リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

停電した!

2015年08月31日 | 日々の風の吹くまま
眠っていたら突然ピーコ、ピーコ。サウンドマシンが止まって、時計も表示がなくて、耳の奥
が痛くなるような静けさ。停電だ、停電。まずは闇に目を慣らして、夜明かりを頼りにLED
のランタンを探し出して点灯。次にピーコ音の元凶であるオフィスのバックアップ電源2つを
オフ。電池時計を見たら午前1時45分。もう月曜日と言うことか。雨は降っているけど、風
は収まっているのに何で今ごろ停電?大荒れだったのは土曜日の朝からで、エレベーター
1台が故障したけど、停電は免れたと思ったのになあ。

後は朝になってから対応することにして、ベッドに戻って気持よく眠っていたら、今度はいき
なりパッと明かり、そしてどこかでごとん、ジーッという音(プリンタが初期化)。カレシが消し
忘れたバスルームの明かりがまぶしい。おお、復旧したということ。ナイトテーブルの時計も、
家電の時刻表示も全部みごとに「0:00」。はあ。復旧の時刻は午前3時45分。はて、きっ
かり2時間の停電って、何だかちょっとでき過ぎの感があるけど、とにかくほっとして気分で
またひと眠り・・・。

月曜日の朝。窓の外は雨に煙ってまるで霧の中のよう。メトロバンクーバーではまだ4万戸
が土曜日からずっと復旧を待ちわびているとか。デルタに住むコントラクターのマイクも土
曜日から停電したままで、フリーザーと給湯の電源を確保するために発電機を買って来た
とか。BCハイドロは月曜日中にすべて復旧させると言っているけど、風は緩んでも今度は
大雨警報が出ているから、作業は難航しそう。就寝時間中に停電して復旧した私たちは運
が良かったのかな。でも、午前8時に起きたけど、寝不足で頭がもやぁ~ん・・・。

この夏の旱魃で土壌が乾燥し切っているところへ広葉樹はまだ葉が茂っているから、強風
にひと押しされると、根の張りが浅い樹木は踏ん張り切れなくてドドッと倒れてしまう。新聞
もソーシャルメディアも巨木が根こそぎ横倒しになっている写真で溢れている。路駐の車は
ぺちゃんこになるし、家の屋根に倒れ掛かることもある。道路の方へ倒れれば送電線など
ひとたまりもない。停電で信号が消えた交差点が続出して、月曜日の通勤は大混乱だろう
な。雨はどんどん降らせていいけど、風の方はもういいよ。

性格が悪いのは人間だけじゃなくて

2015年08月30日 | 日々の風の吹くまま
目が覚めて、予報通りに雨が降っているかと思ったら、あら、明るいじゃないの。雲がたく
さん散らばっているけど、空の色は青。それもどう見たって秋空の青。そういうもんなんだな
あ。夏の嵐が来て、いわば台風一過のような朝の空はだいたいが秋の色。嵐は天気の変
わり目なんだろうな。きのうの嵐では人口250万ほどのメトロバンクーバーで一時50万戸
が倒木などによる断線で停電したそうで、スタンリー公園の樹木の20パーセントが吹き倒
された2006年のパイナップル特急以来の被害。24時間経ってもまだ20万戸近くが復旧
を待っている。

整理整頓用のオーガナイザーやいろんな金具を買いに行くつもりだったけど、ラジオを聞い
ているとあちこちで停電や信号消えたことによる交通混雑があるようだし、いつどば~っと
降りだすかわからないなので、今日はやぁ~めた。その代わりというわけではないけど、リ
サイクルごみや生ごみを集めて捨てに行こうとしたら、ボタンを押してもすぐに消えてしまっ
て、エレベーターが来ない。ずいぶんと待って何とか来たエレベーターは満員。休みのはず
の管理人のシェリーが乗っていて、「今日は引越しが午前と午後にあってエレベーターをロ
ックしなければならないのに、1台がきのうの嵐で故障したの」と。へえ、閉まりかけたドアが
何度も開いてしまう性格の悪いヤツで、修理されたのが気に入らなかったのかと思ったら、
強風による建物の揺れを地震と勘違いしたらしいという話。いかにも高層マンションならで
はの話・・・。

この「イジワルなエレベーター」は住人の格好のice breaker(打ち解けるきっかけ)になって
いたんだけどな。すんなり閉まると「機嫌がいいね。かわいい子が乗ったのかな」とか、2度
も3度も途中で開いたときは「おやおや虫の居所が悪いねえ」とか、たまたま乗り合わせた
知らない人たちの間でジョークの交換。言うなれば裏口親善大使みたいなもんだったのが、
直ってしまえばタダのエレベーターなんだけど、「地震だあ~」とチキンリトルよろしくシャット
ダウンしてしまうところはさすがだな。なかなか来なくてイライラしていた人たちも話を聞いた
とたんに笑い出して、すし詰めのエレベーターの中は和気藹々・・・。

天気はまだ超がつく不安定。流れて行く雲も何だか性格が悪そうな感じだなあ・・・。

      誰かに似てる・・・?

      チョロッ・・・

☆引越しはやっぱり新しい出発

2015年08月30日 | 日々の風の吹くまま
 8月29日。引越し本番からほぼ1週間経って、やっと旧居から外して持って来た水のろ過装置を取り付けて、ついでにフィルターも取り替えてもらって、やっと飲みなれた水にありついた。逆浸透圧でろ過した水に慣れると水道の水はやっぱり何かまずい。ちょうどバーの道具が出て来たので、さっそくろ過した水で氷を作って、待ち遠しかったマティニで乾杯。調理道具もいろいろと出て来たので、夕方にカレシとスーパーへ「今日の夕飯」の買い物。カレシは久しぶりにサラダを作り、ワタシは出来合いだけどリブを焼いて、枝豆を蒸して付け合せ。ほぼ1週間にしてどうやらまともな「おうちご飯」。生活に落ち着きが出て来た感じ。寝室の外の6番ストリートは主要道路なのに夜に成ると静まり返って、住宅地なのに深夜でも騒々しかった旧居とは比べものにならない。ときどき遠くから貨物列車の汽笛が聞こえて来て、子供の頃の霧の夜に布団の中で夢うつつに聞いた汽笛の記憶が蘇って来る。霧に包まれる季節になっても「霧笛」は聞こえないだろうけど、川の見えるところで生まれたワタシ、何か人生が一巡したような感じがしないでもない。

主寝室は北東向きで、ブラインドを通して朝日が差し込むので、午前7時過ぎには目が覚めてしまう。まあ、その後1日あの箱、この箱と開けて回ったり、あれはどこだ、これはどうしたとうろうろ探し回ったり、あれがいる、これがいると徒歩1分の量販店London Drugsへ駆け込んだりで、夜中ごろには2人とも疲れ切って寝てしまうので、考えようによっては「普通」の生活リズムになっているということか。落ち着いたら寝室に遮光カーテンをつけようと思うけど、このまま「普通」の生活を続けてもいいような気もする。何よりも明るい光の中での生活がワタシにはうれしい。空を見たいと駄々をこねたのは、長年ベースメントの自然光が入らないオフィスでモグラ暮らしをして来て、知らない間に閉塞感が募っていたせいかもしれない。明るい日差しの中にいると自然に元気が出るような気がするのは、人間も植物のようにエネルギーを光合成するのかもしれない。

カレシは早々と英語教室を再開。「通勤時間」が15分ほど長くなるので、早めにランチをして、行ってらっしゃい。休業中のワタシは家事をするにも洗濯機から乾燥機、ガスレンジからオーブン、電子レンジと、使い方を覚えるものが多い。不動産売買では大型家電は家の付属物とみなされるので、マンションにも少なくとも冷蔵庫、レンジとオーブン、食洗機、洗濯機と乾燥機が発売当時からがついていて、売るときも一緒に売る。新居について来たのはサムスンの大型冷蔵庫(使い勝手が悪い)、ドラム式洗濯機と乾燥機(上に重ねた乾燥機は高すぎて踏み台が必要)、ボッシュのレンジとオーブン、食洗機、換気扇併用の電子レンジ。レンジとオーブンは40年使っていないガスなので初めはビビッたけど、実家でプロパンガスを使っていたのを思い出して「学び直し」。

掃除はルンバを走らせて、ワタシは床のモップかけ。いたるところで場所を取っていた段ボール箱がぐんと減ってスペースが開けて来ると、ワンフロアで階段がないとは言え、137平米が全部フローリングだから掃除はけっこうタイヘンと言う感じで、売主の80代の奥さんが音を上げたと言うのもわかる。ワタシはもう20年も自分の住処の掃除をやっていないから、キッチンや浴室、トイレの掃除をしようにも洗剤も清掃用具もなくて、店でもどれを買っていいのか途方にくれる始末。ハンドクリーナーとトイレブラシだけは買って来たけど、困ったもんだ。やっぱり月に一度はシーラに援軍に来てもらって、掃除の仕方をコーチしてもらわなくちゃ。

午後4時を過ぎると、カレシと連れ立ってその日の夕食の食材を買いに徒歩3分のSave-On-Foodsに行く。ときには別方向の徒歩1分の同系列のBuy-Low Foodsに行くこともある。引っ越して不便になったのは酒屋。ニューウェストの購買層はビール党が中心らしくて、ワタシの愛しのレミもハウスワインにしているニュージーランドのソヴィニョンブランもない。でも車で10分ほどの隣町のMarket Crossingというショッピングセンターに行けばまあまあの品揃えの酒屋があって、週に2日は午後11時まで営業しているし、もっと大きなSave-Onもあってニューウェストではほとんど見かけないアジア食品も手に入る。バーナビー市はバンクーバーのすぐ隣だから中国系が多いんだろうな。夕食のメニューが決まったら、カレシがサラダを作り、マティニを作って、ワタシはメインの料理。キッチンのスペースの住み分けは微調整が必要だけど、遠くの風景を眺めながら並んで食事の支度をするひと時はすごく新鮮な感じがする。カレシは荷解きや後片付けにも積極的に参加してくれて、これほど2人一緒にがんばったことってあったかなあと思うほど。でも、みんな納まるところに納まったらどうなるんだろうな。それでも窓の外一面の大きな空を眺めていると、私たちの「新しい出発」が現実になったという気がして、やっぱり胸がわくわくする。

8月17日は旧居の明け渡しの日。その前の金曜日に再度Got-Junkを呼んで、隅々まで徹底した清掃。隣のパットが貰い手のあるもの、寄付できるものを運び出してくれていたので、残っているのはほんとに「廃棄物」ばかり。二階にあった電子ピアノはパットと息子で介護ホームに運んで寄付したそうで、長いこと沈黙していたワタシのピアノも誰かに弾いてもらえると思うとうれしいね。最初の1台が満杯になって、午後4時過ぎに2台目のトラックが来た。大きな家具から小さなゴミに至るまで総量がトラック1.5台分でしめて10万円。3時間ほどで家の中はがら~んと空っぽになって、どこにいても声が反響するので、これが27年住み慣れた家だという現実味がまったくない。午後6時前、33年住み慣れた土地を後にしたけど、年が明ける頃には解体される運命にある家は、手をかけて育ててやれなかった子を見送るようなものなのに、喜怒哀楽の思い出がぎっしり詰まっているはずなのに、もう二度と見ることはないのに、少しは感傷的になるかと思ったのに、普通に玄関に鍵をかけて出て来たのは、ワタシの中ではもう過去だからかな。

翌土曜日は特注家具の検収。カスタム設計のバーキャビネットを見たカレシは「おお」と感動した様子。キッチンのカウンターの下に入れる浅いキャビネットも、オフィスに入る3本のデスクもいい出来上がり。残金を払って、後は火曜日の搬入を待つばかりで、エレベーターの予約も確認済み。2人のライフスタイルと部屋の間取りに合わせてカスタムサイズ/カスタム設計で新調した家具はしめて400万円。予算を大幅にオーバーしたけど、40年遅れの「嫁入り道具」だと思えばいいかな。

明け渡し前日の日曜日には不動産エージェントのポールがみごとな胡蝶蘭の鉢を抱えてやって来た。旧居の鍵を引き取るのが目的で、明日17日の正午にポールが買主とそのエージェントに旧居で会って鍵を渡せば家の明け渡しが正式に完了。キーチェーンにつけておいた玄関と裏口の鍵の他に、集めておいた予備の鍵数本、ガレージドアのリモコン、防犯装置のコントロールボックスの鍵とリモコンをビニール袋に入れて、はいどうぞ。あっけない感じもするけど、もう新しい暮らしが始まっているんだもの。ワタシの前には「新しい出発」がある。川の流れと同じように人生は前にしか進まないもの。

8月18日。特注家具の搬入が終わって、私たちの引っ越し大作戦にピリオド。一番大きいバーのキャビネットは環境を変えたいと言うワタシのたっての願いを抵抗しながらも叶えてくれたカレシへのプレゼントのつもり。下はお酒を入れる戸棚とワインラックで、上はビターやグラスなどを置く浅い棚の組み合わせで、高さは2メートルちょっと。隣接するカウンターの下にはワタシの小皿コレクションを入れる浅い戸棚をはめ込んで、収納場所を確保・・・。

[写真] [写真] フリーザーや食品庫を置いて、カレシの室内園芸設備も入れたデンをキッチンの延長として物理的ダイニングエリアから隔離するために、バーをリビングとキッチンカウンターの間に斜めにはめ込むことを思いついたわけだけど、結果として視覚的にもリビングとダイニングがひとつのエリアとしてまとまった生活空間になったような感じがする。Bekinsと入れ替わりにマイクが持って来てくれた本棚はリビングの奥に置いて、そのうちに買うことになっているテレビの置き場所。ソファに座ると窓の外に見える建物はほぼ屋根だけになっていい。

[写真] 最後の目玉は何と言ってもオフィスのデスク。移動できるコンピュータデスクを持って来たカレシには袖に引き出しのついた長いデスクひとつ、ワタシは短いコンピュータデスクと2人のスペースを分け隔てる長いデスクの2つで、これまでとだいたい同じL字型の作業スペースをくっつけて全体にT字型にしたレイアウト。変わったのは2人の距離が近くなったということだけ・・・。

[写真] けっこう汗をかいた後は、いつもハッピーアワーのカレシバーが開店。自分専用のカスタムオーダーの「バー」の主になったカレシはえらくご満足のようで、いそいそとマティニを作る準備。横のカウンターの端に製氷機があれば申し分なしと言うことで、落ち着いたら小型の家庭用製氷機を1台買うことにした。それにしても、どんだけのんべえな2人なんだろうと思われてしまうかもしれないね。

新居での生活も3週間が過ぎ、家具も全部揃って、段ボール箱の「長城」もほぼ姿を消して、やっと日常のパターンが固まって来た感じがする。同時にたまっていた疲れが出てくるのか、あるいは『ウサギとカメ』のウサギみたいなもんで、ここまで来たらもう大丈夫という気になるのか、ついついだらぁ~んとしてしまいがち。でも、またぞろ中途半端なまま年月が経ってしまいかねないから、ここでちょっと気を引き締めておかないと・・・。

[写真] 晴れた日には遠くに万年雪を戴くベーカー山(標高3286m)が・・・。


☆引越し大作戦の胸突き八丁は引越し(2)

2015年08月30日 | 日々の風の吹くまま
8月29日。いよいよ本番の8月。まずは納品された家具第1陣の検収。ソファや椅子、食器棚、本棚を含めて16品目、全部で24点をひとつひとつチェック。「ほんとに全部収まるの?」とカレシ。まったく家具のない部屋は実際の広さよりも小さく見えるそうで、不動産屋がよくステージャーという業者を使って家具を配置するのは「すてきなインテリア」を演出するための他に「狭い」という印象を与えるのを防ぐ目的もある。ま、書き込んだ間取り図に全部ちゃんと収まっているから大丈夫。嫁入り道具を持たずに海を渡って来て、カレシと一緒に暮らし始めて40年。やっときちんとした家具を持つことができた。シンプルな直線のデザインが気に入ったんだけど、素材が国産の無垢材だからどっしりした安定感がある。全体を同じデザインで統一したのは正解だったな。リビングとダイニングでは仕上げの色が違うけど、間に置くソファの色がつなぎ役になって、わりとまとまっていると思う。考えると新品のソファを買ったのは初めてだし、食器棚も飾り棚もコーヒーテーブルもナイトスタンドも引き出したんすも、完成品を揃えたのは初めてだから、何だかちょっぴり新婚気分・・・。

Bekinsからの連絡で、作業日程は4日に午前8時半から荷造り、5日は午前10時から家具の引取りと搬入、6日は午前8時から引越し本番という確定。秒読みに入ったから、荷造りと処分品の仕分けに本腰を入れる。ひとっ所に30年近くも根を生やしていると、ほんとに呆れるほどモノが「堆積」するもんだな。でも、収納スペースが足りない、足りないと言っていたわりにはどれもちゃんと置き場所があったわけで、いったいどれだけの床面積がガラクタに占領されていたやら。最後になってベースメントにある古い本棚の解体作業。はしごのようなフレームを棚板で支える機能的なもので、ワタシがまだ独身で実家住まいだった45年近く前に三越で見つけて買ったもの。衣類などと一緒に船で送ってもらったから、嫁入り道具の家具があったとしたらこれが唯一のものかな。長い間に何度かの引っ越しで解体しては組み立て直したけど、未だにしっかりしていて、新居ではカレシの希望でメディアルームの主役になる。夕方に辞書類を引き取ってくれた同業の友人夫婦と食事をしたついでにペンキ塗りと照明器具の取替えが済んだ新居を視察・・・。

[写真] ダイニングとリビング
[写真] ダイニングエリアとキッチン
[写真] 主寝室
[写真] メディアルーム兼客用寝室
[写真] 園芸ルーム/キッチンエクステンション

8月4日。午前7時半に目覚まし。8時半、Bekinsの荷造りチーム2人がやって来て、ものすごい勢いで箱詰め作業。正味5時間の作業で、本棚にぎっしり詰まっていた120冊くらいの革装丁の本も、食器やグラス類が並んでいたキッチンの戸棚も、カトラリーや料理道具の詰まっていた引き出しも、旅行の記念品を飾ってあった戸棚も、これもお願いと出して来た小さい家電の類も、すべて箱詰めにして、あっという間に段ボールの壁・・・。[写真]

8月5日。新調した家具を家具屋の倉庫から搬入。午前10時にコクィットラムにあるCreative Home FurnishingsでBekinsのトラックを迎える予定で、午前8時30分に目覚ましをかけておいたのに、カレシに起こされて目が覚めたらもう9時30分。就寝が午前2時だったから、疲れすぎて目覚ましが鳴っても目が覚めなかったらしい。あぁぁ!猛烈な勢いで身支度をして、朝食代わりのサンドイッチをトートバッグに放り込んで、車を飛ばすこと25分で店に到着。ところがトラックが迷子になって30分送れて到着。数が多いから積み込むのに3時間かかって、一足先に車をぶっ飛ばして新居へ。トラックの到着を待って、エレベーターをロックしてもらって、引越しの始まり、始まり・・・。

[写真] リビングの家具
[写真] ダイニングチェアと陳列キャビネット
[写真] 主寝室のプラットフォームベッドとたんす

8月6日。いよいよ27年住み慣れた家からの引越し。起床午前7時半。8時に大型トラックが到着。朝食の暇もなく積み込み作業開始。積み込みがほぼ完了した午後12時半、一足先に新居へ。トラックの到着は午後1時過ぎ。ランチの暇もなく家具や大量の段ボール箱の搬入作業を指図。すっきりしていた新居があっという間に段ボール箱の山・・・。

[写真] 段ボール箱の大長城
[写真] どこを見ても箱、箱、箱

8月7日。新調した「ヘブンリーベッド」で泥のように眠った新居の第一夜が明けて、さっそく荷解き作業を開始。午後、電話会社のテクニシャンが来て新しい電話番号とネット接続の設定。ところが何かおかしい。翌8日はカレシの誕生日だったのに、朝から電話会社のサポートとああだこうだで潰れてしまった感じ。一応復旧したけどまだ不安定。光ファイバーと折り合いが悪いとめぼしを付けてさんざん掛け合った末、4日後に電話会社がルータを取り替えてくれてネット接続が安定。カレシはストレス過重でで十何年ぶりかの口唇ヘルペス。でも、引越し大作戦6ヵ月で、どうやら新しい我が家での暮らしが始まった。


☆引越し大作戦の胸突き八丁は引越し(1)

2015年08月30日 | 日々の風の吹くまま
 8月29日。新居となるコンドミニアム(日本語で言う「マンション」)の引渡し日の7月21日、期限の正午に着いてみたら、正面にトラックが2台止まっていて引越し荷物を積み込んでいる最中。ポールと売主のエージェントのピーターがロビーで待っていて「法的には正午が退去期限だけど、荷物の運び出しが遅れているんだよ」。ま、キム夫妻は私たちよりもずっと高齢だし、引越し業者着が遅れたのかもしれないし、ガラクタを残さずに明け渡してくれたらそれでいいんだけど。ロビーで世間話をしながら待つこと30分。娘を伴ったキム夫妻が降りて来て、「終わりました」と2本の鍵(玄関ドアと郵便箱)がついたキー・フォブ2個。この認証用フォブがないと玄関の中に入れないし、エレベーターで上がれないし、住人専用の駐車場やゴミ捨て場にも入れない。めんどうでもあるけど、出かけるのにいちいち防犯アラームをセットして60秒以内に外へ出て、帰って来たら30秒以内に解除して、という手間に比べたら楽なものかな。これが「マンションは鍵ひとつで出かけられる」という利点なんだろうな。

まずは駐車場への乗り入れ方を覚えて、割り当てのスポット(2台分)に止める。駐車場は地上階と地下1階が一般有料駐車場で、フォブで開閉するゲートを通った地下2階と3階がマンションの住人専用。(地下一階のゲートの外には訪問者専用のスペースもある。)私たちの部屋に割り当てられた駐車スポットは地下2階で、ゲートからランプを回ってすぐのところでエレベーターもすぐそこ。どうやら高層階の広いユニット(つまりはお高いユニット?)から優先的に便利なスポットを割り当てたらしい。向かいにはベンツが4台も並んでいて、トラックとエコーだとかえって目立ちそうな感じ。「自転車置き場」と書いた(自転車のない)ところにはケージのような専用ロッカーがあって、その大きさも各戸の床面積と連動するらしい。小町横町で日本のマンションの居住階による住人の階層化などを論じていたけど、こんなところに微妙な「差別」が潜んでいるってことかな。

次はエレベーターの使い方を覚えて(ピッと当てて居住階のボタンを押すだけだけど)、23階へ。ポールに促されてカレシが鍵を開けて一歩中に入ったら、がらぁ~ん。お願いした通りにすっかり空にしてくれていた。もちろん床はごみだらけだけど、そこは引越し前に掃除すればいい。でも、キムさんは「掃除費用を請求してください」と言い残して行ったそうな。それほどの汚れじゃなさそうだから払ってもらわなくてもいいんだけどね。コンセントなどの位置や要所の寸法を間取り図にマークして、写真を撮る作業に1時間ほどかかったけど、家具も何もなくてがらんとしているせいで、話し声や窓の外の音が室内に反響して「我が家」と言う実感はわいて来ない。まあ、これから5年、10年とかけて「我が家」にして行けばいいわけだけど、カレシはさっそくinstitutional whiteと揶揄される当たり障りのないくすんだ白一色の内装に気が滅入ったと文句。曇り空だったからよけいに陰鬱に感じられたのかもしれない。

こうして私たちはめでたく?ニューウェストミンスターはアップタウンのマンション23階の角部屋の持ち主になったわけだけど、引越し予定の8月6日までにやることは山のようにあって、ほっとしてはいられない。コントラクターのマイクとペンキ塗りや照明器具の取替えの入居準備の打ち合わせがあるし、管理会社関連の事務処理もあるし、まだまだ荷造りもたくさんある。管理会社のウェブサイトに「所有者/居住者」として新規登録して、引越し当日のエレベーターを予約。引越し本番の6日は「入居」(手数料100ドル)、前日の5日に「家具の配達」(手数料なし)として、それぞれ正午から午後4時までを予約。午後は転送願いの用紙をもらいに郵便局へ。最大どのくらいの期間転送してくれるのか聞いたら、「1年間ですが、今キャンペーンで1ヵ月無料で延長して13ヵ月です」。は?昔はごり押しの賃上げ要求で1ヵ月以上もストをやって、メールがなかった頃に国中が迷惑したもんだし、民営化したらしたで儲からないと戸別配達を廃止することにしてヒンシュクを買っているカナダポストが販促キャンペーン?ま、それでも1回の通知でクリスマスの時期をカバーできるからいいか。

秒読み段階になって来て、カレシもやっと時間とエネルギーに限りがあるとわかったようで、フランチャイズで廃品回収業を展開しているGot-Junkを呼んで、かなりのゴミを撤去してもらった。何でも自分でやりたがる気持はわからないでもないけど、ここは「住居移転」という大プロジェクトを完遂するための手順をいかに効率的に組むかという課題を最優先しなければならないので、自分の力を試している場合じゃない。そういうことで、入居準備の作業のうち、主寝室のバスルームの改装は管理組合の許可が必要だとわかったので、マイクにはペンキ塗りと照明器具の取り替えから始めてもらい、引越し業者Bekinsのベニーには8月4日に梱包チーム派遣を依頼。マイクがフォブを借りに来たついでに古いキッチンの戸棚を外してくれた。買主の許可を得た上のことで、安っぽいパーティクルボード製だけど積み重ねれば即席の食料庫になるという胸算用。マンションと言うところは収納場所が足りないのが難点・・・。


高いところで見る夏の嵐

2015年08月29日 | 日々の風の吹くまま
起きたら予報通りの雨。それも雨よりも風の方がすごい大嵐。窓から見える木々がゆさゆさ
と揺れ、吹きちぎられたフクシアの花がルーフデッキを舞う。そのたびに花を拾いに出てい
たカレシだけど、しまいには強風に振り乱されているフクシアとガーベラの鉢を寝室に取り
込んだ。午後には風速25メートルに達するという予報。何でもハワイを直撃した熱帯低気
圧「キロ」のお裾分けで、普通なら10月から11月に来る「パイナップル特急」が夏に来たよ
うなものらしい。日本でも5月に台風が来たりして、地球の気象はどこか狂っているなあ。

朝食の最中にどこからかヒュルヒュルと風の音が聞こえて来た。すきま風は感じないけど、
口笛のようにヒュルヒュル、ヒュルヒュル。鉄筋コンクリートの建物にすきま風もないもんだと、
耳を澄ましながら調べ回って突き止めた元凶はガスレンジの上の換気扇併用の電子レンジ。
外壁の排気口から風が通って来ているらしい。逆流防止のフラップはないのかと思ったけ
ど、ときどきカチャッと音がするところをみると、あまりの強風で機能していないのかもしれな
い。旧居の換気扇のフラップがばねを失くして、そよ風でも排気口に当たってはバン!バ
ン!とうるさかったのを思い出した。あの頃は外から材木でフラップを押さえて、必要なとき
にカレシに外してもらっていたっけ。

雨が止んでも風はすごい。オフィスにいたらゴロゴロと大音響。すわ雷かと思ったら、どうや
ら建物の周りを吹き荒れる風の音らしい。ほんとに雷が鳴っているような轟音なのでびっく
り。ルーフデッキの隣との隔壁がゆさゆさ揺れ、ときおり窓枠がギシッ、ピシッ。5年前だっ
たか、東京の京王プラザホテルの33階で台風の通過を見ていたけど、あの時も部屋のす
ぐ外の非常口で風がヒュルヒュル鳴っていたし、窓に手を当てるとブルブルと震えているの
が感じられたな。建物がかすかに揺れていたようにも思う。まあ23階はこの程度の風で揺
れを感じるほど高くはないだろうけど、高いところの嵐は地上で感じるのとはずいぶん違う
もんだなあ・・・。

窓から見ていると雲が色や形を刻々と変えながらすごい速さで流れて行く。

     

     

ときおり雲の切れ目から日が差し、風が緩んだと思うと、また暗雲が立ち込めて荒れ模様。
この週末に雨なしだった4ヵ月の平均雨量がまとめて降って、記録上は平均的な雨量の夏
ということになるそうだから何とも皮肉・・・。

大雨警報発令中なのに夕焼け空

2015年08月28日 | 日々の風の吹くまま
雨、ほんとに降った。6時過ぎに雨が窓を叩く音で目を覚ましたけど、寝室の中が暗いので
また眠りに戻って8時起床。「清掃中に意図しないプライバシー侵害が起きるのを防ぐため
にブラインドを下ろしておくように」とのお達しだったけど、雨のせいで暗いのでブラインドを
開けてしまった。ロープでぶら下がってくる人がいるかなあと待っていたけど、我が家の側
には乾燥機の排気口がなかったのか誰も現れない。つまんないの・・・。

今日はキッチンの戸棚の整理で1日中踏み台を上がったり降りたり。上のキャビネットは棚
が4段あるけど、ワタシの手が届くのは下2段だけだから、上2段はいつも使わないものを
入れておくしかない。最上段の棚には踏み台の3段目まで上がっての作業で、上がったり
降りたり、屈んだり、背伸びしたりの繰り返し。何のことはない踏み台運動をしているような
もので、一番下の段を踏み外して転びそうになりかけたりしながら、ランチを挟んで3、4時
間はやっていたかな。少しは片付いてきたけど、腰は痛いし、膝は痛いし・・・。

夕食はアヒのグリル。Save-Onのカウンターで見つけたアヒの大きな塊から2センチくらい
の厚さのを2枚切り分けてもらった。(ついでに明日は大雨になりそうなので、カレーを作る
つもりで肉とじゃがいもと玉ねぎを調達。)「今日は何を食べようか」と2人で相談して決める
のもなかなか乙なもんだな。食後は6番ストリートを渡って、クィーンズパーク地区を散歩。
ヘリテージ保護地域指定が進められている区域で、ドールハウスのようなチャーミングな家
がいくつも並んでいて、いい目の保養になる。1番ストリートに行き着いたら、そこは130年
の歴史を持つニューウェスト市民自慢のクィーンズパーク。寝室からはこんもりした樹木の
塊のように見えるけど、市の面積の約5パーセントを占める大きな公園で、スポーツ施設や
遊歩道や音楽堂などがある。

わずか30分足らずのそぞろ歩きの帰り道はみごとな夕焼け。明日は大雨警報が出ていて、
夏の平均雨量の分が一気にまとめて降るという予報なのに、どういうことなんだろうな。でも、
何か奥行きのない不思議な青の空に紫っぽい赤の夕焼け雲はちょっとシュールで、何とな
くルネ・マグリット風。やっぱり明日は雨かなあ・・・。

集合住宅ならではのこと

2015年08月27日 | 日々の風の吹くまま
新居での生活も今日で3週間。家具も全部揃って、段ボール箱の「長城」もほぼ姿を消して、
やっと日常のパターンが固まりつつあるような感じがする。同時にたまっていた疲れが出て
くるのか、あるいは『ウサギとカメ』のウサギみたいなもんで、ここまで来たらもう大丈夫とい
う気になるのか、ついついだらぁ~んとしてしまいがち。でも、またぞろ中途半端なまま年月
が経ってしまいかねないから、ここでちょっと気を引き締めておかないとね。

今日は乾燥機の排気口の清掃。管理会社からの通知では午前8時半に最上階の26階か
ら始めるということだったので、戸数からして10時前後かと予想していたら実際に来たのは
11時。乾燥機から空気を送り込んだはいいけど、バルコニーの屋根とルーフデッキの寝室
の窓の上にある通気口らしき部分はどっちも「つながっていない」。今回が初めてだそうで、
ほとんどの部屋の排気口が外壁に開いていることがわかって、結局は明日午前8時半から
外壁の排気口を清掃するというメールが来た。高層ビルの窓拭きのように塔屋の屋根から
ロープでぶら下がってやるらしく、我が家のルーフデッキにはそのアンカーがあるから、何
かおもしろいものが見られそう・・・なんて言ったら叱られるかな。

カレシを英語教室に送り出して、ワタシはオフィスの整理。管理人のシェリーが来て、ルーフ
デッキのロープをつなぐアンカーの周辺に確保すべき空間について調べたからと、説明しに
来てくれた。築2年なのにシェリーは3人目の管理人だそうだから、集合住宅の雇われ管理
人というのは大変な仕事なんだろうな。成人した息子がいるというから50代かな。住人から
「ザ・ボス」とあだ名されるくらいてきぱき仕事をする一方で、ロビーの隅のデスクでお年寄り
の四方山話の相手をしていたりする。カレシは「オレはああいうタイプは苦手」と言うけど、
ワタシは何よりもまず「成すべきこと」に集中する方なので、相手のタイプはあまり気になら
ない。いつの間にか仕事を超えて友達になった人も多いけどな。

週末にかけてかなりの雨が降ると言う予報。乾燥しすぎた地面が多量の雨水を吸収できな
くて、突発的な洪水が起きる可能性もあるとか。旱魃で渇水が問題になっていたのに、雨が
降り出すと今度は洪水の心配って、もう・・・。

今日も何かと・・・

2015年08月26日 | 日々の風の吹くまま
またもや午前7時半起床。考えてみると、旧居で午前4時就寝、正午起床だった頃でもほぼ
必ず8時にはいったん目を覚ましていたから、15年も変則的な生活時間だったにしては体
内時計は変わっていなかったのかもしれないな。早起きのおかげで1日が長い感じで、夜
の11時を過ぎると2人とも疲れて眠くなるけど、その間の時間に生活のいろんなことを余裕
でやれるからいいか。

今日は運転免許証の住所変更のためにダウンタウンの免許証センターへ。きのう坂道を往
復してくたびれたので、オークリッジモールまで車で行って、そこから地下鉄ということにした。
主要幹線道路のマリンウェイはバーナビー市からバンクーバー市(マリンドライブ)に入った
とたんに混雑するので、キャンビーに到達するまでがタイヘン。そこで今日はエリオットスト
リートに右折して41番アベニューに抜けるルートを試したら、信号のない住宅地を通るから
すいすい。めっけものをした気分でモールに着いて、地下鉄に乗り継いでダウンタウンまで
10分足らず。免許証センターでは待っている人がまばらですぐ順番が来ると喜んだら、住
所変更は受付でささっと新住所のステッカーを作って免許証にぺたっと貼っただけ。引っ越
して10日以内にやらなければならないのを待つのが嫌で今まで延ばしていたのに、何だか
拍子抜け・・・。

一枚の切符でモールに戻って、近いところに住んでいたときは一度も入らなかったWhite
Spotでランチ。ビーフディップを注文したら何とも量が多くてびっくり。おなかがはち切れそ
うになって帰って来て、カレシは昼寝、ワタシは生あくびをしながら仕事。8月いっぱい休業
のはずだったのに、いつも担当している客先のだから断りかねて引き受けたんだけど、この
分だと9月が思いやられる感じだなあ。まだ後片づけ中なのに・・・。

夜になって、近くの住宅地の中に煌々と明るい一角が見えた。どうやら映画かテレビのロケ
撮影らしい。自称「北のハリウッド」のバンクーバーは映画やテレビの撮影やポストプロダク
ション業務が盛んで、ひょんなところで映画スターに出くわすこともあるけど、築100年以上
の建物が数多く残っているニューウェストミンスターも市役所が積極的にロケを招致してい
るらしく、ロケ隊の行動規範なるものまである。それにしても、大きな照明設備を持ち込んで、
どんなドラマなんだろう。高いところから見えるのは眺望だけじゃないんだなあ・・・。

行きはよいよい、帰りはこわい

2015年08月25日 | 日々の風の吹くまま
なぜか7時半に起きてしまった。何となく季節の変わり目を感じるような朝。週末までに雨が
降るという予報。それもそのはず、土曜日から恒例のPNEが始まったもの。農業共進会か
ら始まったPNEは100年の歴史を持つ、子供たちにとっては夏休み最後のカーニバル的
イベント。でも、昔からなぜかPNEが始まると雨が降るというジンクスがあるもので、この時
期に雨が降ればPNEのせいということになるからおもしろい。

今日は通販などの小包受け取りサービスの口座を作るために、6番ストリートを2、3ブロッ
ク上がったところにあるビジネスショップにでかけた。FedExやUPSの発送代理店をやっ
ているところで、がらんとしたショップの壁にはレンタルの私書箱がずらりと並んでいる。窓
口には若い人がひとりいるだけで、ここで10ドル払って通販で買い物をするときの「発送先
アドレス」を作ってもらう。注文の品物が届くとメールで知らせてもらって、重量に合わせて
設定された小額の手数料を払って引き取るしくみ。セキュリティの行き届いたコンドミニアム
は配達がめんどうそうだし、FedExのオフィスは遠いので、こういう受け取り代行サービス
は便利でいい。ついでに新しい住所のスタンプも注文。

ランチの後は思い立って、8番ストリートの坂道を下りて、ダグラスカレッジまで散歩。大きな
公立カレッジで、いつも思うんだけど、どうしてカレッジの建物の中って迷路みたいなんだろ
うな。内側で窓のない教室がずらりと並んでいるのはできるだけたくさん教室を詰め込もう
という魂胆なんだろうけど、学生は教室探しにひと苦労する。ダグラスは最近ランガラカレッ
ジなどと提携して演劇分野にも力を入れているので、そのうちに夜間の成人クラスにも講座
ができるかな。帰り道は6番ストリートのサンフランシスコ級の上り坂。クィーンズアベニュー
のあたりまでが特にきついけど、4番アベニュー辺りからやや平坦になる。いい運動だけど、
膝ががくがく・・・。

バルコニーに出たら、コンテナ埠頭に船の姿がなくて、きのうは手持ち無沙汰の様子だった
ガントリークレーンが3台仲良く寄り添っていた。キリンが3頭並んでいるような感じで何とな
く風情があるね。

    船、来ないかなあ・・・

    一緒なら寂しくないね


家事ってけっこう重労働だね

2015年08月24日 | 日々の風の吹くまま
今日もいい天気。起床時間が少しずつ午前9時に近くなって来るのがちょっと気になるとこ
ろだけど、まっ、いいか。今日はまずルンバを走らせて床の掃除。カーペットなら埃は見えな
いけど、フローリングは埃や汚れがもろに目立つもんだなあ。ルンバ君も張り切ってくれて
いるけど、今までよりもずっと広い範囲を走り回るからかなり時間がかかる。でも、普通の
掃除機は嵩張って置き場所に困りそうなので、ルンバ君、がんばって。

ルンバが走っている間に洗濯機を回して、掃除が終わったところをモップかけ。そうしている
うちに1回目の洗濯が終わったので、乾燥機を回す。2回目はシーツ。上と下と枕カバーを
まとめて入れたら、エラーコード「d5」が出てスタートしない。マニュアルで調べるのがめんど
うなので、思いついてキングサイズのシーツを取り出したら今度は難なくスタート。そっか、
ドラム式の洗濯機はフルサイズでも一度に洗える量は縦型よりも少ないのか。でも、サイク
ルが短いので3回でもそんなに時間はかからない。乾燥機の方は2回分のシーツをまとめ
て入れて回しても平気だった。うん、いろんな発見があっておもしろい。

モップは薬品をしみ込ませたパッドをつけるタイプで、パッドは使い捨て。フローリングの部
分だけで2枚。今日は汚れがひどく目立っていた2つのバスルームのタイルの床をごしごし
と磨いたのでさらに2枚使ったからちょっと不経済な感じ。カレシが「トイレも汚れている」と
言うので、ランチの後で2人して道路向こうのLondon Drugsへ。カレシがテレビについて
店員に質問している間に、ワタシはボトルに希釈した洗剤を入れてスプレーしながら拭くタ
イプの床モップと洗剤、コードレスのハンドクリーナー、トイレブラシを調達。なぜか旧居から
持って来たトイレクリーナーがあったので、さっそくごしごし。

1日大まじめに掃除と洗濯をしたもので、家の中が目に見えてきれいになって気持がいい
けど、腰がいったぁ~い。いやあ、家事ってけっこう重労働なもんだなあ。特に床掃除は屈
むことが多くてタイヘン。前オーナーの80歳の奥さんが手に負えなくなって反乱を起こした
というのも無理ないな。でも、よくがんばったから、今日の夕食はご褒美に牛ヒレのステーキ。
だって、家事ってすごいスタミナがいるんだもん・・・。

やっと踏み台とダイソン扇風機を調達

2015年08月23日 | 日々の風の吹くまま
朝起きたら、東の方はポートマン橋が見えないほどの霞みよう。ラジオをつけたら、アメリカ
側のワシントン州で燃えている大規模な山火事の煙が流れて来ているんだそうて、フレー
ザーバレーの奥の方では大気汚染警報が発令されたとか。山火事そのものは国境を越え
て燃え広がる心配はないらしい。カナダとアメリカの国境である北緯49度線に沿って、幅
数メートルの樹木のない草地の帯が延々と続いているから、あんがい防火線になってくれ
るかもしれないな。でも、煙はそんなのおかまいなしの風向きしだい・・・。

今日はカレシの提案で、Market CrossingのCanadian Tireに行って脚立とダイソンの扇
風機と掃除用品を買うことになった。名前の通り、100年ほど前にタイヤ販売と自動車修理
業で始まって、自動車整備の他に自動車用品、スポーツ・レジャー用品、工具や金物、家庭
用品の量販店に発展したチェーン。通路の番号が80番台まである迷路のような店内をうろ
うろして、やっと脚立というよりは折りたたみ式ステップ踏み台を見つけた。踏み面が3段あ
るから天井まで何とか手が届きそうだし、ワタシが片手で持ち運べる軽さで、たためば洗濯
ルームに入れておける。うん、こういうのが欲しかったんだ↓

     (メーカーの写真)

次はダイソンの扇風機。扱っているはずなんだけど店内には見当たらない。カスタマーサー
ビスに聞いたりして、やっと見つけたのは鍵のかかったケースの中の楕円形のデスクトップ
型1台きり。店員にタワー型のが欲しいと言ったら、ちょこっと調べて「マリンドライブ店には
16個ありますよ」だと。何だ、旧居の近くじゃないの、そこ。しょうがないからトラックを飛ば
すこと20分ちょっと。店内には出ていないと言われていたので、迷路のような店で苦労して
店員を捕まえて、タワー1個、丸いデスクトップ型1個を奥から出して来てもらった。やれや
れ、これでやっとオフィスを「冷房」できるぞ。

午後1時を過ぎて2人とも空きっ腹になってしまったので、買い物リストの3つ目(掃除用品)
は端折って、まっすぐ帰館。カレシが扇風機の2つの箱を抱え、ワタシが踏み台を抱えて、
えっちらおっちら我が家に運び込んだ。こんなときに駐車スポットがエレベーターホールの
近くにあるのは助かるな。さっそくタワーの方を組み立てて、運転開始。おお、快適、快適。
3項目のうち2項目を成就したから上々のでき。ではランチと言うことに・・・。

脚立を探しに行ったんだけど

2015年08月22日 | 日々の風の吹くまま
今日も晴れ。カレシが寝室の2枚のブラインドの隙間から朝日が差し込むと目が覚めるの
で寝不足になると苦情。どうしよう。応急処置としてタオルか何かとテープでブラインドの隙
間を覆ってみようか。遮光カーテンを取り付けたくても、まだ片づけが終わっていないからそ
こまで手が回らないので、そういうところは臨機応変にやらないとね。寝室の窓は北東向き
だから季節が変われば朝日は差し込まないと思うけど・・・。

キッチンの整理を続けたいけど、天井まである戸棚の上の方に手が届かない。椅子を使う
手もあるけど、せっかくの新しい椅子を踏み台代わりにするのは気が引ける。カウンターの
下の戸棚はオーガナイザーを入れないと、特に溢れ返っているカレシのキッチン道具を効
率的に収納できない。それにしてもほんっとに物持ちだなあ、この人。欲しいというものをあ、
そう?と軽く買ってあげてたワタシも共犯なんだけど。でも、何となく中ダレ気味なので、今
日は休養日にして、真昼のランチはごま油で炒めた豚肉入りの燃やしラーメン・・・。

午後4時。カレシがスカイプで英語レッスンをやっている間に、トートバッグを肩に夕食の買
い物。カレシ注文のほうれん草、くるみ、山羊のチーズを買って、さて今日は何を食べようか。
フリーザーにあったアルゼンチン産の大きな甘えびに魅せられて、それなら赤ピーマンを加
えてえびのレモン・ガーリック炒めと行こうかな。ついでにスーパーの向かいのアジア人が
やっている小さな食品店に寄って大根とオクラ。ジャスミン米を炊いて、えびには旧居から
持って来てあったコリアンダーを加えて、出来上がったのは何ちゃってタイ風的なご飯・・・。

     

夕食後はカレシを動員して、有機ごみ、紙類、容器類に分別したごみを捨てに駐車場一階
のごみ置き場へ。いつでも捨てられるのがコンドミニアムのいいところだけど、どの容器もほ
ぼ空だったのは金曜日に収集されたということか。ごみ捨ての後は、食洗機を回している間
に道路向かいのLondon Drugsに脚立があるかどうか見に行こうとまた外へ。でも置いて
あったのはかなりごつくて、しかも値段が高いのでパス。その代わりこれから買うテレビを偵
察して、カレシが欲しいと言う新しいアイロンとアイロン台用のカバーを買って帰って来た。
どこへ行くにもキーフォブをピッとやったり、エレベーターで上がったり下がったりする暮らし
にもだいぶ慣れた感じ・・・。

ちょっと隣町までショッピング

2015年08月21日 | 日々の風の吹くまま
新居での生活も早くも2週間。どうやら午前8時半起床、午前1時前就寝のパターンが定着
しつつある感じがする。ランチは真夜中じゃなくてごくあたりまえの真昼。晴れの日、曇りの
日でそれぞれに趣の違う眺望をあれこれ評定しながらのランチタイムはちょっと新鮮な感じ
がする。その流れで自然に寝酒も飲んだり、飲まなかったりになった。いいことだな。いたる
ところに適当においてあるキッチン道具の整理でちょこまかと動き回っているせいもあって、
体重が3キロ減ったのはめっけもの。床面積は旧居の2フロア分に減ったけど、ワンフロア
なもので動き回る距離が長くなった感じなのは意外だった。万歩計をつけたらどんな数字が
出るかな。

今日はMarket Crossingというモールの偵察に出かけた。ニューウェストも、新居になった
かもしれなかった隣のバーナビー市のハイゲート地区も酒屋はビールばっかりで、ワタシの
愛しのレミがない。ハウスワインにしているニュージーランドのソヴィニョンブランもほとんど
ない。ビール党が周辺の購買層の中心なんだろうけど、これにはがっかり。そこで金曜日と
土曜日だけ午後11時まで営業している公営の酒屋がMarket Crossingにあると聞いて、
地図を見たらバンクーバーへの通い慣れたルートの途中で車で10分ほど。酒屋のとなりに
はSave-On-Foodsもあって便利そう。

モールはかなり新しい感じで、どうやらエドモンズ地区やフレーザー川沿いのマンションやタ
ウンハウスの開発を見越してできたという印象。酒屋はかなり大きくて、レミもあるし、ワタシ
のお気に入りのスコッチもあるし、ニュージーランドのワインも馴染みのものが何種類かあ
る。となりのSave-Onも近くの店よりもずっと大きくて、品揃えも豊富。肉や魚の売り場も大
きいし、ニューウェストのスーパーではほとんど見かけないアジア食品のセクションもある。
バーナビー市はバンクーバーのすぐ隣だから中国系が多いんだろうな。(ニューウェストは
韓国系とフィリピン系が多いという印象かな。)車でわずか10分ほどの距離なのにこの違
いにはちょっとびっくりだけど、そこがメトロバンクーバーのおもしろいところ。

どこでも見知らぬ人たちがフレンドリーなのも、慣れると心地がいい。店の人たちもエレベー
ターで乗り合わせる人たちも、気さくに挨拶して、気軽に雑談に興じるのは、40年前のバン
クーバーを思い出させる。40年の間にバンクーバーは人間が冷たくなったということかもし
れないけど・・・。

家計もダウンサイズ?アップサイズ?

2015年08月20日 | 日々の風の吹くまま
曇り空。きのうに比べて気温が5度以上も下がって、ルーフデッキに出たらちょっと涼しすぎ
るくらい。でも雨は降りそうにないらしい。ほんとに困ったもんだなあ。郊外の農業地帯の作
物は平年よりもずっと早く熟してしまって、季節感がずれっぱなし。ハロウィーンになくては
ならないかぼちゃまでもが早々と熟して、この分だと肝心のハロウィーンの頃には品不足に
なるかもしれないという話。

今日はカレシの英語教室の日で、11時半に早めのランチ。手っ取り早くサンドイッチという
ことにして、この分だと木曜日のランチはサンドイッチが定番になりそうな予感。カレシが途
中でガソリンを入れるからと早めに出た後、いよいよキッチンの整備作業。どこもかしこもま
だいろんなものがごちゃごちゃ置いてあって、整理して収納しないことには「おうちご飯」を作
れない。キッチンそのものがぐんと小さくなったせいもあるけど、旧居にはたくさんあった引
き出しが新居はあまりないので、収納の仕方を変えないと収まるものも収まらない。それで
もカレシが帰ってくる頃にはまあ少しは片付いて来た感じ・・・。

今日の郵便にはニューウェストミンスター市からの電気料金の請求書。明け渡しを受けた
日からの3週間分で、口座開設料を入れて3500円。最初の2週間は夜は冷蔵庫以外は
電気を使っていなかったせいもあるけど、安いなあ。もっともお湯とガスは集中供給で料金
が管理費に含まれているので、温水タンクと調理に要した電気代がなくなるし、午前1時前
に寝て8時過ぎに起きる生活を続けたら照明に使う電気もぐんと減るから、もしかしたら電
気料金は旧居の頃の半分以下になるかもしれないな。(冬にはすごい額だった温室の暖房
費がなくなるし・・・。)

月々の管理費は5万円ちょっとだけど、将来の修理費の積立金込みだし、大幅減になりそ
うな電気料金や戸建てでかかっていた諸経費(掃除、芝生刈、アラームのモニター等)と相
殺したらそれほど出費が増えたような感じはしない。食料品を大量に買い置きすると嫌でも
出る無駄が減るわけだし、9月からの家計を旧居の頃の記録と比べてみたらおもしろいだ
ろうな。引越し大作戦は果たして家計の規模も「ダウンサイズ」したのか、それとも逆に「アッ
プサイズ」したのか・・・。