リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

欲張りすぎるから売れないの

2017年04月30日 | 日々の風の吹くまま
4月29日(土曜日)。曇りのち雨。気温はまだちょっと低め。もうあさってから5月だというの
に、今年の春はほんっとに元気がないけど、どうしちゃったんだろう。日本ではゴールデン
ウィークだけど、ワタシは怒涛の春の最後の1週間の追い込みというところ。昔のワーカホ
リックのワタシに戻った感じがしないでもないけど、実際のところは昔と比べたらこれでもず
いぶんゆとりでやっている方だから、ゆとりも何もなかった昔のワタシってどんなんだったの
かと思うけど、いやぁ、あの頃のことはもう思い出したくもないな。

きのうの今日で、やっぱり背中のあたりが何となく痛かったり、腕の筋肉がコチコチだったり
なので、木曜日に念を入れてやったからと自分で自分に言い訳して、ちょっと手抜きの掃除。
午後はもろに仕事ざんまいで、こういうときに限ってプリンタが頑固にオフラインを決め込ん
で、PDFの原稿を印刷できないから困る。ま、量的には明日の朝に印刷して始めても夕方
の期限に十分に間に合いそうだからいいけど、それでもめんどくさいなあ。

夕食のポットローストをスロークッカーにセットするのに、ポルチーニきのこが足りないので
スーパーまでひとっ走り。玄関前の歩道に不動産屋の「オープンハウス」の看板が出ていて、
ドアには売りに出ている部屋のパンフレットがべたっ。1ヵ月足らずの異常に短いエージェン
ト契約だったのが売れないままで契約終了になったようで、同じエージェントと同じ価格で再
度「新発売」。でも今度は写真や間取り図入りのパンフレットを作ったところを見ると、今度こ
そは売らなきゃという雰囲気がないでもない。あんがい最初の売り出しでは「なあにすぐに
売れるさ」と自信たっぷりだったのかもしれないな。

24階にひと足遅れて売りに出た14階(1寝室)と17階(2寝室)の部屋はあっさり売れたよ
うだし、いくらまだ売り手市場だと言ってもやっぱり言い値が高すぎたのかな。築浅だし、日
常生活の便利がいいし、3寝室の広いユニットだしで、バンクーバーに近いメトロタウンやブ
レントウッドのタワーマンションだったら驚かないけど、ニューウェストのような田舎っぽいと
ころのマンションに1億円というのはたいていの人は二の足を踏むだろうな。ま、どうでもい
いから早く売れてくれると、こちらとしては大助かりでうれしいんだけど・・・。

春の大掃除でロッカーを整理

2017年04月29日 | 日々の風の吹くまま
4月28日(金曜日)。晴れ。わりとよく眠ってすっきりと目が覚めたので何とも気持がいい。
日本ではゴールデンウィークの始まりなので、仕事戦線は静かになるかと思ったらとんでも
ない。メールボックスに(小さいけど)ちゃぁ~んと置きみやげが入っていた。あのぉ、ほいっ
と仕事を飛ばしておいて、お休みでぇ~すはないでしょ。そうぼやいてみても、日本はもうお
休みウィークなので、しゃあないから明日にでもねじ込むか。ワタシもゴールデンウィークが
欲しいなあ。まあ、あと10日の辛抱かな。

でも今日はちょっと仕事を横に置いといて、午前中は地下2階のロッカーの片付け。引っ越
したときから置きっぱなしで何が入っているのか見当もつかない段ボール箱がいくつもあっ
て、カレシが積み上げるのが苦手な人なもので奥の方は足の踏み場がない。園芸道具が
入っている半分空の大きな箱を整理して、その隣の(これまた園芸道具で半分埋まっている)
箱の中身を出して、やっとワタシが動けるスペースができたので奥のスチール棚を整理。部
屋に持っていくものをケージの外に出しておいて、セルフストレージから出して来てトラック
の荷台に置いたままだった段ボール箱3つを空いたところに積み上げ、捨てるものはゴミ袋
に入れ、入り口近くにとりあえず入れておくものを置いて・・・。

これで来月中にもまだセルフストレージにあるものを移動して解約できる見通しがついた感
じ。その過程でカレシは無くしたと思ってがっかりしていた愛用のポケットナイフと窓の敷居
に置く小さいプランターを発見して大喜び。ワタシのは写真アルバムが入った箱と母が作っ
た木彫りのろうそく立ての入った袋、棚受けや金具が入ったプラスチックのバケツを「発掘」
して、エレベーターで上がったり降りたりしながら部屋に運び上げた。私たちが知り合うきっ
かけになった切手のコレクションはそのまま一番奥で眠らせておくことにして、「春の大掃除」
はおしまい。

午後は園芸センターに行って50リットル入りの園芸土の袋を2つ。トラックのバッテリがまた
上がっていたので、小さいエコーのトランクに押して込んで来た。重いので部屋にはカレシ
が抱えられるひと袋だけ持ち込んで、後はあしたの仕事。(トラックはBCAAのサービスを
呼んでバッテリを取り替えてもらうことにした。)ああ、今日は2人ともよく働いたなあ。あした
は体中の筋肉と関節が悲鳴を上げそうな予感・・・。

間にあった、所得税の確定申告!

2017年04月28日 | 日々の風の吹くまま
4月27日(木曜日)。曇りのち晴れ。シーラが来てくれることになっていたので、道路向かい
の銀行にひとっ走りしてキャッシュを下して来たら、「肩が痛くて冷やしているところで、今日
はダメそうだから来週でもいい?」と電話。2週間前に玉突き衝突の事故に巻き込まれて、
前と後ろから「サンドイッチのハム」になったんだそうな。幸い大きなけがはなかったし、理学
療法の費用はICBC(州営の保険公社)が払ってくれるけど、仕事をしたくてもできない状況。
カレシと同い年のシーラには無理しないでもらって、今日はひとりで気合を入れて床の掃除
をしたら、何だか左肩から腕にかけて痛くなって来た・・・。

掃除が終わったら、きのう会計事務所からPDF形式で送られて来ていた2016年の所得
税の確定申告書を印刷して、電子申告依頼書にサインして、スキャンして送り返す仕事。カ
レシのは36ページ、ワタシのは48ページもあるからひと仕事。申告期限は30日だからぎ
りぎりだけど、30日は日曜日なので5月1日の消印のあるものまでが有効。昔は郵便局が
特別に30日の夜中まで開いていて、確定申告書の封筒を持った人たちが長蛇の列を作っ
たもんだけど、ネットの時代になって所得税の申告も便利になったもんだ。クレジットカード
で税金を払えるし・・・。

もっともワタシは自営業なので申告期限は6月15日なんだけど、カレシは普通に4月30日
だし、納める金額があるときは税金だけ先に30日までに払わないと利息を取られるもので、
どっちみち数字だけは弾き出さないとならないからめんどくさい。でも、2016年度はワタシ
の個人年金基金の払込み限度額の過去何年かの繰り越し分をまとめて払い込んだので、
世帯の合計納税額が最小になるように処理した結果、2人とも還付があって、合わせてざっ
と30万円。さっさと申告して、銀行口座に振り込んでもらわなくちゃ。

おりしも5月9日の州議会総選挙に向けての選挙戦の最中で、与党が医療保険料を半分に
トすると言えば野党は廃止すると言うし、与党が通勤者の橋の通行料金に年間限度額を設
けると言えば、野党は無料にすると言うし、保育所の料金を一律1日千円にすると言うしで、
何とも気前のいい公約合戦。どっちも膨大な額の予算が必要になるだけど、いいのかなあ。
アメリカの20ドル札の顔になっているフランクリンはこの世に死と税金以外に確実なものは
ないと言ってたけど・・・。

音楽は不思議な魔法

2017年04月28日 | 日々の風の吹くまま
4月26日(水曜日)。晴れときどき曇り。今日はArts Clubのオープニングがあるので、午
前も午後も仕事。電車ででかけるのに、カレシがいつも駅の改札口まで行ってから財布の
Compassカード探し始めて立ち往生するので、去年東急ハンズで買って来たひもが伸び
縮みする定期入れにカードを入れてあげた。これならストラップをベルトにつけて、ケースを
ポケットに入れておけば、改札口でさっと取り出して、ピッとやってポケットに戻せばいいか
ら、いちいち立ち止まって財布をごそごそやらなくても済むじゃないの。

芝居が終わって帰って来たら10時。Arts Clubの依頼で3年がかりで完成した新作『The
Piano Teacher』。喪失感、傷心から立ち直りたくても心が壊れて前にめない苛立ちといっ
たかなり重いテーマにすごく感動して、ワタシは大泣きの一歩手前。変形関節炎になってピ
アニストへの夢を捨てざるを得なかったピアノ教師のところへ、悲劇に遭遇して傷心のあま
りピアノを弾けなくなったピアニストが「ピアノを教えて」と来るところからストーリーが始まる。
「分散和音は音符をまとめる入れ物。人間も自分が壊れないように入れて置く入れ物が必
要よ」という先生。何か新しいことをやってみたらと言われて、(舞台の)踊り場に聳り立つ壁
に窓を作ることにしたピアニストと若い大工の出会い。「音楽は奇跡的なものよ」という先生。

最新設備のGoldcorpステージはデザインを自在に設えられる仕組みになっていて、今回
は中央に細長い舞台域を作って、その両側に客席を配置したアレイという形式で、大きな
劇場ではちょっとできないかもしれないな。私たちの席は一番前で、俳優とほぼ同じ高さの
目線なのが小劇場の醍醐味。怒涛の50代の一番辛かったときにワタシに寄り添ってくれた
ウォン先生とのレッスンと重なって、まるで自分がストーリーの一部になっているような感覚
になって、涙が溢れて、溢れて・・・。

あのとき今にも崩れてしまいそうだったワタシの心を壊れないように包んでくれていたのが
ウォン先生とのピアノのレッスンで弾いていた分散和音の流れだったんだと思う。40の手
習いで始めたピアノだから、何年かかっても弾けると言えるところまでは上達しなかったけ
ど、音符をつないでいる糸を手繰るように、絵を描き始め、ストーリーを書き始めて、何とか
60代に到達してやっと胸いっぱいに深呼吸したワタシ。第2幕では完成した背の高い窓の
青い照明が外に広がる青空のようで象徴的だった。

60代最後の1年の始まり

2017年04月26日 | 日々の風の吹くまま
4月25日(火曜日)。曇りときどき晴れ。ワタシの69回目の誕生日で、60代最後の1年の
始まり。来年は70歳になるなんて何か信じられないけど、波乱に満ちていた50代に比べ
たら、60代は概ね穏やかに過ぎたと思う。ワタシの人生、どうやら落ち着くべきところに落
ち着いたということなのかな。でも、いろいろ振り返って見ても、結局のところ落ち着く先は
「いつのまにか」・・・。

きのうは飛び込んで来た仕事を半分やって、夜はカリフォルニアワインフェア。毎年カナダ
各地を現地のチャリティや非営利団体のファンドレイジングイベントとして回っているワイン
の試飲会で、バンクーバーではいつもArts Clubのイベント。出品しているワイナリーの数
が100社近くあって、チケットがけっこう高いので、まるで「元を取るまで飲まなきゃ損」みた
いな勢いでテーブルを回る人もいる。私たちは今年はカレシが白ワイン(特にソヴィニョンブ
ラン)、ワタシが赤ワイン(特にプティシラー)を試して回ることにして、それでも最終的には
大きなグラス1杯分以上は飲んだかな。

ワインフェアの目玉はArts Clubのサイレントオークション。今年はプロスポーツのサイン入
りジャージーやらいろんなコンサートやイベントの無料招待券やらスポンサーから寄付され
たものが60品目以上。「チョコレート1年分」なんてのもあって、すごぉ~と思ったときに隣に
あった絵に目が行って緑色がすてきでひと目惚れ。よく働いた自分に誕生日プレゼントのご
褒美のつもりで、入札票の推定相場の半値(5万円)の欄に名前を書いておいたら、いつの
間にか誰かがひとつ上の値段をつけたので、このやろ~っとばかりにさらに上の値段をつ
けて、入札締切り前の5分間は誰も入札票に手を出さないように絵の前で見張り。おかげ
で、やったぁっ!寝室の壁の緑色にぴったりマッチ。林の中の小道の赤がいい・・・。
   

午前中は飛び込み仕事を片付けて、午後はスペシャルディナーの算段。バースデイガール
は好きなようにしていいよねってことで、よし、海鮮尽くしで行こうっと。ミニのイクラ丼、ポケ
丼、サーモン丼、カニとねぎのロール、ホタテとヒラメのポン酢仕立て、エビとオクラとこごみ
の天ぷら、しいたけと白ネギの吸い物。食前酒は特製のマティニ、お酒は山形の純米酒。
   

今夜の寝酒は誕生日にだけ飲むことにしているとっときの1948年アルマニャック。うん、
Happy Birthday to me!

これがほんとの目の上のたんこぶ

2017年04月25日 | 日々の風の吹くまま
4月24日(月曜日)。曇りのち晴れ。起き出して真っ先にバスルームに行って鏡を見たら、
おお、あまり目立っていない。ああ、よかったぁ。何が目立たなくて良かったかって、右目の
上にできた大きなたんこぶ。よく見るとあまり広くない額の右側ほぼ半分がたんこぶになっ
ていて、真ん中に縦にちょっとだけ凹みがあって、その下端に小さな切り傷。あはっ、何か
感嘆符みたいな形になっているじゃないの。指先でそっと押して見ると、イテッ!上目になっ
ておでこにしわができると、イテッ!伸びすぎておでこにかかる前髪をかき上げようとすると、
イテッ!

ことの始まりは日曜日の夜。我が家のキッチンは今どき流行のオープン形式で、カウンター
の一方の端がデン(おまけの汎用ルーム)との境の壁になっていて、そこにカウンターと同
じ幅で、高さと奥行きが普通のウォールユニットと同じ戸棚がついている。両開きドアが幅
広で角度的に使いにくいおバカなデザインで、奥行きの分だけカウンターの端の幅いっぱ
いに突き出していて邪魔っけだし、気をつけないと頭をぶつけそうで危険だし。その「危険」
がもろに現実になったのがゆうべの事故・・・。

   

キッチン側でカウンター下の戸棚から鍋などを取り出すときは、屈んだままで一歩後ろに下
がってから上体を起こす癖がついているんだけど、ダイニング側ではそういう動作をするこ
とがなかったもので、スツール越しにカウンターの上にある小銭の入ったカップを取ろうと手
を伸ばした弾みに、とんがった角におでこをゴツン。とっさに触った指先に血がついていた
ので、カレシのところへ飛んで行っておでこを切ったかもと見せたら、「うわっ、凹んでるぞ」。
やだぁ~とバスルームに駆け込んで鏡を見たら、凹んでいるどころか、ぼこっと大きなたん
こぶ。放っておいたらフランケンシュタインの怪物の顔になりそうな勢いだったので、東京か
ら持ち帰ってフリーザーに入れておいた小さいアイスパックを当てて、スウェットバンドで固
定して・・・。

寝るときも別の凍っているのに取り替えて冷やし続けたおかげで、青あざになっていないし、
脹らみもわりと平たくなって、伸びすぎた感じの前髪を垂らしておけば気づかれることはなさ
そう。今夜はカリフォルニアワインフェアに行くんだもの、おでこにでっかいたんこぶなんて、
かっこ悪すぎ。目の上にできたたんこぶって、これがほんとの「目の上のたんこぶ」・・・。

誕生日のプレゼントはおいしかった

2017年04月24日 | 日々の風の吹くまま
4月23日(日曜日)。曇りと晴れと雨。何となく早く目が覚めた。きのうおいしいものをおなか
いっぱい食べたせいかな。レッスンの予定がキャンセルになったからと、ワタシのお気に入
りのレストランHawksworthに予約を入れておいてくれて、「誕生日のプレゼントに一番だと
思ってね」とカレシ。再開予定だったダイエットも明日からってことにして、ちょっと飲んでも
いいように駅のモールの駐車場に車を止めて、電車でダウンタウンへ。

午後6時の早番の予約だったけど、すでにかなりの賑わいで、担当のサーバーはばっちり
フランス語訛りの陽気なギヨーム(正真正銘のフランス人)。テーブルに来た女性のソムリエ
にそれぞれ決めたメニューに合うワインを選んでもらってグラスで注文。カレシは和牛のカ
ルパッチョとマグロのたたき、ワタシはハマチのタルタルとギンダラのロースト。選んでもらっ
たきりっとした味のフランス南部の白ワインがぴったりで、どれもおいしぃ~。大きなギンダ
ラの上にふわ~っとかかっていた柚子のエマルジョンは、どうしたらあんなきれいな泡に作
れるのかなあ。

デザートの段になって、カレシはババロアのラズベリージェラト添え、ワタシはマカロン。大き
なお皿に色と味の違うマカロンが6個輪になって並んでいて、真ん中にHappy Birthdayと
チョコレートで書いたホワイトチョコレートの「カード」。ギヨームが6個の味を説明してくれて、
Joyeux Anniversaire!(フランス人の男性がフランス語を話すときの口元のかわいさが何
とも言えない。)Merci beaucoup, Monsieur!カラフルなマカロンのおいしいこと。あっとい
う間に6個を全部平らげて、チョコレートのカードもむしゃむしゃ。ああ、みんなもうおいしす
ぎっ!カレシが「誕生日のプレゼントだから」と食後酒にレミのXO。やっぱりいつも飲んで
いるVSOPとは大きな違いだなあ。

おしゃべり好きなワタシにとっては、レストランでのサーバーとの楽しいやり取りはおいしい
食事をいっそうおいしくするスパイスのようなもので、軽口のサービスも値段のうちと思って
いる。その点、バンクーバーのしゃれたレストランのサーバーにはそのあたりを心得た人が
多くて楽しめるのがいい。まあ、チップの習慣があるとないとで違って来るんだろうけど、飛
行機の客室乗務員も同じで、あまりにもお澄ましで丁重だとこっちの方がヘンに緊張して肩
が凝ってしまうから、サービスになっていないような、慇懃無礼の感じがする。ワタシって、
あんがいめんどうくさい客なのかなあ。

ダイエットする?しない?

2017年04月23日 | 日々の風の吹くまま
4月22日(土曜日)。曇り。嵐が接近中。きのうは初夏のようだったのに、どうも天候不順で
いけないな。ここのところぎっちり根を詰めていた仕事が一応終わったので、今日は休み。
キーの叩き過ぎで何だか指が短くなったような気がする。実際は10本の指の関節が腫れ
て太くなったせいで短く見えるだけなんだけど、関節炎が職業病なのか年のせいなのかは
不明。だって、タイプライターに始まって、仕事でキーを叩き続けて50年余り・・・。

目が覚めて真っ先にカレシが「ダイエットを再開する」。2月にダイエットとフィットネスを始め
たけど、氷を踏んで滑って転んで背中を痛めて中断していたんだっけ。ずっとあまり動かな
いでいたし、ワタシの寝酒に付き合ってポテチをポリポリやっていたもので、何だかおなか
のあたりがぽっこり。うん、ダイエット、いいね。ということで張り切って起きて、バスルームで
秤に乗ったカレシ、「おい、増えてないぞ。転ぶ前とほとんど変わってない」。ということは、
運動不足で筋肉のしまりがなくなったせいで太ったように見えたのかな。「何かダイエットの
やる気が下がるよなあ」とカレシ・・・。

それでもまだ目標体重を3キロオーバーなんだそうで、「1週間に1キロくらいのペースで減
らす」。でも、ダイエットもいいけど、もうちょっとまめに体を動かして筋肉を引き締めないと、
体重が減ってもぽっちゃりのままだから、フィットネス通いも再開しないとダメじゃない?道
路向かいのスーパーに行って来る程度じゃウォーキングにならないと思うけど。こういうとき
は便利なのも考えもんだな。ま、エレベーターです~っと1階まで行けばフィットネスルーム
にトレッドミルもステッパーもあるんだけど、これも便利すぎて、「後で行く」なんて言っている
うちに、いつもその「後」がどこかへ行ってしまって・・・。

ま、ワタシもこの2週間ほどで1キロ増えたので、カレシのダイエットに付き合うのも悪くない
かな。仕事に埋もれるとどうしても運動不足になるし、難しいテーマだったり、納期がプレッ
シャーになったりするとストレスが高まって、食べる量が同じでも体重が増え始めるのがワ
タシ。もっとも太古の昔から女性は疲労や寝不足でストレスになると基礎代謝率が低下して
太るようにできているらしい。つまり、ダイエットするよりもストレスを解消するのが先ってこと
のようで、うん、早く遊びモードに戻ろうっと。

虹の向こうに何がある

2017年04月19日 | 日々の風の吹くまま
4月18日(火曜日)。曇りのち晴れ。朝の8時にドアにノック。開発業者のカスタマーサービ
ス担当のアミエルがフローリング業者の施工担当者を連れて来た。雨漏りで膨らんだ床の
フローリングを取り替えるかどうかと言う話で、私たちは膨らんだ部分だけを剥がして、倉庫
に残っているオリジナルのフローリングを入れたらどうかと提案していて、開発業者にとって
は費用の節約になるからアミエルは大賛成だけど、業者はフローリングを売りたいからそれ
は難しいと難渋。膨れた部分だけを取り替えられないなら、いっそのことこのままでいいよと
言ったら、施工担当者は「Doable(できるよ)」。はて・・・。

カレシを教室に送り出して仕事にかかったら、トロントのデイヴィッドから電話。来月のまま
の誕生日祝いに2人の娘一家も連れて来るので、日程や宿の振り分けの相談。家族全員
が集まるのは楽しみだけど、仕事が終わってもしばらくは忙しくなりそう。親夫婦2泊の後、
前回泊まって行った次女と婿さんがまた我が家に泊まりたいというので、入れ替わりに4泊。
その間親夫婦は長女一家と民泊を利用して、娘たちがディズニーランドに行くためにロサン
ゼルスへ向かった後もさらに3日滞在して、鉄道で3日半かけてトロントへ帰るという予定。

そのデイヴィッドが「まだ他の誰にも言ってないんだけど」と前置きして、4歳半になる孫の
エヴァンが自閉症と診断されたと言ったのでびっくり。会話はわりと通じるそうだけど、こだ
わりの強さが目立つようになって診察を受けた結果だとか。落ち着きがなさ過ぎるので
ADHDかもしれないと思っていたそうだけど、話を聞いていると自閉症スペクトラムの上で
もアスペルガー寄りじゃないかという感じがする。今行っている保育所には専門のカウンセ
ラーが巡回訪問して来るそうだけど、さしあたっての問題はこの秋の幼稚園入園をどうする
か。ケベック州ではいろんなことが他の(英語圏の)州と違うからどうなるか。でも、こういう
診断は早くい出た方がエヴァンの将来のためにもいいと思う。

夕食が終わって、仕事に戻る前のひと時をのんびり過ごしていたら、いきなりゴロゴロゴロッ。
え、カミナリ?と外を見たけど雨は降っていない。雨どころかきれいな虹のアーチがかかっ
て、赤から紫まではっきり。どうやら雷雨は虹の向こうのメープルリッジあたりか・・・。

 
   
 

懐メロ専門ラジオが墓地のコマーシャル

2017年04月18日 | 日々の風の吹くまま
4月17日(月曜日)。曇り。イースターマンデイ。キリスト教では意義がある日だけど、法定
祝日ではないので、休みの人と休みでない人がいる。揃って公務員をやっていた頃は2人
とも休みだったけど、ワタシが会計事務所に転職したらワタシだけ出勤日。しかも確定申告
の繁忙期なので有休を取るわけにも行かず、朝寝を決め込んでいるカレシを横目にひとり
で出勤。バスも道路もランチを買いに行ったフードコートもがらがらで、嘘みたいに静かだっ
たな。

旧居では1日中向かいのゴルフ場の芝刈り機やカレッジの学生の車の爆音などの騒音に
包まれていたけど、地上23階の新居では時たま上階の2歳児が走る足音やゴミ収集車が
バックする警告音、大通りを走って行く緊急車両のサイレンくらいが騒音と言えるもので、逆
に静か過ぎて何となく落ち着かない気分。そこでほぼ1日中CISLという(ベビーブーム世
代の)懐メロ専門のAMラジオ(トーク番組の間はニュース専門局に切り替え)を流している
けど、我が青春の懐かしいポップスの合間に流れるコマーシャルもばっちりシニアになった
ベビーブーマー向けビジネスなのがおもしろい。

聞くでもなく聞いていると、シニア人生を楽しくする補聴器、在宅介護の人を紹介する派遣
会社、住み替えを勧める不動産屋、老後資金を増やしてくれる投資アドバイザー、終活とし
て遺言書の作成を勧める弁護士など実に多彩で、中でもつい茶々を入れてしまうのが「分
譲墓地」のコマーシャル。ここまで来たら「シルバー産業」が花盛りという感じだけど、「眺望
に恵まれた閑静な環境」という件でつい笑ってしまう。埋葬されたら景色なんか見えないし、
霊廟に骨壷を納めてもらってもガラス張りでなきゃ同じことだし、すばらしい眺望も閑静な環
境も死んじゃったらどうでも良さそうに思えるんだけど・・・。

メトロバンクーバーでは都市化と人口増加に加えて、20年近くに及んだベビーブーム世代
が高齢化して死を迎える人が増えたために、極端な埋葬地不足になって、価格もうなぎ上
りと言われている。キリスト教の「土から土へ」が難しくなったということだけど、海辺で生ま
れ育ったワタシは海に帰るつもりだから墓地は不要。遺言書にもちゃんと「太平洋に散灰す
ること」と書いてあるので、のんびり太平洋を漂った後は、いつか生まれ故郷の浜と生涯の
大半を生きて来たカナダの浜の砂になって、打ち寄せる波の音を聞きながら眠るつもり・・・。

イースターの日曜日に思ったこと

2017年04月17日 | 日々の風の吹くまま
4月16日(日曜日)。晴れ。復活祭。イースター。昔、昔、キリスト教を広めるために、今の
オーストリアのあたりに住んでいたゲルマン人の春の女神エオストレを称える祭をキリスト
の復活と重ねて取り入れたのが英語のEasterの始まり。イースターの日曜日はクリスマス
と並んで教会に来る人がぐんと増えるとか。聞くところでは、日本でもイースターが広まりつ
つあるそうだけど、ただしチョコレートや卵のお菓子を売るイベント。去年の10月に東京に
行ったら、ハロウィンの飾り付けやかぼちゃのお菓子やデザートが溢れていてびっくりした
けど、考えたら日本ではクリスマスもバレンタインも「食べ物」が主役のイベントだから、イー
スターもその流れってことか。

イースターの行事というとエッグハント。小さい子供たちが庭や公園などで大人が隠してお
いた卵を探し出すイベントで、アメリカではホワイトハウスの庭で大掛かりなエッグハントが
ある。そのエッグハントをペンシルベニア州のある町で長年やって来た消防団が今年は中
止。その理由が「自分の子供のために(子供そっちのけで)卵をかき集める親が増えて子供
たちが楽しめなくなった」。うん、近頃はそういう「ヘリコプターペアレント」と呼ばれる親が多
いみたい。子供が失敗しないように、危険がないようにと、上空を旋回するヘリコプターのよ
うに子供に付きまとうもので、子供はBubble wrap kids(プチプチキッズ)と呼ばれる。

過保護もここまで来れば不安神経症としか思えないけど、「ヘリコプターペアレント」は、ある
意味で不安に満ちた世の中を反映しているのかもしれない。親たち自身が20世紀後半の
激変の時代に世紀末的な不安を抱えた親に育てられたのかもしれない。人類が押しなべて
何か得体の知れない妖怪に怯えている時代なのかもしれない。19世紀の妖怪が共産主義
なら、20世紀の妖怪はグローバリゼーションかな。じゃあ21世紀の妖怪は何か。あんがい
トランプでも金正恩でもイスラム国でも多様化でもなくて、物心がついたときから自分を危険
から守ってくれていた「プチプチ」が潰れることへの不安だったりして・・・。

危険なものをなくしたからって世の中が安全になるとは限らないと思うけど、他人や技術に
危険そのものを取り除いてもらった方が、自分は失敗しないし、自分の頭で考えて自分の
安全を図るより楽・・・なんて考える人が増えているとしたら、逆に危なっかしいんじゃないの
かなあ。

エレベーターの怪/冬のマーケット最終回

2017年04月16日 | 日々の風の吹くまま
4月15日(土曜日)。曇りのち晴れ。おお、マーケット日和。朝ごはんが済んだらモップかけ。
1週間ぶりなので念入りにごしごし。ゴミを出しに行く段になって、カレシが「エレベーターの
調子が悪いといけないから先にひとりで行けよ」。そっか、2人一緒に降りてしまって、もしも
上がって来れなかったら非常階段を上って来るわけに行かないもんね。最上階の部屋2戸
に泥棒が入ってからは防火ドアにスチールのプレートをつけてちょっとやそっとではこじ開
けられなくしたし・・・。

ゆうべ10時ごろにマッシー劇場から帰って来たときのこと。徒歩だったのでロビーからエレ
ベーターに乗ろうとしたら、あれ、2号機は地下1階で「Going up(上に行きます)」と言って
いるのが聞こえるのに動く気配がないし、地下まで行った1号機はなぜかロビーを素通りし
て上に行ってしまった。地下まで降りて上がって来ても、ボタンを押してあるのにロビーを素
通りすること4回。最後は(下へ行くのはちゃんと止まるので)いったん地下1階に下りて、そ
こで23階のボタンを押したらみごとにロビー階をすっ飛ばして我が家へ直行。アップのライ
トは点いたままだったはずなのに・・・。

ま、けさは何事もなく動いていたので、カレシがリサイクル品を出しに行っている間に、シー
ツ類の洗濯を始め、11時にはまたエレベーターでファーマーズマーケットへ。マンション前
の道路で隔週で開かれるウィンターマーケットも今日がこの冬最後。悪天候に祟られっぱな
しだったけど、最後の最後は青空の下で日差しがまぶしい。カレシはハーブ類を売っている
テントで元気そうなトマトの苗の大きな鉢を買ってにっこり。ワタシはいつものブリオシュロー
フを今日は2個買って、パワーストーンを売るホリーのテントで作りかけの真珠を抱いたま
ま化石になった貝殻のかけらや色の鮮やかなめのうを買って、きのこ屋のおにいちゃんの
テントでは袋いっぱいに採れたてのコゴミ。うれしぃっ!

   

夏のマーケットは来月末から毎週木曜日の午後に市役所の隣のティペラリー公園で開か
れる。夏の午後の日差しの中をてくてくと坂道を下りて行って、野菜やパンを買って重くなっ
たトートバッグを担いで坂道をえっちらおっちらと上って来るのはいい運動だぁ~としゃれて
いられるもんじゃないけど、いくつも並ぶ農家のテントでスーパーにはない野菜や採れたて
のベリーが買えるのが何よりも楽しみ・・・。

劇場まで散歩がてらのそぞろ歩きって

2017年04月15日 | 日々の風の吹くまま
4月14日(金曜日)。曇りときどき晴れ。今日は復活祭の連休初日のGood Friday。つまり
キリストの受難を記念する聖金曜日のこと。復活祭は「春分の日の後の最初の満月の後の
最初の日曜日」ということになっているので、連休は3月だったり、4月だったり(一番遅いと
きはワタシの誕生日と重なる。)でも、今年は「魔の3月」が「魔の4月」になり、とうとう5月に
までずれ込んでしまったので、いつも買うチョコレートの卵もウサギもまだなんだけど、せめ
てちょっとしたご馳走くらいは考えないとなあ・・・。

今日は休みモードにして、とりあえず洗濯から。汚れ物が洗濯かご代わりの乾燥機にかな
りたまってしまったので、2ラウンドの大洗濯。ついでに春だからもう毛布は1枚でいいと上
の毛布をはがして来て、洗濯は3ラウンド。毛場のある毛布は洗剤の泡が立ち過ぎて、しつ
こく「泡抜き」サイクル。洗濯槽いっぱいの水でざぶざぶ濯ぐ普通の洗濯機と違って、ドラム
式は水量が少なくて大きな毛布はなかなか泡が抜けないもので、気がすむまでやらせてお
くしかない。その間、今週は超特急仕事に没頭して床掃除をサボったので、とりあえず掃き
掃除。モップかけは明日と言うことにして、禅の修業のつもりでそろり、そろり。「泡抜き」か
ら通常モードに戻るのに小1時間・・・。

ひと息ついた後は、今夜のチケットを取りに歩いて10分足らずのマッシー劇場へ。1949
年にオープンした劇場はニューウェストミンスター高校の隣にあって、一時は教育委員会が
所有していたのが、校舎の建替えが決まったときに取り壊す話が出たもので、由緒あるマッ
シー劇場を取り壊すわけにはいかんと市が引き取った経緯がある。外から見ると目立たな
いけど、1260席とArts Clubのスタンリー劇場の倍の大きさ。地元のミュージカル劇団が
毎年スケールの大きいブロードウェイのヒット作をフルのオーケストラと大きなキャストで上
演する。去年の『屋根の上のバイオリン弾き』は(徒歩10分なのに)見逃してしまったけど、
今年は1930年代のコール・ポーターの『Anything Goes』。大好きなP.G.ウッドハウスが
原作を書いたドタバタコメディ。

帰りにSave-On-Foodsに寄って夕ごはんの買い物。開演は午後7時半だから、ゆっくりご
飯を食べて、また散歩がてらのんびりと歩いて行けばいい。大都会のど真ん中でこんなに
のどかな田舎の雰囲気を残している街には住むほどに好きになる何かがあって、いいもん
だなあ・・・。

いやはや、忙しかったの何のって

2017年04月14日 | 日々の風の吹くまま
4月13日(木曜日)。曇り。いやあ、この2日は超特急仕事の合間に何かとあって、忙しかっ
たのなんのって、きのう、おとといを振り返って見ると、春の怒涛と言うのか・・・。

*4月11日(火曜日)。確定申告の書類を持ってダウンタウンへ。メトロタウン駅まで教室に
行くカレシの車に便乗。ところが、駅に向かう途中で財布の入ったバッグを忘れたことに気
がついて、あちゃあ。何かトートバッグが軽いなあと思っていたんだけど。コンパスカードは
別に持っていたので、電車に飛び乗ってニューウェスト駅へ。バスに乗り継いで我が家に戻
って、バッグをつかんでまた外に飛び出して、バスを待たずに坂の下の駅まで競歩並みの
スピードで歩いて、電車に飛び乗って無事にダウンタウンに到着。「90分乗り換え放題」の
おかげでよけいな運賃はゼロ。

帰りの電車で、ニューウェスト駅に近づいたのでドアの前へ行ったら、車椅子のおばちゃん
が「押してくれない?」と言うので、いいよ。ドアが開いて、そばのおにいちゃんがホームに
下ろしてくれて「オレ、電車に戻るから」。おばちゃんは慣れた様子で「エレベーターはあっち
よ」。はいっ。でも、車椅子って重いもんだねえ。(おばちゃんがおデブのせいか・・・。)エレ
ベーターで一番下まで行ったら「バス停7番。106番のバスよ」。あっ、同じバスね。列の先
頭までぐいぐい押して行って、ちょうど来たバスの運転手が車椅子用ランプを下ろしてくれた
ので、よいしょよいしょと力まかせに押し上げて、運転手に次どうするのか聞いたら、立って
来て後を引き受けてくれた。降りるときにチラッと見たら、おばちゃんはこっくり、こっくり・・・。

*4月12日(水曜日)。雨。Arts Clubの『Mom’s the Word 3: Nest ½ Empty』のオープニ
ングナイト。朝から仮想ねじり鉢巻でキーをぶっ叩いたおかげで、超特急仕事は午後3時半
に何とか終わったので、雨も上がった4時過ぎに出発。オークリッジでお酒を買って、そのま
まグランヴィルアイランドまで行って、ちっちゃなシーフードレストランで牡蠣フライの夕食。
後ろのテーブルの若い女性2人の会話が日本語だったんだけど、なぜかワタシの耳は語尾
の「~でぇ」、「~がぁ」、「~よねぇ」しか聞き取れない。今どきの日本語ってまるで外国語み
たいで、何だかウラシマさんのような奇妙な気分。

芝居は5人の俳優さんが24年前から共作しているコメディで、第1作では新米ママ、第2作
ではティーンのママとしてのドタバタの顛末話。そして今回の第3作ではママたちも中年に
なって、更年期障害やら夫婦の危機やらの人生の転換期の最中。頭痛の種は巣立った(は
ずの)子供たちで、30になってもゲームばかりの息子をどうしたものか、独立したはずが舞
い戻って来た娘をどうしたものかと悶々。みんな何かしら共感するところがあって、客席は
おなかを抱えて笑ったり、ほろっとしたり。ママはいつまでもママ、子供はいつまでも子供と
言うのは人類共通の「頭痛の種」なんだろうな。ああ、笑ってすかっとした・・・。

・・・そして今日13日はずっと前から予定していた女子会。カレシを送り出して、超特急仕事
の最後の最後の見直しをして納品。よぉ~し、今日は心おきなく遊べるぞぉと、勇んで出発。
バス、電車、シーバス(フェリー)と乗り継いで午後1時にノースバンクーバーのロンズデー
ルに着いた。おばさん3人組にもう1人加わって4人組。みんな60代だけど、まだ仕事をし
ていたり、大学で勉強していたりで忙しい、団塊の世代はバイタリティに溢れてるなあ、ほん
と。ワタシには日本語を話す唯一の機会で、ランチを囲んで思いっきりおしゃべりを楽しんで
来た。

帰り道はシーバスからウォーターフロント駅でEラインに乗り継いでニューウェスト駅まで直
行する代わりに、反対回りで行く時間を計ってみようと、コマーシャルドライブ駅でMライン
に乗り換え。プロダクションウェイ駅で再度Eラインに乗り換えてニューウェスト駅に着いたら、
直行なら30分のところ45分。うん、乗り換え2回の時間は大きいな。

その帰りの電車で、中国人のおばちゃんが寄って来て、中国語が通じないとわかると片言
の英語でしきりに「22、22」。どうやら乗り過ごしたか乗り違えたかして、22番ストリート駅
に戻りたいらしい。ワタシの横に座ったはいいけど、駅に止まるたびに立ち上がるので、ま
だまだっ。降りるときは教えてあげるから落ち着いて、Don’t get excitedね。ニューウェスト
駅で降りるときに、次よ次!Next!としつこく念を押したら、ありがと、ありがと、うんうんとう
なずいていたけど、おばちゃん、ちゃんと降りられたかなあ・・・。

父の形見の歌集が出て来た

2017年04月11日 | 日々の風の吹くまま
4月10日(月曜日)。雨、降ったり止んだり、のち曇ったり青空がのぞいたりの優柔不断な
天気だけど、男心と春の空とでも言うのか、何とも踏ん切りが悪いねえ。やっと来た春なん
だから、もうちょっとぱぁ~っと晴れてくれないかな、もう。

といいながら、朝のメールチェックをしたら、お、お、お・・・。超特急の仕事がひとつ。去年と
おととしもやってテーマがわかっている年次報告だし、2日でやって送れば校正と編集をす
る人も余裕でやれるしと、OKの返事をして、よく見たら、あれ、同じところからもうひとつ?
お、お、お、来たぁ。先月予告があった日本語訳の仕事が入って来ちゃった。前回は5千語
くらいでえらい苦労うぃしたというのに、今回はその続きで全部で3万語近い大きなやつ。し
かも発注元から「前回と同じ翻訳者と編集者で」とご指名いただいたとあっては断るわけに
は行かないなあ。ま、今回は特急じゃなくて各駅停車クラスの納期だから、少しは余裕でや
れそうだけど。

と言うことで、昼前に超特急仕事の算段をして、ランチの後でセルフストレージへ。えらく長
いことご無沙汰していたけど、雨漏りも結露もなくてひと安心。とりあえず今日は段ボール
箱と棚板を運び出して、カレシのビデオテープやカセットテープがぎっしりの箱はそのままト
ラックの荷台に「保管」して、ワタシのジグソーパズルやミニチュア工作の材料が入った箱を
スペアの寝室に運び込んだ。中には亡父が太平洋戦争末期に千島列島で書き綴った短歌
を紐で閉じた半紙の歌集(『島守抄』4巻と『ふぶき集』1巻)や離島の山や野原の鉛筆画、
そしてワープロで清書する前の手書きの自伝。冷え切った物置でひと冬を過ごしたせいか、
手に取ったときの茶色くなった紙の湿っぽさにちょっぴり涙目・・・。

また1ヵ月は忙しくなりそうだけど、仕事の合間に父の歌集を読み返してみよう。毛筆書き
はなかなか達筆だから、読めるかな。父が逝ってもう25年。77歳になるという年の1月の
末。葬儀の日に東京では珍しい大雪になったのは、旭川の師団にいて道産子の母と結婚し、
戦後を北海道人になりきって生きた父の想いだったんだと思う。長女なのに無類の甘えん
坊だったワタシも再来週はもう69歳。青年時代に海外雄飛を志した父の果たせなかった夢
の分も代わって生きて来たのかもしれないと思うことがある。この年になってもまだ恋しくな
るお父さん子のワタシ・・・。