リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

保険代理店にて

2015年01月31日 | 日々の風の吹くまま
1月最後の日。トラックの保険更新の期限なのを忘れていた。「腹具合が悪くて」とトイレに
入ってばかりのカレシ。でも、今日の真夜中までに新しいステッカーを貼らないと、無保険の
車両を路上に放置したと違反切符を切られるか、下手をするとレッカー車に持って行かれ
てしまうとせっついて、ゴルフ場の向こう側の保険代理店までてくてく。代理店に着いたら先
客が3組いて、だいぶ待ちそうな予感。「腹具合が悪くなって来た」とカレシ。しばらくもぞも
ぞしていて「家に戻ってトイレに行って、車で出直して来る」と言い残して帰ってしまった。

何だか最近は亡きパパそっくりになって来たみたい。義父もストレスに弱いのに(弱いか
ら?)いつもイライラクヨクヨでストレスを増幅させては胃が痛い、腹が痛いとブツブツウツウ
ツ。それでも(80代は認知症だったけど)90歳まで生きた。長寿の遺伝子だったのかなあ
とぼんやり考えているうちに最初の若いカップルが終わって、2組目の老夫婦の番。新居の
保険なのか、地震保険もかけるかと聞かれて、保険料が倍以上なのに「この年で家をなくし
たら困るから」とOK。次に車の保険で、(新車の)交換コストでかけるかと聞かれて、修理不
能の全損でないと適用されないのに「すぐに新車を買えないと困るから」とOK。

聞くともなしに聞いていて、ついクスッと笑ってしまった。だって、完全におしゃかになるくら
いの大事故だったら乗っている人も死ぬ確率が高いだろうから、生命保険をかけた方がい
いんじゃないかと思うけどな。先客の最後のおじさんは新しいプレートが要ると、箱の中を
探して最初の3文字が「AF0」というのを見つけて「これだ」とニコニコ。何でも、違反切符を
切るのに数字のゼロを文字の「O」と読み違えたら他人のナンバーだから罰金を払わずに
済むんだそうな。はあ・・・。

おじさんの番になったので、カレシに知らせようと携帯を出してオンにしたら、すぐにカレシ
から電話。まあ、長いこと夫婦をやっていると同時に同じことを考えるものらしい。順番が来
る直前に戻って来たカレシ、「家までゴルフ場を横切ったらコヨーテに出くわした」。よく深夜
に聞こえる遠吠えはやっぱりコヨーテなんだ。「ゴラァッ!と怒鳴ったら退散したけどね。で、
危なくゴルフボールに当たるところだった」。いくら近道とはいえゴルフ場は歩行者天国じゃ
ないの。はあ、ここにも生命保険をかけた方がいい人が・・・。

まずは動き始めないことには

2015年01月30日 | 日々の風の吹くまま
日差しがまぶしい。1月も明日で終わり。1年の12分の1があっという間に終わってしまうと
いう感じ。人間、年を取るにつれて身体はスローダウンするけど、時間の足は逆にスピード
アップするらしい。でも、各駅停車に乗り換えようにも、先には停車駅がもうほとんどないか
ら、終着駅まで降りるに降りられない。居眠りして終点まで行っちゃう手もあるけど・・・。

またもや仕事をおきみやげされて、創業記念日どころじゃない雲行き。でもまあ、カナダドル
が急降下しているところだから、アメリカドルを稼いでいるワタシは実質的に大幅賃上げっ
てことになって、嫌でもウヒウヒと腕をまくってしまう。でも、その前に残る6ヵ月分の記帳と
ひと通りの決算を済ませて、GST(物品サービス税)の最終四半期申告。6月は東京出張
があったせいでレシートがひと束あるけど、細かいのを換算するのはめんどうだから飛行機
代と交通費、携帯のレンタル料、ホテル料金だけに絞って、税務署公認のカナダ銀行の機
能でカナダドルに換算して計上。後半の6ヵ月分はすいすいと進んで、後は減価償却の処
理だけ・・・。

税申告もオンラインであっさり完了して、ああ、やれやれ。息抜き代わりにざっとコンド探し。
引越し先第一候補の地区に築10年のタワーがあって、30階に150㎡とかなり広いペント
ハウス物件が売りに出ている。いいねえ。写真を見たらモダンなオープンプラン。カレシが
覗き込んで「いいねえ」。リビングに両面型のガス暖炉があって、後ろ側はファミリールーム。
ここを2人のオフィスにしたらいいねえ。寝室3つ、バスルーム2つ。駐車スペースは3台分
がエレベーター近く(と書いてある)にあって、物置もある。外のバルコニー(デッキ)もかなり
広い。西、北、東と眺望があるそうで、バンクーバーの夜景はきれいだろうな。ま、景色なん
て住み始めて3日もしたら興味がなくなるもんだけど・・・。

共有設備にはキッチン付きのパーティルームやジャクジー、ジムがあるから「おうちジム」は
売ってしまっていいね。市場に出てから半年ということは賃貸物件なのかな。そう思って調
べてみたら、不動産屋は賃貸の管理もやっている会社。賃貸であれば売主は急いでいない
ということか。でも、評価額を調べたら前年より下がっているから、売りに出た後の評価とい
うことで値下げを交渉できるかな。うん、ちょっと冷やかしてみたいね。まずは動き始めない
ことには・・・。

年度末決算をやりながら

2015年01月29日 | 日々の風の吹くまま
今日は気合を入れて2014年度決算の作業を開始。カレンダーを見たら、あら、しあさって
はもう創業満25周年記念日。お祝いしようかと考えてはみたけど、何だかんだのうちにそ
の日が来ちゃったみたい。かって大学院卒の駆け出しが「秘書上がりで登りつめた人はま
ずいないですよ~」と、何か斜めの目線で褒めて?くれたくらいで、高卒の分際で専門知識
もない手ぶら状態でこの道に入ったようなワタシ。まあ、我ながらよくがんばったなあという
感慨くらいかな。でも、せっかくの記念日だから、ワタシの背中を押すどころかドンっ!とど
突いてくれたカレシに感謝状をあげようかな。それよりはやっぱりご馳走の方かなあ・・・。

始めた頃はまだ紙の辞書の時代。バンクーバーでは日本人経営の書店、日本では紀伊国
屋や丸善で手当たりしだい辞書を買いまくったなあ。当時この業界ではMacintoshが主流
だったので、銀行から借金してSE/30を買って、Appleのロゴが画面に焼きつくまで使った。
PCはまだMS-DOSの時代で、AT互換機と呼んでいた。日本語処理ソフトはバカ高かっ
た。Windows 3.1から95、98までは機械もソフトも日本語環境に設定してもらっていたけ
ど、XPが出てやっと北米仕様の1台で英語も日本語も処理できるようになって、Windows
も賢くなったもんだと感心したっけ。Macはとっくにデスクから姿を消したけど、馬車馬だっ
たSE/30はまだ持っている。

そうだ、始めた頃はまだメールもネットもなかったから、もちろん上書きできる電子ファイルも
ない。ファクスとクーリエとFedExがライフライン。ファックスの感熱ペーパー(ロール)がわ
さわさととぐろを巻いていたことがよくあった。それを床に広げて、定規を当ててページごと
に切り離してから作業。書類やフロッピーを届けるクーリエの出入りや事務用品の配達もか
なり頻繁だった。ワードカウントができなかった頃は請求書を作るのに、原稿の語数を数え
て10語ごとに赤で印をつけて、さらにその印を数えて合計していた。1年間の請求書のファ
イルフォルダの厚さが3センチ以上もあったな。何もかも手作業だったんだ、あの頃は。

こうして振り返ってみると、この25年間の作業環境の変遷は怒涛の如し。いったいどれだ
け設備投資をしたことやら。毎月どれだけ伝票の山と格闘したことか。電子化時代には翻
訳も機械に取って代わられると言われて来たけど、25年を経た今まだ変わらず仕事をしな
がら、えらく便利な時代になったもんだなあと感心しているワタシ・・・。

久しぶりの芝居で笑いまくった

2015年01月28日 | 日々の風の吹くまま
このまま春になりそうな天気でしめしめ。生粋の道産子だけど今は寒波が嫌いなワタシ。で
も、寒いのは今でもまったく平気で、特に雪にまつわる「不便」が嫌になっただけの気がする。
やっぱり午前10時までに雪かきをしないと罰金(25000円)!という市条例のせいかな。
高齢者や障害者の安全のための措置と言うけど、実は急な激しい運動で心臓発作を起こ
す危険を冒して雪かきする高齢者がたくさんいる現実ってどうよ?

月光市長(Mayor Moonbeam)は市長にムカつく市民が付けたあだ名。有機食品会社を起
業して成功し、バンクーバーを世界一のエコ都市にすると宣言して市長になり、高齢者や障
害者の不便も考えずにやたらと自転車専用レーンに市税を投じ、前回選挙の前に奥さんと
別居して、不倫の噂を名誉毀損で訴えたくせに、三選を果たしたとたんにアジア系の票集
めに貢献した20歳年下の(アジアで人気と言う)中国系「歌手」との交際をすっぱ抜かれ、
彼女がSNSでばら撒いた芸能人気取りで舞い上がったツーショットを曝されて、果ては開
発業者と闇取引をしたんじゃないかと言う疑惑まで浮上して、Lotusland(桃源郷)と言われ
るバンクーバーに相応しいと言うか・・・。

まあ、市の境界を越えてサヨナラしたら、今度は別な不満が出て来るんだろうと思うけど、
人生はままならなくてあたりまえで、桃源郷なんてないから、芝居を観に行って忘れるに限
る。折りしも今夜は1ヵ月ぶり、今年最初の芝居。まずは劇場に近い画廊でのレセプション
で、パルミーダやジジ、モーガン、キャシーと遅れ馳せの新年の挨拶を交わして、手配して
もらったチケットを受け取って、イーディスとデイヴィッドの夫妻との久々の談笑を楽しんで、
4月末のカリフォルニアワインフェアに合わせたワインディナーに出席の申し込みをして、劇
場までそぞろ歩き・・・。

演目は古典イタリア喜劇を1963年のイギリスの保養地ブライトンに移して翻案した『One
Man, Two Guvnors』。1人の男が2人のご主人様に仕えることになって巻き起こるドタバタ
のシーンを若き日のビートルズを思わせるThe Crazeというスキッフルバンドがつなぎ、お
バカに徹底したストーリーを展開する、イギリス人の下俗な方のユーモア満載のしっちゃか
めっちゃかなコメディ。主役のベテラン俳優Andrew McNeeの飛んだり跳ねたりの大熱演
に、おなかの皮がよじれそうで、顎が外れそうになるくらいに笑いまくって、気分がすっきり。
ああ、ワタシには生の舞台が桃源郷だなあ・・・。

世界は読心アプリを切望しているかも

2015年01月27日 | 日々の風の吹くまま
ゆうべは窓の外の霧で滲んだ灯を見ながら、最近酒屋に出るようになった極上のカルヴァ
ドスを傾けつつ、あれこれやじっくりと話し合って、寝たのは午前4時。2人の歩調が一致し
たのを確認して安心したのか、2人とも正午過ぎまでぐっすり。ミシェルがごちゃごちゃ言い
出してから体重が1キロ半減ったくらいに近所問題ってのはストレスフル。もっとも去年から
ちょっと体重が増える傾向にあったから、減ったのはうれしいけど、進路が決まって安心し
たらまた増えたりして・・・。

まずはマイクに事情を説明して、とりあえず見積もり中の屋根の葺き替えと二階のプチ改装
を棚上げしてもらい、お薦めの不動産エージェントを紹介して欲しいこと、引越し先でもでき
るだけ今の生活様式を継続したいので改装をお願いしたいことをメールで伝えた。住宅価
格の高騰で家の改装をする人が増えたようで、マイクはかなり忙しそうだったから、あんが
い「助かった」なんて言って来るかもしれないな。ミシェルがまたメールを送って来たけど、結
局のところ彼女は間借り人の駐車スペースを確保することしか眼中にないと結論して、「ゴ
ミ箱」に直行。まあ、ベースメントを貸して家賃を稼がないとローンの返済に困るという事情
を暴露しちゃったようなもんだけど・・・。

ニューヨークではドカ雪を降らせるはずだった嵐の進路がずれて直撃を免れたら、今度は
市長の緊急対策が過剰だったという非難が上がっているとか。まあ、交通機関も道路も橋
も全部閉鎖してマンハッタンをゴーストタウンにしたのに一夜明けてみたら拍子抜け。大山
鳴動して何とやらの結末だったから、不便を被った人はムカついたんだろうな。でも、猛烈
な嵐という予報を見くびって大きな被害が出たら、それはそれで今度は対策が不十分だっ
たと訴訟を起こすんだろうと思うけど。そこへして気象予報士が(「予想した」と言うべきとこ
ろを)「望んだ」通りに行かなかったと言い訳したとかでひと悶着。口は嵐よりも大きな災い
の元ってことだな。

それにしても、近頃は政治家にしても何にしても、念のためにやればやり過ぎと非難され、
大丈夫とやらなければやらな過ぎと非難され、関わらずにいると冷たいと非難され、関わろ
うとするとよけいなお世話と非難されるようで、「1でなければ0」のデジタル思考の流れとし
ても、めんどくさい世の中になったもんだ。どうか一日も早く「読心術アプリ」を・・・。

本気になって引越し作戦開始

2015年01月26日 | 日々の風の吹くまま
久しぶりに晴れて、家の中から見ているだけでも何となく「春爛漫」的な雰囲気で、気温は
午後3時を回る頃には15度。アメリカ北東部はモンスター吹雪の襲来で緊急事態宣言が
出ているのに、別世界だな。ニューヨークでは車の運転禁止命令が出て、公共交通もハイ
ウェイも橋も空港もシャットダウンして、市民に外出を控えるよう呼びかけているとか。テレ
ビに映るマンハッタンはもぬけの殻のような風景になっている。でも、吹雪の中で街灯に浮
かび上がるブラウンストーンの古い街並みはちょっと幻想的・・・。

思うところがあったのか、カレシがミシェルの要求通りにトラックを前に動かしておいたら、後
ろに止めてあったパットの車との間にちゃっかり入り込んだ車がある。間借り人の車じゃな
いからカレッジの学生かと思ったら、向かい側にも2台止まっていて、どうやらパットの隣の
迷惑一家の悪がきの仲間らしい。道路でふざけて騒いでいるもよう。そこへパットから「知ら
ない車が止まっている。通報してくれ」と催促の電話。カレシが(渋々ながら)駐車違反取締
りに電話したら、何と午後2時以降は住宅地域では取り締まらない方針に変わったんだそう
な。アホかいな・・・。

怒ったカレシは市のホットラインに電話したけど埒が開かなかったようで、「市民のことなど
知ったこっちゃないんだ」とますますカンカン。夜になってトラックを元通りの位置までバック
させてしまった。「あの迷惑一家がいる限りは解決しないし、パットも問題のうちなんだから、
オレはもう知らん」。やっぱり引っ越す?「うん。オレは他人事に煩わされずにPCに向かっ
ていられて、広いバルコニーがあってペントハウスなら少しくらい気に入らないところは我慢
するから、キミが探してくれ」。ほんとに本気だな、これは。ペントハウスは数が少ないから、
気に入るのが見つかるまで時間がかかると思うよ。「状況がこの先良くなるとは思えないか
ら、時間がかかってもいい。任せるっ」。うはっ、本気も本気・・・。

何か急転直下で振り子が引越しの方に振り切れたような感じだけど、必要に迫られて動くと
焦って失敗しやすいことを考えれば、資力と体力と時間に余裕があるうちにやるのが一番。
ワタシも夢うつつ左翼の月光市長になってからはバンクーバーそのものが息苦しくて住み
難くなったと感じていたから、カレシの同意は追い風かも。今が潮時ってことで、行動を起こ
してみるか・・・。

引越ししたくなって来た

2015年01月25日 | 日々の風の吹くまま
今日の気温は13度。裏庭の蝦夷地の桜も花芽が動き出したけど、ふと引っ越すときはお
別れかと思ってちょっとしんみり。事の起こりは我が家の後ろの家との路駐を巡る問題。う
るさい活動家タイプのミシェルがまた間借り人が車を止めたいから間を詰めて止めろとメー
ルして来た。カレシは「オレの家の外だからどう止めようとオレの勝手」と取り合う気がない。
バッテリが上がるたびに車2台を維持するのは無理と言って来たワタシは、やっとカレシが
「ミニバンなら」と言い出したときにミシェルの要求は迷惑・・・。

カレシの意固地も困ったもんだけど、問題は(「住人」じゃないのに)うちの車の後ろを自分
専用扱いにしている隣のパット。カレシに負けず劣らずの頑固だから、同じメールをもらって
何を考えているのか。交際相手のウェンディとの仲も深まったようだし、常々カレシが疑って
いるように引っ越す潮時と考えるのか。前からパットが引っ越したら私達も考えようねと話し
ていたので、それとなく言ったら意外にも「それもいいな」。ほんと?では試しにと隣のバー
ナビー市で前から考えていた地区のコンド物件を調べてみたら、あら、本気になってもいい
かも・・・。

この地区は大規模な再開発計画で20階、30階の高層コンド(タワーマンション?)が建ち
並んでいて、Save-Onがあるし、近々Whole Foodsもできるし、ショッピングセンターと電
車の駅に近いし、芝居に行くにもさほど不便ではない。「寝室3つ」を条件にして検索したら、
ぞろぞろ出て来た中に「ペントハウス」が何件か。最上階のユニットのことで、面積は90㎡
以上、駐車スペース2台、バルコニーも広い。コンドに住めば雪かきや芝生刈りが不要にな
るし、ワンフロアならワタシも自分で掃除できるし、ペントハウスは頭の上には誰もいないし、
カレシは40㎡なんてのもあるバルコニーで箱庭菜園をやれるし・・・。

提示価格は我が家の評価額の7~8割で、我が家を地価で売ってもたんまりお釣りが来る
勘定。入居前に改装したり、旅行に行ったりできるなあ。ワタシは「いいなぁ」と夢見心地で、
カレシは広いバルコニーに「いいねぇ」。戸建てを買えば温室を持って行けると言ってみたら
「戸建てはもうめんどくさい」。はて、2人ともそれぞれに新しい生活設計を描いていたってこ
とかな。「今年こそはたまったガラクタを処分する」って、もしかしてカレシの方が積極的だっ
たりして、潮時なのかなあ・・・。

すごいなあ・・・

2015年01月24日 | 日々の風の吹くまま
よく降った。パイナップル特急は暖かいもので、山のスキー場は雪が解けてべちゃべちゃに
なっているらしい。寒波に居座られたり、やけに暖かくなったりしていた東部では、冬が戻っ
て来て荒れ模様だとか。2月2日は春の訪れを占う「グラウンドホッグデイ」。この日に冬眠
穴から出て来たマーモット(groundhog)が地面に自分の影を見つけたら「何だ、まだ冬なん
だぁ」と穴に戻ると言う伝説があって、アメリカとカナダの特に東部各地で名物マーモットを
穴から引っ張り出して春が遠いか近いかを宣言する行事になっている。要するに、マーモッ
トのご託宣を待つまでもなく、晴れていればまだ6週間は冬が続き、曇っていれば春遠から
じってこと・・・。

ちょこっと入っていた置き土産仕事を片付けたら、いつものようにニュースめぐり。何でも日
本のツィッターユーザーたちが「クソコラグランプリ」と称して日本人の殺害を予告した「イス
ラム国」を徹底的にからかった合成画像を投稿し合っているという話。「シャルリ」気取りかと
思ったら、そんな主義や思想はなさそうだし、人質が殺されるかもしれないとはまったく考え
ていなさそう。単におもしろおかしい画像を合成しては投稿してわいわい盛り上がっている
と言う感じ。ところが、日本では不謹慎だと批判されているようだけど、海外では「日本人は
このクソコラグランプリ(Crappy Photoshop Grand Prix)でテロリストにユーモアで対抗して
いる」とか「日本はアメリカにできなかったことをやった」とか、けっこうヨイショされているから
スゴイ。

中には「きわめて日本人らしい対応だ」とか「日本のゲーム文化を参照したものだ」といった
記事もあったけど、イスラム国関連らしいツィッターアカウントが炎上したそうだから、過激イ
スラミストのテロに対してそれなりの勝利を収めたと言えるのかな。たしかについ笑ってしま
う画像もあって、独善的で粘着質なシャルリの意図的に侮辱する風刺に比べたら、深い思
考を伴わないただのおふざけのように見えるけど、まあ、元からユーモアの感覚がゼロどこ
ろかマイナスの連中のことだから、思惑が外れて「どうなってんだ」と困惑しているかもしれ
ない。

殺人集団に「日本人は何をやるかわからないから狙ってもムダ」と思わせられたとしたら、
日本のネット社会やオタク文化のパワーは過激テロリストにも勝るすごさと言うことか。人質
を救えなかったのは残念だったけど・・・。

事情はわかるけど違和感が

2015年01月23日 | 日々の風の吹くまま
正午に目が覚めたら暗い。ははん、パイナップル特急が通過中で大雨。そのままうとうとし
て、結局は起きたのが午後1時だったけど、まだ夕方みたいに薄暗かった。今日は、決算
資料を横目で見ながらまずは仕事その1から。テーマはそう難しくないけど、リサーチにけっ
こう時間がかかった。「環境」はワタシの得意分野と言うことになっているけど、何しろ理系
から文系まで範囲が広いから手間がかかる。

仕事が終わったらニュースめぐり。「イスラム国」が殺すと言っている日本人2人については
進展はないらしい。日本の人はテロを「欧米対イスラムの問題」として傍観していたように見
えるからショックだっただろうな。きのうはテレビニュースで後藤氏の母親と言う人が外国特
派員協会で息子の解放をアピールしていると言うビデオをかなり長く流していて、背景の日
本語が聞こえたんだけど、この地球を大切にしなければとか、原子力がどうの、大気を汚す
とか言うのが聞こえたときは、あれっ?と思ってしまった。

違和感が抜けないので、BLOGOSにあった「全文」というのを読んでみたけど、息子を殺さ
れそうな状況で気が動転していたとしても、やっぱり違和感だらけ。YouTubeで全体を見ら
れると言うので、1時間以上の会見と外国特派員との質疑応答を最後まで見たけど、やっ
ぱり違和感が残った。イスラム国の子供も日本で教育してあげると言ってみたり(激怒され
るよ)、シリア人記者の質問で「イスラム国」が何なのか知らなかったのがわかったりして、
首を傾げっぱなし。(通訳の人もちょっと苦心している感じだったけど、そこは大ベテラン、微
妙なところを実にうまく訳していた。)最後に退席しようとして、言い忘れたという感じでマイ
クの前に戻って「地球の平和のためにがんばります」。何の会見だったのか・・・。

今日は(少なくともカナダでは)どのニュースも「残された時間が」というくだりだけになってい
るけど、日本ではネット人たちによる詮索が盛んになっているようで、英語メディアにも2人
の経歴や背景を伝える記事が増えたし、テレビでも取り上げられている。世界中が「ん?」
と思い出したのかな。でも、人質になって命を脅かされている人たちがいる事実には変わり
がないよね。まあ、ここまで来たらなるようにしかならないだろうとは思うけど、記者会見な
どやらずに「息子を解放してください」という声明だけにしておけば良かったのに・・・。

欲張りは損するもとだから

2015年01月22日 | 日々の風の吹くまま
1月も下旬。そろそろ2014年度の決算の準備を始める時期。仕事量を減らしたせいもあっ
て毎月の経費もぐんと減ったし、売掛金は客先のシステムがやったのを通知して来るから、
それに合わせてExcelの業務ログの金額を修正するだけだし、入金も確認したら請求番号
の色を変えて記録するから一目瞭然。毎月きちんと帳簿を付けておけば決算なんかお茶の
子さいさい・・・のはずだけど、実は2014年度の帳簿はまっさらのままという完璧なぐうたら。
ま、月末はGSTの第4四半期申告の期限だから、それまでにやればいいか・・・。

というわけで、とりあえず1年分のクレジットカードの明細やレシートを積み上げて、のんび
りとネットを散歩。あら、カナダドルの対米レートがまた下がって80セントぎりぎり。でもまあ、
きのうカナダドルに換金した金額だと微々たる違い。これが1万ドルとかだったらさすがのワ
タシも悔しい!と思うけど、欲張りは損するもとだからね。よ~しと決めて実行したら一件落
着で完結。決めた後はあまり悩まないで実行して、その後も結果が思わしくなくてもくよくよ
しない(反省しない?)から、後悔もあまりしない。決める前に一応はまじめにしっかりと考え
はするけど、やらないことも多いし、ワタシの人生経営術はやっぱり極楽とんぼ流。

アメリカドルと日本円で収入を得ているワタシとしては今がアメリカドルの稼ぎ時という気に
もなるけど、それにはどんどん仕事をしなきゃならないし、気合を入れすぎたら遊ぶ暇もな
いくらい忙しくなってしまうかもしれないから困る。せっかく遊び優先モードが軌道に乗って、
遊ぶのが楽しくなって来たところだから、仕事の鬼に戻るのは嫌だし、でも、でも、だって・・・。
帰って来たカレシがいつものように「何してた?」と聞くから、こなことをつらつら考えていた
と言ったら、「遊びが第一でしょ、遊びが。ぼちぼち稼いで楽しめばいいんで、欲張ることな
いよ」。うん、欲張りは損(て、何を損するのかわからないけど、この場合)。

そんなのんきな話をしていたら、ちょこっと特急仕事。何だか爬虫類の話で、これは円建て。
去年のメガプロジェクトでお世話になった編集者とまたペアを組むのはうれしいね。明日に
でもゆっくりやろう・・・と思っていたら、もうひとつちょこっと仕事。こっちは法律分野の書類
でアメリカドル建て。遊び第一のはずではあるけど、明日は大雨らしいから、ま・・・。

ささやかながら為替でもうけた

2015年01月21日 | 日々の風の吹くまま
今日は正午過ぎに起きてのんびり朝食。いつものようにiPodで新聞を読んでいたカレシが
「おい、利下げはないだろ」。ええ?利上げじゃなくて利下げ?原油価格が急落したおかげ
で景気の先行きに暗雲がむくむくなので先手を打ったつもりかな。「ルーニー(カナダドル)
がまた下がったらしいぞ」。あら。朝食もそこそこにPCを立ち上げて、カナダ銀行のサイト
を見たら、うはっ、終値が1セント半も下がっている。暴落だなあ、これ・・・。

とりあえずモールのスーパーまでひとっ走り。運動がてらランチ用のバン(カタカナ日本語で
は「バンズ」というらしいけど、どうして複数形?)を買って来るつもりで、結局いつものように
ついでにあれこれ買い込むからバスケットはずっしり。アメリカ系だったセーフウェイがおと
としカナダ第二の大手チェーンSobeysに買収されてから、品揃えが徐々に変わって来て
いたけど、今日みたらまたかなり変わった感じ。アジア食品のスペースが倍になって、前に
はなかった韓国のカップヌードル、森永などの日本の菓子類が登場。昔ながらのビー玉の
入ったラムネまであるからすごい。(買うのは主に中国人らしいけど。)

でも、日本食品は品目がぐんと減って、代わりにシンガポールのブランドやタイ、フィリピン
の食品が新登場。この2、3年にフィリピン人移民が増えて、メトロバンクーバーのフィリピン
系人口は10万に手が届くそうだから、これも多民族都市ならではの変化かな。そういえば
郊外のHマートでも、最近は日本からの輸入品が減って、代わりに新顔のアジア食品が目
に付くようになっていた。まあ、日本人移民はせいぜい年間数百人だそうで、その大半は国
際結婚組らしくて、昔の日系人と違ってコミュニティとして定着できていないから、毎年何千、
何万の単位で来る他の移民の前では商業的にも翳んでしまうのはしょうがないね。

重くなったトートバッグを肩にてくてく歩いて、雨が降り出す前に間に合って帰着。さて、アメ
リカドルを換金するかどうか。ちょっと思案して結局2千ドル移すことにした。先週は4千ドル
移して4720カナダドルだったけど、今日の2千ドルは2420ドル(同じ銀行の口座に振り替
えるだけなので名目レートから手数料50ドルを引いた金額)。こんなに下がったら野菜など
アメリカから来るものが軒並み値上がりするなあ。でも、この数年のカナダドル高で安かっ
たというだけの話で・・・。

似たもの夫婦に国境はない

2015年01月20日 | 日々の風の吹くまま
カレシがごそごそするので目が覚めたら、午前10時半。そうだ、今日はカレシが元同僚で
友だちのリチャードとランチをしに行く日。ダウンタウンまで地下鉄で行くのに11時起きを決
めて「約束の時間に間に合うかなあ」。早めに目覚ましをセットしたら?と言ったら、「早く行
き過ぎても困るし」。じゃ、11時で決定ね。ということで11時にセットしておいたのに30分も
早く目を覚まして、「オレ、目が覚めてちゃったから起きるね。キミは寝ていてもいいからね」。
はあ、目が覚めちゃったんだけど、ワタシも・・・。

それでもそのままうとうとしているうちにちゃんと支度をして出かけたらしい。何となく寝直し
て、正午前に起きてひとりで朝食。グラノーラと振りかけるもの6種類を冷蔵庫から出して来
て、ジュースを注いで、コーヒーをフレンチプレスに入れて(多すぎるかな?)、電気ケトルに
水を入れて(足りるのかな?)、パンをスライスして、トースターを出してプラグを差し込んで
パンを入れて、ミルクは4L容器から直接ボウルに。いちごがあるけど、洗ってスライスする
のがめんどうになって、や~めた。めんどうなのもあたりまえ。朝食のセッティングはカレシ
の担当で、いつもはワタシは用意のできたテーブルに着くだけ・・・。

まあ、タブレットでニュースを読みながらひとり朝食の後は洗濯。カレシのズボンのポケット
から使用済みのくしゃくちゃティッシュを見つけて廃棄。(シャツのポケットに入れていたリッ
プクリームを見逃して、シャツごと洗濯機に・・・。)朝食代わりにフレンチを食べてご機嫌で
帰って来たカレシに、いちごはめんどうになったから食べなかったと言ったら、「な、そうだ
ろ?めんどくさいだろ?キミは座るだけだからわかんないだろうけど」。あはは、ランチのと
きにワタシが支度をしてアナタはインタコムがピヨピヨンと鳴ったら上がって来てテーブルに
着くのとおんなじだぁ~。アナタのレッスンの予定に合わせるときなんかけっこうめんどくさ
いよぉ。

「でもさ、ディナーのときは一緒にやるから釣り合ってるだろ?」とカレシ。あはっ、めんどくさ
がって2日分のサラダを作って「隔日勤務」してるの、だぁれ?「つい作りすぎるんだよ。それ
にマティニも作らないとなんないから忙しいし」と負けていないカレシ。あはは、40年いろい
ろあったけど、何となくお互いに似て来たという感じがしないでもないねえ・・・。

もしも200億円あったらどうしよう

2015年01月19日 | 日々の風の吹くまま
まぶしい青空。前庭のあちこちでスノードロップやチューリップやすずらんがいつの間にか
を芽を出している。どうりで何となく春めいた感じがすると思った。掃除に来たシーラとヴァ
ルが目ざとく見つけて「もう冬は終わりね」。時期尚早じゃないといいけど、植物は芽の出し
時みたいなものを本能的に知っているのかもしれない。はて、道路向かいの桜の木の開花
は去年は3月半ばだったけど、今年は早めかな。ワタシが春の生まれだからというわけじゃ
ないけど、春はやっぱり待ち遠しくて心が弾む季節・・・。

ニューヨークタイムズに10日ほど前に亡くなったチェスキーナ伯爵夫人に関する長い記事
があって、興味深かった。日本名は永江洋子。ハープ奏者で、ヴェニスに留学中に大富豪
のチェスキーナ伯爵に見初められて、断ったけど根負けして結婚。まあ、いくら熱心に求婚
されても二回り以上も年上だとワタシだって考えるな。結婚5年で夫に先立たれて、義家族
との長い相続争いに勝って、今ならゆうに200億円を超える遺産を相続。それをクラシック
音楽の支援に注ぎ込んだという人。日本のメディアは「おくやみ欄」でしか取り上げなかった
ようだけど、欧米では「音楽界には大きな損失」として大手メディアが取り上げていた。

NYTは「Fairy Godmother」(妖精のゴッドマザー)と呼んでいたけど、「良い音楽を聞きた
い」と、才能ある若い音楽家に惜しみなくお金を出したそうだから、まさにシンデレラの話に
出てくる魔法使いのおばさん。カーネギーホールの理事を務めたり、交響楽団を支援したり
した篤志家なのに、表舞台に出ることはあまりなかったらしい。俗語で芸術などを経済的に
支援するパトロンをangel(天使)と呼ぶけど、まさにそんな人だったんだろうな。写真を見
たら、すてきな「おばあちゃま」という感じで、憧れる・・・。

もしも200億円持っていたら、ワタシは演劇界のfairy godmotherになりたいね。劇作家や
や俳優その他の舞台芸術に関わりたい若い人のためのワークショップや奨学基金を作りた
いな。Arts Clubの地方公演や新作を支援したいな。生の演劇を観る機会のない子供たち
を招待する基金も作りたいね。そうだ、諸事情で里親に預けられて18歳になると世間に出
される子供たちが大学に行けるように特別な奨学基金も作りたいね。篤志家ってぐうたらな
ワタシにはぴったりじゃないかと思う。ま、200億円なんて想像がつなかいけど、いろんなこ
とができて幸せ倍増だなあ・・・。

タイヤを蹴ってみるのもいいけれど

2015年01月18日 | 日々の風の吹くまま
どこから見てもありきたりの普通の日曜日。ああ、いいなあと思うのは年を取ったせいかな。
昔は日曜日が待ち遠しかった。フルタイムで週5日仕事して日々の家事、土曜日は1日中
台風のごとく洗濯やら掃除やら何やらの「たまった家事」に追われて、日曜日にやっと少し
「週末」の気分。あの頃もずいぶん昔になった感じがするけど、家事には100%不参加だっ
たカレシ、ワタシがきりきり舞いしていた土曜日は何をしていたのかな。家にいたのに、家事
をするのに邪魔になった記憶がないけど。

今日はさぼっていた仕事。普通なら30分もかからない量だけど、入札で出すサンプルなの
で、受注できるか否かの重圧がワタシの肩にかかって来る。資料を見たら、わざと業界の
専門用語がてんこ盛りの部分を選んだ感じで、それを「一般人にわかるような表現に」と来
たもんだ。(初めからわかりやすく書けっつうの。)こういうときは大企業サマの「知的風土」
を想像してみたくなる。それでも、数年前の小学校教材プロジェクトのサンプル訳に比べた
ら楽なもの。あのときは「学年レベルの言葉で」という指示があって、日本語では大人の漢
字言葉でもふりがなをつければ子供でも読めるけど、英語はそうは行かないから苦労した。

今回は「一般の人」、つまり大人なので、脳みそを絞りに絞って、ごちゃごちゃと詰まってい
るものを総動員して、業界用語を「一般人語」に訳して、これならという「名訳」をものにした
けど、もしも首尾よく受注したらワタシにお鉢が回って来るんだろうな。忙しくなりたくないな。
まあ、ビジネス界ではサンプルの質と価格を勘案して発注先を決めるのが常套手段で、翻
訳業界でも大きなプロジェクトでは似たようなプロセスがあるし、フリーになったばかりの翻
訳者には翻訳会社の「トライアル」がある。いわば芸能界のオーディションのようなもので、
就活なら「面接」、婚活なら「お見合い」というところか。ビジネスも就活も婚活も基本的には
「適者生存」の世界と言えるかもしれない。

英語にkick the tires(タイヤを蹴る)という表現があって、これは昔は自動車のタイヤの質
が良くなかった頃に、車を買う前にタイヤを蹴ってみたという話から来ている。サンプルもト
ライアルもまさにそんな感じで、そんな世界を25年も走って来たワタシなんか、蹴られ続け
てタイヤがぼこぼこになっているかもしれないな。(脛に傷はないけど・・・。)

ひと晩で治る捻挫なんてありなの?

2015年01月17日 | 日々の風の吹くまま
くたびれたせいで起床は正午過ぎ。外は雨もよう。寝る前になってカレシが「足首を捻挫し
たっ」とひと騒ぎ。「何もしてないのに」って、何もしないで捻挫が起きるとは思えないし、足
首を観察しても腫れて来る気配すらない。それ、何かの弾みに神経が挟まったのと違う?
Pinched nerveってやつ。「いや、捻挫だ。前にもやってるからわかる」。じゃあ、アイスパッ
クで冷やすか、圧迫包帯で固定するかした方がいいんじゃない?「必要だと思ったらそう言
うからいいよ」。あっ、そ。何とも「患者力」のない人だねえ、アナタって・・・。

突如として起きたカレシの「捻挫」、起きて立ってみて「あ、治った」。そろりそろりと歩いて、
「まだちょっと痛いけどほとんど普通に歩ける」。ひと晩寝ただけで治っちゃう捻挫なんて聞
いたことないけどなあ。ワタシの足指の捻挫は完治するのに3ヵ月もかかったけどね。「た
ぶんうっかりヘンに動かして、神経が挟まったんだろうよ」。それ、ワタシが言ったことじゃな
いの。まあ、慎重ながらほぼ普通に歩いているところを見ると、ぎっくり腰みたいな一過性の
ものだったようで、まずはめでたし、めでたし。

起きるのが遅かったので、時間のかかる「日本の朝ご飯」は中止。きのうは担当者(カレシ)
がパンを焼き忘れて、代用の丸パンもないので、思いついてラップを2枚を出して来て、チリ
ソースとマヨを塗って、焼いた丸いソーセージと目玉焼きを重ねて載せて、さらに思いつい
て残り物のサラダから選り出したレタスときゅうりをこんもり載せて、くるくる。カレシが「歯ご
たえがあってうまい!」と絶賛するもので、即席のラップサンドは極楽とんぼ亭ファストフード
支店の新しい朝食メニューになったのだった。

朝食後はカレシがパンの仕込み、ワタシはチキンを丸ごとスロークッカーにどん!と入れて
サムゲタンの仕込み。(ついでに筍の水煮でメンマも作った。)先週のMaclean’sにアジア
でのカナダ産高麗人参(「洋参」と言うらしい)の大幅な需要増で値上がりしために、オンタリ
オ州で保護規制されている野生人参の盗掘が起きていると書いてあった。(BC州でも内陸
で栽培している。)カナダ産人参の輸出は18世紀に始まって、今ではアジア市場向けに年
間3000トン、約200億円の規模になっているとか。この調子だと高麗人参じゃなくなりそう
だけど、英語ではどこの産でも単にginseng。ところで、高麗(カナダ)人参は捻挫には薬効
があるのかな。