犬Puddlesの目を通して語るという趣向で、もとはと言えば20年も前にカレッジの夜間講座で映画脚本の勉強をした後て書き始めたもの。あの時の授業で書いたのは浮気三昧の夫のスポーツカーで家出して海辺で民宿を営む親友の許に身を寄せた中年女性と近くのリゾートのキャビンから妻が自死した海を眺めて黙想に耽っているインテリの男性の恋とも友情ともつかない関係を軸にしたドラマ。しっとりした大人の映画を目指したんだけど、なぜか追いかけて来た夫が乗ったタクシーと女性が運転するスポーツカーと民泊の娘と恋人の小型トラックが走るシーンが目まぐるしく切り替わって、全員がとある事故現場に遭遇して、ラストシーンでは女性が「帰って来い」と言う夫に車のキーを投げ返して夫が乗って来たタクシーで走り去って行くところでジ・エンド。何だか『旅する女シャーリー・バレンタイン』みたいなテンポの速いハリウッド映画の感じになってしまって、先生は「オプションとして売れるんじゃないかと思う」と言ってくれたけど、何だかなあ。まだNetflixのようなサービスはなかった頃で、今だったら売れたのかな。いずれ舞台劇に書き直したいとは思っているけど。

犬の独白で始まるPuddlesは講座が終わった後で書き始めたんだけど、映画脚本はワタシ向きじゃないと思ってからそのまま棚上げ。いったんは舞台劇にしようと思ったけどそれも棚上げしていたのが、あるときふと小説仕立てを思い立って、まじめに筋書きを組み立てて書き始めたものの、(映画版の)オープニングで犬の散歩をしている親父の性格付けが進まなくてまた中断。それが翻訳脚本の書き直しでオリジナルでは影が薄かった主人公の性格付けを考えているうちに、あはっ。できあがったのが50代で中年の危機真っ最中の親父と距離を置いている妻とゲイの長男とダメンズばかり捉まえる長女、そして遅く生まれて親父に「アクシデント」と呼ばれる十代の悩み真っ盛りの次男という家族像。犬の独白や悩みを吐露する家族への反応で話を進め、犬が観察している人間の行動は芝居のト書きのように現在形でイタリック体・・・というプラン。よし、明日からは腕まくりをして、書いて、書いて、書いて・・・


こんなイメージなんだけど・・・

芝居の次はオペラと芸術応援団は忙しいけど楽しい

2024年05月27日 | 日々の風の吹くまま
5月25日(土曜日)。🌧☁⛅。しっかりと眠って、いつもの8時に起床。ゆうべはディナーの後で特別ショーを見て、帰って来たのは11時過ぎ。楽しかったな。ディナーは常連グループのケイトお姉ちゃん、ティムとヒラリー、エリザベス、ジョーン、テニソンとシャーリーと一緒にテーブルを囲んで賑やか。食事の後のライブオークションで多いに盛り上がって、ワタシもスタンリー劇場を描いた絵が欲しかったんだけど、カレシに「飾れる壁がない」と言われて断念。続いたファンドレイジングでは競売人の「100万円寄付する人、ナプキンを振って」(1人いた!)に始まって、50万円!20万円!10万円!5万円!と畳みかける掛け声で、最後の5万円でワタシも乗っちゃってはぁ~い!とうとう250人の参加者の半分近くがナプキンを振ったもので、まるで白いタオルを振って応援するホッケーの試合みたい。わいわいやっているうちに集まった寄付は何と1600万円。ショーの会場でのサイレントオークションの売上げを加えると、総額は何と2500万円というからすごい!


ディナーの会場

Little Shop of Horrorsで「主演」したオードリーも舞台に

一夜明けて今日はワタシの単独でのお出かけ。ケイトお姉ちゃんに誘われてのオペラ協会のファンドレイジング昼食会で、会場は車でだいたい1時間以上かかるバンクーバーの大学に近いウェスト・ポイントグレイ地区のジェリコ・ビーチにあるロイヤル・バンクーバー・ヨットクラブ。まあ、ずっと昔から芸術支援や文化振興といった社会活動は「ノブレスオブリージュ」を標榜する上流階級の教養あるご婦人たちの活躍の場だったからあたりまえだろうけど、奨学金などでオペラ振興を支援する非営利団体なら、たぶん由緒あるヨットクラブの会員になれるようなクラスの人たちで、今の世の中は上層階級の女性たちもキャリアを持って忙しいだろうから、リタイアしたおばさまやおばあちゃまたちが多いだろうな。

ドアが開くのが午前11時15分と言うことで、ウーバーを呼んだのが10時。携帯のアプリを開いて「Where to」(どこまで?)と言うボックスに行き先を入れる(帰りは「家」が一番上に出て来る)んだけど、名の知られたレストランや公共施設は名前を打ち込むだけで、一緒に出て来る住所の道路名を見て確認するだけ。ずらりと出て来る「オプション」(近くにいる車のリスト)には料金と一緒に「到着予定時刻」が表示されるので、だいたいは1番上に出てくる一番安いのをタップして選択。ドライバーが決まったら名前と顔と車の写真、ナンバープレート、車種が表示されて、「乗る前にプレートを確認して乗る時にドライバーの名前を確認してください」と出て来る。(ドライバーも乗り込んで来る客の名前を確認する。)待ち時間は「あと何分」が車が近づくに従ってリセットされるし、上の地図で車がどこを走っているかをグラフィックで追跡できる。こっちはアプリで車を呼んで、乗って、降りて、アプリでチップとドライバーの評価をするだけの気楽さ。GPS追跡システムのフル活用がウーバーの大成功の鍵だということは一目瞭然で、慣れて来ると病みつきになるはずだな。

ヨットクラブで車を降りたら、ちょうどケイトとティム&ヒラリーとエリザベスと(初対面の)アーマが着いたところで、一緒にクラブハウスの中へ。ほぼ築100年の白い建物はなかなか趣があって、ダイニングホールの窓からはマリーナいっぱいの会員のヨットやボートが見える。昼食会に集まったのは100人ほどで、思った通り大半が中高年の女性(最高齢は101歳!)で、数少ない男性は奥さんに同伴して来た(連れて来られた?)人がほとんど。シャンペンで乾杯し合って、サイレントオークションの(会員が寄付したらしい)アイテムを評定して回って、ランチはロメインレタスのサラダとサーモンのグリル。ここでブリティッシュコロンビア大学のオペラ専攻の修士課程を卒業したばかりのオペラ歌手の卵7人が1曲ずつピアノの伴奏でアリアを歌って聞かせてくれて、イタリア語もドイツ語もわからないけど、感情たっぷりの歌唱で場のイメージが浮かんで来て、オペラは「演劇」なんだと新発。日頃思っている「言葉は音楽、音楽は言葉」と言うワタシの信条に通じるところがあってナットク。その後のデザートで空きができた私たちのテーブルに若い歌手2人が同席して、いろいろと質問して話を聞くことができたのは大収穫。最後にオークションの落札者の発表があって、ケイトお姉ちゃんはすてきなネックレス2本と『ロメオとジュリエット』の絵本を射止めて大満足。お開きになったのは2時半で、ウーバーを呼んで帰って来たけど、思いの外楽しいひとときだった。出会った女性たちがみんな同年代で会話が弾んだせいかな。初めは躊躇したけど、思い切って行って良かった!





キャンディが入ったおみやげ


オペラの未来は明るい

ヘアカットをしておしゃれをしてウーバーを呼んで

2024年05月27日 | 日々の風の吹くまま
5月24日(金曜日)。🌧☁🌧。何だかやたらと早く7時前に目が覚めてしまって、眠れないまま忙しくて中断していた脚本の後半の場面を頭の中で組み立て始めて余計に目が冴えてしまった。一番引っかかっているのが繰り返し使われている「責任」という言葉をどう訳すかで、単純にresponsibilityとすれば楽なんだけど、何かしっくりしない。主人公が果たしたのはどっちかと言うと「与えられた責任」であって、表面的には同じ結果になるとしても、主人公の内面にあった「責任感」はcommitmentに近いものじゃないかと思っては悶々とするわけで・・・。

ま、それはまた後でゆっくり考えることにして、カレシが目を覚ますのを待って起床。ウォーキングに行って来て、ランチを食べたら、まずはカレシのヘアカット。(カレシの)バスルームの床にドロップシートを敷いて、鏡の前にスツールを置いて「床屋開業」。心筋梗塞を起こす前はどんどん後頭部の方に広がっていた禿げが、ステントとバイパスで回復して以来縁の辺りに毛が生えて来て、今ではわりとふさふさして禿げがかなり縮小したからすごい。(おでこの上にも生え来ているけど、こっちはまだぽよぽよ。)鏡の前に座らせて、鋏とヘア梳きカミソリでしゃかしゃかとやって、15分ほどでおしまい。カレシの次は自分のヘアカット。寝室にある(ワタシの)バスルームにドロップシートを持って行って、すぐにシャワーに飛び込めるように準備をしてから、上半身裸でまずは伸びた髪の裾を鋏で切ってから、うなじの部分をヘア梳きで少し刈り上げ気味にほぼ手探りでしゃっしゃ。後は適当に梳いて左右が均等になったところでシャワーに直行。上がったらカレシに不揃いなところを切りそろえてもらって、「床屋」は閉店。

今夜のArts Clubの創立60周年記念ガラ・パーティは5時半からなので、15分前に着けるようにウーバーを呼ぶのは4時ちょっと過ぎと想定して、いそいそと着替え。お気に入りのカクテルドレスを6年ぶりにまた着られたのはラッキー。バンクーバー交響楽団のギフトショップで見つけて買ったちょっと毛皮風に見える短いジャケットを着て取っときのコーチのバッグを持ったら、けっこうエレガントに見える(と思う)。カレシも(気に入って買うと決めて初めて値札を見たら)9万円もしたマウリツィオ・バルダサーリのジャケットを着込んでしゃきっとした紳士に変身。ウーバーはマンションの玄関前で拾って会場の前で降ろしてくれるから、雨が降っていても傘は不要。駐車場を探す手間暇も不要だし、すっかり甘やかされてるとは思うけど、この「おまかせ感」は一度味をしめたらやめられない。

☆☆それでは行って来まぁ~す☆☆

古さを感じさせない名作ミュージカル(Guys & Dolls)

2024年05月25日 | 日々の風の吹くまま
5月23日(木曜日)。☁⛅🌤🌥。普通に起きて、普通の木曜日。ほんとに1週間なんてあっという間だね。今日は買い物に行かなくちゃならないし、アップルソースを作らなくちゃならないし、晩ご飯にはスペアリブを作らなくちゃならないし(残った分は土曜日のカレシのランチ)、何か忙しい1日。それでも、明日の夜はArts Clubの創立60年記念のディナーとショーがあるし、土曜日はオペラ協会の昼食会だし、遊び過ぎてくたびれてしまわないうちにちょっとだけ息抜きしとかないとね。もっとも、口ではのんびりなんて言ってるけど、何かいつもやることがごちゃごちゃあって、ちっとものんびりしている感じがしないなあ・・・。)

ゆうべのミュージカル『Guys & Dolls』は、幕間の休憩を入れて2時間40分の長丁場がちっとも長く感じられなくて、ほんっとに楽しかった。レイモン・ラニヨンの短編小説2作を合わせてミュージカル仕立てにしたもので、ブロードウェイで初演したのが1950年、1955年には映画化されて、さらにその後もロンドンやニューヨークで何度も再演されて来た名作中の名作。Arts Clubにとってはフルシーズン復活の目玉に据えた総勢24人のキャストによる大作。キャストが多い分、50年代のスーツやキャバレーの踊り子の衣装にどえらい製作費ががかかったと思うけど、オープニングナイトは空席がほとんどなかったし、ナンバーひとつごとにやんやの喝采で、成功しそうな予感。ワタシは個人スポンサーになっているから、特に意気込んでしまうのかもしれないけど、この作品はフランク・シナトラとマーロン・ブランドーで映画化したのを見て以来、私たちの大好きなミュージカルのベストスリーのひとつ。もう74年も前に出来た古い作品なのに、ちっとも古さを感じさせないから不思議。


開演を待つわくわく感がたまらない

サイコロ博打の胴元をやっている小者の悪ネイサン・デトロイトの12年越しの婚約者ミス・アデレードを演じたマデリンが際立っていて、リハーサルを見せてもらった場面では絶妙の好演ぶり。ギャンブラーのスカイ・マスターソンを演じたジョナサンとスカイと恋に落ちる救世軍のセーラを演じたチェルシーは実生活でもカップルで、チェルシーのオーディションに相手役として本格的にスーツとフェドラ帽で身を固めて付いて行ったら、演出のアシュリーがぞっこん惚れ込んで翌日に「今やっていることを棚上げしてマスターソン役をやってくれないか」と直々に電話したそうな。舞台でも2人は呼吸がぴったりでいい味を出していたな。

明日の夜のイベントはいわゆるgala(ガラ)と呼ばれるもので、3コースのディナーの後で特別ショーがある。それで、いつものファンドレイジングディナーと違ってドレスコードが指定されているわけで、Arts Clubから来たメールには「セミフォーマル」と太字で書いてあった。うん、華やかなイベントでのセミフォーマルならカクテルドレスかな。ワタシのクローゼットに3、4枚ぶら下がっているけど、一番着て行きたいお気に入りはもう6年も着ていないから、まだ入るのかなあ。まあ、先月更新した古い運転免許証に書いてあった体重が今の体重と同じなので、5年間増えて(減って)いないってことで、そこんところに期待して、恐る恐る試着してみたら、あはっ、ちゃんと着られるじゃないの。ああ、良かったぁ~。


馬子にも衣装と言う通り・・・

まあ夫婦ならいろいろバックアップの設定は必要だと思う

2024年05月23日 | 日々の風の吹くまま
5月22日(水曜日)。⛅🌤。けさはカレシがなぜか早起きで、つられて起きたのが8時を過ぎたばかりのところ。きのう夜に強風注意報が出ていて、バンクーバーなどで数千戸が停電したもよう。地図を見るとスタンリー劇場のあるグランヴィルストリートの西側から北の方のグランヴィルアイランドまでの地域が朝になってもまだ停電中。だいたい10時から11時に起きたそうで、そういえば10時過ぎに1度か2度オフィスの照明がチカッとしたな。風は建物の反対側から吹いていたので、我が家はバルコニーもルーフデッキもいたって平穏無事。

今夜ミュージカル『Guys & Dolls』がオープンするスタンリー劇場のあたりが停電を免れたようなのはラッキー。停電したグランヴィルアイランドの劇場は『Sexy Laundry』が終演して、来月中旬までは最後の作品のリハーサルはまだ始まっていないから、これもラッキー。特に大作の『Guys & Dolls』はキャバレーなどの派手派手なシーンもあって、舞台照明のデザインもかなり大がかりだから、ちょっと停電しただけでも影響がなかったかどうかを点検するのは大変。Arts Clubから何もお知らせがないのは何より。

今日は、朝ご飯が終わったところでカレシがやぶから棒に「ウーバーのアカウントを作りたいんだけど」。ウーバーで出かけるのはいつも一緒だから、ワタシの携帯に設定したアカウントひとつで間に合っているんだけど、ウーバーからはワタシのアカウントに家族も登録しないかとしょっちゅう勧誘メールが来るし、この際だからカレシを登録しておこうか。考えてみたら、もしも出先でワタシの携帯のバッテリが落ちていて帰りの車を呼べないなんてことになっても、カレシの携帯から呼べるもんね。カレシはその気満々でさっさとウーバーのアプリをダウンロードしちゃったので、じゃあ、登録が済むまでアプリをいじらないで待ってなさいねと言っておいて、まずはカレシの携帯の番号をワタシのアドレスブックに入れて、ウーバーのアカウントの設定変更。カレシの携帯に「お招きメール」が行って、それを見つけるのにちょっと手間取ったけど「お受けします」ボタンをポン。確認メールが来たら後はカレシの携帯のアプリで支払いをワタシのアカウントに指定して、はいセットアップは完了。はあ・・・。

☆☆では、観劇のおでかけの時にウーバーの呼び方を実演して見せろと言うので・・・☆☆

敗退しても有意義なシーズンだった/ステルス値上げで損をするのは?

2024年05月22日 | 日々の風の吹くまま
5月21日(火曜日)。🌧☁🌧。目が覚めたら8時40分。空模様は一転して寒々とした雨。ずっと内陸では山の方で雪が降るという予報で、山越えをするハイウェイの峠付近には注意報がでているくらい。あと1ヵ月で夏至が来て公式に夏になるってのに、これ、もしかしたらマザーのネイチャーの涙雨だったりしてね。

何しろ、ゆうべホッケーのプレーオフ第2ラウンド第7戦でバンクーバー・カナックスが(惜しくも)3対2で負けてしまって、どこでもかしこでも盛り上がっていたホッケー熱が風船みたいにパッチン。でも、きのうは主力選手のベッサーが脚の血栓症で欠場してしまっていたんだもの、2対0から同点に持ち込んだのはほめてやっていいんじゃないかな。トケット監督もリードされても諦めずにプッシュし続けたチームは学んだことが多かったといってたじゃないの。カナックスは諦めが早いのが問題だったけど、ほんと、今シーズンはずいぶん違っていたと思うよ。秋の新シーズンまでそこに磨きをかけてほしいね。でも、一夜明けて一番ハッピーなのは丑三つ時に起きてテレビの前で同胞のシロウスを応援していたラトビアの人たちかもしれないな。まだ23歳の新しいスターに拍手。

負けて一番歯ぎしりしているのは、プレーオフ中は人一倍がんばったのに土壇場の第7戦で休場を余儀なくされたベッサーだと思うけど、血液を薄める抗凝固薬を処方されたというから状況は深刻。カレシが冠動脈にステントを入れてから1年ほど動脈での血栓を防ぐために抗血小板薬を飲んでいたときは、よく手足のあちこちに大きな青あざができていたし、東京で階段を踏み外して腕を強く打ったときなんか手首から肘まで青黒くなって、電車で吊革につかまったら、近くに立っていた若いお兄ちゃんが今にもオェ~ッとなりそうな顔をしていた。そんなんだから、ホッケーのようなスティックを振り回して猛スピードでぶつかり合うようなスポーツでは命に関わる大出血を起こしかねないわけ。これからキャリアのピークを極める27歳という年なんだから、シーズンオフにしっかり養生してほしいね。

でも、ニュースメディアによると、どうやら一番がっかりしているのはレストランやパブらしい。試合が終わればその足でレストランに行き、パブでああだこうだと議論しながら1杯、また1杯。でも、いつもならプレーオフ前に沈没してしまうチームが2ラウンド第7戦までがんばってくれたんだから、文句を言いなさんなっての。アリーナや公園の大画面でゲームを楽しんだ人たちがいれば、安い席に5万円も払って損した気分になっている人たちもいるんだから。うん、「損」の話のついでに目に見えにくい「損」の話。値段はそのままで商品を小さくして売る「シュリンクフレーション」(いわゆる「ステルス値上げ」)というやつは性質が悪いな。最近になって気づいたケースその1はペーパーナプキン。新しいパックから出したのが何かなよなよしていると思ったけど、ナプキン立てに残っていた前の分と比べると肉眼でわかるほど「薄く」なっていて、まるでティッシュ並み。パックも小さくなっていて、値段は元のまま。ケースその2はワタシの寝酒のお供であるチーズスティック。個別包装のサイズは元のままで中身が短くなっていたけど、値段は元のまま。他にいったいどんなものが縮んでしまっているやら。見方によっては食べる量が減っていいじゃないかと言えるのかも、だけど・・・。


厚さの違いがよくわかる

前は端から端までチーズだった・・・

三連休最終日はガーデニングを始める日

2024年05月21日 | 日々の風の吹くまま
5月20日(月曜日)。🌤。三連休の最終日で、ビクトリアデイの祝日。カナダという国が形成されつつあった時代にイギリスの君主として君臨していたビクトリア女王の誕生日を祝ったのが発端なので、カナダだけの祝日らしい。この日は気候温暖なメトロバンクーバーやバンクーバー島のビクトリアでは伝統的に一斉にガーデニングを始める日で、園芸センターはどこも大賑わいになるんだけど、今年はインフレが家計を圧迫しているせいか「花壇よりも家庭菜園」とばかりにトマトやレタス等々野菜の苗が飛ぶように売れているらしい。

そういう日に日が差しているのは幸先がいいと、今日はルーフデッキのプランターからシソの芽を2、3本バルコニーのプランターに植え替えることにしたけど、ワタシは土いじりが好きじゃないので、ここはワタシ流の15分間ガーデニング。(カレシに頼んだらいつになるかわからないし。)キッチンからちょっと太い竹串を持ってルーフデッキに出て、プランターから本葉が4枚になっているのをほじくり出して来て、バルコニーの小さいプランターの隅に竹串で穴を掘ってポン。指先でテキトーに土を寄せて完了。このプランターには園芸センターで買って来た種を蒔いたんだけど、何かそれらしいのがぽよぽよと出ているだけ。何にもない真ん中に竹串で溝を作って再度種まき。ついでにパントリーの冷蔵庫に入っていたいつからあるのかわからないシソの種もぱらぱら。去年移植してけっこう豊作だったタワーにも芽を出したシソが育ちつつあるので、このぐらいやっておけば今年もシソをたくさん収穫できるんじゃないかなあ(と希望的観測)。





カレシとドイツのエスターとのおしゃべりが終わるのを待ってランチ。何年か英語の生徒だったエスターはハンガリー人の父とドイツ人の母の間にブダペストで生まれ、観光ガイドになってヨーロッパを駆け回っていたときに観光バスの運転手だったドイツ人のハインツと結婚して、ドイツ北部のライネという小さな都市に落ち着いて一男一女を育てながらマッサージ療法士をやって来た人。去年の1月に夫氏のハインツが急逝して、今は公園の中にあるコテージで独り暮らし。仕事を続けながら孫の世話をしたり、ブダペストの親戚を訪ねたりしていたけど、7月1日から10日ほど我が家に遊びに来ることになって、遠のいていた英語レッスンを再開した次第。そろそろ物置状態になっているレクルームを片付けて、無料民泊開業の準備をしなくちゃね。はあ、6月も忙しくなりそうだけど、友だちや家族が泊りがけで来るのはいつも楽しい。

午後はわりとのんびり過ごして、今日の晩ご飯は何がいいかな。鶏の胸肉を解凍してあるので、きのう買って来た白菜とのペアリングはどうかと思って、ちょっぴり和食的なメニューにしたいときに利用するクックパッドを検索。簡単に作れるレシピが満載なのがいいところで、見つけたのは鶏肉と白菜と椎茸の炒めもの。あっさりした味付けで、カレシも「うまいよ、これ」。椎茸を戻した水で炊いた玄米麦ご飯もおいしかったし、きのう買って来たさやいんげんも電子レンジで蒸したらシャキッとした歯ごたえがあっておいしかった。うん、たまにはちょっと手をかけて、いつもとは違うものを作ってみるのもいいもんだね。



日曜日~やけどの手当てに野菜の買い物にとんかつ作り

2024年05月20日 | 日々の風の吹くまま
5月19日(日曜日)。☁🌤。三連休の中日でほんとに日曜日。きのうは雨で始まって、曇ったり、晴れ間が出たり、かと思うとワット曇って来て雨が降ったりという何ともめまぐるしい天気だったけど、今日はまあまあの回復基調というところ。それにしても静かだなあ。ホッケーのプレーオフ第2ラウンドでカナックスが大負けしたもので、何かみんな気落ちしちゃったのかな。ここで勝てば準決勝進出という第6戦。初めは2対0でリードされていても、劇的な逆転勝ちが続いたのでけっこう楽観的な雰囲気だったのが、試合が終わってみたら何と5対1。はぁぁ?それ、プレーオフの試合のスコアじゃないじゃん。何をやってんだ、もう・・・。

朝ご飯が済んだら、午前中はシーツ類を洗濯機に入れて、掃除をして、オードリーちゃんをお風呂に入れて、ウォーキングに行って来て、ひと息入れたらもうランチの時間。胸のやけどが2ヵ所ともほとんど治ったので、シャワーをして洗髪。最初から皮膚が剥けてしまって心配した方はやけどパッドのおかげですっかり乾いたけど、水ぶくれだった方はそのまま治るかと思っていたら下着の縁でこすられて皮膚が剥けて出血してじくじく。でも、こっちも乾いて来たので、畳んだガーゼを被せてテープでちょこっと止めてこのまま治してしまおう。それにしても、この春は怪我が多いなあ(と言っても2回だけど)。2月末のうるう日に派手に転んで擦りむいた膝は、どっちも黒くなったままだけど、左は小さく平らになったのに右はケロイドが盛り上がって来て、ときどき感電したみたいにピリピリ。膝の皿の下だから、ミニスカで椅子に座ったら、向かいに座った人には不気味な目玉が睨んでいるように見えるかもしれないな。かっこ悪いねえ。いい年なんだから怪我には気を付けないと・・・。


雲~赤ちゃんが手を振っているみたい

シャワーの後で乾いたシーツ類でベッドメーキングをして、また洗濯機を回して、髪が乾いたらゴミ捨てと買い物。きのうヴィクターのお父さんのペトロに「この次に作ったら2枚お願い」と注文してあった豚肉のシュニッツェルがあると電話が来て、走って行って買って来たので久しぶりにとんかつを揚げる気になったはいいけど、我が家のとんかつは大根おろしとゆずポン酢(さぼてん風)で、ポン酢はあるけど大根がない。そこで、カレシを動員してバルコニーに放置してあったゴミ袋2つといっぱいになった空き容器の袋をごみルームに持って行って処分。私はその足でモールの中の青果店Kin’sへ直行。中国から移民して来てグランヴィルアイランドの公設市場のスタンドで細々と野菜を売っていたたリタイア夫婦が、客に頼まれるままに近郊の農場を回って野菜を買い集めるようになって人気を集め、中国系が多いリッチモンドに店を出してファミリービジネスを始め、さらに大手スーパーの近くに店を出しているうちに40年経った今ではメトロバンクーバー中にフランチャイズを含めて24店舗。新鮮なアジア野菜が買えるので、今日は大根を買いに行ったはずが、ぷりぷりの大根の他に大きな白菜、生きのいいインゲン、そしてカレシのおやつにミニスイカ。ああ、トートバッグが重かった。

シュニッツェル用の豚肉はペトロがていねいに1枚ずつ木槌で叩き伸ばしたもので、厚さは5ミリぐらい。薄いから使い道はいろいろだけど、言うなればとんかつは日本風シュニッツェルで、シュニッツェルはオーストリア風とんかつというところかな。薄くても大きいので、肉1枚を4つに切り分けて白コショウをまぶして、小さい揚げ物鍋でからっと揚げて、さらに2つに切り分けて、千切りキャベツと麦と発芽玄米のご飯に大根おろしとゆずポン酢を添えたら、あっさりしていてとっても美味・・・。




生活時間と世界の時間帯と人生の時間と

2024年05月19日 | 日々の風の吹くまま
5月18日(土曜日)。🌧☁⛅🌧☁🌥。外は雨模様で何だか寒々とした感じ。今日こそは正真正銘の土曜日で、ビクトリアデイの三連休の初日。バンクーバー島と本土を結ぶBCフェリーはどの便も満杯で、予約していなければアウト、車なしならやっと乗れるというくらいの混みようらしい。まあ、いつものことだけど。三連休には無関係のワタシは今日は掃除をしなくちゃあと思いつつ身支度をして、ダイニングに出て来たところで、おい、今日は日曜日じゃないんだよっ、この寝ぼけ頭。土曜日は一応ワタシの定休日ってことになっているんだから、スキップするなんてとんでもないと自分の頭を小突いてみたけど、きのうも今日もどうかしてるなあ。

フリーランス現役の頃は、最初の数年はまだインターネットがなかったので、日本との連絡はもっぱらファックスで少しは時間的なゆとりがあったけど、デジタル時代になってコミュニケーションが瞬時に時間帯を超えるようになってからは、ニューヨークとか日本とかいつも目の前の時計の時刻よりも先を行っている「時間帯」のスケジュールで仕事をするようになって、それが週7日ぶっ通しだったから、いつもどこか遠いところにいるような気分。カレシがリタイアするまでは、朝は6時に起きてカレシのお弁当を作り、一緒に朝ご飯を食べて送り出して、さて仕事。昼はインスタント食品なんかでランチをして、また仕事。カレシが帰って来る頃にちょうど日本で「明日」の営業が始まるので、納品があれば遅れないようにファイルを送って、晩ご飯を作って食べて、食器類を食洗機にぶち込んで、また仕事をして、ワタシの時間にはお構いなしに入って来るメールに返信したりして、また仕事。日本の「営業日」が終わりに近づく夜中まで仕事、仕事。店じまいをしてから洗濯物をたたんだり、カレシのシャツにアイロンをかけたりして、そっとベッドにもぐりこむのは2時過ぎ。カレシはとっくに高いびき・・・。

今になって考えると、若かったとしか言いようがないな。自分から営業をかけなくても、なぜか口コミや所属する協会を経由してどんどんお客が増えて、どんどん仕事が入って来て、どこか遠くにいる人たちの時間での仕事と現実時間でのワンオペ家事との両立に必死だった10年。燃え尽きても地獄の底を這いながら仕事を続けたのが2年だったか3年だったか。カレシの早期リタイアをきっかけに午後12時起床、午前4時就寝という変則的な生活が15年続き、マンションに住み替えてやっと8時半起床、12時半就寝という現実的な生活時間に戻れて9年。その間に65歳で客を上得意の2社に減らして時間的なゆとりを取り戻し、70歳でリタイアして、子供の頃からの夢と演劇に夢中になって6年。未だに持て余すほどの時間はないけど、やっと地に足が付いた感じ。お金と同様に人類が発明した「時間」という怪物、考えれば考えるほど不思議・・・。

でも、こんな漠然としたことを考えたりするから、今日は何曜日?ってことになるのかな。いや、もしかしたら、英語レッスンの生徒が地球の裏側にたくさんできて、時間帯をまたいでのスケジュールに四苦八苦しているカレシの「今日は何曜日?何日?」に感染しちゃったのかな。昔ワタシがやっていたことをカレシが今やっているわけで、人生って長くなるほどに何かと新発見があっておもしろいもんだね。ま、ここは肩の力を抜いて、マティニを傾けて、マットが届けてくれた新鮮なコゴミとユキザサで、今夜のメニューは「パスタ・プリマヴェーラ」と行こう。今日はまだ土曜日。先走りしないでのんびりと・・・。



どうしても土曜日に思えてしまう金曜日

2024年05月19日 | 日々の風の吹くまま
5月17日(金曜日)。☀🌤☁⛅。ちょっぴり朝寝坊して目が覚めたのは8時50分。カレシは9時半からユウ君、10時半からハナちゃんと立て続けのレッスンがあるので、がばっと起きて大急ぎで朝ご飯。ワタシはのんびり起きて、胸のやけどの治り具合をチェックして、まだちょっと湿っている方に絆創膏を貼ってから身づくろい。ひとりでのんびり朝ご飯を食べて1日の始まり。きのうは午後から風が強くなって、バルコニーの空のポットやレタスの苗の鉢を救助するのに忙しかったけど、メトロバンクーバーでは倒木による断線などで6万8千戸が停電して、朝になってもまだ1万戸が復旧を待っているんだって。ニューウェストミンスターではそれほどの被害はなかったjらしい。

停電したということは、ゆうべのアイスホッケーの試合をテレビで見られなかったファンがたくさんいるってことだな。手に汗を握る試合を見逃したのは残念だったねえ。火曜日のエドモントンでの第4戦ではがんばりが足りなくて負けたもので、トケット監督に油を搾られていたけど、バンクーバーに戻っての第5戦は押せ押せの試合ぶりで、2対2の同点でもつれ込んだ第3ピリオドの残り32.6秒というところでカナックスがゴール。携帯でときどきチェックしていたカレシがヘッドフォンを外して「歓声が大きすぎてアナウンサーの声がぜんぜん聞こえないよ」。うはあ。その後の試合終了までの30秒はほんっとに長かったなあ。

主力ゴールキーパーのデムコがプレーオフ直前で負傷して、第1ラウンドは2番手のデスミスで始まったけど、すぐに3番手のシロウスに代わって、そのまま連戦で予想外の大活躍。ほとんど無名だったシロウスはラトビア人で、今やデムコの影がかすむくらいのスター選手。故国ラトビアでは「防衛大臣」とあだ名される国民的英雄になっているんだそうな。時差のおかげでカナダの太平洋岸での試合が始まる頃のバルト海ラトビアは午前4時とか5時というとんでもない時間なもので、ラトビアの人たちは寝不足になってしまって、仕事を休む人たちが続出したりして国全体の生産性が下がってしまったそうな。肝心のラトビアのホッケーチームは世界選手権で負けっ放しで、SNSには「バンクーバーよ、さっさとスタンリー杯を勝ち取ってシロウスを返してくれ」というメッセージが溢れているという話。さてどうなるかはエドモントンに戻っての土曜日の第6戦しだい。カナックスが勝てば次のラウンド(準決勝)に進むので、シロウスがラトビアに帰れるのはまだまだ先の話。さぁて、どうなるかなあ・・・。

午後、メールをチェックしていたらSilverseaから「あなたの旅をカスタマイズしましょう」とか言うメール。秋のクルーズまで4ヵ月を切って、船中でのレストランの予約(夕食)がオープンしたというお知らせで、いつもはカジュアルなレストラン(お気に入りはピッツァがおいしいSpaccanapoli)であっさり済ませることがほとんどで、その日の気分次第で予約が必要なレストランに空きがあればそこで食べるんだけど、今回は3週間と長いし、途中5日は太平洋のど真ん中でどこにも寄港しない(するところがない)ので、お気に入りのLa TerrazzaとSilver Noteに何回か予約を入れておいた方がいいかな。それと、オールインクルーシブではあるけど別に予約料を取られるレストランが2つあって、堅苦しい雰囲気を敬遠していたけど、船内で使えるアメリカドルのクレジットが2人合わせて数万円分あるから、フォーマルナイトに優雅に食事をするのもいいかもね。あぁ~あ、どうしてかわからないけど土曜日だと勘違いしてばかりの1日・・・。

寄付して節税はポイ活の一種なりや?

2024年05月18日 | 日々の風の吹くまま
5月16日(木曜日)。☁🌤。よく眠った。夜のうちに予報通りに雨が降ったのか、降らなかったのか。ルーフデッキは濡れているような、いないような。気温は今ごろの普通の温度だけど、風があるせいでちょっと寒い感じ。あと1ヵ月もしたら公式に「夏」が始まるのに、内陸部では標高1000メートル以上の地域で雪が降りそうという予報で、三連休の週末を前に山岳地帯のハイウェイに降雪注意報発令中。

きのう書いていた集団訴訟の賠償金の話にちょっと首を突っ込んだら、いやぁ、ソーシャルメディアに「だまされた」とか「嘘つき」とか「バカにしている」という投稿がぞろぞろ。でも、どれも怒りの矛先を51億円の賠償に応じた被告に向けているのでちょっとびっくり。集団訴訟の仕組みを理解していないのか、あるいは「金をもらえる」ということで思考停止してしまったか。(あんがいこういう人が投資詐欺に引っかかりやすかったりして。)最初に支払額は5千円から1万5千円と言ったのは原告側の弁護士で、860万人だかの「被害者」のうちでどれくらいが請求するかを推定してして弾き出した数字だったのが、蓋を開けてみたら90万人を超えたもので最終的に激減したってことなんだけどな。つまり、賠償金をもらいたい人が自分の他に90万人もいたから、必然的に自分の分け前が減っちゃったわけで、被告側が払う金額にも原告弁護士の取り分にも変わりはないの。ほんっとに人間とお金の関係って複雑怪奇で摩訶不思議・・・。

ワタシは無欲じゃないし、かと言って使い切れないほど欲しいとも思わないので、まあ「少しあるよりはもうちょっと多くあった方がいい」派かな。あり過ぎればそれだけ「クレクレ政府」に税金をがっぽり取られるので、それを何とか少なくするのがひと仕事。収入が減れば税金も減るはずだけど、我が家は2人の年金が世帯収入のほとんどだから減らしようがない。そこで白馬の騎士のごとく参上するのが「税額控除」という仕組み。基礎控除や年齢控除、扶養控除といった基本的なものから、こんなものが?というものまですごい数の控除科目があって、リストの一番下に出て来るのが特定の医療費(処方薬、旅行保険など)と寄付・贈与。つまり、特定非営利慈善団体に寄付すると所得税を減らせるので、演劇や音楽などの芸術団体はほとんどが登録していて、年中あれやこれやとファンドレイジングをしているわけ。

まあ、「お金」という魔物も「使ってなんぼ」というわけだけど、税額控除って何だか流行りの「ポイ活」とかいうやつに似ているような気がするな。買い物をしてもらったポイントを貯めて買い物に利用するという図式を税金に当てはめると、寄付(買い物)をしてその金額のレシート(ポイント)をもらって、その年に貯まったレシートの合計額(ポイントの合計)を所得税(レジでの合計額)から差し引きしてもらうということで、税金も一種のポイントゲームだったというわけか。なるほど、せっせとArts Clubに寄付して「ポイント」を貯めて税金を減らしていたってことね。楽しんで節税しようというわけで、ほんとに「お金は使ってなんぼ」のもの。そうなるとやっぱり「少しあるよりは(ほどほどに)もうちょっと多くある」方が楽しみも増えていいってことで、うん。あれ、空から見られているような・・・







何となく北斎風と言うのか・・・

昔は金持が貧乏人を闘わせた娯楽が現代は貧乏人が金持を闘わせるスポーツ

2024年05月17日 | 日々の風の吹くまま
5月15日(水曜日)。☁⛅☁。きのうの今日というわけじゃないけど、何だか静かな「こぶの日」。もしかしてゆうべバンクーバーカナックスがエドモントンでゲーム終了間際で劇的な負け方をしちゃったもので、みんな気が抜けてしまったのかな。だって、第4戦で勝てばほぼ次のラウンド進出は確実という正念場で、2対0から第2ピリオドで同点に持ち込んで、うはっ、やるじゃないのぉ、行け、行けと言うところだったのに、第3ピリオド終盤でエドモントンがゴールして突然2対3でカナックスは背水の陣。結局そのまま試合終了で、あぁ~あ。アリーナや公園に作られた観戦席で騒いでいた人たちはさぞかし落胆しただろうけど、まあ、人間離れした巨額のお金が徘徊する今どきのプロスポーツはハリウッドのアクション映画と変わらないエンターテインメント産業なんだから、いっときの興奮を大いに満喫したら、じゃあ、次に行こってことになればそれでよし。

それにしも、地球上の動物世界でHome sapiens(人類)だけが持っていて、一見して理性的な人間をもっと、もっと、もっと「欲しい」と駆り立てる「お金」って、いったい何なんだろうな。今どきの人間の営みのほとんどすべてが「お金」を基準にして動いているようだから、ないよりはあった方がいいし、少しよりはもうちょっと多く、もうちょっと多いよりはたっぷりある方がいいのは確か。でも、どれだけあればいいのかというと、人それぞれにニーズや欲のレベルが違うから、どのあたりで満足すべきなのかを判断する要素も人それぞれで、あると言えるほどなくてもハッピーな人がいれば、そろばんの桁が間に合わないくらいあってもまだ満足できない人もいるし、お金を作るにしても地道にこつこつ稼いで満足する人がいれば、一発勝負で一攫千金を得ることに夢中になる人もいるから、ほんとにお金って不思議な生き物だと思う。

なぜかホッケーの負け試合の話がお金の価値の話になっちゃったけど、いつも思うのは、ごく普通の人間には一生や二生をかけても稼げないようなお金で雇われた億万長者たちが氷の上で闘うのを、普通の市民がけっして安くない料金を払って楽しむという現代の娯楽と、闘技場で奴隷や動物が命をかけて戦うのを衣食足りた市民が見て楽しんだ古代ローマ時代の大衆娯楽の対照的なところで、昔は金持がお金を持っていない人を闘わせて楽しんだのが、現代ではお金のない人が大金持同士を戦わせて楽しむみたいな逆転の図式がおもしろい。でも、逆転しているのはお金で測れるものだけで、基本的にはローマ時代も現代も人間社会は同じようなもので、精神的にはあまり進化していないような気がするな。まあ、Homo sapiens(賢い人間)がこの先Homo stultus(愚かな人間)に進化しなければいいってことだけど。

お金の話で今話題?になっているのが、サイバー攻撃で患者の個人情報が流出した大手の医療検査所に対する集団訴訟の賠償金。数十億円の賠償金が支払われることになったけど、当初は5千円から1万5千円と推定されていたのが、「被害者」が我も我もと殺到して90万人を超たために最終的に1人当たり800円弱となり、メディアが「被害者」の不平不満を報じるありさま。私たちもその検査所を利用していたから「有資格者」として登録を促すメールが来たけどアホかぁと無視。だって、FBに対する集団訴訟でも同じだったけど、集団訴訟で莫大な賠償金を勝ち取ってウハウハするのはその3分の1を報酬としてせしめる弁護士たちで、訴訟が大型であればあるほど原告1人あたりの取り分は「バカにしている」という金額になるんだもの。でも、もらえると聞くと欲しい、もらわなきゃ損となるのがお金に関する昨今の世相のようで、人間の性と言ってしまえばそれまでだけど、やっぱり何だかなあ・・・。


オレゴン州原産の高山植物ルウィシア~山火事に遭わないないといいけど