リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

男が自分の男のプライドで自滅するってどうよ

2023年12月31日 | 日々の風の吹くまま
12月29日(金曜日)。☁🌧☁。また朝日が昇るあたりの地平線に雲の切れ目が見えて、晴れるのかなあと言う気にさせられるけど、予報は雨がち。やたらと静かなのは、水木金と3日有休を取れば12月23日から1月1日まで10連休になるし、年明けの4日も休んでしまえば合計7日の有休で堂々の16連休になるということで、遠出した人たちが多いということかな。でも、みんなどこに行ったんだろうな。近場のスキー場はウィスラーも含めて深刻な雪不足だそうだけど。

今日はまじめな時間に起き出して朝ご飯を食べて、のんびりするつもりでコーヒーを飲みながらメールボックスを開いたら、来たっ。コロナのワクチン接種の「お誘い」。月の初めにマンションの隣の医療ビルにある薬局に予約を入れていたら、記録によると前回の接種から6ヵ月経過していないので年が明けてから改めて予約した方がいいとアドバイスされて、そのままキャンセルした第7回目のワクチン接種で、メールの発信時刻は午前5時30分。政府が集中管理しているデータベースから接種の対象になる人に自動的に来るようになっているもので、今回は参照番号がないところを見ると「お忘れなく」メールらしい。ウォーキングから帰って来て、まずワタシ宛のメールの中の予約用のリンクをクリックしたら、参照番号の欄に前回と同じものが表示されたので、医療保険番号を打ち込んで、コロナワクチンにチェックを入れて、予約のページへ。薬局を選ぶのに「5キロ以内」と入力したら我が家(郵便番号)に一番近いところから順に接種できる薬局が表示されるので、今回はモールの中のドラッグストアを選択して1月3日を選んだら、午後に5分刻みの予約スポットがずらっと出て来たので、2時を選んでOK。すぐに確認メールが飛んで来たので、次にカレシ宛のメールを開けて同じドラッグストアで同じ日の2時5分に予約。

飛び入りのひと仕事を済ませたから今度こそのんびりしようと、まずは小町横丁の散策。きのうワタシとカレシの金銭感覚(というよりは消費パターンかな)の違いを考えていたせいか、お金が絡んでいそうなトピックに目が行くからおもしろい。そんな中で「稼いでいる妻に複雑」という男性からのトピックにすごい数のコメントがついていたので開けてみたら、出産後4年子育てと義父の看病で専業主婦だった妻が仕事に復帰したら出世して、しかもハンドメイドの仕事もうまく行くようになり、夫である自分より収入の多い月が増えて「(生活が楽になっていいが)男として妻に負けた気分なので専業主婦に戻ってもらいたい」だと。思わず笑っちゃったよ。パワーカップルという言葉があるくらい共働きがあたりまえの世の中だってのに何を言ってんだか。おまけに奥さんは家事も子育てもひとりでしっかりこなして、義家族にも好かれているんだそうで、男のプライドを傷つけられたとバーやクラブでホステスに愚痴って同情の言葉に癒され、さらには常に夫をたてる従順な弟嫁に惹かれていると言ったことで揶揄、嘲笑で盛り上がっていたら、それほど有能で稼ぎのある奥さんに離婚を切り出して「もっと淑やかにしていないと男に逃げられるだけ」と最後っ屁。外野席では奥さんへの拍手喝采が鳴りやまず・・・。

でも、ランチを食べながらカレシにあほなヤツだよねえと話していたときに、カレシがほんの一瞬見せた表情が23年前の私たち夫婦の最大の危機の原因を明らかにしてくれた気がして、残っていた小さなモヤモヤが晴れた感じ。ワタシが仕事に没頭し過ぎて寂しかったというのは表面的な理由に過ぎなくて、遅れて来た「中年の危機」に直面した時に、敗北感と言うか喪失感と言うかか、それまで10年モヤモヤと燻っていた感情が一気に「男のプライドを傷つけられた」という怒りとして爆発したってことだったのね。ワタシは共働きの初めからことあるごとに「どっちが稼いだかなんて書いていない私たち夫婦のお金」というスタンスだったのに、カレシのモヤモヤは消えなかったということか。それまでの10年、家でできる仕事だからとカレシに押されて(あまり乗り気ではないまま)始めた翻訳業が初っ端からカレシの収入を上回って、そのまま(専門職の公務員だった)カレシの2倍以上稼いでいたんだけど、表向きは「この分なら早期リタイアできそうだ」とか何とか喜んで見せながら内心では悶々としていたんだろうな。たまたま日本では「国際結婚ブーム」が起きていたようで、「あなたのために家をきれいにしておいしい料理を作ってやさしい奥さんになります」という甘い囁きに癒しを求めたというところか。たまたま勤め先の組織改編で公的年金の受給年齢の前に早期退職という形でリストラされて、公務員年金だけでは自分1人の生活もままならないという現実を突きつけられて目を覚ますことができたのは、カレシにもワタシにも幸いなことだった。揃ってリタイアした今は年金から成る世帯収入の2人の比率がほぼ半々だから誰のプライドも傷つかないよね。カレシぃ、そろそろいつものマティニタイムだよぉ~。

どうしてお金で夫婦げんかをしたことがないのか

2023年12月30日 | 日々の風の吹くまま
12月28日(木曜日)。☁。いろいろあった1年も大詰めと言うところだけど、8時過ぎに目を覚ましてそのままぐずぐず。カレシも目を覚ましてぐずぐず。そのうち何を思ったか、「クリスマスにあんまり買い物しなかったなあ」。はあ?アナタはクリスマスでなくたって買い物しないじゃない。あれこれ欲しいとか新しいのがいるとか言うのに腰を上げないし、スマホなんかもう2年も調子が悪いと言いながらさっぱり買い替える気配がないけど、どぉ~して?「う~ん、めんどくさい」。ええ?母方のおじいちゃんがドケチで評判のスコットランド人だったせいじゃないの?「その遺伝子は全部デイヴィッドに行ったの。あいつのケチは筋金入りだぞ。オレは金を使うのがめんどうくさいだけ。キミに家計を任せてるのもそう。ケチだったら任せてないよ」。うん、ワタシは使う時はどんと使っちゃうから、そう言われるとそうかも。

朝っぱらから何とも色気のない会話だけど、夫婦なるものを50年近くもやっていればこうなるのかな。人並みに大波もさざ波も巨大波も被って来たけど、不思議とお金のことでは一度も喧嘩したことがないのが私たちの自慢と言えば自慢。カナダではお金に関する問題が離婚の理由のトップだそうだから、お金でもめることがなかったおかげで半世紀も持ち堪えられたのかもしれないな。カレシのキャリアは会計士だったんだけど、銀行の口座でもローンでも共同名義にできるものはみんな初めから共同名義にしてしまって、管理はワタシに丸投げ。貯金がいくらあって、毎月どれだけのお金が入って来て、どれだけのお金が出て行っているのかも知らず、自分でチェックもせずに「どれくらいあるの?」なんてのんきな質問をして来ては「へえ、そんなにあるのかぁ」とのんきに感心するから何をかいわんやだけど、ついでに家事も丸投げだったから、ほんとに筋金入りのめんどうくさがりなのかも。

でも人並みの所有欲はあるから、いつもあれが欲しい、これが必要と言っているんだけど、自分はどういうものが欲しいのか(好きなのか)という認識が今いちなもので、「買い物」という行為がめんどうくさいんだろうな。つまり、「複数から選んで決定する」という行為をめんどうくさいと思うのかもしれない。うがった見方をすれば、一種の「失敗恐怖症」のようなところがあるかもしれない。まあ、それだけまじめだってことなんだろうけどね。こと所有欲に関してはワタシだってカレシに引けを取らないんだけど、家事の部類に入る以外の買い物をあまりしないのは「好き」という確信がなければ買う気にならないからなんで、直感的に「これだ!」というものを見つけたらブランドもへったくれもなく即断即行。もちろん買うためのお金があることが前提だけど、そこは両親にしっかり教育されたし、長年共働きの家計を管理して、さらにおひとり様ビジネスを30年やって来た実績が物を言って、買えないものは買えないということで買わないでおしまい。まあ、一度決めたことを後悔しない性質なのが幸いしているかも。

特に予定もないからと、起きるでもなくとりとめもないお金の話しているうちに「mad money(遊び資金)はどうなってるの」とカレシ。う~ん、今のところ余剰資金があるから買い替えようとかこの際に買っておくかというものばっかりで、楽しいことに使ったのは『KOOZA』を観に行ったのとArts Clubへのクリスマスプレゼント(寄付)くらい。でも、何かと忙し過ぎて使う暇がなかっただけだから心配しないでいいよと言ったら、「で、どれぐらいあるの」。ええっと、ざっと200万円と言ったら、カレシはがばっと起き上がって「えっ、そんなにあるのか」。だから何かこれが欲しいっ!てものはないのかと聞いたら、「考えてみないとなあ」と何とも漠然とした返事。これじゃあお金でもめる余地なんかないも同然。よし、ひとつ行動を起こしてカレシの「買い物意欲」を刺激してやろうということで、ジンとあさっての忘年会のワインを買いに酒屋に行ったついでに、先週レジ近くの棚にあるのを見つけたバルヴェニーのシングルモルト・スコッチ「ウィーク・オブ・ピート」をゲット。ホカホカした気分で帰って来て、mad moneyで買っちゃったよぉとカレシに見せたら、「へえ、高かったろ」という反応。はあ、無欲なんだか無気力なんだか、もう価値観の違いなんて生易しいもんじゃないかも・・・。




年の瀬だというのに暖かすぎ

2023年12月28日 | 日々の風の吹くまま
12月27日(水曜日)。☁🌧☁。クリスマスの4連休明け。何となく目が覚めたのが7時10分ごろ。日の出にはまだ1時間もあるから、空はほんのりと青みがかって、遠くの山並みの上の雲の切れ目からは朝焼けの気配。ひと眠りして起きて来たらもう8時半で朝日が昇った後。はて、今日は晴れるのか、予報通りにまた雨と風になるのか。




久しぶりにベーコンとシメジのオムレツ・オン・トーストで朝ご飯をして遅い1日の始まり。FBを見ていてクリックするところを間違ったら、2年前の今日の写真が出て来て、それが天気アプリの「午前10時30分の気温」の写真で、何とマイナス12度。うっ、寒っ。あの年は夏のヒートドーム現象でニューウェストミンスターで43度という信じられない暑さを記録したんだっけ。今年の夏はさして暑くもならず、きのうの最高気温は10度だったし、今日も午前10時30分にはプラス8度で雨が降っていたから、何ともすごい落差。モールまで行くのに(雨がちだから)フード付きのカーデガンジャケットだけで済んでしまうし、日中は暖房がオフになっていることが多いし、近場の山並みには頂上にさえ雪がない。でも、水源地である山に雪が積もっていないというのはちょっと困りもんだなあ。

午後になって雨が止んだので、今日は今年最後の買い出し。いつものオレンジジュースと牛乳とミューズリとりんごジュースに加えて、今日はメカジキの分厚いステーキ4枚にバナナ4本とりんご(7個)、キャベツにかぼちゃ、カリフラワーにアスパラガス1束にミニきゅうり1袋に細い大根1本と重たい野菜がどっさりで、おまけに(カレシがビールと混ぜて飲むのが好きな)クラマトジュースの小さい缶6個パック。軽いのはカレシのココア用のクリームとクッキー2箱くらいのもので、ぎっしり詰め込んだトロリーが悲鳴を上げるやら、引っ張る腕が肩から抜けそうになるやら。でも、大晦日と元旦のご馳走の食材は調達済だし、フリーザーには肉も魚もたっぷりだから、年明けの2日まで何とかなるかな。




買い物を片付けて、そろそろマティニでひと息という午後4時、サレー側のポートマン橋のたもとにぽっと短い虹。空目でアーチを描いて反対側を見たら、バーナビーマウンテンのマンション群の上には二重の虹。雨風の予報は外れるのかなと期待してみたけど、バルコニーに出て見た夕日はなぁ~んか邪悪な目の向こう。とっぷりと日が暮れた午後5時、南のアレックスフレーザー橋の向こうに夕焼けの切れ切れの残照。晴れそうには見えないなあ。予報では夜半から雨になるけど風は強風と言うほどではないらしい(注意報も出ていない)。明日の朝の予想最低気温は7度で、日中の最高気温は10度。冬にはほど遠い年の瀬・・・。




雨のクリスマスと大風の夜の後は長い夜の月

2023年12月27日 | 日々の風の吹くまま
12月25日(月曜日)。🌧🌧🌀。クリスマス。荒れ模様だなあ。クリスマスイヴのきのうはバンクーバー国際空港で人手不足のためにフライトの遅れが多発したと思ったら、今日は荒天のためバンクーバー島南部やガルフ諸島と本土を結ぶBCフェリーが今夜から何便も欠航するんだって。まあ、お盆に台風が来るとか、年末年始にどか雪が降るとか言うのと同じようなもので、家族との七面鳥ディナーに間に合わない人がたくさん出るってことだよね。嵐は今夜の夜半過ぎに峠を越すそうだけど、マザーネイチャーもお人がよろしくないねえ、ほんとに。

カレシは9時からドイツのエスターとおしゃべりして、ユウ君から来ていた録音を聞いて取り急ぎの評。今日はモールが閉まっているし、だからと言って雨の中を歩く気にもなれないので、ウォーキングは休み。ランチのバフェの算段をしている間、カレシは11時過ぎにユウ君が住んでいる家までピックアップサービス。地図や想定したルートを無視して横道に入ってしまっては大回りするなんてのは、カレシにはよくあることなので、もう一度道路地図を見せて、8番ストリートからカナダウェイをまっすぐ行って、エドモンズ・ストリートで左折して、キングスウェイに合流するひとつ手前の道路に右折だよと念を押したら、「左折じゃないの?」と怪訝な顔。あのね、前回はエドモンズに曲がり損なってずっと先のインペリアル・ストリートで左折して行ったから「左折」だったんであって、エドモンズに左折すれば「右折」なわけなの。あのさぁ、地図を読めないのは女の方じゃなかったっけ?大丈夫かなあ・・・。

カレシが出かけたらランチのしたく。ほんの少量ずつ何種類も作ってバフェにするつもりで、フリーザーにはこういうときのために使い残しておいた食材がいろいろとあって選り取り見取り。あれこれ持ち出して来てはカウンターに並べて、何をどういう手順で作るかひとしきり思案投げ首。ミニチュアの工作をやっているみたいな感じでけっこう楽しい。最初の2、3品を作っている間にカレシがユウ君を連れて帰って来て、さっそくワインを開けてメリークリスマス。朝の録音について即席レッスンをやっている間に残りも作って、ダイニング側のカウンターに並べて見たら、うん、けっこうバフェの体裁になってるじゃないの。5種類のきのこのスープはおしゃれなタリーンに盛って、そばにクリスマス模様のマグカップ、茹でたワレニキにはきのう作ったツァツィキソースを絡め、仕切りのある深皿にウクライナソーセージとサワークラウトの炒め物とマリネートした鶏ももの唐揚げ風を盛って、そして大皿に焼いたシシャモ、串に刺したホタテのレモン醤油バター焼き、生姜とにんにくを混ぜた豚ひき肉のミニボールを並べて、はいっ、ランチだよっ。

☆☆バフェの写真を撮り忘れたまま6時過ぎまでクリスマスランチ☆☆

12月26日(火曜日)。🌥🌤。クリスマスから一夜明けてカナダはボクシングデイ。ゆうべはさすがに疲れたのか11時過ぎには寝てしまったのに、起床は何と9時。何か1日中キッチンで忙しかったような気もするから、もしかしたらそのせいかも。まあ、楽しく遊ぶにはエネルギーがいるものなんだよね。

ひと通りバフェランチが終わった後で、カレシはひと足先に日本に帰省しているガールフレンドのハナちゃんの英語レッスン。ワタシはユウ君と日本の演劇界の現状やら何やらぺちゃくちゃ。ユウ君はワタシの孫でもおかしくない年だけど、年令も人種も意識せずに誰彼かまわずフツーにおしゃべりしちゃうのがワタシ。6時過ぎにカレシが車でユウ君を駅まで送って行って、その間にワタシはディナーのしたくをして、8時には2人だけのクリスマスディナー。我が家の定番になった鴨の足のコンフィにしめじのリゾットと蒸したヤム芋を添えて、ごく軽くメリークリスマス。


クリスマスの記念撮影


夜が更けて来るあたりから外では風が強まって来たので寝る前に何度かバルコニーに出て「風害」の予防対策。朝起きてみたら郊外で何千戸も停電しているというニュース。(クリスマスのご馳走は食べ終わっていたんじゃないかな。)バルコニーではあっちこっちと掌サイズの土の塊が3個転がっていて、手すりの下の隙間に挟まっていたのはプラスチックのポットが1個だけ。バルコニーに落ちた弾みで土が飛び出したらしいけど、ポット2個はそのまま手すりを越えて遥か遠くまで飛んで行ったってことか。まあ、夜中のことだし、直径10センチほどの薄っぺらなプラスチックの軽いポットだから、どこかで誰かの頭をゴツンとやることはないだろうけど、ほんとに高層マンションでの園芸は風との戦い。

今日ボクシングデイはカナダ(やイギリス、オーストラリア、ニュージーランドなど)では公休日。クリスマスの翌日に貧者や使用人に寄付や祝儀を入れた箱をあげたのが始まりだそうで、近代になって「ボクシングデイ・セール」が隆盛していたけど、デジタル時代になってオンラインシッピングが普及した今は、11月末にあるアメリカの感謝祭の翌日の「ブラックフライデイ・セール」にお株を奪われて、メールボックスにはボクシングデイ・セールの広告メールがうんざりするほど入って来るけど、エレクトロニクスの量販店など以外では昔ほどの狂騒はもう見られなくなった感じがする。まあ、今年もあと片手で数えるほどになったことでもあり、今日から2、3日は休養日と言うことにして午後はのんびり。マティニタイムのおつまみを用意していてふと顔を上げたら、真正面の山の向こうから真ん丸な月が顔を出したところ。冬至の後の最初の満月は日没前に昇って日の出の後に沈むのでLong Night Moon(長い夜の月)と呼ばれていて、今年はボクシングデイの今日がピーク。満月がクリスマスの日と重なるのはだいたい19年に1度だそうで、前回は2015年、次は2034年。目の前で山の向こうからシャボン玉のようにふわぁ~っと昇って来た「長夜の月」にちょっぴり感激。





クリスマスイヴに火山の話なんかして

2023年12月25日 | 日々の風の吹くまま
12月24日(日曜日)。☁。クリスマスイヴ。日の出の頃はほんの少し雲に切れ目があったけど、天気は下り坂。バンクーバー圏は雨だけど、州の北部沿岸では台風並みの大荒れになるという予報で、サンタクロースの橇は大丈夫なのかな。灰色の雲がだんだんに厚くなって来て、晴れているらしいのはずっと南のアメリカの方だけ。昼過ぎにレーニア山がポチンと見えたけど、曇が垂れ込めて来て空はどよぉ~んとした灰色・・・。

日系人が「タコマ富士」と呼んでいたレーニア山は遠く350キロくらい離れているから地平線いポチンと小さく見えるだけで、標高は本家本元の富士山よりもずっと高い4392メートルでカスケード山脈の最高峰。カスケード火山群にあって、19世紀に何度も噴火した後はおとなしくしているけど、ときどき群発地震が起きるそうで、この先いつか噴火すると予想されている世界で最も危険な活火山のひとつ。何しろ氷河がいくつもある大きな山なもので、これが噴火したら周辺に大規模な火山泥流が押し寄せ、降灰は北はカナダのバンクーバーから南はサンフランシスコまで及ぶと言われている。



考えたら、北アメリカ大陸西岸のカスケーディア沈み込み帯は環太平洋火山帯の一部で、カスケード火山群には20近い活火山があって、最も活発なのはすぐ隣のワシントン州だから、火山の噴火や大地震とはまったく無縁じゃないわけで、何か日本列島とあまり変わらないって感じ。1980年に大噴火したセントへレンズ山はレーニア山のすぐ南だし、セントへレンズの近くには3743メートルのアダムズ山、南のオレゴン州には3429メートルのフッド山(オレゴン富士)があり、レーニア山の北には3200メートルのグレイシャーピーク、その北にはカナダとの国境のすぐ南にベーカー山があり、カナダ側ではバンクーバーの北80キロのところに2678メートルのガリバルディ山がある。でも、この辺りでの一番の脅威は何といってもベーカー山だな。我が家から眺めると年中雪を被って優雅な姿をしているので勝手に「カスケード富士」なんて呼んでいるけど、50年前にすわ噴火かという時期があったそうだから油断がならない。まあ、ワタシが生きている間に噴火する確率は限りなくゼロに近いと思うけどね。



カスケード火山群にまつわる先住民の伝説はいろいろとあっておもしろい。20世紀の大噴火前まで美しい山容を誇ったセントへレンズ山はその愛をアダムズ山とフッド山が争ったそうだし、ベーカー山はかってレーニア山と結婚して近くに位置していたのが、夫婦仲が悪くなってレーニア山の許を飛び出し、北に走って今の位置に落ち着いたんだそうで、いい図体してレーニア山は女房に逃げられたんかいな。北海道の雄阿寒岳と雌阿寒岳の夫婦げんかの伝説につながるところがある感じ。何で火山の話になったのか知らないけど、けっこうのんびりしたクリスマスイヴ。妹が作って送ってくれたクリスマスカードをPCのバックグラウンドにして、ダイニングでは我が家のクリスマスツリーの向こうに市のクリスマスツリーが見えて、クリスマスムード満開。明日は忙しいぞぉ~。





師走の忙しさも楽しいなら言うことなし

2023年12月25日 | 日々の風の吹くまま
12月23日(土曜日)。⛅🌤。うん、予報通りちょっと冷え込んだようで、見渡す限りの低層のアパートやビルの屋根が霜で真っ白。バルコニーの温度計に気温は4度、天気サイトの気温は2度で、寒いことは寒いってことか。でもまあ、クリスマスが秒読みになった今日は「嵐の前の静けさ」的なひと休みの日ということにして、洗濯も明日に回してのんびりしようっと。


薄い雲の向こうの太陽にズームインしてみたら・・・

中国のチオンからカレシにメールが来ていて、カナダに着いたものの税関手続きで留め置かれている小包について交渉がまとまったので来週にも配達される予定だとのこと。「交渉したって、いったい誰と何を交渉したんだろうなあ」とカレシ。そうだねえ、カナダでの関税は完全にカナダの問題だもんね。メールを読み返して首をひねっていたカレシは「もしかしてチオンが関税を払ったのかな」。払うって言っても、中国からカナダの税関と交渉するなんてできないと思うけど、もしかしたら発送元の中国側のクーリアを通じてカナダ側のPurolatorの通関業者と話を付けたのかもしれないな。業者としては通関手数料を払ってくれるならその出どころはどこの誰でもいいってことで交渉がまとまったのかな。別居婚を余儀なくされているパートナーに合流するために、南京での大学助教授の職を捨てて深圳で輸出入ビジネスを立ち上げることを考えているチオンだから、ある意味で有用な経験になるかもしれないけど、それにしても律儀過ぎ。おかげでカレシは税関のオフィスまで出向いて行かなくても良くなって助かったけど。

今日の朝の仕事は冷蔵庫に入れておいた鶏がらブロスの保存処理。表面に5ミリくらいの厚さに固まった脂を丁寧にすくい取って、ゼリーのようにちょっぴりプルプルしているブロスをフリーザーバッグ4袋に分けて入れて、きのこブロスと混同しないように袋に「C」と書いて即冷凍庫へ。カレシがユウ君のレッスンを済ませるのを待って、いつもより少し遅いウォーキング。ユウ君はハナちゃんが先に日本に帰省してしまってクリスマスはひとりぼっちになってしまうんだけど、(カレシがもっと早くにユウ君の予定を聞いてくれていたらよかったのに)ディナーの食材がすでに売れ切れで追加できないから、「クリスマスランチ」に招待。午後には日本にいるハナちゃんのレッスンがあるし、ユウ君は来週の土曜日に日本に帰省するので、「2人まとめてレッスンだ」とカレシ。じゃあ、ランチはフリーザーにあるもので手軽なバフェ形式にして、晩ご飯になるものを何かお持ち帰りしてもらおうか。

午後になってのんびりクロスワードをしたり、雲の写真なんかを撮ったりして遊んでいるワタシを横目に、カレシは3人のレッスンがあって大忙し。ふと見たドアの下に差し込んであったのは我が家でのWine&Cheeseパーティに出席するというクリスとカーラからのメモ。同じフロアのご近所さんを招いてオープンハウスパーティで、去年はクリスマス前にやったけど今年は何かと忙しかったので大晦日の前の日に「忘年会」。全5戸の全員が集まっても8人しかいないけど、反対側のお隣さんのジャネットもメモを差し込んでくれているのでパーティはGO。いるのかいないのかわからない隣の(中東系らしい)若いカップルはたぶんノーだな。この1年は廊下で顔を合わせることもなくて、まさに「隣は何をする人ぞ」。バケーションで留守らしいエヴァはクリスマス明けに帰って来れば来てくれると思う。うん、大詰めの師走も忙しいけど楽しく過ぎて行きそうだなあ。

雲、雲、雲





ちっとも寒くない冬至の日

2023年12月24日 | 日々の風の吹くまま
12月22日(金曜日)。🌧☁🌤。いい気持で夢を見ていたのに、カレシに起こされたとたんに忘れてしまった。楽しい夢だったんだろうな。悪い夢は目が覚めてもしっかり覚えているのに、いい夢は目が覚めたとたんに消えてしまうのはどうしてなんだろう。逆だといいのになあ。でも、角度を変えて見ると、いい夢は現実の中で見ろってことなのかもしれないな。

午前中にメインストリートにある税関のオフィスに行って中国からの小包の関税と消費税を払う予定だったけど、カレシが起きるなり「年が明けてから行く」と決めたので、普通の朝。そうだよ、車で駅まで行って(たぶん3時間分の料金を払って)駐車して、電車で30分かけてメインストリート駅まで行って、税関のオフィスまで歩いて、どれだけ時間がかかるか知らないけど通関を済ませて、またメインストリート駅まで歩いて、ニューウェストミンスター駅まで30分電車に揺られて来て、駅から車で帰って来るなんて、どうかしてると思うよ。オフィスはクリスマス直前で混んでいるかもしれないし、今払ったところで配達はどっちみち年明けだろうし、税関は1月10日までに払えばいいと言ってるんだし、どう考えたって今すぐにやる必要はないじゃないの。

ということで、今日はまずきのう10時間かけてダッチオーブンいっぱいに作った鶏がらブロスを漉して、ジップロックの大きなコンテナに入れて冷蔵庫の奥へ。こうすると脂が表面に浮いて来て固まるので、明日はその脂をすくい取って、ブロスをジップロックの袋に小分け(4袋)して冷凍するだけ。鶏がらブロスをベースにして玉ねぎ、セロリ、にんじん、ニンニク、ファロ、茹でて刻んだ鶏もも1個に使い残しのアスパラガスやピーマン、いんげん、きのこの類を適当に加えれば、コクのあるチキンスープ2人前。何種類ものきのこの切り落とした茎や使い残しを冷凍庫に貯めておいて作ったきのこブロスも我が家の自慢。ヴィクターのお母さんが作って冷凍して売っているウクライナ風ボルシチの冷凍ミックスもキャベツとジャガイモにさらにお父さんが作っているウクライナ名物のサーロ(豚の皮下脂肪の塩漬け)を加えたらコクがたっぷりの逸品。寒い冬のランチには手軽にできるほかほかスープに叶うものなし。(寒くなくてもできたてスープは最高だけど。)






今日は冬至で公式に「冬」になったんだけど、今年はちっとも寒くなくて、ルーフデッキやバルコニーでは植えた覚えのない金魚草や名も知らない花が咲き出す始末。市役所から2ヵ月ごとに送られて来る電気料金の請求書に表示されている過去2年の電力消費のグラフを見ただけでも暖冬ぶりがわかるというもの。請求期間の1日当たりの電力消費量で増減を比較してみると、去年同期は1日73キロワット時だったのが今回は60キロワット時で、なんとマイナス17%。ベースボードのヒーターがフル活動(サーモスタットに炎5本)になるとリビングのシーリングファンで天井に溜まる暖かい空気をかき回してやるんだけど、1時間も回しているとサーモスタットの炎の数が減って、しまいにゼロ(ヒーターはオフ)になって、それでいてちっとも冷えた感じがしない。それだけ消費電力の節約になっているわけで、エルニーニョさまさまと言うところ。今夜と明日は一時的に夜間に冷え込むそうだけど、それでもせいぜい0度かマイナス1度。たしかに寒そうな数字だけど、冬至の頃にだけ我が家のバルコニーの端から見える「沈みゆく夕日」は灼熱の色。明日も晴れるから冷えるのかなあ。




寒くない冬の夜は煙たぁいスコッチで

クリスマスで浮かれているのもいいけど・・・

2023年12月22日 | 日々の風の吹くまま
12月21日(木曜日)。🌫🌧☁🌫。朝7時半にちょっと目が覚めて起きたら、外は五里霧中で何も見えなくて、何となく宙ぶらりんの感じ。まだ日の出前だから早過ぎると、ベッドに戻ってまたひと眠りして、起きたのは9時寸前。のんきでいいなあ。クリスマスは秒読みの段階だけど・・・。

きのうはマンションのすぐ隣のビルにある薬局にコロナのワクチンをしに行ったんだけど、前回が7月初めでまだ6ヵ月経過していないので1月まで待った方がいいと言われて、ええ?いやぁ、接種のお誘いメールが想定より早く来たので、ワタシが勘違いしていたのかと思ったんだけど、やっぱり保健局の方で手違いがあったんだな。薬剤師が今してもかまわないけど、来月まで待った方がいいというのであっさり予約をキャンセル。だって、クリスマス直前にワクチンをして腕が痛くて上がらなくなったりしたら困るもの。もっとも、ワタシは最初のモデルナのワクチンでいわゆる「モデルナアーム」という不思議な副反応があっただけで続く5回は全部ファイザーで(注射したところはちょっと痛むけど)まったく問題なかったし、ずっとファイザーだったカレシにいたっては1回目から痛くもかゆくもなくて、「ほんとに効いてるのかな」と心配したくらい。これは薬剤師の注射の腕にもよるかもしれないけど・・・。

今日はクリスマス前の最後の買い物。スーパーはなぜか高齢の男女の買い物客が多くて、特に混んでいるとは言えなかったけど、何しろみんな動きが遅いもので混んているような感じ。おかげでワタシもペースが落ちてしまって、のろのろと歩いているうちに今必要じゃないものをひとつ、ふたつと衝動買い。でも、ま、いっか。クリスマスのチョコレートの棚を見ているうちに、目に留まったのが小さいぬいぐるみを置いた棚。ヴィクターの店に寄るつもりでクリスマスカードを用意して来ているので、赤ちゃんのエドワード君へのプレゼントい目が合ったかわいい「雪だるま」のぬいぐるみ。そのままじゃがさつなので、ちょうどいい大きさのクリスマスストッキングも買って、スーパーを出たところで、値札を取ってから雪だるまをストッキングにギュッ。書き入れ時なので、ヴィクターとお父さんの他にお母さんと弟のステファンもいて、一家総動員。お母さんにクリスマスカードは大人に、ストッキングは赤ちゃんにねと渡して、いつもおいしい肉をありがとう。店はクリスマスイヴの日曜日からボクシングデイの火曜日まで休みになるので、では、メリークリスマス!

スローペースだったので、帰ったらもう4時。買い物をしまったらハッピーアワー。携帯がズズズッと音を立てたので、バッジの付いているメールボックスを開けたら、えええ?「昨日夕方からけさ早朝にかけて建物に侵入した者があり、ロビーに放置されていた宅配品が盗まれました」と太字のお知らせで、「クーリアには特に指示した場合をのぞいて宅配品をロビーに置いて行かせないように、指示した場合は配達を確認したら直ちに引き取ること」という注意書き。うん、いつも宅配の棚とその周りには大小の箱や封筒が置いてあって、明らかに何日も置きっぱなしとわかるものもけっこうよくある。エントランスではフォブを持っていない人を中に入れてはいけない決まりなんだけど、特に若い人達なんかは何か警戒心がないというか行動が無防備と言うか、ドアを開けてそのまますたすたと行ってしまうから、それを見てドアが閉まる前にロビーに入ってしまう人間がいてもおかしくはないかな。でも、何度注意書きを出してもダメなようで、ガラスを割られた様子もないから、今回もその手だったんじゃないかな。ワタシはアマゾンの配達予定日にはいつも朝からトラッキングでこまめに進捗状況をチェックして、配達済みになったらすぐにロビーに下りて行くことにしているので、いつも問題なし。もっとも1日中在宅だからそれができるわけで、勤めに出ている人たちには難問かな。だったら道路向かいの郵便局がアマゾンの配達スポットになっているんだから(配達できない商品もあるけど)、そっちを指定すればいいのにね。土曜日でも開いてるんだし、んっとにもう・・・。

航空管制塔の気分でアマゾンの配達を追いかけた1日

2023年12月21日 | 日々の風の吹くまま
12月20日(水曜日)。☁🌧☁🌧。また朝っぱらから電話。アマゾンかと思ったら通関業者だったので、目が覚めたばかりのベッドの上のカレシに受話器をバトンタッチ。中国のチオンからのクリスマスプレゼントが税関で引っかかって、カナダポストの子会社のクーリア会社(Purolator)と取引がある通関業者から関税4千円と通関手数料2千円を払えとメールして来たのが先週。カレシが頼んでもいないサービスに手数料を払えとは何事だと腹を立てて拒否して、チオンにもしかしたら送り返されるかもしれないと言ってあったんだけど、業者の方が処置に困ったのか、通関書類を送るから自分で手続きをしないかと持ちかけて来たらしい。カレシも関税を払うのは吝かではないからと同意して8時半過ぎに起床。朝ご飯のどこに支払いに行けばいいのかを税関に電話して聞いて、ウォーキングに行く10時までに一件落着。(1月10日までに手続きをすればPurolatorが配達するらしい。)


午前8時15分~朝日は霧の中だけど

午前8時50分~晴れそうにないかな

午前9時~思わしくない空模様

個人がカナダに送って来る「ギフト」は6千円までが免税で、おそらく抜き取り検査で超えているものに関税をかけるんだと思うけど、チオンが中国から送って来るものが引っかかったのはこれで2回目。中国郵政から送ればカナダポストに引き継がれて普通に郵便物として扱われるけど、中国のクーリア業者を通して発送するとカナダ側ではPurolatorの管轄ということになって、通関業者が絡んで来るから厄介。グローバル企業のFedExなら自前の通関部門が請求する前に支払いの意志を聞いて来るんだけど、如何せんPurolatorはFedExの足元にも及ばないローカル企業なので怪しげな零細業者に通関手続きを代行させているわけで、免税額以内で関税がかからなくても手数料を要求して来たりするから始末が悪い。(金づるにされているんじゃないかと言う気がする。)まあ、これで律儀過ぎるチオンにプレゼントをやめてもらう強力な理由になるんじゃないかな。

ワタシの方は今日はアマゾンから2個、カナダポストから1個の配達があるので、朝から3つのトラッキングナンバーをチェックするのに大忙し。カナダポストは朝から「配達に出ました」だから、普通の配達なら午後2時ぐらいかな。アマゾンの1個目はニューウェストのアップタウン地区の地図に何とサンタクロースの橇のアイコンで「もうすぐ到着です」みたいな表示が出たもので、思わず笑ってしまった。クリスマスの遊び心だとしてもちょっとばかりキュート過ぎるよ、アマゾン。その2個目(エアフライヤー)は「配達に出ました」で始まって、昼前には坂の下のコロンビアストリートをサンタの橇が飛んでいて「到着まであと7ヵ所」。サンタの橇の位置を追跡しているうちに、何だか空港の管制塔で飛んで来る飛行機をレーダーで追いかけているような気分になって来ちゃった。クリスマスイヴにサンタクロースの橇を追跡するのは、アメリカはコロラド州にあるNORAD(北米航空宇宙防衛司令部)だけど。

アマゾン1は11時にはサンタの橇が我が家のあるブロックまで来ていて、ほどなくしてエントランスから呼び出し電話。ドアを解錠してからロビーに下りて行ったら、宅配の棚の一番下にワタシ宛の箱が置いてあったので「受取り」。戻って来てトラッキングをチェックしたら「配達済」になっていたから、アマゾンもなかなかやるもんだなあ。アマゾン2は昼過ぎには「あと2、3ヵ所」になって、2時過ぎには「配達済」。ロビーに取りに行ったついでに郵便箱を覗いたら、お、小包ロッカーの大きな鍵が入っている。カナダポストも配達済みと言うことで、重い箱2つは抱えて運べないから、足で押したり、手で押したりしてエレベーターに乗せて23階へ。これで無事に3個とも配達済みで、管制塔の業務も終了。ああ、やれやれ・・・。


ご苦労さまでした

ネットショッピングの便利さにはまってしまったらしい

2023年12月20日 | 日々の風の吹くまま
12月19日(火曜日)。🌫🌧☁🌧。何となく7時過ぎに目が覚めて、窓の外が日の出前で薄暗い霧に包まれているのを見て寝直し。目が覚めたら9時ちょっと前。何でこうなるんだろうなあ。カレシが早朝(と言っても9時だけど)レッスンを午後や夜の時間に移したので、早起き(と言っても8時だけど)しなくてもよくなったせいかな。それとも今は日の出が遅いせいかな。まあ、よく眠れているみたいだから問題はないけど、それでも9時起きってのはねえ・・・。

今日は朝からお知らせやらリマインダーやらで、メールボックスは大賑わい。アマゾンからはエアフライヤーの配達予定は明日の水曜日というメール。おお、そうかと喜んで、きのう見かけたエアフライヤーのバスケットの中に敷くクッキングシートと、ついでに(停電で消費した)単1形乾電池の8個パックを注文したら、これも明日の配達だって。ビタースを注文したGourmet Warehouseからはカナダポストで発送したというお知らせ。メトロバンクーバーの中のバンクーバーからニューウェストミンスターまで小包を送るってのは何だかヘンな感じだけど、宅配便は使っていないんだな。もっとも、手紙を出したり、支払小切手を郵送したりすることが減ったせいで、カナダポストも最近は小包配達に力を入れているみたいだから、宅配便と変わりがないかも。これも予定では明日の配達。うは、知ぃらないっ。

まあ、カナダポストは専用のキーでロビーに入れるから、隅にある小包ロッカーが空いていればそこに入れて鍵を郵便箱に、空いていなければ「不在通知」を郵便箱に入れて道路向かいの郵便局に持って行くので楽なもの。アマゾンは同じマンション宛の配達はまとめて持って来て、エントランスからの呼び出しは一番上の箱の部屋番号(不在ならその下の箱の番号)だけで、ロビーに入れたら宅配用の棚に置いて写真を撮って、「ここに置いといたよ」というお知らせメールを寄こすので、手の空いた時に降りて行って取ってくればいいから便利。ネットショッピングって、こういう便利さにはまってしまうみたいだな。わざわざ店まで出かけて行くのがめんどうくさく感じるようになって来たもん。きのうのSuzuyaから調達した日本食品も、さっそく使ってみたソフトパン粉が、フライの仕上がりがこれまで使っていたオットギのパン粉よりもずっと良かったので、もう車でHマートに買いに行くことはないだろうな。(スーパーで売っているKikkomanのパン粉は1回買ってみたけど、粗すぎて使いものにならなかった。キッコーマンって日本のブランドのはずだけど・・・。)

午後は小さい買い物をして来て、晩ご飯の後は懸案になっていた東京の先生への手紙。手書きはとっくに壊滅状態なので、ちゃかちゃかとキーを打って「書く」んだけど、尊敬する偉い先生に書く日本語がうまく出て来なくて悪戦苦闘。(まずいよ、これ・・・。)ひと晩かかって、翻訳原稿を郵送したこと、先生が昵懇にしているArts Clubの名誉芸術監督のビルに先生が創設に関わった演劇グループに接触してみたらと言われたこと、来年は『平治郎』の英語版の構築にかかるため、Arts Clubの劇作コースに参加を申し込んだこと、来年の秋には東京に行くので会っていただきたいこと等々を「書き」上げて、これでクリスマス関係の「やることリスト」はすべて完遂。あ、そうだ、明日はコロナのワクチン接種7回目の予約があるんだった。はあ、まだ忙しい・・・。

買い物、買い物(停電)買い物・・・

2023年12月19日 | 日々の風の吹くまま
12月17日(日曜日)。☁🌥☁。今日はきのうよりちょっぴり早起き。カレシは朝からレッスンで、ワタシはなぜかのんびり。いつもの掃除を始めたのはカレシのレッスンが終わりに近い頃。ちゃっちゃと手順を追って、掃除機をかけようとしたら、担当のバスルームを掃除していたカレシが「シャワーの中は何を掃除するの?」と来て、えええ?カウンターも鏡もないからそんなことを聞くのかな。石鹸かすが溜まるベンチの表面くらいでいいよ。床のタイルはワタシがモップで掃除するから。でも、今まで手を付けなかったシャワー室の中を掃除するって、どういう風の吹き回しなんだろうな。雪が降らないといいけど。

ウォーキングから帰って来たら、外のミニプラザにまた張られた大テントの中でテーブルを並べて「マーケット」の準備中。近頃はやりのいわゆる「ハンドメイド作家」が手作り品を売るイベントで、いつでもどこでも同じ人が出ているんじゃないかと思うくらい同じようなものばかりなんだけど、自分たちをアーティザンと呼んでトレンディな「文化活動」をやっているつもりらしい。でも、おとといの夜のイベントはメディアの写真を見る限りではしょぼいとしか言いようがないので、ニューウェストミンスターの中心とはいえ、この田舎っぽいところでどれだけの人が来てどれだけ売れるのやら。マンションのエレベーターの中での反応は「全然つまんない」。市の担当者はクリスマスシーズンを盛り上げているつもりらしいけど。


あんまり盛況には見えないけど・・・

ワタシも欲しいなと思うものを見たことがないので、今日はまとめてネットショッピング。次にカレシがカクテルに使うビターズ4種類とワタシが使う調味料2種類をGourmet Warehouseに注文。それからSuzuyaに和風パスタソース、ソフトパン粉、本だし、すき焼用牛肉、結びしらたき、すし用のイカとタコ、から揚げ粉、紀文のおでん、チューブ入り刻み柚子を注文。どちらもこっちからピックアップに行けば配達料がかからないけど、車で行かなければならないし、行っても駐車が不便なので、離れたところに路駐して店まで歩いて(いつもけっこう重くなる)注文品を受け取って車まで運んで、なんてのがめんどうくさいから、ここは楽をして配達一択。

晩ご飯が終わって、さて次はというところで照明がちらついたかと思うと、あぁ~ら・・・。

★★この忙しい時に停電2時間半・・・★★

12月18日(月曜日)。☀⛅☁🌧。やれやれ、ゆうべはほんっとに頭に来たな。雨風もない穏やかな夜に商業地区のど真ん中で停電。しかも、東の6番ストリートと西の7番ストリートの間にある1丁だけの短いBストリートを挟んで、南は我が家のマンションの後ろにある南5番アベニューとモールに面した北の6番アベニューに囲まれたブロックに限定というからムカつく。マンションでは非常用の発電機が作動して内廊下の非常灯とエレベーター1機が動いていたけど、6番ストリートに並ぶマクドナルドやスシ屋やレストランはどうだったのかな。レジが止まったのを幸いと闇に紛れて「無料テイクアウト」にした奴がいたりしてね。

ルーフデッキに出て見ると、6番ストリートの向かい側のウェストミンスターセンターは真っ暗で、6番ストリートとアベニューの交差点(通称「Sixth&Sixth」)は信号が消えていたけど、ロイヤルシティセンターの側は煌々と灯りが点いていたし、5番アベニューを隔てたマンションはルコニーのクリスマスライトが色鮮やか。きのうは午後いっぱいBストリートの6番ストリート側の端にあるミニプラザで「ホリデイマーケット」なるものをやっていて、停電したのはそれが終わってから1時間足らずの6時過ぎで後片付けが終わるか終わらないかと言う時間。プラザの横には路上変圧器(歩道下にはマンションの受変電設備)があるし、停電はオフィスのLED照明がショートしたように2、3度ちらついて、あれ?と思った後だったから、偶然と言うにはタイミングが良過ぎる感じだなあ・・・。



停電とわかってすぐに、UPSにつないでいるPCをシャットダウンして、UPSもオフにして、ラジオの電源を電池に切り替えて、復旧時のサージに備えてよけいな照明をオフにして、こういうときのためにあるキャンプ用LEDランタン3個を総動員して、リビングの窓際で携帯をいじりながら待機すること2時間半ちょっと。途中でカレシの携帯のバッテリが落ちて、ポケットチャージャーをどこにしまったか忘れたというのでワタシのを貸してあげて、退屈したら夜景に強いパワーショットを持ってルーフデッキやバルコニーに出て、いつもより明るくて殊の外きれいに見えるアパートのバルコニーや住宅の庭のクリスマスライトをパチリ、パチリ。スイッチを切らなかったダイニングの照明が点ったのは9時近くで、すぐに食洗機をオンにして、電子レンジやオーブンの時計をセットし直して、オフィスのUPSのスイッチを入れて、PCを立ち上げて・・・と復旧作業にてんてこまい。停電している間は暖房も止まるけど、室温は1.5度下がっただけで、特に寒い思いをせずに済んだのはエルニーニョのおかげかな。





ということで一夜明けて朝から買い物の続き。まずは日本で宅配してもらうお歳暮の注文。なぜかいつも郵送してくれるカタログが届かなかったので、メールで送ってくれたファイルをためつすがめつして選定して、出来上がった注文書をPDFにして即メールで送って完。次に古くなってコーティングが剥げて来ているエアフライヤーを新調。調べた3つのサイトが「ベスト」に上げていたNinjaというブランドのもので、2人家族にぴったりな容量の小さい方をアマゾンに注文。木曜日には配達というから、うん、プライムは早い。昼前に電話が鳴ってSuzuyaからの配達。若い女性の声でエントランスの呼び出しパネルの使い方がわからないというので、ロビーに下りて行って外で待っていたお嬢さんからバッグを2つ受取り。今夜は日本のソフトパン粉でメバルの(フライパン焼きの)フライにしようね。これで買い物は一応おしまいで、遊び資金をけっこう散財した気分でいたら、カレシ曰く「必要なものばっかり」。いいの、いいの、遊びの買い物はこれからなんだから。

みんな渡り鳥になってどこかに行ってしまった

2023年12月18日 | 日々の風の吹くまま
12月16日(土曜日)。🌥☁。カレシに突かれて目を覚ましたら、うはっ、もう9時。日の出の時間が遅くなって、8時を過ぎてもまだけっこう薄暗いから、寝坊しちゃうのかもしれないな。ま、ここのところ何かと忙しなかったから、今日はのんびり行こう(カレシは英語レッスンが5人とシャサヴァン先生の電話診療の予約があるけど・・・)。

クリスマスの4連休まであと1週間になって、ハナちゃんの日本行きは明日。ロバートは月曜日からブラジルとテキサスで1ヵ月半、ケイトお姉ちゃんは火曜日に発ってハワイのカウアイ島で常夏の5週間、ティムとヒラリーも来週からワシントン州シアトルの北50キロほどのウィドビー島のエアビーで息子一家と1ヵ月と、みんな渡り鳥みたい。最上階のゴードン(管理組合の理事長)はいつも行っていたアリゾナ州のマンションを売ったので今年は在宅だけど、来年はカリフォルニアのパームスプリングスあたりにマンションを買ってまた渡り鳥を再開するんだそうで、みんないわゆる「スノーバード」。何だか日本の暮とお正月とあんまり変わらないような感じもするな。ルーフデッキに出ると見える上の階の窓のブラインドが全部下りているところを見ると、おっちゃん(失礼!)も例年のようにどこかにクリスマスと新年を過ごしにでかけたらしい。(たぶんまだ40代だろうから、あんがい北のスキーリゾートなんかに行ってたりして・・・。)

でも、別荘とかエアビーで1ヵ月も2ヵ月もバケーションを過ごすなんてのは、どう考えたってワタシのcup of tea(好み)じゃないな。ケイトお姉ちゃんはおひとり様だから身の回りのことだけでいいけど、家族が一緒なら料理洗濯掃除が付いて来るわけで、日ごろからの担当者(ほとんどが奥さんでしょ?)にしてみたら、そもそもバケーションにならないじゃないの。ずっと昔まだ30代だった頃に行ったハワイのモロカイ島ではタイムシェアのマンションに1週間滞在したけど、観光開発が進んでいなくて、ゴルフもビーチ遊びもやらない私たちには退屈そのもの。毎日隣接のホテルのレストランで食事をするわけにも行かず、ワタシは家にいるのと変わりなく料理(と洗濯)。(名前は忘れてしまった)ちっちゃな村では手に入る食材も限られていて苦労したし、ほんとにちっとも楽しくなくて、今でも思い出せるのは、夜のゴルフ場の真ん中で波の音を聞きながら星空を見上げて蠍座に感動したことだけ。うん、40年も家事と仕事のダブル専業だったワタシには、どんなに豪華な高級リゾートであっても自炊バケーションはまっぴらごめんだな。(大富豪だったらまた別の話だろうけど・・・。)

今日はマンション前の小さな「プラザ」で何のイベントもないので、のんびりするにはもってこい。ゆうべは夜に3時間ほどクリスマスイベントをやっていて、音楽が聞こえていたけどヘッドフォンをすればほとんど聞こえない程度。デッキに出て手すりから身を乗り出したら煌々とした照明の下にテントや屋台が見えたけど人はちらほら程度。(スキーシーズン、旅行シーズンだからねえ。)明日は午後いっぱいクリスマスマーケットがあるそうだけど、これも鉦太鼓を鳴らせど何とかで終わるんじゃないかな。んっとに我が市議会は好きだよねえ、大都会のものまね。ま、クリスマスの狂騒もせいぜいあと1週間とちょっとのこと・・・。

アマゾンに起こされたり、サンタクロースと写真を撮ったり

2023年12月16日 | 日々の風の吹くまま
12月15日(金曜日)。🌥🌤。よく眠っていたら、朝の8時に電話。朝っぱらから誰なんだぁと言いつつ無視していたら2度目、3度目。うるせぇなぁと起き出して、ダイニングエリアにある電話を見たら、玄関から呼出し。あはっ、アマゾンかな。でも朝の8時過ぎてやっと日が昇ったところだよ。ちょっと早過ぎないのかなあ。でもでも、ゆうべファロを4袋注文したときに「配達は明日午前中」って言ってたから文句は言えないな。電話が止んだので、PCを立ち上げてメールをチェックしたら、「配達しました」とロビーの配達品の棚に置かれた箱の写真付きで通知が来ていた。やっぱりプライムは便利だなあ。ウォーキングの帰りに取って来ようっと。


午前8時8分

アマゾンのプライム会員になったのは今年の夏だったな。早く欲しいものがあったときに「3ヵ月無料体験」というキャッチにつられて登録したのが運の尽きで、無料期間が切れてもそのまま。品切れでスーパーで買えなかったものをちょこちょこと注文するようになって、まあ、配達が無料だから小さい金額でも気軽に注文しちゃうんだけど、毎月何かしら買っているから、アマゾンの誘惑に負けたってところかな。つい最近だけど、隣のバーナビー市でアマゾンの配達員3人が別々の窃盗事件で逮捕されたというニュースがあって、通報を受けた警察が家宅捜索令状を取って3人の住居を調べたら、パッケージが20個も30個も見つかったそうで、配達せずに持ち帰ってオンラインで売りさばいていたそうな。警察の発表では伏せられているけど、、どうやら通報したのはアマゾンらしい。アマゾンは追跡番号によって誰がいつどの区域でどの荷物をどこに配達したか把握しているはずだから、客から届かないという苦情が来たらすぐに足が付くと思うんだけど、20代後半のその3人はそこまで考えなかったんだろうな。おバカもいいところ。


変な雲・・・

今日はサンタクロースとの写真撮影を予約してあるので、済んだら銀行に行って預金口座を閉じて当座預金に移して、それから買い物という算段。予約は2時10分だったけど、2時前に行ったら誰もいなかったので、そのまますぐに撮影。ハンサムなサンタがにこにこして「泣かないよね」と言うので、泣かないと約束するけど、お願いリストが長いのよぉと返したら、椅子のひじ掛けを指して「じゃあ、ここに座って」。で、1枚目はひじ掛けに座ってパチリ、2枚目はサンタの横に立った姿勢でパチリ。カメラを操作していたお嬢さんが「座って、もっと寄り添ってみてね」と言うので、ひじ掛けに座ってサンタの肩に腕を回してパチリと3枚目。モニターに映った3枚から一番良く撮れた3枚目を選んで、注文してあった枚数(プリント大2枚と中2枚+JPGファイル送付)を受け取って、サンタにメリークリスマス。サンタが「クッキーを楽しみにしているよ」と言うので、うちのクリスマスルームにはクッキーのテーブルの下にワインがあるから持って帰ってね。そこへ子供を抱っこしたお母さんが来たので、サンタに手を振っておいとま。やったぁ。



その足で銀行に行って、月々の利子が60円で引出し手数料が1500円だった(割に合わない!)預金口座を閉じて、残高をそっくり(利子なし、手数料なしの)当座預金口座に移してもらって、もうひと仕事が完。朝のうちにトニーのアシスタントが毎年一括払いにしているワタシの個人年金を当座預金に振り込んでくれたので、「遊び資金」がたっぷりもたっぷり。(ワタシの老後の虎の子が規定の額を払い出しても原資が減っていないのはトニーの運用が上手なおかげ。)何に使うかは2人ともまだ考えていないんだけど、とりあえずこれからは入って来る年金をいったん移して、そこらからクレジットカードの支払いをして(引き出し手数料を取られて)というアホな手間と費用がなくなるから、家計管理が簡素化してカレシにもいざとなったときに楽々。でも、余分なお金は楽しいことに使ってこそ価値があるんだから、ねえ、何かほしいものない?


冬の夕焼けは熱い・・・

飽きもせずに降る雨と飽きもせずにおしゃべりする女子2人

2023年12月15日 | 日々の風の吹くまま
12月14日(木曜日)。🌧☁。はあ、また雨かあ。でも、これが典型的なバンクーバー圏の冬。今から48年前に来た時は、乾いて涼しい夏に感動しているうちに10月になって、来る日も来る日も雨。カレシに「これが普通だよ」と言われて、うはぁ。

そう、バンクーバー圏の冬は冬じゃなくて「雨期」なんだよね。昔シアトルを舞台にした映画『Sleepless in Seattle』(『めぐり逢えたら』)の中で、「シアトルじゃ1年に9ヵ月も雨が降るんだぞ」と言う台詞があって、それをもじって「バンクーバーじゃ1年に8ヵ月も雨が降るんだよ」と軽口を叩き合っているけど、皮膚感覚ではほんとの話。年間平均の雨の日は170日前後らしいから、実際には5ヵ月くらい。それでも降り過ぎの観があるけど、今世紀で一番雨の日が多かったのは2007年で197日(6ヵ月半)。雨の日が一番多かった月は2016年10月で、31日のうち28日という30年ぶりの新記録。飽きもせずに良く降るなあと感心したもんだけど、マンションの高層階に住んでみてわかったのが、雨雲の中にすっぽり入ってしまうと窓の外が乳白色一色で何も見えなくなること。まあ、雨雲がそこまで低く垂れ込めることはそうしょっちゅうないけど、そういうのが28日も続いたら鬱っぽくもなりそう。でも、これが温帯雨林の中にあるメトロバンクーバーの冬なんで、住み慣れるしかないんだけど。

今日はカレシと英語レッスンをやっているハナちゃんが週末から日本の実家に帰省するので、その前に貸してあげていた本を返したいということで、それじゃあと女子会ランチ。カレシには1人用のツナ缶とチーズバンを用意して、適当にサンドイッチでも作って食べてね。冷蔵庫には缶ビールが残っているから。(たまには自分で自分のめんどうをみるのもいいもんだよね。)ハナちゃんとはモールの中で落ち合ってWhite Spotへ。今年で創業95年になるレストランチェーンなので、ランチタイムだから混んでいるかと思ったけどほぼがら空きに近い感じ。こういうレストランではワタシにはボリュームがあり過ぎるので、スナック・メニューからケベック名物のプーティンを注文。フライドポテトにチーズカードを載せてこってりとブラウンソースをかけたカロリーと脂肪と塩分たっぷりのファストフード。ワタシの舌にはおいしいとは感じないんだけど、おしゃべりに夢中のランチには手軽でいい。

ハナちゃんはまだ30になったばかりで、旅行の話や食べ物の話、お正月からユウ君が合流して九州の温泉巡りをする話、ドクターにお酒を減らせと言われてカレシにじゃあ2、3滴減らそうかなと言った話で大いに盛り上がったランチの後は、モールの中にある日本の日用雑貨を売っている店を「見学」して、ウォルマートでハナちゃんの買い物に付き合って、モールの外へ。じゃあ、日本から戻って来たらまたランチしようね。バスが近づいて来たので、道路向こうのバス停までそれっ、走れっ。若いっていいねえ。ワタシもつられて足取りも軽く帰って来たら、トロントの弟一家からクリスマスカード。ジュディからのニュースレターはいつも詩の形式でリズム感たっぷり。モントリオールの長女一家、トロントの次女一家にこっちから弟のジムとドナのカップルが加わってのハワイ旅行の写真と、次女の息子たちがサンタクロースと一緒に撮った写真が入っていて、うはぁ、(長女スーザンの息子の)エヴァンはずいぶん背が伸びて大人っぽくなったなあ、(次女ローラの息子の)ローガンとパーカーはやんちゃでかわいい盛りだなあ。うん、クリスマスは家族の季節でもある。早く国内向けのクリスマスカードを出してしまおうっと。

山並みに囲まれた眺望を愛でている時じゃないでしょ

2023年12月15日 | 日々の風の吹くまま
12月13日(水曜日)。🌥☁。霧は晴れたけど、今度はどよぉ~んとした空模様で、朝日が昇るベーカー山の周りに何となく朝焼けっぽい色が見える程度。そっか、朝焼けは雨の前触れなんだっけ。天気予報では明日は曇り時々小雨くらいらしい。まだコットンのカーディガンジャケット1枚で出かけられるくらいで寒くはないんだけど、いやになるほど湿っぽいなあ。空気が乾いているときの寒さとじっとり湿っているときの寒さでは感触が全然違う。どうせ寒いなら乾燥してキリっと冷えている方が気分的にいいような感じかな。

それにしても、我が家の窓からの視界を取り巻く山並みの荒々しいこと。カリフォルニア州北部からオレゴン州、ワシントン州を経てBC州南部まで千キロ以上も延々と北上して来たカスケード山脈は太平洋を取り巻く造山(火山)帯の一部で、ロッキー山脈よりもずっと若い山脈(4千万年弱)なせいか、遠くに連なって見える稜線はぎざぎざ。火山帯だから北から南まで10以上の火山が連なっていて、43年前に噴火したセントへレンズ山もそのひとつで、バンクーバーにも薄っすらとだけど灰が降った。南東側のサレーの高層群の背景に聳えているベーカー山(3286m)もれっきとした活火山で、これが噴火したらメトロバンクーバーは灰に埋もれてしまうだろうな。東に見えるのはゴールデンイアーズ山系で、一番高いのがジャッジハウェイ山(2262m)、次いでロビーリード山(2095m)。どっちもとんがっているのは法曹家の名前が付いているからかな。開拓時代の判事だったジャッジハウェイの近くには1884mのザ・デフェンダント(被告)と1767mのザ・ウィットネス(証人)と言う峰があるのがケッサク。

広々とした視界の中で刻々と姿を変える雲はいつ見ても見飽きないけど、太陽の角度によって風情が変わる山並みも見飽きることがないな。国境を越えて来たカスケード山脈はコースト山脈となって大陸沿岸沿いにさらに延々と1600キロもユーコン準州/アラスカ州まで伸びていて、一番高い山はバンクーバーから北へ270キロちょっとのワディントン山(4019m)。メトロバンクーバーの背景にあるノースショア山地はコースト山脈の南端にあって、いくつもに枝分かれした山系のひとつでさらにいくつもの山系があるけど、ノースバンクーバーからロープウェイで登れる(低めの)グラウス山でも1200m以上で、だいたいは1400mmから1800m。人口250万の都市圏のすぐ背後にとんがった山が並んでいる眺望は観光都市バンクーバーの絵葉書の定番になっている。








思いついてぎざぎざ、ごつごつとした山並みを南から北までズームで撮って回って、さて、今日は日本向けのクリスマスカードだけは送らないと間に合わない。山ほどあるわけじゃないけど、封筒にアドレスのラベルを貼りつけて、我が家のアドレススタンプを押して、海外向けのクリスマス切手を貼って、航空便のスタンプを押して、サインしたカードとニュースレターを入れて封をして、東京の先生に読んでいただく翻訳脚本の原稿は三つ穴パンチで穴を開けてバインダーに綴じて、封筒に入れて、何とか午後には「郵便物」を抱えて道路向かいの郵便局にひとっ走り。はあ、師でも何でもないけど、師走はやっぱり師走なんだねえ・・・。