リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

奇跡が起こった!

2020年01月31日 | 日々の風の吹くまま
1月29日(水曜日)。☂☂☁。このところちょっぴり夜更かしをしていて、けさは8時半起床。ワタシもカレシも宵っ張りの傾向があって、カレシがリタイアしてから5年前に引っ越して来るまでのほぼ15年間は午前4時就寝、正午起床というとんでもない生活時間だったくらい。現役だったから、日本時間の営業時間と重なることでクライアントの連絡に都合が良かったけど、基本的には規則的な生活だったから続いただけのことで、あまり健康的な生活だったとは言えないな。ま、引越し以来維持して来た「真夜中までに就寝」の生活方針を崩さないように気をつけないとね。

☆☆ばたばたして・・・☆☆

1月30日(木曜日)。☁☁☂。きのうは午後から何やかやとつむじ風のごとく過ぎた感じ。夜は今年初めてのオープニングナイトで、イギリス発のしがない三流劇団を舞台にした徹底どたばた喜劇。ワタシはイギリス喜劇に特有のユーモアと妙に周波数が合うようで、ずっとひと月もドイツFedExの問題で気分的に疲れていたので、思いっきり笑えたのはありがたかった。午後3時半過ぎにFedExから「荷物はコンテナに積み込んで配達を待っています」という電話があって、急転直下で解決しそうだとわかったのも幸いしたと思う。電話を受けたときはすぐに内容を飲み込めなかったけど、どうやらドイツとのやり取りを送っていたカナダのカスタマーサービスチームがファイルを上位部門に送らないと埒が開かないと判断してエスカレーションしてくれたらしい。ありがとぉ~。

芝居が跳ねて帰って来たのは11時で、とりあえずドイツのエスターにそっちへ向かっているよぉとメール。送信ボタンをクリックしてすぐにFedExから追跡情報の来て、(ドイツ時間で)「30日午後6時までに配達予定」と言う話。ドイツではすでに30日の朝8時過ぎ。あわててエスターに転送して、今日中に届くよぉとメール。何だかまだ狐につままれたような感じだったけど、ベッドに入ってすぐ寝ついたらしく、そのままぐっすり眠って、起床は8時半。起きてすぐにスマホをチェックしたら、おおっ、エスターから「着いたよぉ」というメール。

やったぁっ。奇跡が起こった。ドイツとのやり取りを添付して状況を知らせたのが28日午後6時半(ドイツ時間29日午前3時半)で、配送コンテナ積み込みの電話を受けたのはドイツ時間で30日午前零時過ぎだったから、24時間足らずでカナダでエスカレーション→ドイツに配達指示→配送コンテナ積み込み→カナダに報告という早業で、追跡記録ではその後30日午前6時ケルン発、午前8時3分ミュンスター着、8時9分配達車でミュンスター発、午後12時16分に配達(受取りサインはエスターの夫氏ハインツ)という、信じられないような猛スピード。んっとに、やればできるじゃんっ、もう。ちなみにケルンからミュンスターまでは車で2時間足らずで、そこからエスターが住むライネまではわずか30分。んっとに、1週間も10日もかかるような距離じゃないでしょっ。

でもまあ、ミニチュアキャンピングカーはやっとのことで大西洋を3度行き来しての2ヵ月の長旅を終えたわけで、箱の中身を知らされてなかったエスターが「こんな素敵な手製のプレゼントは初めて」と大喜びしてくれて、ワタシも大西洋をはさんでカナダとドイツのFedExを相手に諦めることなく、辛抱強く粘った甲斐があったというもの。興味半分でキャンピングカーが旅をした距離を計算してみたら、何と約27000キロ。うはぁ。何だかワタシまでが長い長い旅をしたような気分で、ああ、くたびれた・・・。


やっとミニチュア工房を再開

2020年01月29日 | 日々の風の吹くまま
1月28日(火曜日)。☁☀☁。早いなあ、1月がもうすぐ終わり。カナダ、アメリカ、ドイツを巻き込んでのFedEx騒動で時間と精神的なエネルギーをずいぶんと消費させられた気がする。荷物がドイツのケルンに「ある」と言うことだけは確かなんだけど、ちっとも動かない。イタリアの方が時間通りに電車が走ると言ってた友だちがいたけど、んったく、どうしちゃったのよ、ドイツの人。ま、こっちは英語人であっちはドイツ語人だから、簡潔かつ平易な文で問い合わせたつもりでも、うまく伝わってないかもしれないと思って、Facebookに(経緯を説明した上で)ドイツ語では「つべこべ言わずにさっさと荷物を配達せんかっ」ってどう言うの?と投稿しちゃった。しかも「公開」にして。誰かが入れ知恵してくれるといいなあ。

ともかく、とんだことで気持がざわついてばかりで、「リタイア2年目」の日常のリズムを掴めないままで1年のうちの1ヵ月が過ぎてしまったと思うと、何となく焦燥感に駆られるような気がするので、とりあえずミニチュア工房を再開。3月中に仕上げたいプロジェクトが2つあって、ひとつは芸術監督のアシュリーへのバースデイプレゼント、もうひとつはいよいよ3月末でリタイアする妹のマリルーへの誕生祝い退職祝いを兼ねたプレゼント。キットの箱を2つ並べて、どっちから始めようかと思案して、アシュリーの誕生日の方が早いので「SOHO」に決まり。

    説明書の表紙

このメーカーの説明書はいつも家具の組み立てから始まるからおもしろい。ダウンタウンの高級マンションあたりにありそうなホームオフィスだから、劇団の芸術監督で演出家でもある才気煥発のアシュリーにぴったりの雰囲気にしたいな。壁の絵はArts Club関連のものに変えて、そうそう愛犬のメイベルの居場所も作ってあげなくちゃ。イングリッシュスプリンガースパニエルと言う種類のワンちゃんで、もうおばあちゃんだけどけっこう美犬なの。粘土でおやつの骨の形のクッキーも作ってあげようかな・・・と、変えられるところ、創作で追加できるものをいろいろと想像していると焦燥感もどこへやら。これでミニチュアはもう8作目だから、いろんな接着剤の性質や扱い方もだいぶわかって来て、作業効率がかなり向上した感じ。

   

   

考えたら5作目以降はみんなプレゼントしてしまって我が家にはないんだけど、マンションでは飾る場所が限られていて、当初想定した月1作のペースだとあっという間にミニチュアが溢れてしまうから、そうなるわけ。ワタシにとってミニチュア作りの一番の楽しみはあれこれ工夫しながら組み立てる工程にあるので、ひとつ出来上がったら、はい、お次。なんだかんだと自己流をねじ込むから、小さなものでも30時間、大きなもの、ちょっと凝ったものだと4、50時間はかかって、それだけ楽しさが持続すると言うわけで、よし、これで日常のリズムを取り戻すぞ。


今さらウーバーに絶対反対を唱えても・・・

2020年01月28日 | 日々の風の吹くまま
1月27日(月曜日)。☀☁☂。ずっと雨が降っているはずなのに、まぶしい日差し。まあ、あんまり芳しくない天気予報は外れるのが一番かな。どんよりと暗い雨の月曜日って、少なくとも9時5時の勤め人には起きたとたんからやる気がそがれる風景だもん。連日の雨という予報を出した人たちだって、明るい青空を見たら大外れでも悪い気はしないだろうしね。

メトロバンクーバーで先週金曜日からライドシェアのウーバーとリフトが解禁。メトロバンクーバーではタクシー業界の猛烈な抵抗にあって、ずっと北米の主要都市としては唯一のウーバー/リフトの空白地帯だった。州政府もタクシー業界を宥めるために運転手にタクシーの運転手と同じ「クラス4」の運転免許を義務付けたりして、何度も営業開始は近いと言われながら、いったい何年経ったやら。その間、観光シーズンに大型クルーズ船がひっきりなしに入るバンクーバーでは深刻なタクシー不足。何しろ空港以外で客を拾えるのはタクシーの営業ライセンスを発行した市町村内に限定されているために、他の区域、で客を降ろしてからそこで別の客を拾うことができないので、空車で帰るしかない。だから、行き先が遠い郊外だと乗車拒否する運転手もいるくらい。

でも、ライドシェアの場合は州によってメトロバンクーバーを含む広域ゾーンでの営業を許可されているので、バンクーバーで拾った客をニューウェストで降ろして、隣のコクィットラムで別の客を拾ってリッチモンドまで行くという芸当ができるから、タクシー業界が猛反発するのもわかるんだけど、川向こうのサレーではマッカラム市長が「市内でのライドシェアの営業は認めない。無許可営業で摘発する」と強気に出たから、ひと悶着ありそうな雲行き。サレーで呼び出されたウーバーの運転手が指定の場所に行ったところ、待っていた客というのは市条例の取締官で、「無許可営業の罰金は5万円」という警告書を渡されたというニュースまで流れて来る始末。

サレーの市民はライドシェアを歓迎しているそうなのに、どうして市長がそこまで反対するのかというと、メトロバンクーバーのタクシー業界はインド系が支配していて、運転手はほとんどがインド系であり、サレー市は人口55万人の3割強がインド系で、しかもインド系の人たちは政界への進出意欲が高く、2年前の選挙で返り咲いたマッカラム市長はインド系コミュニティとのつながりが強いという背景がある。ウーバーを許可したのは州政府で、ホーガン首相が「サレーはウーバーを阻止できないよ」と言っているのに、「サレーでは営業するな」と要求書を突きつけたそうで、対するウーバーはそれを「丁重にお断りした」という話。はて、この先どんな展開になるのか。


新型肺炎はどこまで広まるんだろう

2020年01月27日 | 日々の風の吹くまま
1月26日(日曜日)。☁☀☁☂。相変わらず暖冬気味で、雨の予報だったのに午前中には青空が広がったりして、何とも落ち着かない天気。でも、春はまだ先だと思うけど、明るい日差しはやっぱり気持が良くて、心が軽くなるね。

中国発で今じわじわと世界に広がっている新型肺炎の患者がトロントで見つかった。武漢から帰って来た50代の男性だそうで、飛行中に症状が出たらしい。BC州でもそろそろ患者が出てもおかしくないと思うけど、ニューウェストではまだ騒いでいるという感じはないな。SARSのときは救急センターに人が押しかけたりして、メトロバンクーバー全体がパニック状態だったのにね。ときたまスーパーで見かけるマスクをしている人はほぼみんなアジア人で、身なりや行動から見るに移民一世の世代かな。メトロバンクーバーでも特にアジア系の人口の多いところでは、どの薬局でもマスクが飛ぶように売れ出して、もう売り切れの状態。でも、SARSのときもそうだったけど、ネットのオークションサイトにかなりの高値で出している人たちがいるそうな。

一般に薬局で売っているようなマスクは気休め程度でしかないんじゃないかな。予防に効果があると言われるN95タイプは安くないし、取り外しのときに注意しなければ感染してしまう危険が高まるそうだし、同じマスクをずっと使っていれば不衛生だしで、医療関係者もなければあまり意味がないような。でも、気が休まるのならいいのかな。メディアは中国旅行して患者との接触があった人や症状らしきものがある人に受診するか811番(無料医療相談)に電話するように呼びかけている程度で、後は手洗いの励行くらい。(「ハッピーバースデイトゥーユー」を歌い終わるまで洗うといいらしい。)

ニューヨークタイムズには中国の生きた野生動物を売る市場について、売られている動物の種類や衛生状態、、はては野生動物を食べることに纏わる動機や迷信などまで、じっくり解説した長い記事があっておもしろかった。世界中に広めて大騒ぎになったSARSの病原は珍味と言われるジャコウネコだったそうだけど、武漢の海鮮市場の野生動物の売り場から採取したサンプルの相当数からコロナウィルスが検出されたそうで、世界を震撼させたSARSは発生源の中国では何の教訓も残さなかったということなんだと思う。つまりは、今回の騒動が収まっても、珍味を求める限りはまたいつか新型の伝染病が発生して、世界に広まって人命を脅かすんだろうな。習近平さんや、あんたのその威光で何とかできないの?


新型肺炎で一番パニックになっているのは

2020年01月26日 | 日々の風の吹くまま
1月25日(土曜日)。☂☁☁。旧正月。中国正月。ゴンヘイファッチョイ!漢字では「恭喜發財」で、マンダリン(北京語)だともっとソフトにコンシーファーツァイ。バンクーバーでは昔から中国語と言えば広東語なので、新年の挨拶も広東語版が根付いている。たしかに「儲かりますように」という意味だから、語勢に弾みのある広東語の方がぴったりの感じだな。よしっ、みんなで儲けようぜっ。ゴンヘイファ~ッチョォ~イッ!

でも、武漢から始まった新型肺炎が広がる中ではめでたさも中くらいどころじゃないだろうな。でも、普通のインフルエンザでアメリカだけでも毎年数千人の死者が出るのに、1千万人クラスの巨大都市で死者が数十人という数字だけを見ると、なんで世界中が震え上がって右往左往するんだろうと思ってしまうけど、まだSARS騒動の記憶が新しいからかな。でも、工学博士号を取って南京大学の教授になったチオンが「怖くてスーパーに行けない」と言ったり、上海のセレナが送って来た新年パーティの写真で10人くらいの若者たちが全員マスクをして乾杯しているのを見るたときは、いくら春節で民族大移動があると言っても、南京は600キロ、上海は千キロも離れているんだから、ちょっと大げさじゃないかと思ったけど、奥の奥がありそうな感じがする。

メトロバンクーバーでは中国人/中国系が人口の約20%を占めていて、バンクーバーと中国の都市の間を航空会社10社で週に100便以上飛ばしているくらいなので、日頃からどこに行っても中国人が大勢いる。だから自然に知り合いや友だちができるわけだけど、彼らを見て常々思うのは迷信を担ぐ人が多いということ。まあ、迷信なんてどの民族も星の数ほど持っているんだけど、中国人はそれを本気で信じている人が多いという印象。今の時代に迷信も何もないだろうと思うけど、中国人(というか東アジア人)には他人を信用しないところがあるから、いつもどこかに漠然とした不安感を抱えていて、それを迷信を担ぐことで緩和しようとしているのかもしれない。

そうでなくても政府が発表する情報なんぞ端から隠蔽工作でしかないと知っているから、憶測が憶測を呼ぶ下地は十分で、メディアの煽りもあって、事態はもっと深刻なんじゃないかと疑心暗鬼になっているのかもしれないな。でも、中国政府が巨大都市を住民もろとも封鎖するような過激な対策を講じたと言うことは、市民の疑いが図星なのかもしれないという気がする。はて、面子にかかわる一大事でパニックになっているのは習近平その人だったりして。


頭の中での日本語はまだ流暢なんだけど

2020年01月25日 | 日々の風の吹くまま
1月24日(金曜日)。☁☂☇☂☀☁。雨は朝のうちひと休み。ゆうべは11時になってもバルコニーの気温が9度もあって、けさも8時過ぎには10度を突破。何だか大寒波から一気に暖冬になった感じで、ちょっとばかり極端すぎ。で、昼近くになって、南西の方から真っ黒な雲が押し寄せて来て、外が夕暮れ並みに暗くなったと思ったらいきなり土砂降りの雨と風。さらに北東の地平線で稲妻がピカッ、10秒ほどでゴロゴロッ。けっこうな間をおいて数回ゴロゴロやった後、今度は南の方から明るくなって来て青空がちらほらと、1時間足らずで目まぐるしい変わりよう。何じゃいな、この天気。(夕暮れ近くには青空と虹のかけら・・・。)

今日のカレシは、いつもは忙しい金曜日だけど、中国やベトナムでは旧暦のお正月なので、午前中のヨーロッパ組のグループレッスンだけ。ワタシは朝のうちにいつも「家庭事務」をやることにしていて、聞くともなしにレッスンを聞いている。ロシア、ドイツ、イラン、イタリアの混成クラスの生徒は6人で、ヘッドフォンをしているので聞こえるのはカレシの声だけだけど、英語のレベルはかなり高いようで、今日は母語ではない言語環境で生活すると母語を忘れるだろうかというテーマ。忘れる、忘れない、忘れないが劣化すると意見が分かれたようで、カレシがいろいろと突っ込んだ質問。

長いこと母語から遠ざかった言語環境で生活を営んでいたら、忘れることはなくても、母語が劣化することはあり得ると思う。英語環境に住み着いて45年、カレシがモノリンガルだから家庭の言語は英語だけだし、バブル以前のことで日本人との接点がなかったので、英語がいつの間にか「一次言語」になって、ワタシの母語である日本語は職場で使う「業務用言語」だったようなもの。(ビジネス英語というものがあるとしたら、ビジネス日本語かな。)おかげで音声言語としての日本語は「話せる」という二次言語に後退して、在宅自営業になって、さらに通訳をやめて翻訳1本に絞ってからは「話せる」はさらに劣化して、最近は街角で日本語を聞いても咄嗟に日本語だとわからないこともあるから、まさにuse it or lose it(使わないとダメになる)。

ネットのおかげで、リタイアしても毎日ちゃんと日本語メディアに目を通しているから、「読む」はまだ健在だけど、わからない単語が増えた感がある。一方で「書く」は手書きはとっくに壊滅状態だし、ブログで何とか維持しているものの、単語が思い浮かばなくて英和辞書を検索することが多くなったし、ローマ字入力なので同音異義語の漢字変換で困る場面も増えて、何だかどんどん怪しげになって来ている感じ。頭の中では流暢な日本語で考えているつもりだから、忘れてないんだけど、日本語環境から離れた27歳のときのままと言うのか・・・。


国際的な買収統合に絡むシステムの隙間に落ちたということかな

2020年01月24日 | 日々の風の吹くまま
1月23日(木曜日)。☂☂☂。すごい雨。我が家は雨雲の中にすっぽり入って、暗くはないけど見渡す限り乳白色の世界。道路を隔てたマンションさえ見えない。タワマンの高層階に住んでいると「超高層ビル症候群」とかいう身体症状が出るという話は聞いたけど、こんな風に来る日も来る日も五里霧中の風景の中で暮らしていたら、心理的にも何らかの影響があるんだろうか。クルーズ中にタスマン海を航行していたとき、1日中空と海しか見えない風景が不思議に心地よくて、安心感さえ覚えたくらいだから、妙に明るい乳白色の世界にはひとり宇宙を漂っているような心地よさがある。まあ、我が家は23階で「超高層」というレベルじゃないから、雨雲の底が上下するにつれて五里霧中が影絵の世界になり、ときには普通の雨の風景になって、閉じ込められ感がないせいかも。

アメリカとドイツの間を行き来して大西洋を3回も渡ったミニチュアキャンピングカー。追跡サイトをチェックしたら、20日の午後にアメリカからケルンに到着した後、そのまま動きが止まっていたので、今度はドイツのカスタマーサービスに、これ以上ぐずぐずしないでさっさと配達せんかっとメール。すぐに戻って来たのは「月曜日から金曜日、何時から何時まで云々」と書いてあるらしいドイツ語の自動返信。ま、時差があるし、24時間体制のカナダのカスタマーサービスと違って、ドイツでは平日の日中しか稼動しないんだからしょうがない。でも、朝には返事が来ていて、「さっそく通関チームに処理をお願いしました」。うん、よしよし。

ところが、その後に「お知らせいただかなければできませんでした。ありがとうございます」とあって、ええっ?ドイツ人の英語ではあるけど、ワタシが問い合わせなければ処理のお願いができなかった(つまり荷物はそのまま放置された)と読めるじゃないの。アメリカから返送の指示を受けてから40日以上も放置していた前科があるから、ドイツの労働者の質はそこまで落ちたのかと、思わずため息が出たくらい。でも、最近読んだブルームバーグの記事を思い出したら、背後の事情に何となく合点が行って、情状酌量の余地もがあるような気がして来た。

ヨーロッパ進出をもくろんだFedExがオランダのTNT Expressを買収したのは4年前。物流システムを完全統合することにしたのはいいけど、TNTが大規模なサイバー攻撃に遭ったりして、気の遠くなるようなコストを費やしても遅れに遅れて、今では来年までかかりそうという話。経済メディアなどにTNT買収は失敗だったと言われるくらいで、アマゾンに買収されるんじゃないかという噂まで出る始末。ワタシが発送した荷物が些細なミスがきっかけでシステム統合の不具合という迷路に落ち込んだというのはちょっと大げさだけど、システム依存のご時世に事業の要であるシステムが円滑に機能しなければ、個人もビジネスも迷惑するのは同じってことだよね。ま、ここはプッシュ、プッシュ。ほんとに、もう。


イグアナが降って来るんだって

2020年01月23日 | 日々の風の吹くまま
1月22日(水曜日)。☁☂☂。よく眠ったはずなんだけど、きのうヘンな時間にたたき起こされたせいか、割と早くに目が覚めてしまって、何だかもやぁ~っとした感じ。天気予報はまた大雨注意報。最大で50ミリくらい降るらしい。ま、じゃぶじゃぶ降っても積もらないから、大雪より何倍もまし。水たまりをお気に入りのハンターのウェリーでぴちゃぴちゃ跳ね返しながらなら、雨の日のウォーキングもまた楽しからずや。

メトロバンクーバーは大雨注意報だけど、アメリカの異常低温に見舞われたフロリダ州南部では何と「イグアナ注意報」。気温が0度近くまで下がると、冷血動物のイグアナは冬眠状態になって木から落ちて来るんだそうで、気象局が「イグアナが降って来ても驚かないでください」。死んでいるように見えるだけで生きているので、暖かくなるとまた動き出すそうだけど、10度以下の気温が十何時間も続くと死んでしまうらしい。ただし、フロリダ州ではイグアナは何かと害を及ぼす「侵略的外来種」なので、これで厄介者の駆除になると歓迎されているとか。でも、けっこう派手な緑色の爬虫類が空から降って来たら、ちょっぴりホラー映画かな。

世界でマイホームの夢が最も遠いのはどこか。これ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、香港、シンガポール、アイルランド、イギリス、アメリカの8ヵ国309都市のマイホーム事情を住宅の値段の中央値を世帯収入の中央値で割った年収倍率でランキングしたもので、バンクーバーは11.9で第2位。つまり世帯収入の11.9倍の値段と言うことで、これでも去年よりほんの少し下がったと言うけど、まだまだ庶民には手が届かないレベルなのは相変わらず。第1位は20.8の香港、3位はシドニーの11で、その後にメルボルン(9.5)、ロサンゼルス(9)、トロント(8.6)、(ニュージーランド)オークランド(8.6)、サンノゼ(8.5)、サンフランシスコ(8.4)と続いて、ロンドン(8.2)が第10位。こういうランキングは上位だからって喜べないなあ。

午後2時、道路向かいの銀行に走って行って、ミューチュアルファンドをトニーが管理するアカウントに移すための書類にサイン。これで年金基金と課税免除の貯蓄口座を合わせた虎の子の5千万円を全部トニーの運用に任せたわけだけど、3ヵ月で2.54%上昇は悪くないかな。でも、世界は何かと騒がしいご時世だから、市場が冷え込んで、イグアナみたいに落ちるってこともありえるよねえ。ま、増えるか減るかはそのときしだいだから、ここは気長に構えていようっと。


早朝の火災報知器のアラームは誤報だった

2020年01月22日 | 日々の風の吹くまま
1月21日(火曜日)。☁☂☁。午前6時半過ぎに火災報知器が鳴り出して目が覚めた。我が家には3つの寝室を含めて5ヵ所に火災報知機があって、それが一斉にポィン、ポィン、ポィンの繰り返し。こんな時間に何なんだよぉとぶつぶつ言いながら起き出して、あたりの様子をうかがったけど人が動き回っている音がしないし、消防車が来る気配もない。アラームは室内は数分で止まって廊下だけになったので、なんだ、誤報かとベッドにごそごそ。主寝室は廊下から遠いのでアラームはかすかにしか聞こえないのが幸い。でも、うとうとし始めたころにまたアラームがポィン、ポィン、ポィン。

ほんの数秒鳴った後は廊下でも鳴り止んで静かになったけど、気分的にもう眠りに戻るどころじゃなくて、結局は7時半過ぎに起床。内も外もどこにも緊急事態の雰囲気がまったくないから、やっぱり誤報か。システムが誤作動したのか、誰かが一服やって煙探知器が鳴り出したものでパニックになって廊下にある火災報知器のボタンを押したのか。ま、朝の6時半なら子供のいたずらということはなさそうだけど、マンションでは上から下までみんなたたき起こされてしまうから、早朝や深夜には何が原因であれ迷惑な話。引っ越して来て4年半になるけど、非常階段を下りて外に避難したのは初めてアラームを聞いたときだけ。あのときは5階のバルコニーでバーベキューをしていた住人が高く上がった炎に動転して廊下の報知器のボタンを押したために消防車が3台も駆けつける騒ぎ。

あれからも火災報知器のアラームが鳴る騒ぎが何度かあったけど、幸いほとんどが誤報で、鳴るたびに23階から地上まで降りるのはしんどいから、まずはルーフデッキに出て鼻をひくひく、バルコニーに出て鼻をひくひくやって、煙の匂いがしなければ無視。ま、廊下と各部屋にはスプリンクラーがいくつも(我が家は16ヵ所)あるから、同じフロアでの出火でなければ、そんなに瞬く間に建物中に燃え広がることはないと思うし、何よりも我が家の外には他のフロアにはない広いルーフデッキがあって、そっちに避難した方が安全そう。はしご車はどうせ届かないんだから、ほんとに大きな火事ならデッキに出て、へぇ~るぷぅ~っと叫んだら、ヘリコプターで救助に来てくれるんじゃないかと思うしね。

買い物から帰って来たロビーで2階に住むセレストとばったり会って、今朝は災難だったねえと言ったら、「ロビーに下りて来たんだけど、4人しかいなかったわよ」。あらら。高層棟は168戸あるから、少なくとも300人近くは住んでいると思うけど、避難したのはたったの4人て、みんな、うるせぇなぁと寝返りを打っておしまい?


やっと終わりが見えたFedExとの2ヵ月

2020年01月21日 | 日々の風の吹くまま
1月20日(月曜日)。☂☂。朝のバルコニーの気温は7.5度。ルーフデッキの雪はきれいに消えてしまって、ついおとといにはまだ30センチ近くも積もっていたなんて、あれは夢だったのかな。雪の毛布を被っていたプランターには摘み残したパセリとねぎが青々。去年の春に買って、花が終わってからバルコニーに放置したままだったヒヤシンスとミニ水仙とミニチューリップが一斉に葉を出したので、室内の園芸棚に取り込んでおいたら、今度はつぼみが膨らんで来てびっくり。一足先に花を開いた水仙の黄色が鮮やかで、ヒヤシンスの甘い匂いがあたりにほんのり。ミニチューリップもつぼみが見えて来た。春、もうすぐなのかな。

   

11時に歯医者のアポのあるカレシを送り出して、メールをチェックしていたら、おおっ、ゆうべその後の進展を問い合わせていたFedExのカスタマーサービスから「追跡部門から連絡が行かなくてすみません。無事にアメリカの税関をクリアして、ドイツに向かう予定です。追跡は元の番号でできます」との返事。よしよし、今度はミスしないで通関手続きをちゃんとやったんだ。さっそく元の追跡番号をチェックしたら、9日から途切れていた記録が、いきなりアメリカ東部時間で19日深夜にメンフィスを出て、ドイツ時間20日の夕方にケルン到着となっている。配達予定日が未定だけど、うん、また一歩前進。さっそくカナダのカスタマーサービスにケルン着を確認したと返事を送って、エスターにもケルンに戻ったから元の追跡番号でチェックしてねとメール。何か大きな肩の荷がストンと下りた感じがする。ああ、やれやれ。

軽いけどひと抱えある段ボール箱を発送したのは11月28日。12月4日に配達されるはずが、その前にアメリカでの通関ミスで(アメリカに返送するために)ケルンの配送センターに送り返され、そこで5週間も放置。やっとアメリカに戻って無事に通関手続きを済ませて、またケルンに戻ったのは発送からほぼ7週間。カナダのFedExのカスタマーサービスに問い合わせたのがクルーズから帰って来てすぐの12月22日だったから、こっちも4週間で、この間にやり取りしたメールの数は40本。カナダ側のカスタマーサービスチームが実に辛抱強く対応してくれなかったら、ハッピーエンドはなかったかも。フランソワ、ステファニー、アマンダ、リチャード、クリスタル、どうもありがとう!

ドイツのFedExがあまり当てにならないからまだ何とも言えないけど、11月末にカナダを出た小さなキャンピングカーは年を越してようやくエスターの手に届くわけで、この間3度も大西洋を渡ったことになる。コロンブスは遠い15世紀に2ヵ月半かかって大西洋を渡ってアメリカに到達。ワタシのキャンピングカーは21世紀にカナダから2ヵ月もかけてドイツに到達。地球がまだ丸いことはわかったけど、はて、人間世界は進歩したのか・・・。


ひと括りにできないのが人間の人間たるところ

2020年01月20日 | 日々の風の吹くまま
1月19日(日曜日)。☁☂☂。何ともスピーディな雪解け。一時は30センチ近く積もっていたルーフデッキの雪が夜の間に9割方消えて、何だか春到来みたいな気分。朝のバルコニーの気温は7度。きのうは朝の1度から1日中上がり続けて、午後11時には何と8度になっていたから、ほかほかした雲が通って行くのが目に見える感じ。

きのうMBTIの性格タイプ診断と自分のタイプの書いているうちに、いつもの調子であれやこれやと興味に駆られて、キーワードを片っ端からググってはあっちこっちと記事を読んで、へぇ、ふぅ~ん。そうやっているうちに、あはっ、これってまさにINTPの十八番じゃないのとひとり苦笑。それにしても、MBTIの性格タイプを解説するサイトの何と多いことか。もう星占いとか血液型占いとか何とか占いと同列になっているという印象だけど、せっかく高年収でイケメンにもしやと期待をかけたのに「性格タイプの相性が最悪」なんてわかったらどうするんだろうな。

でも、INTPにADHDやアスペルガーが多いという「学術的な」記事もたくさんあって、こっちはちょっぴりぎょぎょぎょっ。いろいろ読んで、INTP/INFPハイブリッドのワタシにはそういう特にアスペっぽい「傾向」が無きにしも非ずなので、なるほど、それもありかもなぁと、またひとり苦笑。行動や思考のタイプについては、生来の性格によるものと発達障害によるものとの違いが限りなくグレーだからスペクトラムと言うの。でも、INTPは「独創性、創造性、知性、ユニーク、知的好奇心、個人主義、自立心、成長、変化」をキーワードとする「頭が良すぎる非モテ」で、INFPは「思いやり、やさしさ、あたたかさ、忠誠心、内省、スピリチュアル、芸術、インスピレーション、理想、信念」をキーワードとする「夢を追う変人」というのは、我ながら何だか図星が多いなあという気がして、両方を混ぜ合わせると、悪い気はしないな。だからいっつも脳内がいろんな思考でごちゃごちゃしているんだろうけど、うん、ワタシだってけっこういいところがたくさんあるじゃないの。

おもしろかったのは、どのサイトもINTPの特徴を持つ有名人を上げていたことで、INTPもINFPも歴史上の人物とか芸能人とか、もうきら星のごとく並んでいて、「あなたはこんなすごい人たちと同じタイプなんですよぉ」という甘いささやきが聞こえそう。でも、アインシュタインやソクラテスやシェークスピアのような遠い過去の人はMBTIのテストなんかやってないから、実際はどうなんだか。人間はみんな複雑系なんだから、ラベルで括って区分けするなんて無理なの。性格診断なんてのは星占いや血液型占いのようにtake it with a grain of salt(話半分)で自分の背中をポンとやっているうちが花だと思うけど。



INTPだけどINFPでもあって脳内はごちゃまぜ

2020年01月19日 | 日々の風の吹くまま
1月18日(土曜日)。☂☁☂☁。午前4時、バチバチとパティオドアを叩く音で目が覚めた。雨と風っ。凍っているのか液体なのかはわからないけど、白いものじゃないことは確か。ブラインドの隙間からのぞいて見たら、ガラスに水玉が点々。やったぁ、雨雲の勝ち。午前8時半のバルコニーの気温はプラス1度で、昼ごろには4度まで上昇。ああ、やれやれ。まじめ掃除の日の今日は、がしがしとモップをかけて、靴底の融雪塩を含む水が乾いてできた足跡を掃除しなくちゃ。

ランチの後でほぼ2年ぶりに歯の掃除をしてもらって口の中もすっきりしたところで、PCの前に座って、はて。きのう書いた記事、しまいにはやや脱線気味の感じになっていたので、記事を編集してタイトルも変え、元の記事を削除して入れ替え。でも、記事の最後の部分で触れたMBTIの性格診断についてちょっと書いておこうかなという気になった。MBTIの性格タイプ診断は日本でもけっこう利用されているらしいけど、ワタシがこのテストを2年空けて2回受けたのはもう35年くらい前のことで、自営業に転身する前の大手会計事務所で秘書をしていた頃。サポートスタッフのキャリアプラン支援の一環で、結果を基にした人事担当者との面接では2回とも秘書というキャリアは不向きと言われてしまったっけ(人事評価は高かったのに)。

ちなみにMBTIのテストによると、ワタシはINTP(内向、直観、思考、知覚)。ただし、T(思考)と対極のF(感情)のスコアがほぼ互角で、Tの方がわずかに高かったからINTPという診断になったのであって、INFP(内向、直観、感情,知覚)の特徴も併せ持っているらしい。何か二重人格みたいに聞こえるけど、I(内向型)とE(外向型)のスコアもTとFほどじゃなかったけどわりと近くて、逆にN(知覚)とS(感覚)、P(知覚)とJ(判断)は大きく離れていたから、要するにごちゃまぜってことなんだろうな。この結果は2年後のテストでもまったく同じパターンだったから、それぞれに解釈はいろいろとあるとしても、自分を知るための指標としては信頼できるかもしれないな。

人口に占める比率はINTP(3%)もINFP(4%)もかなり低いので、同様に少数派である左利きということを加味すると、ワタシってあんがい稀有な人間かもしれないという気がして来る。じゃあINTPとINFPがごっちゃ混ぜ(でおまけに左利き)のワタシはどんな性格なんだということになると、ちょこっとググるだけでいろいろと対照させながら説明しているものがたくさん出て来て、ワタシの反応もうんうん、ええっ?そうかなぁ、まっさかぁ、そうそう、ふぅ~んといろいろ。詰まるところは「○○だけど△△」で「◇◇ながら○○でもあって」、「□□はないけど☆☆はあって」、「○○も☓☓もある」のがワタシってことかな。だったら、何か他のみんなと大して違わないように見えるけどなあ。


とってもグレーな性格と発達障害の間

2020年01月18日 | 日々の風の吹くまま
1月17日(金曜日)。☁☀☁。バルコニーの気温は8時にマイナス1度で、10時にはプラス2度。晴れ間が出て来たと思ったら、さあぁ~っと細かなあられ。今日は1日中雪がちらつくはずだったんだけど、青空が広がってちょっと拍子抜け。これ、天気の潮目なのかな。予報では、今夜から明日にかけて「パイナップル特急」がやって来て、雪雲と雨雲のショバ争いになるということで、またまた注意報発令。勝負が付くのは明日の午後あたりらしい。

朝ごはんの後でスマホを見ていたカレシが「今日は何日?」 今日は17日。カレシはちょっと考えて、「親父が生きていたら今日で満100歳なんだなあ」。あ、そっか、今日はカレシのパパの誕生日だったんだ。故人になってからもう10年。私たちが最後にパパに会ったのは、90歳の誕生日にママと一緒に住んでいた介護ホームで家族が集まってパーティをしたとき。すでに認知症の後期で、家族の顔がわかるどころか、大勢の知らない人を見て怯える人見知りの激しい赤ちゃんのようだった。それから程なくして完全介護棟で寝たきりになって、私たちが東京に言っている間に眠るように亡くなった。享年90歳。

子連れの嫁だったマリルーにも異国から来た嫁のワタシにもいつもやさしかったし、マリルーの息子で弟のジムが養子にした孫のビリーを殊の外かわいがっていた。でも、どこから見ても何らかの発達障害があったとしか考えられない言動も多くて、ママは70年近い結婚生活で相当な苦労をしたらしいけど、母方(カレシには父方のおばあちゃんの家系)にそういうタイプの親戚が何人もいたらしい。まだ発達障害という概念がない時代だったので、ママに言わせると「変人揃い」。ちなみに、母方のおばあちゃんはイギリス中産階級の出身で、フランスに渡って貴族令嬢の教育係をしていたそうだけど、こっちの家系にもけっこう癖のある人たちがいて、世界に散らばっていろんな武勇伝を残しているからおもしろい。

長男であるカレシにも注意欠如障害っぽいところが多々あって、ママがよく「父親に似たのよ」と言っていいたけど、カレシの思考の性質はパパのとはあまり似ていない。でも、ワタシは息子の嫁というよりも一家の養女になったようなもので、働きながらいわゆる「ワンオペ」で3人の息子を育て上げたママの背中を見て育ったおかげで、一見父親似のカレシとの付き合い方を会得したのかもしれない。もっとも、そういうワタシだって相当に規格外れなところがあるから、何らかの「障害」と言われるものがあっても不思議はないか。でも、世の中の大多数を占める「普通の人間」は単に何らかのスペクトラムの真ん中の可もなく不可もない領域にいるってことじゃないのかな。この「境界域」はある意味で何とも中途半端なところって感じもするけど。


お金はお金を生むって本当だった

2020年01月17日 | 日々の風の吹くまま
1月16日(木曜日)。☁☃☁☀。あはっ、朝8時のバルコニーの気温はマイナスのポッチがついていない、ただのゼロ。降雪注意報も強風注意報も解除。時おり雪がちらつくけど、雪片はけっこう大きくて、デッキやバルコニーの手すりのガラスパネルにぺたぺた。時々みぞれか雨になりかけては思い直したように雪。かと思うと、午後には日が差して来て、うれしくなるような青空。今夜とあしたはちらつく程度の雪で、週末にはいよいよ雨になるとか。そういう予報を見ると何かほっとした気分になるね。

今日の11時に入っていた銀行のトニーとのアポはキャンセル。彼のオフィスはバンクーバーの総支店にあるけど、個人客と会うために支店に出張して回っているので、きのうの大雪で予定がすっかり狂ってしまって、2、3日分を組み直すはめになったそう。まあ、成績がぱっとしないまま銀行の投資部門が気を利かして年金基金に転換してくれたミューチュアルファンドを解約して、トニーに預けてある年金基金にまとめようという話なので、要するに担当者を変える書類にサインするだけだから、来週でいいよぉ、向かいの支店に来る日にいつでも行くからと返事。これでワタシ名義の年金基金口座(RRIF)と課税免除の貯蓄口座(TFSA)は全部トニーにお任せってことで、ワタシはちょこちょこと数字が上がり下がりするのを眺めていればいい。

生まれて始めて持った「投資ポートフォリオ」は今のところ順調のようで、3ヵ月で全体に80万円ほど増えていて、トニーが運用している資金はミューチュアルファンドよりずっと成績がいい。そのあたりが銀行の金融商品を「買う」のと経験と知識のある専任の投資アドバイザーに運用してもらうのとの違いなんだろうな。ろくに利息の付かない証券会社の現金口座で長いこと眠っていたワタシの虎の子が目を覚ましたというところかな。貧乏な新婚時代から45年ずっと家計を管理して来て、がんばったと言えるのはマイホームのぼろ家を買ったときと新築したときに組んだローンの繰上げ返済くらいのもので、ワタシは倹約家じゃないし、貯金、貯金と躍起になるタイプでもないし、おひとり様自営業になってからの家計はまったくのどんぶり勘定だったんだけど。

あの頃は営業をしなくてもじゃんじゃん仕事が来て、どんどんお金が入って来て、一時はカナダの有職女性の上位1%に入る年収があったけど、忙し過ぎて稼いだお金を使う暇がなかったし、節税の目的で所得から控除できるRRSPに毎年目いっぱい入れていたもので、いつの間にか老後の資金ができていたという感じ。まあ、子供ができなかったことも大きく寄与したと思うし、バンクーバーの不動産バブルで潤ったのも確かだけど、亡きママがよく言っていた「お金はお金を生む」と言うのはほんとなんだと今さら実感。


強風、大雨、低温、大雪、強風と注意報だらけ

2020年01月16日 | 日々の風の吹くまま
1月15日(水曜日)。☁❅☁。ルーフデッキには30センチ近く積もっているかな。朝のバルコニーの気温はマイナス8度。でも、これがきのうじゃなかったのはほんとにラッキー。

ゆうべは早くからチケットを買って楽しみにしていたモリス・パニッチ作の『The Shoplifters』がArts Clubのツアーでニューウェストに来る日。劇場のあるAnvil Centreはニューウェスト駅から道路を隔ててすぐそこなんだけど、最後の300メートルが急な下り坂で足元が不安。ということで、バスで行って、ねじれたユーモアたっぷりの芝居に大笑いして、帰りはまたバス。乗っても歩いても所要時間はそれほど違わないんだけど、すでに雪が盛大に降り出していて、融雪塩で溶けた水で濡れた歩道が真っ白になって歩き難そう。急な坂に差しかかったときに、駅へ向かうバスがスリップしないように超低速で下りて行くのを見て、こりゃタイヘンだ。で、朝になってこのどか雪で、おまけに強風注意報。夜には気温が上がって、明日はにわか雪か雪交じりの雨だって。もう・・・。

太平洋岸南部のこのあたりは普通は冬でもけっこう温暖で降ってくるのは雨なもので、たまに襲来する本物の「冬」に慣れなていないから、5センチの雪でも都市部では学校が臨時休校するくらいで、こんなにどかっと降ったらもうみんな冬眠状態。と思ったら、今はそうでもないらしい。今日はカレシがドクターから新しい処方箋をもらう予約があったので、ゆっくり気をつけて歩いてねと言って送り出したけど、州の救急サービスから、救急車の出動要請が急増して対応しきれなくなりそうなので「不要の外出は控えて」というお願い。聞くところによると、この時期には転んで怪我をした高齢者の搬送がほとんどだったのに、今は若い人たちが増えているらしい。わかる、わかる。雪道向きじゃない流行のスニーカーで(いつものように)スマホの画面を見ながら(いつものように)歩いていて、気がついたらすってんころり、ね。

午後から一時は吹雪模様になったけど、午前中はマイナス7度だった気温がどんどん上がって、午後8時にはバルコニーでマイナス1度。明日にはやっと真冬日を抜け出せそうだけど、降雪注意報はまだ発令中で、その上にまたまた強風注意報発令と来たからタイヘン。バンクーバー島へのフェリーはすべて欠航で、フレーザー側上流のフレーザーバレー奥の遠い郊外では午後からの猛吹雪でスリップしたバスや車が道路をふさいで交通マヒの様相だし、空港は発着便が遅れたり、欠航したり。でも、この調子で気温がプラスになったら今度は大雨注意報やら雪解けによる洪水注意報が出るのかな。マザーネイチャーは狂ってるな、やっぱり。
   
   バルコニーで雪だるまを作る人