リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

今日は自分にごくろうさまぁ

2019年03月31日 | 日々の風の吹くまま
3月30日(土曜日)。☀☀☀。いやぁ、あったかい!今日のウォーキングはセーター1枚で十分。クィーンズパークを歩いたら、桜も紅モクレンも白モクレンもコブシもボケも、みぃ~んな満開の大盛況。3週間近く前まで雪が降っていたなんて信じられないくらいの爆発的な春・・・。

おかげで調子に乗って朝から大車輪?の活躍。床の掃き掃除をして、ウォーキングから帰って来たら床のモップかけ。今日は午前と午後に引越しがあってエレベーターが1台ブロックされているので、ごみの処理は明日回し。月末は賃貸の契約が切れる時期だから、引越しが増える。家財道具の搬出、搬入にはエレベーターの独占利用を予約する決まりなので、引越しのたびに普通に使えるエレベーターが1台だけになって、呼んでもなかなか来ないし、やっと来たのに乗れば、まるで各駅停車で満員御礼。みんな「ご近所さんたちとお近づきになれて幸いですなぁ」と笑い飛ばすのが我がマンションのいいところで、気持がほこっとする。おかげで、互いの名前を知らなくても顔なじみになってロビーで言葉を交わすご近所さんがたくさんできて、住み心地は満点・・・。

いろいろとしまい込んであったものが次々と出て来て、そのたびに手を休めてしまうから、一時は遅々として進まない感じになる。すっかり茶色に変色した「陸軍」と印刷されている原稿用紙の裏には、戦争中に将校だった父がいた千島列島の島の山の風景の鉛筆スケッチ。半紙を閉じた手書きの歌集『島守抄』には島で父が綴った短歌。ページが茶色がかった何冊ものノートには父が娘たちに書き残してくれた「自伝」。拾い読みするだけでぽろぽろと出て来る涙を振り払って、せっせと本を運びまくったので、午後の買い物に行く時間までに3つの本棚が空になって、レクルームの床は本の山だらけ。収納先ごとに分けて、3つの本棚に戻すのは明日の仕事ということにして、ああ、今日はよぉく働いたなぁ・・・。

父の遺作と一緒に、2001年から2002年にかけてカレッジの創作講座を総なめにして書いた短編や詩や小説の断片も出て来て、あるクラスでそれぞれトラウマを抱えた級友たちと泣きながら書いたものもあって、燃え尽きて壊れてしまった「自分」を再構築していたワタシの心の軌跡がありあり。リタイアして自由になったこれからは思いっきり翼を広げて羽ばたいてみようという気満々になって、今日はどうもごくろうさまぁ・・・。

     



整理整頓を始めたけど、もう脱線

2019年03月30日 | 日々の風の吹くまま
3月29日(金曜日)。☀☀☀。朝からなぜかやる気満々の感じで、ウォーキングから帰ったら、きのう小包にしてあった東京の先生宛の本を持って道路向かいの郵便局へ。来シーズンの幕開け第1作の脚本で、日本で手に入らなかったそうなので、こっちのアマゾンで見つけた「押しかけ弟子」はうれしい。

収納場所を入れ替える本を抱えてオフィスとレクルームを往復していたら汗びっしょり。レクルームのソファベッドの両側に置いてある古いイケアの本棚は内側(右)がカレシ、バルコニー側(左)がワタシ。でも、カレシがワタシの本棚の前に鉢物を載せたカートを置いているので、この際だから本棚の交換を提案したら、あっさり「いいよ」。でも、カレシの棚は得体の知れないものがごちゃごちゃ積んであって、こりゃひと仕事になりそうだから、あしたにしようっと。モノはついでだから(ドアを外した)クローゼットに納めてある2つの本棚も中身を入れ替えて整理しようか。本棚と言っても、ワタシはキッチンに置き場所のない調理器具の収納に使い、カレシはビデオやらダンボール入りのCDがごちゃごちゃ。引っ越してから使ったことがないので奥の方の本棚に移して、そっちにおいてある調理器具を空いたスペースに移せば、ワタシは出し入れが楽々になってうれしい。

ついでだから、オフィスのクローゼットの中も整理しよう。ここも引っ越したときにドアを外して本棚とファイルキャビネット(その上にプリンター)とシュレッダーを置いたけど、本棚の前に冬は空気清浄器、夏はダイソンのタワーファンが居座って、さらには使用済みのトナーのカートリッジまで山積みなので、とっても効率的な収納とは言えない。下の方はいろんなものがごちゃごちゃしていて大仕事になりそうだから、これもあした(かあさって)。ということで、今日の仕事は大きな辞書、事典をオフィスからレクルームに運ぶこと。でも、きのうオフィスの本棚から見つかった古いスケッチブックに目が行って、プチアトリエの作業台にある使ったことのないオイルパステルを試してみたくなって、本類の運搬はみごとに脱線。

油絵は後片付けがめんどうだからと、カレッジの成人学級で絵の手ほどきを受けたときからアクリル絵の具ひと筋だったけど、オイルパステルをミックスしてみるのもおもしろいかも。結局は遊んでしまった午後、ミモザの花が咲いたけど、はて、絵の修業はまだ先が永遠に長いなあ。

   


賢そうに聞こえる英語って?

2019年03月29日 | 日々の風の吹くまま
3月28日(木曜日)。☁☀☀。土曜日だと思って目を覚ましたら、なぁんだ、まだ木曜日。でも、長い間「仕事のない日が週末」だったし、今はもう毎日が「週末」なんだから、「まだ」木曜日というのはヘンな感覚だな。リタイア後の3ヵ月は過渡期の調整期間と決め込んで、けっこうぶらぶらしていたけど、そろそろ日本だったら入学式、入社式で始まる4月。でも、こっちの学校の1年は9月始まりだしぃ~なんて言ってあと5ヵ月も宙ぶらりんで過ごすわけにも行かないし・・・。

ま、今日はしなくてはならないことも特にないので、退屈しない程度にのんびり。こういうときは小町横丁に首を突っ込んで、いろんな人生の悩みごと相談を読んでは芝居の一場面として想像してみる。いつもながら、人間模様というのは、社会文化や宗教と言った表面的なフィルターを通り越してしまえば、世界のどこでも本質的に似たようなもんだと思うことしきり。でも、「賢そうに聞こえる英語の形容詞を教えてください」というトピックにはずっこけてしまった。何でも「symmetryとかが私のキリギリの例」だそうだけど、さっそく指摘されているように、symmetryは形容詞じゃなくて名詞だし、「対称的」なんて形容詞は使い道が限られるし、話の輪の中で使ったところで賢くは聞こえないな。はて、もしかして「対照的」のつもりだったのに漢字の変換を間違えて辞書を引いたとか・・・?

回答者の「賢そう」の解釈が人それぞれなので、候補に上がる「賢そうに聞こえる」英単語もいろいろだけど、場面を選ばないと「賢そうに見せたいおバカちゃん」と思われかねないものばかり。英語は古代から次々とブリテン諸島を侵略した民族の言語を取り込んで発展した「雑種」言語なもので、似たような意味なんだけどそれぞれの意味合いがビミョーに違う単語がやたらとあるから難しい。言葉の選び方しだいでは賢くもおバカにも見えるだけじゃなくて、選び間違えたばかりにやっかいな場面を作ってしまうこともある。つまり、英語のニュアンスは日本語の「ニュアンス」とは方向性もレベルも全く違っているわけで、どうやら雑種言語をそこまで表現性豊かなものにした立役者はかのシェイクスピアだという説がある。

微妙なニュアンスはボディランゲージと同様に学校英語では教えないようだから、つまるところはどっぷり浸かって肌で吸収するしかないのかもしれない。たかが英語、されど英語、それでも英語・・・。

マンションにも園芸の季節

2019年03月28日 | 日々の風の吹くまま
3月27日(水曜日)。☀☀☀。日差しに誘われてルーフデッキに出たカレシが「ラディッシュの芽が出たぞ」。どれどれと出てみたら、プランターいっぱいにかわいい双葉。ラディッシュは旧居の裏庭ではついぞうまく育ってくれなかったのに、マンションの23階のプランターではちゃんと食べられる大きさに育つから不思議。

気をよくしたカレシ、今日は朝ご飯を食べたらすぐに「園芸」。土だけ入れてあったプランターに野菜栽培用の園芸土をふるいにかけていれて、ほうれん草の種まき。ほうれん草も庭ではあまりうまく行かなかったけど、引っ越して年を越した3年前の春にプランターに種をまいたら、まあ、育つこと、育つこと。葉っぱの長さが5、6センチくらいの頃に生で食べるとぱりぱりと歯ごたえがあっておいしいもので、毎日せっせと摘んではサラダに入れたっけ。摘めば摘むほど生えて来るという感じで、育ちたがるほうれん草と収穫し終わってしまいたいカレシの根くらべが秋まで続いたっけ。

   

種をまいたら、たっぷりと水やり。さて、次は何?レタスに万能ねぎ。水菜もいいね。3年前は大豊作になり過ぎて、カレシは日本的な漬け物にして食べていたっけ。カレシ曰く「とりあえずメスクランを外に出す」。そっか、園芸ルームの照明の下で育てて冬の間サラダに使って来たメスクランもすっかり「旬」を過ぎて、プランターに植えられる大きさ。前回のファーマーズマーケットで買った水菜とクレソンのマイクログリーンもほぼ食べ終わったけど、切り取った後にひょろひょろと芽が伸びて来ているから、これも植えてみようか。カイワレもそうだけど、辛味のある葉っぱはマイクログリーンとしてサラダに散らすとほどよいスパイスが効いて最高。プランターに移植できたら、摘み菜として食べられるかなという期待がわいて来るけど、売っていたお兄ちゃんは水耕栽培してるから難しいよと言ってたなあ。でもまあ、何でもモノは試しって言うから。

いつもなら朝ご飯が終わってすぐにオフィスに行ってメールをチェックするワタシだけど、これからはそれはなしってことで、起動スイッチを押したくなる手を引っ込めて、じょうろを手に忙しく出入りするカレシの後についてルーフデッキへ、バルコニーへ。太陽の光を浴びればビタミンDをたっぷり摂取できて、セロトニンもたっぷり作られて、そうすれば夜にはメラトニンがたっぷり出て安眠できるんだそうだし。


すっきりしてときめいていられるのは今のうち

2019年03月26日 | 日々の風の吹くまま
3月26日(火曜日)。☂☁☀。天気回復の予報通り、午後にはすばらしい青空。雨雲が過ぎ去って、ちょっと風があるせいか、東の山並みの上におもしろい形の雲がぷかぷか。
   

きのう確定申告の書類を会計事務所に届けて来たので、ビジネス関連の事務処理はほんとに、ほんっとにジ・エンド。今日はオフィスの整理整頓。先日せっかく紙の山を撤去したばかりのデスクの上に散らばった会計書類のコピーをファイルキャビネットに突っ込んで、事務用品を引き出しにしまい込んでの後片付け。本棚に辞書や百科事典の類はレクルームの本棚に何冊もある事典と一緒に棚卸しをして、仕事以外に使いようのあるものをオフィスにまとめることにするか。とりあえずデスクの上がきれいになっただけで、ひと区切りついたという気分。こんなにすっきりしたこと、なかったもんね。
   

ワタシの「オフィス」はカレシと共用しているオフィスの右側半分で、前と横の2面が天井から床までガラス張りなので冗談に「金魚鉢」と呼んでいるところ。夏はちょっと暑いけど、視界いっぱいに空が広がって、日当たりと眺望は抜群。夜になると一面の光の海で、遠くの交差点の信号の変わるのが見えるし、川向こうのハイウェイや上流のポートマン橋で数珠繋ぎになって瞬いているヘッドライトはきれいだし、その中を赤いライトが点滅しながら流れていくのを見ては「事故かな、事件かな」と野次馬気分。引っ越して来たばかりのときは、雲ばっかり眺めていては仕事にならないだろうと言われたけど、25年も外界が見えない半地下のオフィスに籠もって仕事漬けだったから、あの大空に吸い込まれそうな解放感は何にも替え難いものだったな。

まあ、デスクの上がまたぞろ紙の山になってしまうのは時間の問題だろうと思うけど、これからは今はやりのコンマリ流に人生がときめくものだけを置くように心がけてみよう。でも、あんまりすっきりしすぎたら落ち着かなくなってしまうかもしれないから、ときめいていられるのはたぶん今のうちだけ・・・。

エレベーターは早くなり、人は歩くのが遅くなり・・・

2019年03月26日 | 日々の風の吹くまま
3月’25日(月曜日)。☁☀☁☂。3月最後の週。朝のウォーキングをして来たら、超特急で所得税の確定申告の書類をまとめる作業。ゆうべやっと帳簿を閉めて、2018年度の収支を確定。ここまでは30年近くやって来て慣れているから簡単だったけど、帳簿上まだ残っている固定資産と減価償却費と現金の処理でひと苦労。ビジネスを廃業するのはこれが最初で最後なんだからしょうがないけど、法人にせずに個人事業主のまま在宅ビジネスとしてやって来たので、ググって回って要領がわかったら比較的簡単。貸借対照表の数字がぜぇ~んぶ「0」になったのを見たときはさすがにちょっと感傷的になったけど、調整や訂正が必要なら適当にやってくださいとメモを付けて、ジ・エンド。

会計事務所のあるダウンタウンのビルでエレベーターに乗るのに、去年まであった上り・下りのボタンがヘンなタッチパネルに変わっていて、呼出しを押したら「行先階を入力してください」。はあ?事務所の受付は11階なので「1」を2回タッチしたら、矢印で「左側のエレベーターAです」。指示通りに左端のドアの方へ行ってほどなくしてエレベーターが来たので、すぃっと乗ってドアの脇を見たら、え?え?え?何と、エレベーターの中にあるはずの行先ボタンがない!びっくりしているうちにドアが閉まって、すぅ~っと上昇して「11階です」。へぇ~。

事前予約制とか言うらしいけど、たしかにエレベーターを呼んだら「さっと来る」という感じ。大勢の人の出入りがあるオフィスタワーにはありがたい技術だろうな。問題の多い我がマンションのエレベーターもこうだったらいいのにと思うけど、今はそんなお金はないよね。効率的なエレベーターに感心しながら通りに出て駅に向かって歩いていたら、なんかやたらと人に追突しそうになってちょっとイライラ。のろのろと歩いているは必ずしも観光客だけじゃないようで、特に若い人たちの歩くスピードが目立って落ちているという印象。歩きスマホの連中はあたりまえみたいにのろまだけど、そうでなくてもとにかく鈍いっ!ワタシは昔からかなり早歩きの方だけど、それでも前を歩いている人たちに追突するなんてことは昔はあんまりなかったなあ。

早歩きは頭の回転を早めるそうで、成功者は歩くのが早い傾向があるとどこかで読んだけど、じゃあ、若い人たちの歩きが遅くなっているとしたら、この先の人間世界はどうなるのか・・・?

今のうちに総決算をば・・・

2019年03月25日 | 日々の風の吹くまま
3月24日(日曜日)。☁ときたま☀。気温は平年並みかな。朝のウォーキングの途中で見つけた桜の花。あらら、もう散ってしまうの?もったいないなあ。
   

    
    モクレンが花盛り

今日はgooがブログサイトのメインテナンスということで機能停止中。この隙に帳簿を整理して、最後の最後の決算をして、貸借対照表の数字をゼロにして、28年11ヵ月のおひとり様ビジネスを閉めることにしようっと・・・。

マンションの外の騒音いろいろ

2019年03月24日 | 日々の風の吹くまま
3月23日(土曜日)。☁☀。夜の間に雨が降ったので、朝の空気は新鮮ですっきり。でも、床を掃いたら白っぽい粉のような埃が増えた感じ。一応は市の中心街だから、窓やパティオドアを開ける季節になれば少々埃っぽいのはしかたがないな。外壁はぐるりとガラス張りだけど、外から聞こえる騒音は閉め切っている季節なら特に大きな音だけ。でも、窓を開ける季節になれば、下の6番ストリートを往来する車の音、大型トラックやバイクの轟音、路地からバックアウトするゴミ収集車の警告音、消防車と救急車とパトカーのサイレン、飛行機やヘリコプターの音、いろんな工事の音が一斉に飛び込んで来る。

初めはうるさいと思ったゴミ収集車のピーコ、ピーコも今では慣れて気にならないし、市役所に苦情が殺到していると言う川べりのタワーマンション新築工事での杭打ちも遠くでポイン、ポインという感じ。この地区(ダウンタウンとキーサイド)は、昔から川沿いに敷かれた線路を貨物列車が往来していたのが、その線路際に高層マンションが建ちまくったために住民からの苦情が激増したところ。我が家では寝静まった夜中に遠くに聞こえるくらいだけど、近くに行けばこんなところによく住めるなあと思うような騒音で、そこに杭打ちの衝撃音まで加わったら、たしかに精神的にきつそう。でも、鉄道は百年も前から走ってたんだから、後から来てうるさいから何とかしろと言っても今さらって感じだけど。

ダウンタウンから坂道を歩いて25分くらい上がったところ(アップタウン)にある我が家の周辺で一番うるさいのはバイクの爆音。我が家の反対側の道路の角にファストフード店があって、その外の消火栓の周りにヒマそうな人たちがいつもたむろしていたんだけど、市が歩道脇の駐車スペースを潰して椅子やテーブルを置いた「パークレット」(超ミニ公園)を作ったら、ビール腹に革ジャンのおっちゃんライダーが集まるようになって、コーヒー片手に(禁煙なのに)タバコをふかしながら、どうやら若かりし頃のやんちゃ話の交換会。日が暮れておっちゃんたちが一斉に家路につくと、あたりはしばしバイクの爆音に包まれて、特にパークレットに面した低層階の人たちはかなり迷惑しているらしい。

でも、こういう騒音は都市の中心街だったらどこでもあたりまえのもので、意外と慣れてしまえるのは内部で伝わる生活音や騒音とは気持の上での感じ方が違うってことなのかな。

税金は楽しいお金の使い方のうちに入らない

2019年03月23日 | 日々の風の吹くまま
3月22日(金曜日)。☁☀☁。天気が変わって来た。夜には雨になるそうだけど、「冬まではもう雪は降りません」だって。モールの外の桜も3分咲きくらいで、途中の家の前庭にあるボケも爆咲き。ニューウェストには桜自慢のバンクーバーほどの桜はないけど、窓から双眼鏡で見渡したら、もやもやとピンクや白に霞んだ木があちこちにある。春に生まれたワタシにとって、春の訪れは新たなやる気の源泉でもあるかな。生まれ年の子年の「子」は固い土を突き抜けて地表に出た芽を現したものだとどこかで読んだけど、まさに命が芽吹く春の干支という感じ。

春はまた所得税の季節。おととい毎年確定申告を頼んでいる会計事務所からチェックリストと一緒に、時間の余裕を持たせるために今月中に書類を送るようにとのメールが来たので、決算の書類作りはもう待ったなし。まず帳簿を締めるためのおととしの財務諸表と減価償却費を計算するための固定資産のリストを印刷して、とりあえず準備完了。廃業するにしても、おひとり様稼業で雇い人はいないし、商品の在庫もないし、物品・サービス税の事業者番号もとうの昔に返上済みだし、売掛金、買掛金、未払費用もすべて年度末でゼロになっているので、決算はごく簡単に済んでしまう。

年度末処理で残っているのは固定資産の減価償却くらいなもので、実際はほとんどがとうの昔に廃棄処分になったコンピュータやプリンタが定率法で償却し切れないまま残っているから、額は少なくてもこれを処分するとなると少々やっかい。おまけに所得税の計算では資本コスト控除(CCA)というのがあって、計算方法が帳簿上の減価償却とはちょっと違うからさらにやっかい。廃業するに当たってはどっちも再計算することになるだろうから、そのあたりはプロに任せることにして、月曜日にカレシとワタシの2人分の申告書類を届けられるようにしっかり準備しないとね。

それにしても、お金って、何とまあ手のかかるもんだこと。楽しいこと、うれしいこと、気持がほかっとすることに関わるものなら多少の手間は苦にならないけど、税金は額に汗して稼いだものを政府に差し出すんだから、手間ひまをかけるのは癪に障る。ピークには予算消化の繁忙期に徹夜で確定申告の準備をした挙句にカレシの年収に等しい額の所得税を取られてがっくり来たっけ。お金を使って楽しくないのは使い方が悪いからだそうだけど、税金はちぃ~っとも楽しくなぁ~い。

めんどうな遺産処理もやっと大詰め

2019年03月22日 | 日々の風の吹くまま
3月21日(木曜日)。☀☀。春爛漫。モクレンもレンギョウも、さらには遅れるはずの桜まで爆咲き。2月は記録的に寒い月だったけど、3月は記録的に暖かな月になったりして、んっとにマザーネイチャーの気まぐれにも困ったもんだな。

春眠暁を覚えずと言うけど、夜更かしをしたわけでもないのに、2人が目を覚ましたのは8時45分。えいやっと起きて朝ご飯。我が家の朝ご飯はミューズリにかぼちゃとひまわりの種、アーモンド、オート麦のふすま、小麦の胚芽の「鳥の餌」にバナナとケフィルを加えてミルクをかけたもの、トースト、コーヒーが定番なので、ワタシが身支度をしている間に、担当のカレシは材料を載せたトレイをテーブルに置いて、フレンチプレスにコーヒー、電気ケトルに水を入れて、トースターオーブンにパンをセットして、バナナをスライスして、「朝ごはぁ~ん」。朝ご飯のセッティングがカレシの「家事」になったのは引っ越してからだったかなあ。ワタシはのこのこと寝室から出て来てテーブルに着くだけで、何とも楽になったもんだ。

今日は午前中に隣町コクィットラムの会計事務所へママの遺産処理の最後の仕事である確定申告の書類を届けに行く予定。カレシが分厚い書類の束を整理している間に、ワタシはプリンターの用紙を買いにウォルマートへひとっ走り。書類を全部コピーして、原本を封筒に入れていざ出発。何を思ったか「オレ、運転歴60年なんだよなあ」。おじいちゃんの遺産だった車を運転するために免許を取ったのが16歳のときで、ごくごくマイナーな事故だけで60年はえらい。(免許取り立てのときに近所の庭に突っ込んじゃったそうだけど。)駐車スポットを探すのに手間取って少々ご機嫌斜めになったカレシ、車を降りたとたんに「財布がない。免許証なしで運転して来た」。おいおい。運転歴60年にして免許証不所持で違反切符を切られないように、帰り道はくれぐれも安全運転でお願いね。

想定以上の時間がかかったけど、ママの最後の確定申告を済ませて会計士の手数料を払ったら、後は立て替えた経費を精算して残ったお金を3等分して送金すれば、カレシの遺言執行人の役目は完了。札幌で勤めていた昔、集金に行った取引先の老社長がいつも「銀行屋は極楽には行けないよ」と言っていたのを思い出したけど、横槍を入れた郊外の小さな支店からどぉ~んと1億円を引き出したら、さぞかし胸がすかっとするだろうなあ。

春の訪れは春の大掃除で

2019年03月21日 | 日々の風の吹くまま
3月20日(水曜日)。☀☀☀。春分の日。公式の「春」初日は7月並みの陽気で、午後には23度。買い物途中の道路際にあるモクレンの木2本には濃いピンク花びらがワタシの手のひらくらいもある巨大な花が鈴なり。おとといあたりはまだ蕾のままだったのに、こういうのを爆咲きと言ったらいいのか。

まぶしい日差しに誘われて、きのう取り戻したレクルームの掃除。鉢物に占領される冬の間は温度の設定をぐんと下げてドアを閉めておくので、掃除はごくたまに埃を払うだけど、人間さまが使うようになったらそういうわけには行かないから、枯葉やごみをていねいに掃いて、隅っこの窓壁のあたりの蜘蛛の巣をきれいに払って、モップでごしごし。作業台の上にごちゃごちゃと置いてあった金具やねじも片付けて、夕暮れのつもりが迫り来る夕闇になって放置したままのカンバスの前には画家カンディンスキーのコピー。カンディンスキーの絵は、特に抽象化が進む前の初期の作品が何とも言えない魅力があって、ワタシの一番好きな画家。
   

よけいなものを片付けてすっきりしたプチアトリエ。はしご風の枠に棚板や引き出しをはめ込むデザインの本棚は独身時代に三越で買って、結婚したときに日本から船で送ってもらって以来、転居ごとに持って回ったもので、かれこれ50年の年季入りだけど、はしごの間に適当な棚板を渡したり作業台を取り付けたりしても、まだまだ頑丈。すっきりしたと言っても、絵筆やらパテナイフやらゲッソやらカンバス、ミニチュア用の小さな釘や工具やナイフがごちゃごちゃ。パレット代わりに使っているガラス板の縁に貼ったガムテープが乾いて剥がれているので、改めてテープを巻かなくちゃ。そうそう、ミニチュアの組立作業をするにはデスクライトが必要だなあ。はしごか棚板にクランプで取り付けられるLEDライトがいいかな。ウォルマートにあるかどうか見て来ようっと。

アトリエを片付けたついでに、オフィスのデスクの上も整理。端っこのペーパーの山には通販カタログに混じって古い書類や年賀状やカード。ファイルしておくものはファイルキャビネットに入れて、古くなったカタログはリサイクルボックスに。デスクの上がこんなにすっきり広々として見えるのは(大げさじゃなくて)2、3年ぶりかな。このすっきり状態がいつまで続くかはわからないけど、とりあえず春の訪れを祝うには「春の大掃除」が一番・・・は少々大げさかな。
   
   青空を背景に悠々と戯れるハクトウワシ


仕事をやめたら遊べない言い訳がなくなった

2019年03月19日 | 日々の風の吹くまま
3月19日(火曜日)。☀☀☀。予想最高気温は7月並みの20度超。カレシが最低気温が5度を切ることはなくなったと判断して、レクルーム(スペアの寝室)で避寒していたゼラニウムやフクシャの鉢をバルコニーに出したので、やっとワタシのプチアトリエが使用可能になった。ちょうど温室と庭のミニチュアキットを注文したので、グッドタイミング。

キットは24分の1の縮尺で、できあがりは20センチ四方くらい。従来のドールハウスは縮尺が12分の1が標準で、メートル法の間隔では中途半端な感じだけど、欧米で使われて来たヤードポンド法では1フィート=12インチだから。でも、12分の1の縮尺で作っても、丸々1軒の家を作ると今どきの住宅事情では置き場所がないし、リビングやキッチンのようなひと部屋のもの(ルームボックス)を作っても飾るスペースに困ることが多いから、24分の1の縮尺は、小さい分細かな作業はタイヘンかもしれないけど、ありがたいね。ま、市販のキットやアクセサリーがそういう縮尺になっているというだけの話で、実際には自分の好きな縮尺で作っていいんだけど、いちいち実物の寸法を測ってミニチュアのサイズを計算するのはめんどうだな。

まだ発送の通知は来ていないけど、アトリエが使えるようになって楽しみ倍増。どれくらいかかるのかなあ。早く届いてほしいなあ。工作とか絵を描くとか、時間に縛られずにできるようなプロジェクトなんてほんとに久しぶりという感じ。引っ越したときにスペアの寝室の片隅にちっちゃなアトリエを設えて、スツールを買って、ラジオも買ったのに、結局は仕事にかまけて何もしないまま。振り返ってみると、クリエイティブな遊びに精を出していられたのは2002年から2003年にかけてのことで、世界的な不景気で仕事が半減したときだった。過労やカレシとのごたごたで落ち込んだ抑うつ状態を脱したところで、タイミングは良かったけど、人生の凪は短命で、2004年にはまた仕事漬けで趣味を楽しむどころじゃなくなってしまったっけ。

あれから10年近く、年金受給を機に客先を2社に絞って仕事をパート並みのレベルに減らすまで月月火水木金金で仕事、仕事。でも、減らしてからもすでに数年が経ってしまったのは、やっぱり生業と遊びは両立し難いってことかな。ま、「生業」がなくなったこれからは、「遊び」に専念できない言い訳もなくなったわけだから・・・。

ライフスタイルは実に多種多様

2019年03月19日 | 日々の風の吹くまま
3月18日(月曜日)☀☀☀。春分の日はあさってだから、まだ公式に春じゃないのに初夏のような陽気で、午後には20度を超えてしまった。たった5日前には雪が降ったのに。

あまりにも天気の変わりようが急激で、カレシもワタシも何となく気分がだらぁ~ん。とりとめもなくブログのフォルダを開いて、2006年前に遡る過去記事をつまみ読みしていて、50代が60代になり、今や70代に入って、我ながら変遷みたいなものが感じられるなあと思ってみたり、あんまり変わってないじゃないのと思ってみたり。少なくとも日本語が進歩したという形跡はあまりないけど、日本語での会話はほとんど頭の中だけにしかないから、もうしょうがないかな。考えてみたら、なぜか英日翻訳の仕事が途絶えて日英翻訳ばかり来るようになったのは世紀が変わってまもなくだったから、実際に日本語訳が中心だったのはフリーランス歴の3分の1でしかなかったわけか。

つらつらと考えているうちに、またブログ村に首を突っ込んで、自分にぴったりのカテゴリーがないかとうろうろ。たしかに日々のできごとを書きとめた「日記」ではあるけど、頭の中でがやがやしているおしゃべりも書き出しているから、日記や年代にこだわることないやと、古巣の「ライフスタイル」のカテゴリーをのぞいたら、うは、すごい数のサブカテゴリー。それにしても、実にいろんな暮らしがあるもんだなあ。「シンプルライフ」は流行のこんまり流の暮らしかな。「スローライフ」に「エコライフ」に「ナチュラルライフ」。「おしゃれな暮らし」に「質素な暮らし」に「華やかな暮らし」に「丁寧な暮らし」、「ゆとりある暮らし」に「ほどほどの暮らし」、「楽しい貧乏暮らし」、「その日暮らし」、「ゆるい暮らし」に「かわいい暮らし」と、人の暮らしって、ほんっとに多種多様。

あれこれ見て回った末、「クリエイティブライフ」もいいなあと思いつつ、とりあえず「第二の人生・第三の人生」におじゃますることにした。ワタシの人生、第一は日本、第二はカナダ、第三はリタイアってところだもの。いじりついでに、ブログのプロフィールのイメージも楽しいものに変更。去年東京の湯島天神下の小さな店で出会った愉快な福の神。ワタシとカレシの2人暮らし、心地よく、穏やかに、ポジティブに、ちょうどよく、豊かに、元気に、のんびりと、自分らしく、贅沢な時間のある暮らしにしようじゃないの。

現生人類は究極の雑種でしょ

2019年03月18日 | 日々の風の吹くまま
3月17日(日曜日)。☀☀☀。セントパトリックスデイ。聖パトリックはアイルランドの守護聖人だけど、この日は世界の誰もが「1日アイリッシュ」になってお祭り騒ぎをしていい日。かって大勢のアイルランド人が飢饉を逃れて移民した北米では各地でパレードがあるし、アメリカのシカゴでは街中を流れるシカゴ川を緑色に染めるのが恒例行事。ネットにはビールを緑色に染めるレシピが溢れる。

もうだいぶ昔になったけど、アイルランドで小雨模様のディングル半島を走っていて、雲が突然切れて日が差したときの、あの目のさめるようなエメラルドグリーンの丘を今でも思い出す。ディングル半島の断崖が連なる海岸の景観とそっくりの風景を能取岬で見たときは不思議な懐かしさを感じたっけ。アイルランド人の情の厚さといい、特に人口密度の低い西部から南西部にかけての小雨や霧の中に浮かぶ荒涼とした風景といい、ワタシが生まれ育った霧深い道東の人情と風景の記憶を呼び起こすものがあって、もしかしたら、何千年もの大昔に小アジアに住んでいたらしいケルト人の中から大勢とは反対方向に移動するグループがいて、その人たちがアジアを東へと放浪して行く過程で落として行った遺伝子が迷子になって彷徨っているうちに20世紀になってワタシの中にもくり込んだんじゃないかと思ってしまう。

考えてみたら、人類は今でこそ色も形も多様化しているけど、みんな元々のルーツはアフリカ大陸で生まれた猿人で、十数万年の大昔にアフリカから出て来た原人が、東西南北に広がって行く過程で(おそらく行き着いた地域の気候や環境に合わせて)多彩な変化を遂げた、つまり「変種」の集団。そうやって形成された集団がさらに移動を続けると、いやでもどこかで別の集団に遭遇するだろうから、そこでかなりの確率で「Boy meets girl」、つまり「男女の出会い」があって、男女の出会いがあれば当然そこから遺伝子の混じった子孫が生まれる。つまり、そういうことを何万年もやって来た人類はみんな「雑種」ってこと。

だから、雑種同士なのに、(自分たちの集団とは)肌の色が違う、目の色が違う、髪の色が違うと言って嫌ったり、差別したりなんて、アホじゃないかと思ってしまう。単一民族を看板にしている日本人だって、どんな異人種、異民族の迷子遺伝子が紛れ込んでいるかわかったもんじゃない。ま、今日は1日アイリッシュになって、思い出深いエメラルドの島にスロンチャ!

急に春になったせいで春ボケ?

2019年03月17日 | 日々の風の吹くまま
3月16日(土曜日)。☀晴☀。掃除をしてからウォーキング。軽いパーカを着て行ったのに汗がじっとり。クィーンズパークの家々の庭にはいたるところにクロッカスやスノードロップが咲き乱れて、今度こそは春が来たという感じがする。

ウォーキングから帰って来て、寝室にルンバを走らせて、リビング、ダイニング、キッチンの順に床のモップかけ。オープン形式の間取りはドアの開け閉めがないから、こういうときに便利。バルコニーのパティオドアを少し開けていたのに汗だく。床掃除を済ませて、汗をぬぐって時計を見たらもう11時。今日は月2回の冬のマーケットの日。まずいつものパン屋のテントでブリオシュローフを2個。買うたびにスタンプを押してくれるカードがいっぱいだったので、今日は1個が無料。新しいカードをもらって、今度はきのこ屋のテントで大きな生しいたけとヒラタケ。なじみになったお兄ちゃんに山の様子を聞いたら「いろいろ芽が出てるよ」。おお。じゃあ、ワタシの大好物のこごみももうすぐだね。「うん、たぶん次の次のマーケットまでには」。あの、次の次のって冬のマーケット最終回なんだけど・・・。

今日初めて出店していた農場のテント。テーブルにマイクログリーンのトレイが所狭しと並んでいて、つい水菜とクレソンを買ってしまった。プランターに移植できるか聞いてみたら、「水栽培だからダメだろうね。植えてみる人もいるだろうけど」。はあ、せっかくトレイいっぱいにふさふさ育った若芽、全部食べちゃうのは惜しいような気がするなあ。でも、サラダ用の摘み菜として育てたんで、苗じゃないんだもんね。意気揚々とパンときのこでふくらんだトートバッグを肩に、マイクログリーンのトレイ2個を両手に持って、並んだテントの後ろの玄関まで来たら、ああ、まずい・・・。

なぜか前回に続いてまた鍵を忘れて来てしまった。ボケて来ちゃったのかな。玄関前なものでついすうっと出て来てしまったみたい。鍵についているフォブがないと玄関を開けてロビーに入ることができないし、うまく誰かの後ろにくっついて潜り込んでも自分のフロアまで上がれないから困る。アクセスパネルでカレシを呼び出して「入れてぇ~」。カレシに9を押してもらって、プップッと鳴っているうちにそれっと中へ。エレベーターにとび乗って23階へ。カレシがいてよかった。1人だったら立ち往生するところ。ほんとに、ワタシとしたことが・・・。