リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

みんなお正月なのにこっちはまだ大晦日

2013年12月31日 | 日々の風の吹くまま
とうとう大晦日。もっとも、起きる頃には世界の半分がとっくに来年になっているから、テレビ
をつけると、新年を祝う花火のシーンばっかりで、まあ、どうぞお先に~という気分。アイス
ストームで大規模停電が起きていたトロント周辺はどうやらほぼ復旧したようだけど、今度
はマニトバ州で大寒波。ウィニペグでは「ウィンターペグ」というあだ名に恥じない体感温度
マイナス50度!北極の方が暖かだったりして・・・。

バンクーバーは気温5、6度で、まあまあの大晦日。まずはシャンペンを冷蔵庫に入れて、
ぼちぼちと仕事をしながら、ぼちぼちと元旦のご馳走の下ごしらえ。小さな冷凍あわび2個、
大根や昆布と一緒にスロークッカーで煮てみたけど、これで何を作ろうかなあ。紀文の紅白
板かまぼこもフリーザーから出したし、子持ち昆布も出した。Hマートで思い切って1パック
買って来たうずらの卵、はて、どうしたものか。ころころと茹でて、それからどうするのか、こ
こはちょっと思案のしどころ・・・。

2013年、カレシは古希を迎え、ワタシもとうとう65歳になってシニアの仲間入り。2人揃っ
ての年金生活になったわけだけど、ワタシはいきなり自営ビジネスをたたんで隠居するのも
何だかなあと思って「半」の字を付けてみたものの、「半労半遊」のリズムにうまく乗れなくて
予想外の苦戦。半年かかってやっと「遊」の方に軸足が移ったと思ったら、師走になってど
かんと大仕事に降って来て、(抵抗しつつも)またまた「労」の毎日。ほとんど元手がないま
まフリーランス稼業に足を踏み入れて、夢中で仕事をすること23年と11ヵ月。すぱっと止
めるのはなかなか難しいな。来年こそは「遊」を優先したいもんだけど・・・。

大晦日のご馳走はすき焼き。テーブルに1口レンジを置いて、カレシがオタワで独身暮らし
をしていた頃に使っていたちょうどいい大きさの鋳物のフライパンをすき焼き鍋代わり。ワタ
シの実家ではすき焼きが大晦日の定番で、食事の後、母がリビングに調理道具を持ち込ん
で、テレビの紅白歌合戦を見ながらおせちの煮しめを作っていた。ワタシが大好きだったの
はごぼう。ごぼうはあるけど、それだけで煮しめになるのかなあ。ちょっと試してみようかな。
おや、そろそろニューヨークのタイムススクエアでカウントダウンが始まる時間。こっちもあと
3時間でいよいよハッピーニューイヤーだ・・・

旧年も新年も何かと・・・

2013年12月30日 | 日々の風の吹くまま
2013年も残すところ今日と明日。(日本はもう年越しの秒読みだろうけど、まっ、ゆっくりと
行こうね。)シーラとヴァルが来て今年最後の掃除。ほんとは新年の第1回の掃除になるは
ずだったけど、その日がもろに元旦と重なったので、前倒しして今日。クリスマス休みにメキ
シコに行っていたヴァルが滞在先で暑かったので防虫ネットを外して寝たら、顔中、腕中を
蚊に刺されて水玉模様になった話。よく見たら、まるで水疱瘡にかかったみたいな顔。「オレ
は絶対にメキシコには行かない」とカレシ・・・。

ワタシは今日も仕事。退屈なのでついあちこちに寄り道。お役所じゃないはずなのに、何と
もお役所文学的な文書だと思っていたら、昔はお役所の直轄だったところらしい。看板は変
わっても中身は同じと言うことか。そのお役所語の流れの中で突如としてヘンなところに場
違いなていねい語が出て来て、ワタシは「ん?」となる。かなり若い人が書いたのか、あるい
は「ていねい語」の使いたがりがこういうところまで浸透して来ているのか、風化しつつある
自分の日本語を棚に上げて言うのも何だけど、今どきの日本語、ほんっとにヘン・・・。

日本で冷凍食品からすごい濃度のマラチオンが検出されたと言うニュース。製造工場では
使っていないし、検出された商品が何種類もあって、しかも別々のラインで製造されている
そうだから、製造過程で入ったとは考えにくいな。小麦粉が共通の原材料ということで、「ア
メリカでは小麦にポストハーヴェスト農薬としてマラチオンが使われている」と、さりげなくア
メリカの小麦に疑惑の目を向けている記事があったけど、マラチオンはいつまでもしつこく
残らないので、小麦によほど大量に振りまいたとしても、太平洋を越えて来て、検査を含む
輸入手続きや製粉、流通、使用の過程を通る頃には基準の150万倍も残っているなんて
ありえそうにないから、しろうと探偵の見立ては、内部の犯行・・・。

実は最初の苦情があったのは1ヵ月半も前のことだそうで、雪印乳業の例があるというのに、
発表のタイミングが悪すぎるな。もしも誰かが故意に入れたのなられっきとした「テロ行為」。
年の瀬も押し迫って、みんな年越しやおせちの食材をたくさん買い込んでいる時期だから、
パニックになりかねない。そういえばダウンタウンのHマートには日本の冷凍食品がけっこ
うあったなあ、カニコロッケとか・・・。

賢い女性を活用すべし

2013年12月29日 | 日々の風の吹くまま
今年も後3日。つらつらと来る年のことを考えたりするのは、やっぱり年の瀬も押し詰まった
という雰囲気を感じるからかな。テレビのニュースも「行く年」のハイライトで、カナダも日本
も、いや世界のいたるところで何かと騒がしかった1年を振り返るのに忙しい。ワタシにとっ
ては晴れてシニアシチズンになった人生最大の節目の年だったせいか、遭遇したいろいろ
なことに去年までとは違った感銘を受けたような気がする。

あさってはもう大晦日だというのに今日も仕事。内容はえらく退屈だけど、項目の見出しや
箇条書きの書式設定がいい加減なもので、手が焼けるったらない。「四百字詰め原稿用紙」
思考なのか、それとも、もうあの縦横の升目が遺伝子に組み込まれているのか。日本の人
は「自動ナンバリング」がよほどのお気に入りらしいけど、自動になったり、手動になったり
で、使いこなせていないな。おまけにタブを使ったり使わなかったりで、見るからに不揃い。
そういう細かいところにこだわるのが日本の人だと思っていたけど、気にならないらしいの
が不思議。とにかく30ページの文書の書式を統一する作業だけで午後いっぱいかかってし
まった。やれやれ・・・。

アベクンちでは、オクサンが原発の輸出に疑問を呈したり、何十億円の防潮堤を作るという
無人島を見に行って、守る農地がないのにと指摘したりで、何だかアベクンよりもずっとでき
そうな感じ。アベクンよりも頭が良さそうだから、いっそのことオクサンに総理大臣になって
もらったらいいのにな。いつの世でも、洋の東西を問わず、真に偉い男はひとりでも偉いけ
ど、偉そうな男の後ろには賢い女が控えていることが多いような。(まあ、賢くない女だった
ら、男は偉そうにしたくてもできないか。)それで、ちょっとは知恵の回る男なら、賢い女の賢
い意見に耳を傾けてみるくらいはするだろうけど、偉そうにしているだけで、人のいうことは
聞かない(聞けない)男には馬の耳に念仏・・・。

聞くところによると、アベクンのオクサンは左利きで、血縁に芸術家がいるんだって。ワタシ
も左利きだから身びいきってわけでもないけど、なるほどっと納得したような気持。まっ、男
は賢い女がいてなんぼのものみたいだし、「女性の活用」をぶち上げたのはアベクンに他な
らないんだから、賢いオクサンを大いに活用しないともったいないっしょ。

来年の干支の馬はどんな馬?

2013年12月28日 | 日々の風の吹くまま
今日はまじめに仕事日。何とか法の第何十何条の第何項なんてのがあれば、コピーしてあ
る日英対訳ファイルを開いてカンニング。すでに納品したファイルからの引用は自分の翻訳
ファイルを開いてカンニング。おかげで量が多い割にはすいすいと進んだ。仕事がすいす
いと進むと気分の方も乗って来る。やっぱりワタシってまだ仕事人間なのかな。

アベクンが神社詣でしたことにアメリカが「失望した」と言ったそうで、同業仲間が他に適訳
があったんじゃないかと喧々諤々の議論。元の英語だと、「失望」ってことになると思うんだ
けど、そこはそれ、2つの言語を操ってご飯を食べている連中だから、裏の裏まで読んで詮
索したくなるらしい。ワタシとしては、「止めとけと言ったのに、アベクンにはがったりしたぜ」
というニュアンスだと思うけど、外交文の言葉使いはひとつ間違うと戦争勃発ということに発
展しかねないから難しい。もっとも、アベクンはどういう反応があるかを承知していてやった、
いわば確信犯じゃないのかな。

それにしても、日本人会員の書き込みに「反日」の文字がちらほら見えたし、意見の端々に
反中、反韓のイライラ感情がちらついていて、アベクンの国民洗脳作戦がここまで忍び寄っ
ているのかと、寒々とした感じがした。翻訳という「異文化」を扱う職業人なんだから、もう少
し広い視野が感じられる意見を聞きたいもんだと思うけど、小町横丁の井戸端にも「美しい
日本イズム」の鉦太鼓が聞こえるし、思想は左寄りとばかり思っていた人が「韓国の反日教
育がああたらこうたらだから」と公言するようになったし、これも日本の世代と時代が移り変
わったということかもしれない。

アジアの文化はどっちかというと理性よりも面子が優先するから、当事者のどっちも威勢よ
く振り上げた拳骨を相手より先に下ろしたら面子が立たないだろうな。ということは、行き着
くところまで行き着いて、「そのつもりはなかったのに」とパニックになってみないとダメかな
とも思うけど、砂場のけんかも戦争も人間がやることであれば理屈はさして違わないから、
そのときは「そっちが先に下ろさなかったから悪い」と言い合うんだろうな。でもまあ、日本の
外にいると、日本社会の中にいる人とは視座が違うのかもしれないから、ワタシがとやかく
言うことじゃないか。来年の干支は馬。はて、どんな馬がやって来るのか・・・。

ちっとも納まらない仕事納め

2013年12月27日 | 日々の風の吹くまま
早朝からごみ収集のトラックの轟音で目が覚めた。週1回のごみ収集日は祝日があるたび
にずれて行くしくみになっていて、先週は木曜日だったから、クリスマスとボクシングデイの
2連休の後は月曜日に移動するはずだった。ところが、年度の初めに市役所から配布され
た収集スケジュール表では1日だけずれて金曜日。祝日の元旦の後も月曜日にずれない
で金曜日のまま。ヘンだなあと半信半疑でグリーン容器とリサイクルボックスを出しておい
たのだった。そっか、間違いじゃなかったんだ。

今年から堆肥にするグリーンごみ(毎週)と埋め立て処理する普通のごみ(隔週)に分けて
収集するようになったので、クリスマスの後は食べ残しの生ごみが大量に出るだろうと予測
して、組合と休日出勤の割増し手当をさらに増やすとか、何らかの取り決めをしたのかな。
エコ都市もけっこうタイヘンだな。我が家は一番小さいグリーン容器を支給してもらったけど、
カレシが野菜や魚のくずを自分で堆肥にするので、生ごみはビニール袋に貯めてカレシの
野菜冷蔵庫の冷凍室で凍らせておいて、月に1回くらいほんの申し訳程度に出すだけ。毎
週出すのはリサイクル品のブルーボックスだけで、エコ自慢をするわけじゃないけど、ずぼ
らな2人なりにけっこうエコだと思うな。

日本ではきのう仕事納めが済んで、今日から年末年始の休み。どかっと年越しの仕事を置
いて行かれたけど、仕事始めまではメールが来ないから静かでいい。でも、何だか毎年の
ように年越し仕事をやっているような気がするな。年の瀬のどさくさに紛れて新年いの一番
に納品してねと発注しておいて、こっちがガシガシ働いている間、自分たちは紅白歌合戦を
見て、お屠蘇を飲んで、おせちを食べて、初詣に行って、あけおめ~なんて、いいな、いいな。
まあ、これが自営ビジネスなんだけど、通年での「半隠居」初年度の来年はワタシも一緒に
仕事納めしちゃおうっと。

でも、今年はとりあえず今日から仕事モード。年越し仕事を早く終わらせれば、それだけ早
く次のおもしろいビッグプロジェクトにかかれるんだけど、やっぱり何となくちんたらちんたら。
内容が退屈なせいもあるけど、どうも気合が入らない。はて、半隠居になってさすがに遊び
慣れて来たということなのか。ま、ちょっとばかりがんばってみるか・・・。

ボクシングデイは激安セールの日

2013年12月26日 | 日々の風の吹くまま
クリスマスの翌日はイギリスの伝統を受け継いだボクシングデイ。現代では小売業界が「在
庫一掃セール」をやる日になっていて、エレクトロ二クスなどの量販店は朝の6時に開店す
るところもあるから、激安の目玉商品を狙う人たちが前夜から泊り込みで並ぶ。中には行列
代行屋?を雇う人もいるそうで、店のドアが開くと一斉になだれ込んで、お目当ての商品に
向かって突進という、ブラックフライデイと呼ばれるアメリカの感謝祭の翌日と似たような光
景が繰り広げられる。

まあ、「70%オフ」と言われてもほんとに安いのかなあと思ってしまうけど、「何」を買ったか
よりも、「どれだけ安く」買ったかの方が重要な人も多いらしい。たしかに、みんな同じような
商品が目当てであれば、何を買ったか見せ合ったところで意味がないから、他人よりも安く
買えたという満足感を求めることになるのかな。とにかく、寒風の中を徹夜で並ぶ人たちは
激安自慢イベントに「乗り遅れまい」という心境なんだろう。でも、欲しかったけどプレゼント
でもらえなかったものを買ったと喜ぶ人も大勢いるだろうと思うから、ボクシングデイセール
もそれなりの意義はあるかな。

ワタシがカナダに来たばかりの頃のボクシングデイセールは売れ残りのクリスマス用品の
一掃セールだった。老舗のデパートで女性たちが半額になったクリスマスカードや包み紙な
どを奪い合うように大量に買い込む様子がローカルテレビのニュースで見られたもんだけど、
セールの中心がエレクトロニクス製品に移ったのはいつ頃からかなあ。この数年来は「ボク
シングウィークセール」に拡大されて、あれ?と思っていたら、最近は大型家電の店などが
「ボクシングマンス」と称して1ヵ月もセールをやったりする。まあ、ずっとぱっとしない景気が
続いているからだろうけど。

もちろん、何割オフというセールは日常的によくあるけど、ワタシは欲しいものを欲しいとき
に、必要なものを必要なときに買う主義なので、セールを狙って行くことはなくて、いつも行
き当たりばったり。でも、「Two for one(1つの値段で2つ)」に遭遇すると、1つあればいい
のに2つ買わされることの方に抵抗を感じてしまう。まあ、売る方には在庫を減らしたいと言
う事情があるんだろうし、2つあっても困らないものなら素直に2つ買っちゃうけど、どうせ半
額なんだから、1つずつ50%オフで売ればいいのに、と思うワタシはへそ曲がり・・・?

クリスマスが穏やかに過ぎる幸せ

2013年12月25日 | 日々の風の吹くまま
クリスマス。とっても静か。

小さい頃、父がどこから手に入れて来たのか、本物のクリスマスツリーを飾ってくれた。サン
タや星の形をしたガラスのクリスマス電球が点滅するたびに、チン、チンとかすかな音を立
てていたっけ。サンタクロースはいると思っていた。だって、日曜日に家族揃ってデパートに
行って、あれが欲しい、これが欲しいとおもちゃを指すたびに、母に「見るだけで、触っちゃ
ダメ」と言われていたのが、クリスマスには目を覚ますとそのどれかが枕元に置いてあった
もの。二軒長屋の社宅の石炭ストーブの煙突はどう見たってサンタには細すぎるけど、きっ
と父が外で待っていてプレゼントを受け取ってくれたんだと思っていた。

キリスト教会の幼稚園に行っていたワタシは、クリスマスの生誕劇で聖母マリアに受胎を告
げる大天使ガブリエルの役をもらった。今でも母が取っておいてくれた「恐れるな、マリアよ」
というせりふを書いた紙切れを持っているけど、病弱だったワタシは欠席が多過ぎてクリス
マスを待たずに退園してしまい、晴れの舞台デビュー?は果たせずに終わったのだった。
白いガウンを着て、背中に白い羽をつけて、天使を演じてみたかったなあ。

カレシと2人家族のクリスマスは年を取るにつれてのんびりムード。かってはもう二度と来な
いと思ったこともあったクリスマスが今年も来て、プレゼントの交換はないけど、「あなたとわ
たしへ」と書いた、差出人のないクリスマスカード1枚。冗談を言って笑い転げながら、のん
びりとご馳走を作って、クリスマス音楽を聴きながら差し向かいでご馳走を食べて、2人で
(コマーシャルが多すぎるとぼやきながら)『34番街の奇跡』を見る。少しも古さを感じさせな
い、見終わった後でほのぼのとして、しみじみLife is goodと感じる名作。サンタクロースは
いるのか、いないのか。それはそれぞれの人の「心の持ちよう」、つまり、その人のfaithの
持ちようなんだよ、と語りかけてくれる。

今年も穏やかに過ぎるクリスマス。これから後何度あるのかはわからないけど、幸せ・・・。

何ちゃっておフレンチのクリスマス

2013年12月25日 | 日々の風の吹くまま
クリスマスのご馳走は今年も鳥。カレシが鴨をご所望なので、じゃあ、鴨尽くしで、メインは
鴨の足のコンフィ。けっこうおでぶなので、スロークッカー2個で別々に作るつもりでいたけ
ど、オーブンが間に合ったので、2本一緒に(自分で抽出精製した)鴨の脂に沈めて、タイム、
ローリエ、粒こしょうを包んだサシェを入れて150度の低めのオーブンで3時間ことこと。そ
の間に付け合せと前菜3種の用意。

     
前菜その1(アミューズブーシュ)は手製のフォアグラのパテ入りのチキンレバーパテ。少し
緩くて形がまとまらなかったけど、なかなかいい味。(コニャック入りのも上々のできだった。)

     
前菜その2はフォアグラのフライパン焼き。思いつきで作ったカシスを煮詰めたリダクション
ソースがかなりよく合っていた。

     
前菜その3はスモーク鴨のフレンチ風ぎょうざ。鴨のスモーク少量に、コンフィにする足を整
えたときに切り取った皮から取った肉をリークと一緒にチョッパーで粗挽きして、フライパン
焼き。バーボン入りの粒マスタードをソースにして、カシスリダクションの残りをぽとぽと。カ
レシ、「うまい!」

     
メインコースの鴨のコンフィ。フォークで肉がほぐれるほど柔らかい。付け合せはスモーク鴨
の残りを使ったカスーレと蒸した芽キャベツ。

今日のワインは白ワインの産地サンセールの赤。赤はほとんどが自家消費用だそうで、名
品の多い白とは違って、クセもキャラクターもないまあまあの味。

カレシ特製のサラダはロメインレタスにアンチョビと削ったパルメザンチーズのドレッシング。
シンプルだけどチーズとアンチョビの呼吸が合っておいしい。デザートはシュトレン。ああ、
おなかいっぱい・・・。

クリスマスイヴのご馳走は海鮮料理

2013年12月24日 | 日々の風の吹くまま
きのうふらふらっとカニを買ってしまったので、クリスマスイヴのメニューは海鮮料理。カニ
は800グラムくらいで小ぶりだけど、甲羅を外して、ミソをかき出して、半分に割るのに、出
刃包丁を持ち出しての作業・・・。メニューは前菜、スープ、メイン、サラダ、デザート。

     
前菜は、パットが来た時にちらし寿司を作って残った寿司飯少しを温めて、酢を足したもの
で、キヌカツギ(と言う北太平洋の貝)、とびこ、サケのグラヴラックスで寿司3種。

     
スープは即製のクラムチャウダー。寒波にも雪にもめげなかった庭のパセリをぱらぱら。冷
たいカニを食べる前に、温かなスープでおなかを温めておこうという思いつき。ゆうべ焼い
たバゲットを少々。(竹のおしぼり皿がブレッドバスケットに変身。)

     
メインコース。付け合せは、剥きえびを叩いて、塩ヨーグルト、パン粉と混ぜ合わせて、ゆず
胡椒で味つけたものをしいたけに詰めてフライパン焼きしたものと、剥きえびと枝豆の何と
なく中華風炒め。

カニは地物のダンジネスクラブ。足の殻を割って身を取り出すのに、カレシは専用のはさみ
と専用のスプーン。ワタシは子供の頃に覚えたテクニックを駆使して、歯で殻を割って強引
に身をほじくり出す。小さいせいか、味がちょっと薄かったけど、豪快でいいね。

     
デザートはクリスマスらしくシュトレン。カロリー、高いけど・・・。

もう今日はランチはいらないかな。

☆クリスマスイヴ

2013年12月24日 | 日々の風の吹くまま
12月24日。クリスマスイヴ。バタバタが続いたせいで、ここへ来て2人とも何となく疲れが出て来たのか、午後いっぱいはだらだらモード。カレシがYou Tubeで、聖歌隊の賛美歌、エンヤがアイルランド語で歌う「清しこの夜」、定番のクリスマスキャロル、懐メロ、ドゥワップ、ジャズ、ロックと、ありとあらゆるジャンルのクリスマスソングを探し回っては再生するので、気分はしっかりクリスマス。でも、集めすぎて整理がついていないから、DVDに焼くのは今年は間に合わない・・・。

テレビは世界のクリスマスミサの風景を流しているけど、バンクーバーのクリスマスは、太平洋の真ん中の日付変更線で始まって、西へ、西へと地球をほぼひと回りして来るもので、世界中でお祝いが終わる頃までお預けの状態。はて、地球が丸いと言うのも考えもんだな。当然サンタクロース宅急便の配達ルートもずっとおしまいの方だから、こっちまで来る頃にはそりが空になっているかもしれない。そう言ったら、「まだハワイがあるから大丈夫。残っているものをもらっとけばいい」とカレシ。なるほど。昔から、残りものに福ありと言うしね。

小学校時代の同級生からのクリスマスカード2通。去年紋別まで会いに行ったY子はこの夏に初孫が誕生。27歳の若さで未亡人になってしまった娘さんが悲嘆から立ち直って、再婚して、ママになった。短い手紙から初ばあばY子のうれしさがひしひしと伝わって来る。ワタシまでうれしくなって、顔中の筋肉がゆるゆる。気楽な独り暮らしのJ子は高齢者保険証が届いたとかで、「高齢者になったのかと、がっくり来たわよ」と。仲良しだったK子の認知症は確実に進んでいる、と。誰よりも辛酸を舐めて、必死で働き詰めて「社長」の地位に上り詰めた末がアルツハイマー症なんて、あまりにも残酷な人生だけど、こうして60年来の仲良しに世話を焼いてもらえるのはK子の人徳だと思う。

すっかり商業化したクリスマスだけど、本来は家族や人と人のつながり、チャリティの精神を考える時期でもある。そう感じるのはワタシが基本的にキリスト教の強い感化を受けているからだろうな。もっとも、組織化された宗教は閉鎖的で窮屈で好かないから、イエスが説いた「アガペー」の精神には教会はいらないと思っているし、「神」への信仰を持つのに特定の宗教に所属しなければならない道理はないと思っているんだけど。メリークリスマス!


クリスマスイヴ

2013年12月24日 | 日々の風の吹くまま
クリスマスイヴ。バタバタが続いたせいで、ここへ来て2人とも何となく疲れが出て来たのか、
午後いっぱいはだらだらモード。カレシがYou Tubeで、聖歌隊の賛美歌、エンヤがアイル
ランド語で歌う「清しこの夜」、定番のクリスマスキャロル、懐メロ、ドゥワップ、ジャズ、ロック
と、ありとあらゆるジャンルのクリスマスソングを探し回っては再生するので、気分はしっか
りクリスマス。でも、集めすぎて整理がついていないから、DVDに焼くのは今年は間に合わ
ない・・・。

テレビは世界のクリスマスミサの風景を流しているけど、バンクーバーのクリスマスは、太
平洋の真ん中の日付変更線で始まって、西へ、西へと地球をほぼひと回りして来るもので、
世界中でお祝いが終わる頃までお預けの状態。はて、地球が丸いと言うのも考えもんだな。
当然サンタクロース宅急便の配達ルートもずっとおしまいの方だから、こっちまで来る頃に
はそりが空になっているかもしれない。そう言ったら、「まだハワイがあるから大丈夫。残っ
ているものをもらっとけばいい」とカレシ。なるほど。昔から、残りものに福ありと言うしね。

小学校時代の同級生からのクリスマスカード2通。去年紋別まで会いに行ったY子はこの夏
に初孫が誕生。27歳の若さで未亡人になってしまった娘さんが悲嘆から立ち直って、再婚
して、ママになった。短い手紙から初ばあばY子のうれしさがひしひしと伝わって来る。ワタ
シまでうれしくなって、顔中の筋肉がゆるゆる。気楽な独り暮らしのJ子は高齢者保険証が
届いたとかで、「高齢者になったのかと、がっくり来たわよ」と。仲良しだったK子の認知症は
確実に進んでいる、と。誰よりも辛酸を舐めて、必死で働き詰めて「社長」の地位に上り詰
めた末がアルツハイマー症なんて、あまりにも残酷な人生だけど、こうして60年来の仲良し
に世話を焼いてもらえるのはK子の人徳だと思う。

すっかり商業化したクリスマスだけど、本来は家族や人と人のつながり、チャリティの精神を
考える時期でもある。そう感じるのはワタシが基本的にキリスト教の強い感化を受けている
からだろうな。もっとも、組織化された宗教は閉鎖的で窮屈で好かないから、イエスが説い
た「アガペー」の精神には教会はいらないと思っているし、「神」への信仰を持つのに特定の
宗教に所属しなければならない道理はないと思っているんだけど。メリークリスマス!

休みの方が忙しいような・・・

2013年12月23日 | 日々の風の吹くまま
おお、お出かけ日和のいい天気。朝食後さっそくカレシとクリスマスマーケットへ。今の時期
はモールの駐車場も周辺の道路もいっぱいだから、駅まで歩いて地下鉄でダウンタウンへ。
休みを取った人が多いからか、わりと混んでいる。イヴ(と大晦日)は何となく「半ドン」のとこ
ろが多くて、勤めていた頃はみんな出勤するやいなや「いつから退社していいか」と人事に
電話。「2時以降はいつでも退社してよろしい」という返事だと、3時前には下っ端は上司を
残していなくなってしまう。(まあ、上司もわりと早く帰るんだろうけど・・・。)

クリスマスマーケットがある広場まで来たら、歩道に長~い行列。さっそく「並ぶのはイヤだ」
と、カレシ。でも、並ばなくてもいいVIP券だから心配ご無用。何年か前はドイツの伝統の雰
囲気が全然なくてがっかりしたけど、今回は食べ物も飲み物も飾りを売る店も「ドイツから」
と言う看板が多かったし、売っている人もドイツ語訛り。カルーセルは若い人がほとんどで、
スマホで自分の写真(セルフィー)を取るのに忙しそう。目玉のケーテヴォルファールトの店
には入店を待つ長い行列ができていたので、外からガラス越しにすてきな飾りを眺めるだ
け。それでも、ドイツのクリスマスの雰囲気をちょっぴり味わえたかな。

帰りに寄ったWhole Foodsでは威勢のいい店員の軽口に釣られてカニを丸ごと1匹買っ
てしまったので、イヴのメニューが決定。ついでにパネットーネと半分サイズのシュトレンを
買って、食い気はもうクリスマス。夕食後はご馳走の準備に大車輪。まずはチキンレバーの
パテで、チキンだけでコニャック入りのと、フォアグラのパテを作って挟んだカルヴァドス入り
の2通りを作ってみた。わりといけそうだけど、ま、食べてみてのお楽しみ。そのパテにはバ
ゲットがなくちゃ、ということで、新品のオーブンで久しぶりにバゲットを3本焼いた。やっぱり
オーブンがあるのはいいな。

何だか丸1日忙しかった「休み」モードの初日だけど、妹から愉快なクリスマスカードメール
でクリスマス熱が急上昇。だって、おなかが膨れすぎて破裂しそうになって、恍惚?として大
の字になっているズミのそばに、どうやら空っぽのお酒のビン。クリスマスツリーはと見ると、
え、盆栽ツリー?サンタさんの手には、もしかしてスタバ?うん、いよいよあしたはクリスマ
スイヴ。どんなに忙しくても気持が弾む。うちにはサンタは来ないけど、それでも・・・。


やっとクリスマス休み!

2013年12月22日 | 日々の風の吹くまま
バンクーバーの雪がほぼ消えたと思ったら、東部のトロント一帯で猛烈なice storm(アイス
ストーム。辞書によると「着氷性悪天」)。氷雨を伴う嵐で、猛吹雪よりも性質が悪い。電線
に凍りついて送電網はずたずたになるし、木の枝に凍りつくと、遠くから見る限りは樹氷の
ようできれいだけど、木が氷の重みで倒れたり、下を通る人の頭に氷の塊を落したりして危
ないし、トロントのような大都会では高層ビルから落ちて来る氷の塊が凶器になる。35万戸
も停電しているトロント都市圏ではクリスマスまでに復旧しない地域もあると言う話で、クリ
スマスのご馳走、どうなるんだろう・・・。

トロントはマヒ状態なのに、飛行機で1時間ほどのニューヨーク市では気温がプラス21度!
おいおい、12月だよ、12月。ニューイングランド地方北部にはアイスストームが接近中だし、
中西部では南のオクラホマ州から北のウィスコンシン州まで大雪にずっぽり埋もれ、テキサ
ス州など南部では洪水警報が出て、テキサス州からテネシー州にかけて竜巻発生の恐れ。
クリスマス休暇を空港で過ごすはめになった人たちには気の毒だけど、マザーネイチャー
はとうとう発狂したかと思ってしまうくらいに北米大陸の天気図ははちゃめちゃ。

バンクーバーの明日の予想気温はプラス9度。Arts Clubからクリスマスマーケットの無料
入場券が送られて来たから行ってみようか。先々週、先週と何かといろいろあってかなりの
ストレスだったから、日本時間の24日が期限の仕事を納品したところで、思い切って1週間
の「クリスマス休暇」にしよう。そこはおひとり様の自営業、仮想の休暇願いに仮想の承認
印をポンッ。だって、まだクリスマスイヴとクリスマスのご馳走のメニューを考えていないし、
チキンレバーパテも作らなきゃならないし、新しいオーブンがせっかくご馳走の季節に間に
合ったんだから、バゲットを焼きたいし、最後の買い物にも行かなきゃならないし・・・。

あさってはクリスマスイヴ、しあさってはクリスマスだけど、何かやり忘れていることないかな。
クリスマスカードは何とか全部出せたし、ツリーも飾れたし、ご馳走の食材も一応は揃えた
のに、何かまだ忘れていることがあるような気分。まあ、急に「休み」モードにすると「やり忘
れ」がないかどうか気になってしまうのは一種の習い性なのかもしれない。来年はぜひとも
この自営業の「垢」を洗い落としたいもんだな、うん。

おじいさん2人の忘年会

2013年12月21日 | 日々の風の吹くまま
今週の予定事項と突発性の問題がみんなうまく解決してどっと安心したのか、それとも単に
久しぶりに目覚ましがならなかったせいなのか、どっちにしても正午過ぎまでぐっすり。冬至
の今日から公式に「冬」。寒波が来たり、雪が積もったりしてから、今日から冬だと言われて
もねえ。きのう積もった雪も今日は人や車の通らないところに残っている程度。明日は雨の
予報だし・・・。

落ち着いたところで、今日はまじめに仕事。納期が日本の火曜日なのは半端だなあと思っ
ていたら、月曜日は天皇誕生日で日本はまた3連休とか。ということは、3連休の後は4日
だけ出勤して年末年始の9連休で、仕事始めから1週間でまた3連休ってこと?(それで最
後のファイルの期限も火曜日なわけか。)でも、休みの日数、ちょっと多すぎるんじゃない?
最近「なぜ日本人は有給休暇を取らないのか」という記事があったけど、年末年始の連休
にゴールデンウィークの休みに普通の祝日にハッピーマンデーの祝日にお盆休み。その上
に有休まで取っていたら、いつ仕事するんだろう。残業が祝日の代替日代わり・・・とか?

午後7時過ぎに隣のパットがワインを下げてやって来た。最初に軽いおつまみを出しておい
て、ワタシはゆっくりオフィスで仕事。頃合を見計らって、ゲソの竜田揚げを作ってテーブル
に出して、また仕事。(静かなものですごく捗る。)夜中のランチの時間になったので、38年
選手の電気釜ですし米を2合。タコの他におとといのポットラックの残りのねぎとろ風ビンナ
ガとアヒまぐろを解凍して、炊き上がったご飯にすし酢を混ぜてささっと冷やして、具を載せ
たら即席の生ちらし。刻みねぎを散らして、わさび醤油を添えて、ワタシもお相伴。

パットはカレシより2つ年上で、隣の古い家に元のら猫のハリスとひとりと1匹。ボランティア
をしたり、シニアのチームでアイスホッケーをしたり、バードウォッチングに行ったりで、けっ
こう忙しいシニア暮らしをしている。人付き合いがめんどうなはずのカレシが庭の塀越しに
立ち話をしたり、わりと頻繁にかかって来る電話にも「うるせぇなあ」といいながらまめに付き
合っているのは、男の友情なのかな。まあ、年を取ってからの人との交流はボケ防止に役
立つそうだから、大いに、いいね!

不測の事態はもういいよ

2013年12月20日 | 日々の風の吹くまま
夜中を過ぎて降りだした雪。起きる頃には5、6センチ積もっていた。道路もまっ白で、正午
近くなのに車の轍の跡がないのが不思議だけど、金曜日だし、雪だしってことで、「寝て曜
日」を決め込んだ人が多いのかもしれない。でも、今日は雪景色を愛でている場合じゃない
のだ。ゆうべ新年のメガ仕事の原稿本が夏に解約した郵便局の私書箱宛に送られたことが
わかって、赤丸付き緊急メールが太平洋上を右往左往。でも、今は追跡番号という便利な
ものがあって、バンクーバー空港に到着後、火曜日に税関を出て郵便施設に移り、木曜日
の午後に処理済になったことまではわかった。

金曜日に配達としても、問題は宛先がすでに他人が借りている私書箱ということ。そこでワ
タシの100ワット電球がポッ。小包は私書箱に入らないから、保管扱いになる。追跡サイト
が「郵便局保管」になったら駆けつけて、正当な受取人であると証明すれば、もしかしたら
横取りできるかも・・・。朝食後いの一番に追跡サイトをチェックしたら、あはっ、予想通りに
今日午前11時49分配達、「保管」。すぐ郵便局に電話して、事情を説明。追跡番号のある
メールを印刷して、モールへ一目散。

気温が上がって、歩道の雪はべっちゃべちゃで歩きにくいけど、小走りの方が滑らないので、
地下鉄駅までジョギング。一駅だけ乗ってモールで降りて、二階の郵便局に駆け込んで、さ
っきの電話の件と言ったら、すぐに小包を出して来て、運転免許証の名前と顔写真を確認
して、「はい、どうぞ」。小包はずっしんと重い。ヤッホー!イェ~イ!バンザイ!配達時刻か
ら2時間15分で「お届け済み」。ああ、良かったぁ。中身は豪華本だし、これがないと仕事を
始められない。重くなったトートバッグを担いで、また小走りで帰り着いたら、足はびしょびし
ょ。ジーンズの裾もびしょびしょ。おまけにほっぺたは寒冷蕁麻疹。

興奮してカレシに経緯を説明していたら、オーブンの据付け業者から「遅くなりますが、絶対
に行きます」との電話。こんな日は道路はどこでもめちゃくちゃで危ないから、予定通りとい
うのが無理な話だけど、実際に到着したのは3時間遅れの午後6時。新しいオーブンの据
付けで今週の「予定」は無事完了したんだし、不測の事態はもうたくさん。目覚まし起きも
(当面は)もういいよ。あとは、冬眠して(穴の中でぽちぽち仕事をして)いいかなあ・・・。