リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

黙っていてもモノがたまるのが今どきの暮らし

2015年05月30日 | 日々の風の吹くまま
暑いなあ。目が覚めたときから汗びっしょり。さっそくエアコンをかける。それなりにまともに
稼動しているので安心。ちょっと怪しかった食洗機も、給湯ラインに一番近い蛇口を熱湯が
出るまで全開しておいてからスイッチを入れると何とか温まって、乾いた食器が出て来る。
それでもやっぱりヒーターの調子がおかしいような気がするけど、何とかあと2ヵ月は持ちこ
たえてくれないと困るよ、キミ。

ワタシはリビングの本棚から持って行く本の最後のものを箱に詰めた。厚さも寸法も違う本
をひとつの箱に納めるのはまるで立体ジグソーパズルをやっているような感じ。150冊くら
いある本革装丁の本は重すぎるから引越し業者に任せることにして、次はオフィスの本棚
にかかる番。こっちも冗談に「ヘルニアスペシャル」と呼んでいるでっかい辞典類や百科事
典がずらり。3冊か4冊入れただけでも、箱を持ち上げようとしたらヘルニアになってしまい
そう。(こんなにたくさん置いても自分で釣った棚が落ちなかったのは奇跡かも・・・。)いっそ
のこと3冊くらい入れた後はインテリア飾りや雑貨、衣類などの軽いものを入れようかなあ。

カレシはきのうパットの友だちがいろんなガラクタを引き取ってくれて急に広々としたガレー
ジの棚の整理。花や野菜の苗が入ってくる薄っぺらいプラスチックのポットが園芸センター
を開業できそうなくらい出てきたと、自分の溜め込みように苦笑。しまいに「もっと前に引っ
越すべきだったな」なんて言い出すからあれほど無理難題で抵抗しておいて、いまさら何な
のよぉと笑ってしまった。まあ、もっと前にこうやってガラクタを整理して引っ越していたとし
ても、もう今頃はまたガラクタに囲まれて、「置き場所がない」と毎日文句たらたらになって
いると思うけど。

何たって今どきは経済を回すために黙っていてもモノがたまる仕組みになっているんだと思
う。おかげで廃品回収業は大繁盛らしい。家を売りに出したとたんに3社くらいの引越し業
者から「ぜひ、うちにお任せを」という営業案内が来たけど、同時に廃品回収業者からも来
たのでびっくり。(商売上手というか、不動産情報を見て出すらしい。)まあ、6月に入ったら
本格的に家具の発注やミニ改装の相談をしなきゃと思っていたら、あさってはもうその6月。
ことを円滑に運ぶためにはTo-Do List(やることリスト)を作らないといけないなあ。あ~あ、
タイヘンだぁ・・・。

認知症を先延ばしする方法?

2015年05月29日 | 日々の風の吹くまま
またかなり良く眠れた。やっぱり寝酒を控えたのが効いたみたい。と言っても「注ぎ足し禁止」
にしただけなんだけど、お酒の力を借りての睡眠は質が良くないそうだから、いいこと。夜は
同じ部屋にいても別々にPCに向かっているのがほとんどなので、寝る前の「ちょっと一杯」
が夫婦のクオリティタイム。おかげで話が弾んでも、どっちかがストレス状態でも量が増え
がちで、2人とも強いストレスに曝されていたこの4ヵ月は特に増えていた。(ワタシなんか
「愛しのレミ」を3本空けた月もあった・・・。)

今日はカレシの園芸関係の本を段ボール箱ひとつにまとめてヴァンデューセン植物園に寄
付しに行った。昔のゴルフ場の跡地22ヘクタールを40年前に植物園にしたもので、久しぶ
りに行ったら、ビジターセンターが花びらを戴いたようなすてきなものに建て替えられていた。
モチーフは蘭の花だそうで、昔の建物とは天と地の差。事前に電話で「一般駐車場は重い
箱を運ぶのが大変なので、駐車禁止ですが前に止めてください」と言われたそうで、念のた
めにワタシは車を降りずに待機。戻って来たカレシ曰く、「ライブラリーに置く本は寄贈者の
名前を表示するんだってさ」。上等なハードカバー本を持って来て良かったね。

夕食の支度にかかる前に新聞めぐり。無料登録していたNew York Timesが最近やたらと
「今ならデジタル版50%オフ!」とけしかけて来るので、政治カラーはワタシとは違うけど好
きな新聞だからと購読の登録。Japan Timesも考えてみたけど、購読料の割には記事が
少ない。そのJapan Timesに日本の厚労省が認知症の社会コストは14.5兆円と推計し
たという記事があった。高齢化と共に増えるんだろうけど、うつ病やネガティブな思考は認
知症になるリスクを高めるそうで、よその国の政策に注文をつけるわけじゃないけど、日本
にはネガティブ思考の欝っぽい人が多そうだから、改憲や原発再稼動なんかより近い将来
の認知症対策を最優先した方がいいんじゃないのかな。みんないずれは高齢化するわけ
だし・・・。

BBCのサイトには「30の言語を習得する方法」とかいう記事があって、モノリンガルに比べ
て、言語を2つ話せたらと5年、4つ以上話せたら9年も認知症の診断を先延ばしできると書
いてあった。ワタシが話せるのは2つだけど、読んで「何となくわかる」のがいくつかあるから、
そのどれかを話せるようになってみるかなあと極楽とんぼ式思考でいたら、認知症なんか
怖くない・・・?

リサイクルして、人にあげて、捨てて、それでも・・・

2015年05月28日 | 日々の風の吹くまま
今日もいい天気。今日は3種類のごみ全部の収集日なもので、早朝から叩き起こされると
覚悟していたら、リサイクルのブルーボックス以外はすでに回収済みだったのでびっくり。あ
の轟音でまったく目が覚めなかったなんて、この頃は睡眠のパターンが乱れっぱなし。きの
うは久しぶりの仕事が終わったので疲れていたのかな。それとも寝酒をちょっと控えてみた
せいもあるのかな。ま、ぐっすり眠り通せるに越したことはない。

業務用の辞書や参考書類の行き先が決まったので、さっそく箱詰め。コンピュータや半導
体関係のものは古すぎるだろうけど、法律や財務、経営、保険といったビジネス関係のもの
はまだまだ役立つと思う。翻訳業の「設備投資」として、地元にあった日本人の書店の片隅
にあったものを片っ端から買ったり、日本に行くたびに紀伊国屋や八重洲ブックセンターで
買い漁ったりして蓄積したもの。あの頃は円高だった上に日本からの本の値段をカナダド
ルに換算する「ブックレート」というバカ高い特別レートがあったから、100万円や200万円
は投資したと思う。聖グーグル様の世になった今は紙の辞書など持っていない若手もいる
かもしれないな。満杯になった段ボール箱は3つ・・・。

カレシが英語教室から帰って来て、5時近くにならゴミ捨て場は込んでいないだろうからと言
うので、とりあえず大きなゴミ袋を持って、家中のいたるところに転がっている「ガラクタ/捨
てるもの」を集めて回ったら、けっこうな量。市のゴミ捨て場に行ったら、トラック3台が行列
中。前のトラックの荷台にソファや壊れた家具が見えるのは引越しの多い月末だからかな。
悪臭(職員はガスマスクの重装備)で咳き込みながらも、ガレージにあったガラクタをピットの
縁にえいやっと放り投げると気分すっきり。今日は基本料金(15ドル)の重量を超過して、
投棄料金は18ドル。空いているのはいいけど、夕食のしたくを始めるのが1時間遅れるの
で、2人とも腹ペコ・・・。

夕食は予定通りに軽めのひらめのえび/とびこロール。その代わりに真夜中のランチはス
ロークッカーで煮込んだアイリッシュシチュー。ラムのぶつ切り1キロを使って、脂の多い肉
から取ったストックをベースに、じゃがいも、玉ねぎ、にんじん、タイム、塩コショウだけ。何
年か前にアイルランドのコーヴで食べて感動した味に一番近いあっさりした味。うん、元気が
もりもり・・・。

     

別れの時が迫って初めて実をつけたイチジク

2015年05月27日 | 日々の風の吹くまま
営業を再開していきなり2つも仕事が入って来たもので、きのうはまず大きい方を片付けて、
今日は小さい方をやっつけた。久しぶりの仕事ではあるけど、どっちもずっとワタシの「担当」
と言うことになっていたので、作業はすいすい。順次納品した後はちょっとすかっとした気分
で、やっぱりワタシは「仕事人間」だったのかと思ってしまう瞬間・・・。

急にいろんなものが不調になり始めたと思っていたら、今度は食洗機。洗ってくれることは
洗ってくれるんだけど、終わってドアを開けても熱い蒸気がわっと出て来ない。もしかしたら
給水ヒーターが故障して加熱していないのかな。そんなに古いものじゃないのに。もっとも
給湯システムの配管系統もどこかおかしい感じで、水圧がちょっと下がったり、温水が出て
来るのに時間がかかったりする。まあ、2人分の食器なんて数が知れているし、洗い終わっ
て乾いていなければ手で拭けばいいし、壊れてしまったらどうしようもないけど、引越しまで
の2ヵ月半、何とかだましながら使って行くしかない。前にもいろんなものが続々と壊れたこ
とが何度かあったけど、ただの偶然なのか、何か超自然的な力が働いているのか・・・。

今日はかなり気温が上がって、初夏の陽気。何年か前にアントニオにもらった裏庭のイチジ
クが今年になって初めてかなりの数の実をつけていた↓

     

見ると枝の途中から風船を膨らませたように、にょきっ、にょきっ↓

     

このイチジク、彼の裏庭にある大きな木の根元から生えて来た吸枝を掘り起こしてくれたの
で、大きな鉢に植えて揚床の隅に置いておいたら、いつのまにか根が鉢の底を貫通して動
かせなくなっている。それがこの家を取り壊すと言う年に初めて実をつけたんだから、何の
因果なんだろうな。でも、根元に出ている吸枝を鉢に植えて持って行けるかもしれない。何
年か先に実をつけるかどうかはわからないけど、地上23階でイチジクを収穫するなんてお
もしろいかも。8月頃には熟して食べられるそうだから、ぎりぎりで採れたての甘いイチジク
を味わうことができるといいなあ・・・。

そろそろ仕事もしなければ

2015年05月26日 | 日々の風の吹くまま
途中で目が覚めて、うとうとしていてやっと眠ったと思ったら、カレシが「オ・ハ・ヨ」。あれ、何
か機嫌がよさそう。いつものようにカレシの腕枕でしばしぐずぐずとスキンシップ。「目が覚
めたときに閃いたんだけどさ」とカレシ。(おいおい、やだよ。カレシの「目覚めの閃き」はだ
いたいがムカついたり、パニックになったりの「地平線の積乱雲」。朝っぱらから、やだぁ。)
「前向きのいい考えなんだ」と続けるカレシ。はあ?「キミが引っ越してからも仕事を続ける
なら、掃除とか買い物とかはオレがやることにする」。えっ?えええっ?「いい話だろ?オレ
だって掃除機をかけたり埃を払ったりぐらいできるよ」。ええっと、もしかして寝ぼけてない?
それ、本気で言ってるの、アナタ?

何とも青空に真っ白な入道雲みたいなカレシの「目覚めの閃き」。カレシ曰く、「今までのよう
にバリバリやれってんじゃないよ。オレが少し家事をするから、キミは気晴らし程度に仕事を
して、収入はキミの遊びや2人一緒に楽しめることに使えばいい」。なるほど、引っ越したら
引退すると言ってはみたけど、実は仕事をやめる踏ん切りがどうしてもつかないでいるのを
見透かされた感じだな。2人の年金だけで生活には十分以上だし、家を売って新居を買っ
ておつりが残ったし、この先はそれぞれの個人年金が順次入って来るしで、仕事を続けて
いたら税金が増えるだけの骨折り損のくたびれもうけになるから、ほんとは働かない方がい
いのかもしれないけど・・・。

でも、このところのアメリカドル高(カナダドル安)で実質的に30%値上げしたようなものだ
から、趣味の傍ら程度には細々と続けてもいいかなあと言う気にはなっていた。そこへして、
きのうは「そろそろ仕事を送ってもいいですかぁ?」とメール。4月いっぱい休業のはずがい
つの間にか5月も末。お客さんの方が痺れを切らしてくれた感じで、そうなるとむげにノーと
は言えず、ご愛顧に応えなくちゃ!と腕まくりしてしまうワタシ。まあ、カレシがほんとにプチ
主夫業に乗り出すかどうかは今のところ不明だけど、本気ならワタシもしばらくがんばって
仕事をしてもいいかな。ほんとに「気晴らし程度」に・・・。

と言うわけで今日からいよいよ営業再開。何だかヘンにうれしくて、今日の夕ご飯は何とし
てもお寿司にしなくちゃ!という気分になって、喜んだカレシが特製の大根わかめサラダを
作ってくれて・・・↓

     

モノだって捨てられるよりは貰われたい

2015年05月25日 | 日々の風の吹くまま
もう5月の最後の週。2人とも(いつものように)外界の騒音に安眠を妨害されたけど、どう
やら眠りに戻れたらしく、目が覚めたら正午過ぎ。別に予定のない日だからいいけど。それ
にしてもちょっと涼しいと思ったら、実はこれが平年並みなんだとか。暖冬だったせいで感覚
的に今頃はもっと暑いと期待するから涼しく感じるのかな。無意識に「期待感」を持つのは
人間だけかな。そもそも動物には「意識」というものがあるのか・・・。

今日のカレシは隣のパットの手を借りてガレージのガラクタ整理。古くなった角材や園芸の
機具、何のためのものかわからなくなったオーファンがどっさりで、ガレージは車のためのも
のなのに車が入る余地がない。まあ、たいていの家の裏にガレージがあるけど、実際に車
が入っている方が少ないんじゃないかな。Packrat Extraordinaire(非凡なる溜め込み魔)
のパットのガレージは生涯の所有物を詰めた箱が天井までびっしり。トロント郊外のタウン
ハウスに住む弟のデイヴィッドもガレージは物置で、車はいつも外。はて、人間は本質的に
「捨てられない動物」なのかな。でも、人や考えは捨てられるようだから、捨てられないのは
モノか・・・。

ワタシは本の梱包作業を再開。日本の友だちにもらった文庫本や単行本もけっこうあるの
で、バーナビーにある日系センターに寄付できないか調べてみたら、来月13日に古本市を
開催する予定で、本の寄付を募っているところだった。この日系センターは日系カナダ人の
歴史や文化を保存し、理解を深めることで、より良いカナダの国づくりに役立てようと作られ
たもので、戦争中の強制収容を含む日系カナダ人の歴史資料を集めた日系国立博物館が
あるから一度行ってみたいと思っていた。さっそく段ボール箱2つにまとめて作業終了。

カレシにガレージがどれだけ片付いたのか聞いてみたら、パットがあれは売れる、これは貰
い手がいると片っ端から保留するもので、「あっち側からこっち側に移したという感じかな」と
いう返事。(それでもかなりのガラクタをトラックに積んだとか。)でも、パットが貰い手を召集
してくれるそうで、いっそ外に広げて「持って行き放題」の蚤の市でもやったら効率的に処分
できるかもしれないな。Flea marketならぬFree marketか。売ろうとすると買い手がつか
ないものでも、「タダ」なら忽然と貰い手が現れるから、人間心理はおもしろいな。でもまあ、
モノだって捨てられるより貰われる方が喜ぶと思うけど・・・。

新しいまちが好きになりそうな予感

2015年05月24日 | 日々の風の吹くまま
日曜日。エアコンのいらない天気。常時換気装置はおとなしく運転。気密性の高い家は常
時換気しないと空気が淀むという欠点があって、そうでなくても今はガラクタ整理でやたらと
埃が出るから、故障してもらうわけにはいかない。そんなときに今度は防犯アラームのモー
ションセンサーが電池切れ。これはプランでカバーされているので、電話で電池を注文して、
センサーをバイパス処理して落着。それにしても、庭では何年も花を咲かせなかった植物
が初めて蕾をつけたりして、みんなもうすぐ終末が来ることを感じているのかな。ちょっぴり
不気味な感じ・・・。

ほぼ完治した足を休ませる口実で、今日も断捨離業務はさぼり。日がな1日この先10年か
15年か私たちの「まち」になるニューウェストミンスター市の歴史のお勉強。1859年にブリ
ティッシュコロンビア植民地の首都として、フレーザー川北岸に創設。西部カナダで最初に
市制を敷いた都市でもある。当初は「クィーンズボロ」と命名されるはずだったのが本国政
府が難色を示し、ビクトリア女王が自らお気に入りだったロンドンのウェストミンスターに因
んで「ニューウェストミンスター」と命名。それで公式のニックネームは「ザ・ロイヤルシティ」。
通称「ニューウェスト」。

1866年にバンクーバー島植民地と合併した際に首都の地位をビクトリアに取られたり、カ
ナダ横断鉄道の終点がバラード半島北側に行ってしまったりの不運?に遭ったけど、20世
紀初頭にバンクーバー市に抜かれるまでは現在のメトロバンクーバーで最大の都市だった。
今の人口は7万人に届かず、面積は15.3平方キロ(東京の武蔵村山市くらい)。隣のバー
ナビー市との境界から川べりまでは直線距離で3キロもなくて、何となく周りの大きな都市
の発展で取り残されて、目立つことなくひっそりと母なるフレーザー川に抱かれているという
感じもする。

だからこそ昔の面影が色濃く残っていて、市政も市民に密着しているように見える。私たち
の新居があるアップタウン地区の東はクィーンズパーク地区、西はブラウオブザヒル地区で、
どちらも住民参加で「歴史遺産」の保護に熱心だし、高齢者や障碍者に優しい都市作りに
積極的なようだし、芸術や文化活動にも熱心だし、どうりで住んでいる人たち、住んだことの
ある人たちが口を揃えて「好きだ」と言うはずだなあ。ワタシも住んでみたらきっと好きにな
ると言う予感・・・。

持ち腐れの宝ものは

2015年05月23日 | 日々の風の吹くまま
きのうは何となく静かな金曜日。こういうときはカレシの引越し意欲が揺らぐらしく、何を今さ
らとしか言いようのないことでぐだぐだ。問題と言うほどのものじゃないから、ワタシはいくつ
も対応策を提案できるんだけど、カレシは想定外のことに直面して「できない」と思った瞬間
に轍にはまってしまって、耳に入らないらしい。でも、「できない」とか「ダメだ」ってのは問題
解決の負の終点なんで、それを思考の出発点にしてしまうと成就できることもできないで終
わるのはあたりまえだと思うけどね。まあ、夜買い物から帰って来たら、家の前に知らない
車が止めてあったので、「ここらはもう終わってるよ」と、どうやら引越し意欲が再燃・・・。

ワタシはこの3日ほどずっと左足が疼いて、歩くと痛い。こんなときに故障は困るなあ。足首
を捻った覚えはないし、触って痛いのは甲の外側なので、原因らしいものを考えていて思い
当たったのが日曜日の段ボール箱運び。ハードカバー本を詰めた箱だから、控えめに見て
も20キロ以上あったと思う。運動不足で鈍っていたワタシの足には重すぎたのかな。調べ
てみたら、どうやら「リスフラン靭帯損傷」とか何とからしい。損傷と言うよりは炎症だろうと
勝手に診断して、テーピングしておいたらかなり改善したのでひと安心。

きのうは片付け作業を休みにして、必要な家具の置き場所とそれに合わせた寸法を考え、
カスタマイズしてもらえる会社のカタログサイトを見ながらの家具選び。オフィスとスペアの
寝室のクローゼットに背の高い古い(安ものの)本棚とIKEAの本棚を組み合わせて入れる
とかっこうの収納棚になるので、これで展示要素のないものの置き場を確保。1日がかりで
紙の上だけど新居の形が整って、持って行く家具、捨てる家具がだいたい決定。

それにしても、お隣のパットほどのpackrat(溜め込み魔)じゃないにしても、カレシはあれも
これもと持って行く気満々。(必要だと言うから買ったはずなのに使った形跡がまったくない
ものがぞろぞろ出て来るから、すごいと言うか何と言うか・・・。)調子よくはいはいと置き場
所を作ってあげていたら、ワタシのものの置き場所どころか自分の居場所もなくなってしま
いそうな勢いで、近いところに手ごろなセルフストレージを借りられたのはもっけの幸い。賃
料を自動払いにしておいて、カレシの「持ち腐れの宝もの」はそっちにしまってもらおう。

☆束の間のミリオネアは家なき子

2015年05月22日 | 日々の風の吹くまま
 5月21日。新居の仮契約をして安心したところで家を売りに出したら、「売家」の看板を出していないのに6日目に買い手がついたものでびっくり仰天。一時は買い手が銀行ローンの取得に躓いて、契約はお流れかと思ったけど、若夫婦双方の親が資金の工面に乗り出して、現金決済と言うことになった。まあ、この夫婦はオファーが奥さんだけの名前になっていたので、相当に裕福な実家が後ろにあると推察。まあ、これだけの低金利時代なのに、マイホームは若い世代には頭金にさえ手が届かない高嶺の花。そこで親に泣きつくケースが増えているそうで、人呼んで「Bank of Mom and Dad(パパママ銀行)」。もっとも親が子供に資金援助するのは昔からアジア系に多かったような気がする。家族観や相続観が違うからだろうけど、ワタシの亡き父も私たちが買うときと新築のときにそれぞれ「遺産の先渡し」として援助してくれた。

銀行ってのはお金を借りる人にイジワルと言うことになっていて、私たちの初マイホームのローン(金利が高利貸し並みの年17.5%)を申し込んだときは「買値が高い」と言われて一瞬青くなったし、新築するのにローン(年12%)を申し込んだときは「寝室ひとつの家は売れない」と文句を言われて、いつから不動産屋になったんだ!とムカついたし、20年くらい前に遠い郊外の丘陵地に千坪の分譲区画を買おうとしたときは(その前の2度のローンは10年償却で借りてそれぞれ4年で完済していたので)「繰り上げ返済してばかり(迷惑?)」と嫌味を言われた。私たちは家の売却代金で新居の購入代金を支払うので、今回は銀行屋は蚊帳の外(ザマミロ)。

我が家の売買契約を確定させるには買い手側が決済資金を確保するのが条件で、その期限は4月22日。一方で、私たちの新居の売買契約は我が家の売却が確定するのが条件で、その期限が5月14日。ドミノ式に契約が成立するわけだけど、けっこうひやひや、はらはらするもので、知らず知らずのうちにストレスが溜まって来る。カレシもストレスが高じてむずかりたい心理状態なのはわかるけど、次々とまだ実際に遭遇していない(発生確率の低い)「問題」を探し出してはぐだぐだ、くよくよ。どれもネットでちらっと読んだとか、誰かがちらっと言ったとかいう又聞き情報ばかり。ストレスに弱いのはわかっているけど、この年になってこのレベルの情緒不安定というのはちょっとばかり普通じゃないんじゃないかと言う気になって来る・・・。

買い手側の条件を解除する期限の前日にポールから「条件が取れた!」と連絡が入って、翌日に契約価格の5%に当たるデポジット(手付金)の小切手のコピーが送られて来た。今どきは署名の必要な書類を持って走り回らなくても、メールでPDFのファイルを受け取って印刷して、署名したらスキャンしてPDFファイルにして、メールに添付して送り返せば済むし、PDF形式の書類は法的な効力があるんだそうだから、便利になったもんだな。契約が確定したので、約束通りにポールが「SOLD(売約済)」の標識を載せた「売家」の看板を生垣の外の角に出して行った。なかなかすっきりしていい感じだな。[写真]

売約済になってから売家の看板と言うのは本来は順序が逆なんだけど、看板にはエージェントが名前を大きく出すので、「SOLD」と表示してあるとエージェント本人の宣伝効果はずっと高いと思う。だって、いつまでも「売家」のままで立っていると、通りがかりの人たちが「よほと商売ベタなエージェントなんだな」と思うかもしれないもの。まあ、不特定多数の注意を引きたくないし、実質的には土地だけを「新築用地」として売りに出したので家の中を見てもらう必要もないということで「売家」の看板を出さなかったんだけど、ポールにはちょっとしたチャレンジだったかもしれないな。それでも過熱した売り手市場になっていたおかげで思ったより早く売れて、さっそく裏のミシェルが「いくらで売れたの?」とメールを飛ばしてきた。何でも「ここを売って、ランクアップしたいと思案していた」んだとか。ふぅん、もっとお上品な地区に引っ越したいということだろうけど、いくらで売れたかなんてずけずけ聞くようじゃ、格上げも何も・・・。

売買契約の最終手続きと決済は5月7日で、明け渡し期限は8月17日。若夫婦と幼い子2人の「夢の家」の設計や家の解体と建築の許可申請に時間がかかることもあって、こちらの希望を入れて異例の長い明け渡し期限を設けてくれたという話。新居の最終手続きと明け渡しはその前にあるし、繰上げを交渉できる合意条項が入っているので、これで「家は売れたけど行くところがない」というカレシの不安は解消して、どうやら落ち着きを取り戻した様子。戸建てから集合住宅に移った友だちに電話しては、引っ越しの理由を聞きまくって、「維持修理に金がかかるようになったから」とか、「年を取って手に負えなくなった」とか言う判で押したような返事に「なるほど」・・・。

何しろこの土地に引っ越して来てから33年と言うもの、家の管理はワタシに丸投げで、自分は「○○が壊れている/故障した」と報告するだけで、電球ひとつ自発的に替えたことがないカレシ。一緒に暮らし始めてから40年間も家計はずっとワタシに任せっぱなしだったから、戸建ての維持管理は加齢と共に資金と労力が負担になって来ることや、いろいろな修理を予想して費用を手当しておくことなどには思い及ばなかったらしい。いつも「オレはものぐさなんだ」と自認しているカレシ、引越し大作戦の過程で洗いざらいを持ち出しての大げんかを繰り返して、やっと少しは「怠け過ぎ」だったと反省してくれたらしい。まあ、行動が伴わなければいくら反省しても意味がないけど・・・。

5月7日、家の売却の最終手続き。前日に私たちの弁護士のところで売主側の書類に署名してあったので、午後いっぱいはデスクの周囲の細々としたゴミを集める作業。本棚の引き出しには古い銀行通帳が何十冊もあって、新婚時代の貧乏暮らしぶりが見て取れる。33年前に初めてマイホームを買った頃の通帳も出て来て、デポジットを払ってから最終手続きまで数週間、明け渡しまでさらに1ヵ月の間があったことがわかる。大不況の最中だったあの頃、頭金40%、10年償却で組んだ銀行ローンと当時あった初マイホーム購入支援の州政府の低金利(といっても12%!)ローンと合わせた月々の返済額は千ドル近く。ワタシの給料振込み口座でも共同名義の口座からの引き落としだから、ワタシひとりでローンを払ったわけではないけど、当時のワタシの給料の手取り額がほとんど返済に充てられていた勘定。今日この日にこの通帳を見つけたのは何かの因縁だと思うから、記念に取っておこう。

夕方に弁護士事務所から「最終手続きが完了しました」とのメール。買い手側の公証人からの明細書は買値から不動産仲介手数料と固定資産税の調整額を差し引いた正味の金額。私たち側の明細書はこの正味金額から州政府の固定資産税繰延べ制度の返済額と弁護士料を差し引いて私たちの銀行口座に振り込まれる「純益」。ほんの束の間ながら「ミリオネア」になってしまう私たち。何しろ33年前の買値とは桁が2つ違うもので、「数字が大き過ぎて怖いな」と言うカレシ。ワタシは億単位の取引契約の翻訳を何百件とやって免疫ができているつもりだけど、やっぱりちょっと目がくらくら・・・。

翌日からはもうこの家も土地も私たちのものじゃない。いつもやって来たことをごく普通にやってはいても、新居購入の最終手続きが完了するまでは、私たちは法律の上では「家なき子」と言うこと。まだ全然ピンと来ないけど、これでまたひとつ大きな節目。自分の家でなくなった家に住むのって、何とも奇妙な感じ。1週間後の5月14日には仮契約の最後の条件を解除して、デポジットを払って、最終手続きを7月20日、明け渡し期日を7月21日に繰り上げることで合意して、新居の購入契約が確定。後はもうひたすら引越しの準備。明け渡しを受けたら入居の準備。何か急に思い立った引越し大作戦、時間をかけて進めるはずがここまで来るのにわずか3ヵ月半。狂乱市場の怒涛の波にのまれた感じだったけど、33年住んだこの土地を離れる日まであと3ヵ月足らず。引っ越し大作戦の大団円が近づいている。


作りつけ家具は効率的ではあるけど

2015年05月21日 | 日々の風の吹くまま
5月も下旬になればあたりまえに初夏らしいけど、今日もちょっと暑い。向かいのゴルフ場
のコットンウッドと呼ばれるポプラの大木が盛大に綿毛を飛ばして来て、アレルギー気味な
のかどうか、やたらと咳と痰が出る。最高気温の予想20度で、午後1時にはエアコンをオン。
余命はわずかと言われたエアコンはまだ稼働中。また「さえずり」始めて3日間止めておい
た常時換気装置の運転を再開したら、天井の給気口から「チチチチ」という癇に障る音がし
なくなった。余命わずかなのはわかっているけど、そこを何とか、何とか8月まで・・・。

カレシを英語教室に送り出して、今日のワタシは発注する家具の寸法を決めて、新居の間
取り図に鉛筆で輪郭を書き入れる作業。こうしてみると、いかに今までまともな家具を持た
ずに来たかが実感できて、我ながら唖然。なぜ何もかも作り付けにしてしまったのかは記憶
が飛んでしまって覚えていない。インテリアとしては効率的に見えるけど、いざ引っ越すとな
ると外して持って行けない。もしかしたら普通の勤め人だった私たちには上等な家具を揃え
るだけのお金がなかったのかな。死ぬまで引っ越さないつもりだったのかな。でも、作り付
け家具にだって耐用年数というものがあるんだけどな。新居を体裁を揃えるための家具を
ざっと数えただけで、基本仕様、カスタム仕様を合わせて20点くらい。うへぇ、屋根葺きの
予算から転用した枠に収まるかなあ・・・。

出来上がった家具だけを新居に直接配達してもらおうと思っていたけど、カレシの提案を入
れて、早めに家具の寸法を決めて注文し、完成品は「旧宅」に納品してもらって、引っ越しま
でガレージに保管することにした。戸建てならそのまま運び込めばいいけど、コンドミニアム
ではエレベーターを使わなければならないから、内規に従って5日前までに管理会社に通
知して、200ドルのデポジットを払うことになっている。つまり新調家具と旧宅家具と2度の
引越しが必要になるけど、旧宅の方に配達してもらっておけばそれが1回で済む・・・。

新調家具が全部ガレージに収まるかどうかは、カレシの整理作業しだいだけど、この方法
なら引越し業者に全部まとめて一回で運んでもらえるから、プチ改装が済んだ後は早めに
新居に生活拠点を移せるな。旧宅の後片付けは新居から「通勤」すればいいし、ベッドは残
るからお泊まりしてもいいし・・・。

ゴミ捨て場は臭かった!

2015年05月20日 | 日々の風の吹くまま
今日も暑くなりそう。玄関脇の窓の外に貼り付けてあった温度計がずっと10度のままなの
に気が付いて、外して息を吹きかけてみたけどやっぱり10度のまま。ワタシ、雪の女王じゃ
ないんだけど。いい年をしてまだけっこう熱血女子なんだけど。まあ、渦巻きになっている金
属の温度センサーが古くなってボケたのかもしれない。(今でも買えるのでどうでもいいけど、
もしかして置いて行かれる思ってと悲観したとか・・・?)

掃除が済んでシーラとヴァルが帰った後で、カレシの提案でベースメントの廊下の端にある
納戸の掃除。元は家の幅があった工作室に通じる廊下だったのを、工作室を3分の1に仕
切ってオフィス側に小部屋を作ったときに塞いで納戸にしたもの。当初はスチール棚を入れ
るつもりだったけど、結局は不用品を放り込んでおいただけだから、次々と珍しいものが出
て来る。ビール作り用のでっかいガラス瓶、何枚も切ってもらって使わずじまいのプレキシ
ガラス(何に使うつもりだったんだか)、改装のたびに余ったカーペットやビニール床材の切
れ端、照明器具やカーテンレール、友達から買った編み機(これでカレシのセーターを編ん
だっけ)、果ては買った当時の包装のままのドアノブのセットが5個も!

2人して呆れながらもガラクタをトラックに積んで、市のリサイクルデポのとなりにあるゴミ捨
て場へ。かっては郊外の泥炭地に埋めていたのが一杯になったもので、今はこの転送基地
に集めて、巨大なトレーラーで遠い内陸の埋立て処理場に運んでいる。まずは料金所の外
にある秤にトラックを止めて重量を計ってもらって、「はい、どうぞ」と言われて、ゴミ回収業
者用の投棄口の反対側にある一般用の入り口に進む。廃棄場は巨大なピットになっていて、
トレーラーに積むためにブルドーザーがすごい轟音を立ててまとめている。ゴミ捨て場だか
らあたりまえだけど、くっさいのなんのって!(投げ込み禁止なので)ピットの縁に超特急で
ゴミを下ろしてそそくさと退散。料金所の反対側の秤で止まって、ゴミ捨て第1回目の料金
は15ドル。

隣のデポに回って、リサイクル品を置いて帰って来たら、まだ3時を過ぎたばかりなのに2人
とも「腹減ったぁ」。ほぼ空になった納戸を見て「達成感」を味わっているカレシに、玄関ホー
ルの下にある納戸はもっと大変だよと言ったら、大きなため息。でも、まだ2ヵ月ちょっとある
から、何とかなるよ、きっと・・・。

浅慮とサボりのツケが回って来た

2015年05月19日 | 日々の風の吹くまま
連休明け。外の騒音で目が覚めてばかりで、あまり熟睡できていない感じ。前はしっかり眠
れたのに、このところ「外界の音」を意識するようになったせいかな。今日はメトロバンクー
バーの道路地図を買いに1人でダウンタウンへひとっ走り。手持ちの道路地図が古すぎて、
新居探しであちこちへ行くのに何度迷子になったことか。おなじみになったバーナビーから
ニューウェストに通じるバイパスが載っていないし、メープルリッジのマリルーの家がある地
域は空白の「未開発地域」のままで、たくさんある分譲住宅地の道路は1本も載っていない。
これじゃあ道に迷うはず・・・。

ネットで調べたらStaplesに最新版があることがわかったので、ちょっと遅きに失した感じで
はあるけど、まだ土地勘ができていないところからあちこち行くとなると、迷子になる確率は
高いので、買っておくことにした。最近は「書店」と言うものが絶滅危惧種に指定した方がい
いんじゃないかと思うくらい稀少になってしまって、こういうレジのそばに置いてあってつい
でに買うようなものは手に入り難くなった。ネットは確かに便利でいいけど、現実の生活の
方は何となく不便になって来た気がする。

Staplesで地図見つけて、ついでに印刷用紙500枚パックも買ったら、おんもぉ~い!今ま
で10パック入りの箱を配達してもらっていたので、 1パックを運ぶのがこんなに重いとは思
わなかった。トートバッグのストラップが肩に食い込んで痛いし、日が照って額は汗だくなる
し。それでも駅までの途中にあるBest Buyで新居に入れる大型テレビやダイソンの掃除機
をウィンドーショッピング。うちのテレビはリビングのもキッチンのも未だにブラウン管式だし、
何よりも我が家には掃除機がない。この20年は人任せだったし、新築当時からのは移動
できないセントラル式。作り付けばかりで持って行ける家具がないのと同じで、家を設計し
たときに将来を見越していなかったツケが今頃回って来たと言うことか・・・。

オークリッジで降りて、カレシに頼まれたミルクとレモンジュースを買ったついでにCrate &
Barrelに寄ってキッチンの整理道具をあれこれ見ていたら、地下鉄の切符が有効期限切
れ。しょうがないから、重いトートバッグを肩に、重いレジ袋を手に、家までてくてくと汗だくに
なって25分。何だかずいぶん長いこと運動をさぼって来たから、ここでもツケが回って来た
と言うことで、明日は筋肉痛でコチコチだなあ、きっと・・・。

降れば土砂降りとはこのこと

2015年05月18日 | 日々の風の吹くまま
ビクトリアデイの月曜日。ニューウェストミンスターではこの日正午に「かなとこ砲」を撃つ慣
わしがある。バンクーバー島と本土の植民地2つを統合してブリティシュコロンビア植民地
になった当初はビクトリア女王が直々に命名したニューウェストミンスターにあった首都が
島のビクトリアに大砲と一緒に移ってしまったもので、消防団が大きな2つのかなとこの間
に火薬を込め、熱した鉄棒で点火して大砲に代えたのが始まりで、上の大きなかなとこが
豪快に宙に飛ぶ、155年の歴史のある行事。クィーンズパークまでは徒歩20分足らずだ
から、来年のビクトリアデイには早起きして見に行きたいね。

     
     (古い新聞の写真をちょっと拝借)

朝食前に裏庭の温室に行っていたカレシが「雨漏りしていた」と報告。まあ20年も経てば雨
漏りくらいするよね。そこへ常時換気装置のモーターがまた「さえずり」始めた。去年だった
か修理してもらって「余命は1年か2年」と言われていたから驚かないけど、家の設備があ
れもこれも申し合わせたように問題を起こすから困る。カレシが冗談に「同じ組合に入って
るんだろう」と言うけど、屋根はとうに寿命を過ぎたし、エアコンも給湯タンクも怪しい。コンド
ミニアムに引っ越した友人たちが「修理の心配するのが嫌になったから」と言っているのが
よくわかる。みんな何とか夏まで持ちこたえてくれるといいなあ。

のんびりテレビを見ていたら、マニトバ州南部は吹雪で、ウィニペグは「ウィンターペグ」のあ
だ名の通り真っ白。ええっと、マザーネイチャーは何か勘違いしてない?ビクトリアデイはだ
いたい全国的に「非公式の夏初日」ってことになってるんだけど。バンクーバーはいい天気
だけど、ゆうべはす~んごい土砂降りの雨が降った。飛行機が飛んでいるのかと思ったら、
空の底が抜けたような降りっぷりで、小一時間ほどちょっと小止みになってはどどぉっと降っ
ての繰り返し。「こんな土砂降りは初めて見た」と土地っ子のカレシがポーチで呆然としてい
たくらいで、ほんとにヘンな天候。

きのうの作業で二の腕や背中の筋肉が痛いけど、今日もせっせと本を梱包して段ボール箱
2つ。持って行く本、リビングはあと2、3箱かな。でも、二階にもベースメントにも本棚がある
し、ワタシのオフィスの本棚はまだほとんど手つかず。シュレッダにかける書類の山も、減っ
てるんだか、減ってないんだか。まっ、がんばるっきゃないか。

ママの98歳の誕生日パーティ

2015年05月17日 | 日々の風の吹くまま
目覚まし起き午前10時のはずが、10分ほど前に外の轟音で目が覚めてしまった。三連休
2日目の日曜日だってのに。世界が(誰になのか知らないけど)24時間稼動させられてい
る今どきは安息日どころか安息の時間もないみたい。なんてつらつら考えていたら、10時
を過ぎても目覚ましが鳴らない。片目を開けて時計を見たら、鳴らないはずだ。10時30分
にセットしてあった。ワタシとしたことが・・・。

とにかく2人して起き出して、出かける支度をして、ジュースとトーストとコーヒーだけで朝食
をして、ストレージに持って行く段ボール箱7個(20キロ以上、いや30キロはあるか)をえっ
ちらおっちらと運び出してトラックに積んで、カレシママの誕生日パーティに出発。メトロバン
クーバーはバンクーバーを含めて20以上の市町村がある「郡」のような行政区域で、ママ
と家族全員が住む東端のメープルリッジまでは、バーナビー、ニューウェストミンスター、コ
クィットラム、ポートコクィットラム、ピットメドウズと5つの市を通り抜けて約50キロ。今日は
道路が空いていたので、いつもより早く着いた。

パーティ会場はママが住む介護付きホームのアクティビティルーム。サンドイッチや飲み物、
果物、コーヒーを持ち込んでの家族の集まり。水曜日に98歳になるママにハグとハッピー
バースデイ。平衡感覚が衰えて転ぶのが怖いからと歩行器を使っているけど、元気いっぱ
いでボケの兆候はまったくない。(あんがい息子たちの方が先にボケが入って来たんじゃな
いかと思うことがあるけど・・・。)姪孫、甥孫たち(ママにはひ孫たち)に会うのはほんとに久
しぶり。しばしにぎやかに昔話に花を咲かせて、ハッピーバースデーの合唱の中でケーキ
のろうそくをきれいに吹き消して、「次は99歳を目指すわ」。そう、そしてその次は100歳を
目指してねっ!

みんなに引越しの大変さをさんざん同情されまくって、帰りはセルフストレージに寄り道。今
回はゲートを開けるのも、場所を見つけるのもすんなり。南京錠を外して、重い箱をえっちら
おっちらとトラックから下ろして収納して、ドアを閉めて南京錠をガチッ。Sサイズの段ボール
箱を10個買い足して、帰宅は午後4時。寝不足の上に重労働をしたせいか、夕食後は2人
とも沈没して居眠り。ああ、ほんっとに引越しが10年後じゃなくてよかったと思う瞬間・・・。

積読三昧の果て

2015年05月16日 | 日々の風の吹くまま
ビクトリアデイの三連休の始まり。行楽日和と言えそうな天気で、外はなぁ~んか薄気味が
悪いくらいに静か。いつもは引っ切りなしに通る車も、今日はまばら。「いつもこうだったら引
越しなんか考えもしなかったのに」とカレシ。うん、33年前にここに越して来た頃はこんなん
だったね。こんなに騒々しくなるとは想像もつかなかったよね。高密度化は迫って来るし、カ
レッジは拡張に次ぐ拡張だしで、いつの間にか私たちとは関係のないところで一等地の端く
れになっちゃった。ほんとにわからないもんだよねえ・・・。

ポットローストにする牛肉の塊を玉ねぎやにんじん、少しのワインと一緒にスロークッカーに
セットして、ラジオから流れて来る「国境での待ち時間は2時間」なんてニュースを上の空で
聞きながら、ワタシはせっせと本を梱包する作業。たたんである段ボール箱を組み立てるの
に便利なのがこのテープディスペンサー↓

     

主に倉庫などで発送する商品の梱包作業に使うものだけど、形のある商品がないビジネス
をやっているワタシがこんなごついものを買った理由はもう忘れてしまった。大きな封筒に
書類を入れて封をするのに使っていた。スコッチテープで十分なのに、何だか牛刀をもって
何とかの感じがしないでもなかった。書類のやり取りがなくなってからは宝の持ち腐れ状態
だったのが今になって仕事とは関係のないところで大活躍なんだから、わからないもんだ。

この10年ほど会員になっていたフォリオソサエティの本は、ボーナスとして無料で送られて
来たものの一部を除いてほぼ全冊を梱包。大きくてかさばるし、すごく重いんだけど、スリッ
プケースに入っている方が品格があるのでそのまましまって、別の出版社のものはケース
を捨てることにした。我が家の「蔵書票」(あはっ、ええかっこしい!)を打刻するパンチも忘
れずにすきまにしまった。これで段ボール箱は5個。重いのをやっこらさと積み上げたら、あ
あ、腰が痛い。詰めても詰めてもリビングの作り付けの本棚はそれほどスカスカになって見
えないから、何となくやる気をそがれるような気もするけど、・・・。