リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

大型家電6品目をオンラインで注文

2020年12月31日 | 日々の風の吹くまま
12月30日(水曜日)。☂☂☂。大雨注意報発令中。なんとも形容しがたい異様な年だった2020年も今日と明日を残すだけになって、何となく2人ともだらけてしまった気分。それでも、「脳内メモ」をチェックして、今日は晩ご飯の後で東條さんの「おせち重箱」をピックアップしに行くので、明日とあさって(大晦日と元旦!)の食材の調達は不要。でも、冷蔵庫をのぞいたら、牛乳が切れそう。そこで、スマホで1時間ごとの天気予報をチェックして、よし、午後早々に雨が小康状態になるようだから、ランチの後でさっとウォーキングに行って、とんぼ返りでワタシは簡単ショッピングと、「脳内やることリスト」に書き込み。

えっと、ほかに何かすることがあったっけ?と、「やることリスト」を見直したら、そうそう、キッチンの改装で新調する大型家電を注文しておなかなくちゃ。ゆうべのうちに前に調べて作った「内定リスト」を見ながら、うまく家電販売店1件で6つの商品を全部そろえたんだけど、どれもボクシングデイのセール価格なのに「現在在庫なし」。それでも一応「ウィッシュリスト」に入れておいたから、後は「購入」に変えてクレジットカードで支払いをすれば、入荷次第引渡しということになるみたい。在庫がないのにセール価格で売っているのは、年明けには入荷する予定が立っていてのことだろうな。冷蔵庫は同じメーカーの同じサイズだから、来たらすぐに入れ替えられるように古いのを撤去するサービス(3500円)をチェック。かさばるオーブンと食洗機はキャビネットができて来るまでは配達されても困るし、拡張キッチンのカウンターの下に入れる小型冷蔵庫も臨時に古いのと入れ替えて、ご用済みのはバルコニーに出せばいいし、縦型に代えた貯蔵フリーザーと電子レンジはあまりかさばらないのでスペアルームに入れておけばいいから、臨機応変の体制で行けば何とかなりそう。

このキッチンの改装、コロナ第2波の規制強化がなくても、12月中にと急がずに新年に延ばしたのは正解だったな。規制強化であちこちのスケジュールが狂ってしまったワルデマーも「いやあ、延期してくれて助かったよ」。ま、我が家の場合は3年以上も前から計画して、あれやこれやで先延ばしを余儀なくされていたことだから、1ヵ月や2ヵ月の延期は今さらどうってことなくて、急かされずに進められる方がカレシにはストレスが少ないし、ワタシは資材をじっくり選べるから願ったり叶ったり。キッチンの後の予定だったバスルームの方を先にするという手もあるし、それでも時間が空いたら、照明器具の取替えの方をやればいいし、要は7月の地中海クルーズの前に全部終わればいいわけ。

晩ご飯が済んで、6時過ぎに雨の中をバンクーバーに向けて出発。ラッシュ時の尻尾の方の時間で、東條さんとこまでは、渋滞とは反対方向でも普通なら1時間はかかるんだけど、今日は何と35分。カレシを車の中で待たせておいて、Tojo’sのフロントでちょっと早いけどおせち重箱のピックアップに来ましたぁ。店内では大きな声は禁止のようで、普通のときより静かだけど、間引きしてまばらになって見える席はほぼ埋まっていたからすごい。電話番号で本人を確認して、奥から出して来たピンクのきれいな風呂敷に包まれた大きな箱を受け取って、ハッピーニューイヤー。あしたはいよいよ2020年を見送る大晦日・・・。


デジタル時代の思考に欠けているもの

2020年12月30日 | 日々の風の吹くまま
12月29日(火曜日)。(霧)☁☂。連休明け。でも、休みの人が多いのか、静か、静か。ウォーキングでガソリンスタンドの外を通ったら、リットルあたりで2円値上がり。ガソリンは連休が近づくと行楽地などへの遠出の需要を見込んでほぼ必ず値上がりするんだけど、今年は不要不急の遠出は避けるように言われているにも関わらずスキー場などへ繰り出す人が多いだろうと期待しているってことかな。

みんな長い、長い巣ごもり暮らしを余儀なくされてキャビンフィーバーを患っているから、いくら遠出するなと言われても、連休となればどこかに行きたくなるし、雪の便りを聞けばスキーを担いで飛び出したくなるのも無理はないと思うけど、そこを周囲の状況を見てぐっと我慢するのが分別のある大人ってことじゃないのかな。まあ、洋の東西を問わず世の政治家が、一般市民には会食や旅行を禁止したり、自粛を促したりしておきながら、自分たちは家族や支援者と集まって食事を楽しんだり、バケーションで海外旅行に行ったりしているから、巷の人間がまじめに規制に従うなんてアホくさいとなってしまうのも無理はないな。何を考えてるんだろうと思うけど、もしかしたら、何も考えてないからそういうアホなことをやってしまうのかもしれないな。

それにしても、デジタル時代の人間の思考は脈絡というものが欠如しているんじゃないかと思う。英語には「one-trick pony」という表現があって、言うなれば「バカのひとつ覚え」。それをもじって言うなら、何でもワンクリックで済むと思っているデジタル族はさしずめ「one-click pony」というところかもしれない。何て訳したらいいのかな。今になって、翻訳ってのは脈絡が命のアナログ思考の極みなんだとつくづく思うけど、そんなアナログ思考はもう時代遅れ。デジタル時代は何でもクリック、クリック、クリックで、後はアルゴリズムとやらがお膳立てをしてくれるから、楽ちんで便利至極。めんどくさい人、気に入らない人間がいたら、絶縁だの疎遠だのはアナログ過ぎで、今ではクリックひとつでささっとデフレンド。

あっさり、すっきりでストレスがなくていいのかもしれないけど、やれやれ、何とも味気ない世の中になったもんだ。思うに、コロナパンデミックで「リアルを避けてデジタルで」と言われて続けているうちに、その味気なさがいっそう味気なく感じられて、それが逆にストレスになって来ているのかもしれないな。それで何でも口実になるものがあれば、何らかの「脈絡」を求めてそれっとばかりに「リアル」に繰り出すんじゃないかな。あんがいデジタル寄りの思考に染まっている人ほどアナログな脈絡に飢えていたりするのかもしれない。脈絡の脈は「連綿と続く」つながり、絡は「もつれ合う」つながり、ね。


今日はいたってのんびりの徒然草

2020年12月29日 | 日々の風の吹くまま
12月28日(月曜日)。☁☁☀(ちょっぴり)。朝は一面の霧で、朝日が昇って来たらほんのりとオレンジ色。月曜日だけど、ボクシングデイの振替休日で、いたって静か。お正月には宗教的な含みがないし、日本のような御用納め、仕事納めといった「区切り」もないから、大晦日に盛大に騒いでにぎやかに元旦を迎えたら、後はまた普通の毎日みたいなもので、何かリニアな思考だな。まあ、欧米にも「1年の計」を立てる習慣はあるけど、日本のように「初○○」とか「○○初め」とか、とにかく何でも「今年初めての行為」であることを強調する文化的な習慣はないと思う。

というわけで、2人そろっていたってのんびり。何だかのんびりし過ぎているような気もするけど、次の「ご馳走の日」に備えて、ちょっとばかりだらぁ~んとするのもいいもんだ。それでも、頭はときどきはだらけてもいいけど、体をだらけさせると癖になるので、ウォーキングはしっかり。右足の親指が治ったおかげで、2ヵ月ぶりにNew Balanceのウォーキングシューズを履くことができて、足取りも軽くなろうってもの。せいぜい30分の運動だけど、カレシのポケットの中で手をつないでいると自然に歩調が合うからおもしろい。ワタシがこの年になってもかなりの速足なのは、一緒になってからずっとカレシの歩調に合わせて来たからだろうな。若いころのカレシは今よりも背が高かったから、おチビのワタシが並んで歩くにはいやでも大またの速足にならざるを得なかったんだけど、ま、速足は脳に良いそうだから、これも塞翁が馬なのかな。

イギリスで検知されたコロナの変種がカナダでも見つかったそうで、メディアの見出しには「心配する理由はない~専門家」。はあ。パンデミックを通してメディアの見出しに「expert(専門家)」の文字がなかった日はなくて、何か雨後の竹の子みたいにぞろぞろと出て来て人心を煽っていたような印象がある。(「心配は要らない」というのは初めて見たけど。)これがジョーホー時代というもんなんだろうけど、ときには相反していたり、恐怖を煽るだけのような発表が交錯して、巷の人間は専門家のエラソーなご託宣は聞き飽きたという気分になって、何となく科学に対する信頼が薄れつつあるような感じ。知識人とか活動家とか何が取り柄なのかわからないセレブとか、みんな本気で無知蒙昧の大衆を啓蒙しているつもりなんだろうけど、人間はパラドックスな存在だから、残念ながら意図に逆行する結果に流れることが多い。

日本ではまたお得意の「水際作戦」でコロナ変種の侵入に対抗するつもりのようで、全世界からの「外国人」の新規入国を禁止するんだそうな。でも、もうとっくにイギリス帰りの「日本人」が変種ウィルスを持ち込んだそうなのに、菅ちゃん、アホかいな。外国人というのは人種にかかわりなく「外国籍」の人のことを言っているんだと思うから、人種にかかわりなく「日本国籍」なら日本人として入国できるってことだろうけど、現場で果たしてそういう認識があるのかな。カナダの国籍を取ったのに、違法を承知で日本国籍を維持している(つもりの)人たちはどうなるんだろう。人種が日本人なら外国籍でも入れてもらえるのかな。野次馬にはちょっとおもしろい展開・・・。


けがを自分で治療して治せたのはラッキー

2020年12月28日 | 日々の風の吹くまま
12月27日(日曜日)。☁☂☁。静か過ぎるくらい静かな日曜日。きのうのボクシングデイが土曜日だったので、月曜日が振替休日になって、つまるところ、今年のクリスマスは4連休だったわけか。と言うことは、元日が金曜日だから次の週末は3連休で、災厄コロナがなければ、みんな有休を3日取るだけで堂々10連休のバケーションに出かけられたし、行楽地はどこも満員御礼のウハウハだったわけだねえ。ほんっとにこの災厄コロナには頭に来るね。みんな人生の1年と言う時間をいろんな形、いろんな意味で無駄にさせられてしまったようなもんだもの。もちろん、ぜんぜんムダじゃなかったよぉ~という人もいるだろうけど、大方の人にとっては特に精神的に「失われた1年」だったんじゃないかと思うな。

ある日本の「専門家」がウィルスの変異の特徴を考えると12月には消耗して(たぶん日本では)収まると言ってたけど、収まるどころか何かもっと強力そうな変種が出現して、収まるどころの話じゃないじゃないの。いろんな科学の本で読んだことを突き合わせてみると、地球上の生物の生殖遺伝子が雌と雄に別れたのは、原始のスープの中で単細胞生物が自己分裂を繰り返し過ぎて生命としてのエネルギーを消耗しそうになって、遺伝子の多様化でリスクの分散を図ったわけで、ウィルスはその過程で弾かれてしまった遺伝子の切れっ端じゃないかという感じがする。でも、ただの遺伝子の切れっ端でも、存在する以上は消滅したくないだろうから、形を変え、姿を変えして結合できる相手を見つけては子孫を残そうとしているんだと思う。動物がやっていることとあんまり変わりがないようなイメージだけど、人間であるワタシとしては宿主に対する気遣いも感謝もないウィルスの生き残りに手を貸すのはまっぴらごめん。

午前中、雨が降り出す前にウォーキング。2ヵ月くらい前だったか、家具の角にぶつけて巻き爪の周辺を化膿させてしまった右足の親指がやっと完治したようで、普通に靴を履けるようになったのはうれしいね。化膿したときはよほどの炎症だったのか、親指の皮膚がペロッと剥けてしまって、触ると飛び上がるくらい痛かったけど、まめにアルコールで消毒しては包帯で軽くカバーしておいたのが良かったみたい。新しい皮膚が固まって、靴の中で親指をもぞもぞ動かしてもちっとも痛くなくなって、やれやれ。春に痛めた右肩も最近になってやっと普通にシャツを脱ぐことができるようになって、腕を後ろに引くとまだ疼くような痛みがあるけど、どうやら凍結状態にならずに済んで、やれやれ。もう25年近くも前になるけど、回旋腱板を傷めて、忙しさにかまけて放置していたら、肩から肘までの二の腕がまるで強力接着剤で体の横に貼り付けたようにガチッと固まってしまって、「解凍」するのに2年近くかかったことがあるから、今回はひと安心。

化膿させた足の指はアルコールと抗生物質入り軟膏と包帯で大事にならずに済んで、また凍結しないかと心配した肩もサロンパスとボルタレンクリームと慎重な運動で切り抜けられて、健康体に戻れたワタシってほんとにラッキー。カレシが心臓手術をして1ヵ月後に救急センターに行って、2人そろって流行っていた風邪をもらって来た苦い経験があるので、コロナの災厄が終焉するまでは、病院の救急センターに行くような事態は何としてでも避けなくちゃ。


クリスマスの次の日はボクシングデイ

2020年12月27日 | 日々の風の吹くまま
12月26日(土曜日)。☂☁。今日は「ボクシングデイ」の祝日。イギリス発祥なので、今でも祝っているのはイギリスと旧植民地のカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなどほんの数ヵ国だけ。なにせ「ボクシング」なんて言うもので、何それ?ってこになるけど、「殴る」のboxじゃなくて、「箱」のbox。大英帝国が栄えたビクトリア女王の時代に、上流階級の家庭でクリスマスの翌日に使用人たちに休みをあげて、家族の元に帰す習慣ができて、そのときにおみやげ?を入れた箱(ボックス)を持たせたので「ボクシングデイ」と呼ばれるようになったという話。

ワタシがカナダに来たばかりの頃は、ボクシングデイは売れ残りのクリスマス用品を(翌年に使うために)激安で買える日だったんだけど、いつの間にかエレクトロニクスやら何やらの在庫一掃セールみたいになって、量販店の外にはまだ真っ暗な早朝から行列ができる盛大な年中行事になり、そのセールもボクシングデイから「ボクシング週間」になり、しまいには寝具やタオルの類などの家庭用品をセールに出す1月の伝統的な「ホワイトセール」を飲み込んでの「ボクシング月間」。とにかく「お得、おとく、オトク」のかけ声は勇ましいけど、とっくに生産終了になった製品が多いから、短期間に使い潰すつもりでないと安もの買いの銭失い。でも、最近のボクシングデイはアメリカの感謝祭翌日の「ブラックフライデイ」(11月末)の熱狂的なセールに押されがち。ま、ブラックフライデイのセールで目いっぱい使ったクレジットカードの請求が来る時期だし、もう一度「安い、安い」に浮かれる余裕がないのかもしれないけどね。

午後になって雨がやんで、薄っすらと日が差して来た頃、Arts Clubのティムから電話。コロナの規制強化でキャンセルになってしまった一人芝居シリーズの3作目『The Twelve Dates of Christmas』のチケットをストリーミングに切り替えたんだけど、なぜかメールで送られて来たリンクからアクセスできなくて、観られなぁ~いと返信したメールに応答したのがチケット窓口部門のティム。みんな休暇を取っている間ひとりでストリーミングの問題の対処に当たっていて、ワタシとはこれで3度目のトライ。Arts Clubのアカウントにはログインできて、デジタルのコンテンツも問題なく観られるのに、ショーのストリーミングだけがダメということで、「どうしてだろうなあ」と思案投げ首。上司にアカウントを作り直してみたらと言われたからと、電話でここをクリックして、あそこをクリックして、「はい、メールアドレスとパスワードを入力して、アクセスできるかやってみて」。やってみたけど、パスワードが間違っていると言うメッセージ。電話の向こうとこっちで2人してため息をつきながら、あれこれ変えてみて試して、どうしても埒が明かないので思い切って別のメールアドレスでやってみたら、おっ、アクセスできたよっ。

ばんざぁ~い、おめでとうとバーチャルのハイタッチ。「難しかったけど、解決できて良かった。何か楽しかったよ」というティム。うん、いつもの癖でやたらとジョークをかましてたワタシ。夜、カレシの英語レッスンが終わるのを待ってアクセスして、カレシも椅子を持って来てワタシの後ろに座って、さあ開演。ライブの感触とはまったく違うけど、芝居は笑わせたり、ほろっとさせたりで、ハッピーエンドの兆しで幕。ああ、早く劇場の椅子に座れる日が来ないかなあ。


2人だけのクリスマスの宴

2020年12月26日 | 日々の風の吹くまま
12月25日(金曜日)。☂☁☂。気温が上がって、予報どおり雨の静かな、静かなクリスマスの朝。サンタクロースは無事に仕事を終えて北極に帰ったのかな。もう少しでホワイトになりそうだったクリスマスの後は、どうやらまたぞろハワイ方面からパイナップル特急の到来らしい。もしかして、コロナのおかげでホリデイシーズンを南国ハワイで過ごせない人たちのために、ハワイの方が来てくれる・・・なんてのはないか。

でも、いつも東部のオンタリオやケベックからRVを駆ってフロリダやアリゾナに避寒に行く「スノーバード」と呼ばれるリタイア組が、この冬はコロナのおかげでアメリカとの国境が閉鎖されているので、それじゃあと国内で西に向かってRVを走らせているという話。マニトバやサスカチュワン、アルバータは厳寒の地だから、スノーバードが目指しているのは当然のごとく温暖な西海岸。バンクーバー島のビクトリアから北のナナイモやパークスヴィルのあたりまでの海峡沿いはずっと昔から「リタイアしたら住みたいところ」のナンバーワン。でもさあ、せっかくBC州では7日平均のコロナ感染者数を示すラインが下向きになって、ボニー先生もピークを過ぎたと言うところまで来たのに、第1波に続いて第2波でも猛威を振るっているオンタリオやケベック、ロッキー山脈のすぐ向こうで第2波が来てからケベックと肩を並べる勢いのアルバータからぞろぞろ来て欲しくない感じ。開拓時代に新天地を目指した幌馬車隊じゃあるまいし・・・。

でも、今日はクリスマス。もうちょっと広い心持になって、ご馳走を作ろうっと。我が家のクリスマスの宴(と言っても、もう長いことカレシと2人だけ)の定番は鴨のもも肉のコンフィ。昔は習慣に従って、朝から5、6キロもある大きな七面鳥と格闘して、1日がかりで焼き上げたものだけど、2人だけだからその後がタイヘン。それで、七面鳥より小さい鴨をジュリアチャイルドの本を見ながら丸ごと焼いてみて、七面鳥よりもずっと味が濃くておいしいじゃん!ということになり、油脂の中に沈めて低温のオーブンで調理する「コンフィ」のレシピを見つけ、スーパーに(ケベック産の)冷凍の鴨の骨付きもも肉がお目見えして、ときには冷凍の鴨の脂も並ぶようになってから、いたって簡単な「鴨のもも肉コンフィ」が我が家のクリスマス料理として定着。

鴨の脂が買えなくても、切り取ったよけいな皮を冷凍しておいて、まとまったら脂を煮出して、冷めて表面に固まった脂をすくったり、料理に使った後で上の方のクリアな部分をすくって冷ましたりして、まとめて冷凍保存しておけばいつでも簡単にコンフィを作れる。ただし、熱で溶けた鴨の脂は「ぎとぎと」という形容詞がぴったりするものは他にないと思うくらいに「こてこて、ぎとぎと」なのが難点。それでも、柔らかな鴨のコンフィには一度はまっちゃうとやめられない。さて、簡単な前菜を用意して、まずはマティニで2人だけのメリークリスマス。







クリスマスイヴの風景

2020年12月25日 | 日々の風の吹くまま
12月24日(木曜日)。☀☀☁。クリスマスイヴ。午前7時半起床。予報では雨だと思っていたけど大はずれで。明るい空の下、川に沿って濃い霧が立ち込めていて、その霧の下はまだ夜明け前の風景。きのうエアフライヤーで焼いておいたベーコンを温めて、ポーチドエッグを作っての朝ご飯のしたく。「オレンジジュースにトリプルセックをほんのちょっと入れたよ」とカレシ。日の出の時間が迫って来て、ベーカー山の上の空には燃えるような朝焼け雲。カスケード山脈のとんがった山々のシルエットはいつ見てもすてき。朝ご飯のテーブルに着く頃に朝焼けでピンクに染まった霧が斜面に沿うようにふわふわと広がって来て、我が家が薄い霧がに包まれた頃に日の出・・・。









ルーフデッキの隅に残って半分解けていた冬至の雪の名残りは、今朝はカチカチの氷。地面に近いところの気温よりいつもちょっと高めのバルコニーの気温は3度だから、明け方の最低気温は氷点下だったんだろうな。せっかくの明るい冬の日の風景だけど、夜にはしだいに雲が厚くなって、クリスマスの朝は小雨、午後には雨と言う予報。なぁ~んだ、ホワイトクリスマスにはならないんだって。巣ごもりのクリスマスには銀世界の風景がぴったりで、暖かなリビングで熱いコーヒーを飲みながら雪景色を愛でるってのも乙なもんじゃないかと思ったんだけど、残念だなあ・・・。

午前中にウォーキングに出て、6番ストリート、8番アベニュー、8番ストリートと回って来たら、6番アベニューはびっくり仰天の大渋滞。朝夕のラッシュ時にはいつもわりと渋滞するんだけど、今日はモールの駐車場に入ろうとする車が多くて、左折が必要な東方面行きの車線はどこまで続いているのかわからないくらいの数珠繋ぎ。市が6番アベニューのモールに沿った歩道側の車線を歩道にして、ファストフード店や図書館がある反対側の車線には柵で囲んでテーブルとベンチを置いた小さい「パティオ」にしてしまったので、車が通れるのは中央車線上下1車線ずつ。歩行者が安全な間隔を保てるようにするためということだけど、実際はパンデミックの前から「歩行者ファースト」の交通政策の一環として計画していたらしい。でも、ショッピングモールと言っても大した店はないんだけどな。あ、ウォルマートがあったっけ・・・。

あっさりランチの後は、ポットローストにする牛肉の塊をスロークッカーに仕込んで、親しい人たちに「くるみ割り人形スィート」にメッセージを添えたEカードを送信。メディアにはNORAD(北アメリカ航空宇宙防衛司令部)がサンタクロースの橇の現在位置を追跡し始めたというニュース。いつもはアメリカとカナダが共同して敵国のスパイ衛星やミサイルなどを監視しているいかめしい防空司令部がもう数十年もやっている恒例の行事で、アメリカとカナダの領空内では空軍のジェット機がサンタの橇をエスコートするそうな。最近は動画をネットで配信しているそうで、WHOがサンタはコロナの免疫があるからどこへ行っても自主隔離しなくてもいいと発表したり、おとなもけっこう楽しんでいるのが現代のクリスマス。メリークリスマス!



巣ごもりの食料調達が完了

2020年12月24日 | 日々の風の吹くまま
12月23日(水曜日)。☁☀。冷え込んだ朝、燃えるようなひと筋の朝焼け。ルーフデッキの日陰にはまだ「冬至の雪」が凍って残っていて、これからいよいよ「ラニーニャ」の冬が到来するらしい。朝焼けは雨の予兆というから、ホワイトクリスマスになるのかな。でも、プランターのカーネーションは未だに花が咲いていて、萎れる気配がないんだけど、いったい何を考えているやら・・・。

9時を過ぎた頃から、上の階でときどきゴトゴト、コトン。あはあ、きっと床の張替えその他の改装工事が終わったので、おっちゃんが帰って来たんだ。今日は午前中に引越しのエレベーターの予約が入っていたので、こんなクリスマス直前の半端な日に引っ越しするのは工事中部屋を空けていたおっちゃんくらいのものだろうと思っていたところ。我が家から見える窓際に見慣れていたものが戻って来たので、おかえりなさぁ~い。2週間続いた改装工事が終わったらしいのにすぐに帰って来る気配がなくて、え、もしかしたらこのまま売りに出すんじゃないだろうなあと、ちょっと心配になっていたので、やれやれ。せっかく独り暮らし(週末パパ)のおっちゃんが来て穏やかな暮らしになっていたので、このまま後10年くらいはいて欲しいんだけど、まあ、こればっかりは運任せ・・・。

今日の私たちの「やること」は、まずは巣ごもりに備えてブードルズを買い足しておくことと、Hマートで正月用のアジア食品を調達すること。いつもはウォーキングを兼ねて片道徒歩30分のモールにある州営の酒屋に行くんだけど、カレシはものぐさを決め込みたいようで、「夜Hマートに行った帰りに寄ればいい」。でも、酒屋はモールの中にあるからモールが閉まる午後7時が閉店時間。晩ご飯の後すぐに出かけて寄ったら間に合うだろうけど、結局は、天気もまあまあだからウォーキングを兼ねて行こうということになって一件落着。ウォーキングでは一番距離の長い往復1時間のルートだけど、今はもう「遠い」という感じがしなくなったから不思議・・・。

Hマートは午後11時まで営業しているので、夜の方が道路も店内も空いていて行きやすい。前2回は車の中で待っていたカレシだけど、今日はマスクをして店の中まで着いて来たから感心。どうやら大好きな「ピリ辛らっきょう」がお目当てだったようだけど。ワタシの方は、大豆もやしとかしめじ、しらたきと、板かまぼこ、マルカンのゆずポン酢とすだちポン酢、ついでに冷凍のたこ焼きと言った普通のスーパーにないものが目当てで、一番は何といってもごぼう。おせち料理で何よりも大好きだったのがごぼうの煮しめで、今でも唯一お正月と聞くと食べたくなる。でもねえ、1メートルはありそうな長ぁ~いのが3本1束で、こりゃぁ大量生産だなあ。ま、ささがきにしてさっと茹でておけば、おいしいごぼうご飯やきんぴらごぼう・・・。

     


クリスマスからお正月は計画的に買い物をしないと

2020年12月23日 | 日々の風の吹くまま
12月22日(火曜日)。☀☀。寒っ。でも、久しぶりに日の出が見られて、アップビートで行けそうな気分。冬至を過ぎたことで日の出が早くなるかというと、実はそうではなくて、メトロバンクーバーでは大晦日が一番遅い日で8時6分。逆に日の入りが一番早いのは16日で4時13分。何でも近代の測定方法による時刻と伝統的な太陽の位置で測定する時刻の間に差異があるからだそうだけど、冬至には1日の長さが1年で一番短い8時間11分ちょっとになるので帳尻が合っている感じかな。まぶしい日の出の下、白い霧が川面に沿って低く、低く流れて行く風景にはいつもうっとり・・・。







さてさて、明後日はクリスマスイヴで、明々後日はクリスマスで、土曜日はボクシングデイ。天気との兼ね合いを考えながら、4日分の買い物をしようということで、おとといの日曜日はその第1弾として、朝ご飯の牛乳やオレンジジュースはいつもの2倍の量を調達して、コーヒーやシリアルも買い足して、ご馳走に添えるチーズも3種類ほど選んで、重くなったカートを引っ張って帰って来た。おかげで、思いがけないべちゃ雪こんこんだったきのうは買い物に行かずにすんだから、今日は第2弾というところ。まずは角の酒屋でワタシのムッシュ・ヘネシーVSOPを2本。次はDenny’sでランチ用の冷凍ワンタンを2パック。最後に行きつけのSave-On-Foodsで朝ご飯のバナナやアップルソース用のりんご。バナナは4本は必要なので、すでに熟れている普通のをやめてまだ青い有機バナナにして、後は野菜を少し。

肉売り場では、クリスマスイヴにポットローストを作ることにして、小ぶりの塊を調達。我が家のクリスマスのご馳走は2人家族にちょうど手ごろな鴨の足のコンフィが定番になっているけど、フリーザーにセールのときに買っておいたものが何本かあるから今日は不要。キッチンの改装でフリーザーも縦型のものに買い換えるので、今のうちに少し在庫を整理しておかなくちゃね。底の方にはいつから入っているのかもわからなくなって、嵩上げの役をしているだけのものがけっこうあるんだけど、どんなものが出て来るか、まだ使えるものがあるかどうか、掘り出してみようかな。

スーパーは定休日がないので、いつもはその日に切れているものを買いに行けばいいんだけど、この時期にはクリスマス当日(イヴは早じまい)と元旦(大晦日は早じまい)に休みになるし、配送も休みになって在庫の補充が滞ることもあるので、少しばかり計画的な買い物が必要。これでスーパー行きはクリスマス明けに牛乳や野菜を買い足す程度で、後は明日の夜にHマートに行って正月用のアジア食品を買って来て、今年の大晦日は奮発してTojo’sの重箱スペシャルを注文したので、30日の夜にバンクーバーまで片道40分のドライブしてピックアップして来れば、新しい年までのんびり冬眠ということに・・・なるかな。


冬至は太陽が長く暗い夜を駆逐し始める日

2020年12月22日 | 日々の風の吹くまま
12月21日(月曜日)。☂❅☁。冬至。暗い夜が1年で一番長い日。日の出午前8時4分、日の入り午後4時15分。西洋の暦では冬至が公式に冬の始まりということになっていて、朝から雨が雪混じりになるという予報。おやおやと思っていたら、バンクーバー島に住む友だちが雪が降っているビデオをFBに載せて「降ってるよぉ」。きのうはバルコニーでまだ咲いている花やバラのつぼみの写真を載せていたのでびっくり仰天の大展開。(重いべた雪をかぶっていたバラのつぼみはやむを得ず切って室内に飾っているとか。)いやぁ、すごぉいなんて言っているうちに、あはっ、来たぁ~っ。大きな雪ひらがぼたぼたと落ちて来て、それがばさばさと落ちるようになって、ルーフデッキはあっという間にべちょべちょの雪景色。でも、ひとしきり降って小止みになって外を見たら、風景はみごとなモノクロの世界・・・。





午前10時にワルデマーがキャビネットを作るドロータとヤチェク(夫婦)を連れて来て、最終的な採寸と細かな打ち合わせ。園芸ルームとリビングエリアの間に仕切り壁を付けて、緩やかにカーブした3面の作業台を作るんだけど、その仕切り壁の角度がえらく中途半端。カーブした壁に沿ってカウンターを入れるには正確な角度を図る必要があるということで、壁の端から端のラインをレーザー光で天井に描いて、両隅の角度をレーザー分度器で測。ワルデマーが使ったのは水平器、傾斜計、角度計、分度器、角度定規を揃えたデジタルレベルで、工具店に行くとおもちゃ屋の子供みたいに夢中になるのと言ったら、「僕もそうなんだよ」。あはは、何だか似たもの同士みたいで、どうりで話が合うはずだ。

キッチンもバスルームもあそこをどうする、ここをどうすると細々と議論して、ヤチェクがラップトップに表示した設計図に変更と採寸した数字を打ち込んで、表示した立体図を見て確認。ヤチェクとドロータが画面を指差しながらポーランド語で議論を始めると、ワルデマーも横からポーランド語でああだこうだ。もう20年近くいろんなプロジェクトを一緒に手がけて来たというだけあって、けんかしているようなトーンではないので、ワタシはスツールに座って足をぶらぶらさせながら高みの見物。最後にカレシをオフィスから呼び出して、園芸ルームの作業台の高さや奥行きのすり合わせをして、採寸。カレシが水回りについてワルデマーと相談している間、ワタシはデザイナーのドロータに「くるみ割り人形スィート」を見せて、あれこれデザインの話。最終的な設計図ができ上がるまで2時間かかって、ミーティングはお開き。帰り際に冷凍庫にあったスモークサーモンをプレゼントして、じゃあ、年が明けたらよろしくね。

今日は買い物もないし、ウォーキングも休みにするつもりだったけど、午後には雪が止んだので、カレシの提案で6番ストリートを8番アベニューまで行って回れ右をして帰って来る最短ルート30分のウォーキング。べた雪で歩道が滑りやすくなっているので、ペンギン歩きをしているとけっこうな運動になる。冬初日は雪で始まったけど、北欧の神話では冬至が新しい年の始まり。これから太陽がパワーを取り戻して、暗い夜を少しずつ駆逐して行くんだと思うと、長い巣ごもりを余儀なくされた2020年の冬至は何だか象徴的な感じがするな。


国境を隔てた兄弟国ではあるけど

2020年12月21日 | 日々の風の吹くまま
12月20日(日曜日)。☁☁。いやはや今年も残すところあとわずかという今になっても、ルーフデッキにはキンギョソウとカーネーションがまだ咲いていて、ほんとに12月としては「暖冬」。でも、明日はもしかしたら雪混じりの雨かべた雪になるそうで、もしかしてもしかしたらホワイトクリスマスになるかもと気を持たせるような予報。ま、今年はみんな巣ごもりだから、珍しく銀世界のクリスマスになったら気分が盛り上がるかもしれないな。今年はクリスマス飾りの夜景が鮮やか・・・。







カナダで2021年の見通しについて質問した最近の調査によると、回答者の70%が「やや楽観的」、15%は「非常に楽観的」と答えたそうで、ワクチン接種が始まったのが大きな要因らしい。不思議なのは、ワクチン接種のニュースを聞いて「やや悲観的」になった人が10%もいたということ。何にしても悲観的な見方をする人間はどこにでも一定数いるもので、5%が「非常に悲観的」と答えたのはわかるけど、ワクチンのニュースで何で悲観的になるんだろう。誰も接種を義務化すると言ってないんだから、ワクチン反対派はしなければいいわけで、悲観的になる必要はないと思うけどな。もしかして、こう言っちゃ何だけど、みんながワクチンをして感染しなくなったら、せっかくの手厚い生活支援もなくなってしまって、いやでも働かざるを得なくなるのを憂えているとしたら、コロナバカの次はコロナボケってことになるのかな。

そのワクチンだけど、すでに1万人近くにファイザー製のを接種したそうで、モデルナ製のワクチンも今週には承認して優先順位に従ってどんどん接種するそうだから、やっと長いトンネルを抜けられるという気持になるのは当然だろうな。同じ調査では、非常に楽観的な見通しを持っている人たちの88%、やや楽観している人の72%がワクチンをすると答えたそうだけど、やや悲観的な人たちではそのつもりでいるのは25%、非常に悲観的な人たちでは6%そこそこで、大体は元からワクチン反対派だろうな。もっとも受けたい人でも今すぐにと言う人は3分の1くらいで、順番が来るまで様子見をして待つという「急がない派」が大半。政府や行政のやること、言うことには何であれ疑り眼で素直に言うことを聞かないアメリカ人でさえ、ワクチンをするという人たちが増えて来て、3ヵ月前のやっと50%から今では60%。「やらない派」も少数派になったとは言えまだ40%台。あちらは懲りなきゃわからない国民性のようだから、ダメという人には何を言ってもダメか。

まあカナダ人とアメリカ人は国境のアーチの標語によると「兄弟」ということになるんだけど、生まれも育ちも大違い。極端に色分けすれば、信仰の自由を求める清教徒がイギリス国教会派からの迫害を逃れて渡って来たのがアメリカで、イギリスの貧困階級や家名に泥を塗らないように仕送り付きで追い出された貴族や上流階級のお坊ちゃんたちが渡って来たのがカナダ。だから、アメリカ人は未だに何であれ「権力」に対して拒否反応が出たり、楯突いたりするのに対して、カナダ人は何であれ政府に何とかしてもらいたがる方。そんな性格の違いが医療制度にも反映されているわけなんだけど。


デフレになる国とインフレになる国

2020年12月20日 | 日々の風の吹くまま
12月19日(土曜日)。☁☂☂。またまた床掃除の日。いつだったのか覚えていないくらい前に痛めた右肩がやっと99%回復したし、だいぶ前に躓いて巻き爪を化膿させた右足の親指もどうやら治ったので、ていねいに掃いて、しっかり掃除機(重いので気をつけながら)かけて、モップでごしごし。肩の方は、Tシャツを脱ぐのに腕を交差して上に引っ張れなくて、体を二つ折りにして押し下げるように脱いでいたので、上下前後左右に自由に動かしても痛くないというのはうれしいね。だからと言って張り切ってしまうと、またギクッとやりかねないので、用心、用心。

掃除が終わったら、お酒の空き瓶が置き場にしている箱から溢れているので、3つのトートバッグに入れて、リサイクル用の紙の容器と一緒に、ごみルームへ。デポジット付きの空き缶や瓶は隅の大きな容器に入れておくと、誰かが(理事会との取り決めで)リサイクル場に持って行ってくれるので、ものぐさには大助かり。それにしても相当な数の空き瓶で、「俺たち、ほんとによく飲むなあ」とカレシ。うん、毎日晩ご飯のしたく時にマティニを一杯、ワタシは寝酒に毎晩ムッシュ・ヘネシーを一杯だから、ほんとによく飲むよねえ。毎月のお酒代、どれくらいかかってるのかな。BC州では、お酒の流通をコントロールしている州政府が蒸留酒の類に80%の税金をかけているから、州の税収に相当に貢献しているだろうな。

新しい年にはコロナのパンデミックでかく乱された世界各国の経済がどうなるのかに関心が集まりそうだけど、日本では消費者物価が下落しているらしい。まあ、GoToだか何だか政府が鳴り物入りで割引セールをやっていた観があるから、それが物価指数を下げたのかもしれないけど、バブルが弾けて以来デフレ状態だったのに、またまたもっとデフレ(貧困化)になってしまったらどうなるんだろう。カナダでは逆に消費物価が上昇していて、来年は食料品が3%~5%値上がりすると言われているけど、これもまたタイヘン。アメリカとの国境をずっと閉鎖したままで物資の流れが混乱しているせいもあるだろうけど、いろんなものがもうじわじわと値上がりしている感じはする。来年はそれがさらに上がると言うことなら踏んだり蹴ったり。

コロナで失業したり、収入が減ったりした人たちがたくさんいるのに、物価が上がっているだけじゃなくて、マイホームも都心部よりは安い郊外の方で値上がりしているから、若い世代には厳しい年になるんじゃないかな。在宅勤務が定着して通勤が不要になった人たちが都心の狭いマンションから郊外の庭付きの家に住み替え始めて需要が高まったせいだそうだけど、コロナ対策の超低金利も一役買っているらしい。もっとも年金暮らしのシニア世代にとっては、公的年金が年に2回は消費者物価指数に連動して調整されるので、物価が上がれば年金も増える(ただし物価が下がっても年金は減らない)ので、それほどの影響はないかもしれないな。あっちでは下がり、こっちでは上がりの物価、ま、来年はどっちに向うのかは来年になってみないとわからないけど。


給付金、くれる政府と返せと言う政府

2020年12月19日 | 日々の風の吹くまま
12月18日(金曜日)。☂☂☁。パイナップル特急が通過中で、また強風注意報が出て、雨がじゃぶじゃぶ。こういうときに限って、カレシ宛に中国からのクリスマスプレゼントが受取代行オフィスに着いたり、ワタシがアマゾンに注文してあったものが予定より早く郵便局に着いたり、同時に郵便受けにワタシ宛の小包の「通知」が入っていたりして、どっちも取りに行かなければならないから、空模様を見てため息・・・。

それでも正午を過ぎて雨がほぼ止んだので、ウォーキングをかねて小包のピックアップ。受取代行オフィスは行列ができているだろうと思っていたけど、誰も待っていなくて拍子抜け。通知が来ていないけど追跡していた差出人が配達を確認したと伝えて、棚にぎっしりの小包の中からカレシ宛のを見つけてもらって、受取り料300円。マンション前でカレシを先に帰らせて、ワタシは郵便局へ。ここも誰も並んでいなくて、もしかしたら天気のおかげかな。アマゾンの袋と小型の箱を受け取って、道路の真ん中をずいっと横断。箱の中身は私たちの投資口座を担当しているトニーからの「お歳暮」のチョコレート。うん、2020年はお金に関しては何とも形容しがたい年だったな。でも、一時は13パーセント目減りしたワタシの「虎の子」もどうやらプラスで年を越しそうな感じで、ああ、やれやれという感じ。

BC州政府の選挙公約だった1世帯あたり10万円の非課税給付金(ん、どこかの国でもそんなのあったっけ?)は今日からオンラインで受付開始。ということだったけど、午前8時半にサイトがオープンして最初の数分に約2500件の申請があって、システムはあえなくクラッシュ。どうしてもクリスマス前にもらいたい人が待ち構えていたんだろうけど、アクセスが殺到するだろうと予想できただろうになあ。ま、受付は来年の6月までだから、いつでもゆっくり申請すればいい。もっとも10万円はもうArts Clubのホリデイの寄付キャンペーンにそっくりあげちゃったから、立て替えたお金を返してもらうようなもんだけど。

連邦政府がパンデミックによるロックダウンやビジネスの休業で収入を失った国民への救援策として、春から4週間ごとに20万円ずつ支給して来たCERB給付は、支給開始を急ぐ余り受給資格の審査はあってなきがごとし。給付金は課税対象なので、もらい過ぎた場合は来年春の所得税申告のときに調整することになっていたけど、相当の不正受給が横行したようで、歳入庁が改めて審査を始めて、44万人に収入や納税の証明の提出を求めたらしい。でも、ほんとに「うっかり」もらってしまった人は給付金を返納すればペナルティは課さないそうだから、借金してでも返した方がいいかもね。


コロナ禍は胸突き八丁

2020年12月18日 | 日々の風の吹くまま
12月17日(木曜日)。☁☁☀。霧なのか、霧雨なのか、何ともぱっとしない朝だけど、12月の天候はまあだいたいこんなもの。クリスマスまであと1週間になったけど、今年はやっぱり何か気合が入らないなあ。でも、メールをチェックしていたら、おっ、Tojo’sから、お節を売り出すというお知らせ。日本の伝統に従って重箱に詰めて風呂敷に包んでくれるんだって。2日前に注文しておいて、当日選択した時間に取りに行くしくみで、う~ん、食指をそそられるなあ。カレシもなんか乗り気みたいだから、大晦日あたりのタイミングを計って注文しようか。ご馳走、食べたいもんね。

コロナのせいで、今年はクリスマスも大晦日も、家族の集まりもイベントもみぃ~んなデジタルで、ヴァーチャルでと、うんざりして来るくらいうるさい。BC州では、ディワリのお祭りの10日~14日後に1日の新規感染者数がいきなり900人台に跳ね上がった後は、だいたい600人~700人台で推移していて、増加率は鈍化する兆しが見えているけど、それでもまだ毎日2桁の死者。それでもBC州の人口10万人あたりの累積感染者数は884人で、10州3準州の上から6番目。第1波のときと同様ダントツに多いケベック州は2028人で、第2波が来てアルバータ州が追いつきつつある状況。でも、アメリカやヨーロッパに比べたら少ない方だと思うけど、たくさんの人たちが行動を制限されて、感染して、亡くなっている事実は同じ。

そんなんだから、とにかく人出を抑制しようと、メトロバンクーバーでは毎年公共交通機関を大晦日の夕方から元旦の朝まで無料にしていたのを今年は中止。元々大晦日パーティの後の酔っ払い運転を防ぐのが目的だったから、無料にしないことで人が集まるのを防ごうということなんだろうな。コロナバカも蔓延しているから、どれだけ効果があるかは当日になってみないとわからないかも。バンクーバーの元旦の名物になっているPolar Bear Swim(寒中水泳大会)も101回目に当たる2021年は中止。代わりに自宅のバスタブや庭の子供プールに7℃の水を張って、ヴァーチャルなPolar Bear Dipをやろうと呼びかけているけど、よぉ~いドンで何千人もが一斉に波打ち際めがけて走ってジャボォ~ンとやるのが痛快なんで、バスタブやビニールプールじゃあ気勢が上がらないような気がする。

買い物から帰って来たら、ちょうどいいタイミングでエレベーターがロビーに来て、若いお兄さんが降りて来たので乗ろうとしたら、お兄さんが「マスクを忘れたっ」と回り右。他に誰もいないので一緒に乗ったけど、お兄さんはジャケットの襟を口まで引っ張り上げて「そーりー、そーりー」。忘れるなんて誰にでもあることだし、ワタシはマスクしていて、十分に離れているから大丈夫よぉと言ったんだけど、襟元に鼻まで突っ込んだまま10階で降りるまで「そーりー、そーりー」の連発。コロナバカの対極と言うのか何と言うのか、ちょっと極端じゃないかと思うけど・・・。


コロナバカの摘発と罰金取立ての強化に大賛成

2020年12月17日 | 日々の風の吹くまま
12月16日(水曜日)。☁☂☂。よく眠って、すっきりと目が覚めたらもう7時半。カレンダーを見たら、もう週中の「こぶ」の日。2020年もあと2週間。うへ。今日はクリスマスカード発送のホームストレッチ。きのうは朝からカードに同封するニュースレターを書き始めたんだけど、途中でミニチュア工房に入って、前の日にモールにあるDollarama(日本の100均のような店)で買って来たパーツケースにビーズや小さなパーツを仕分けし直す作業を始めたのが運の尽き。ピンセットを使って色や大きさごとに分けているうちに午前中が終わってしまって、午後はウォーキングと買い物でつぶれ、本気で書き始めたのは晩ご飯が終わってからで、書き終わったときにはもう寝る時間・・・。

ということで、今日はまずはレターを送る枚数だけ印刷して、カードにサインして、レターを同封しての大車輪。きのう買い物のついでに向かいの郵便局で切手を買って来るつもりだったけど、小包を抱えた人たちの長い行列を見て断念したので、開いて間もない時間を狙って航空便用11枚と国内用5枚のクリスマス切手を調達。(実際は12枚、6枚の組なので1枚ずつ余る勘定。)すぐに差出人住所のスタンプを押して、切手を貼って、航空便はAir Mailのスタンプを押して、とんぼ返りで外へ出て行って、郵便局前の郵便ポストにポン。街中暮らしはこういうところが便利でいい。海外向けはもうクリスマスには間に合わないだろうけど、ワタシの方はこれで今年のクリスマスビジネスは完了。やれやれ。ふぅ~。

コロナ規則でホームパーティが禁止されているのに、大勢で集まって騒ぐ輩が後を絶たないということで、業を煮やしたホーガン州首相が、摘発と罰金取立てを強化すると発表。市街地に出没する野生動物などを扱う保護官まで動員するというので、おっ、パーティアニマルの捕獲もやるようになるのか。罰金はパーティの主催者は23万円、警察官の解散命令に従わなかった参加者は2万3千円。コロナ関係の罰金の徴収は州営の自動車保険公社が代理でやることになり、違反切符を切られてから30日以内(通常は1年以内)に払わなければ、即行で借金取り立てに回すというから、えらい覚悟だな。おまけに罰金の額を引き上げることも検討しているとか。それでも、2夜連続で23万円の切符を切られた懲りない奴や、マスクなしで強引に店に入って、駆けつけた警官に違反切符を要求したおバカがいるというからすごい。違反切符が欲しいってのはSNSで見せびらかそうってことかな。あほか、もう。

郊外のアボッツフォードで、先月の初めにコロナに感染した妊婦が急激に重症化したため、昏睡状態にして人工呼吸器を付けた上で緊急の帝王切開で無事に元気な男の子を出産したというニュースがあって、その後1ヵ月も昏睡状態に置かれて闘病していたのが、容態が安定した先週昏睡から覚めて人工呼吸器も取れ、週末に初めて赤ちゃんと対面できたそうな。よかったぁと思いながら記事を読んでいて目がうるっとしたけど、こういう事が起きないようにするためにも、コロナ規則を無視したり、規則破りを自慢したがるマッチョバカはびしびし摘発してがっちり罰金を取り立ててもらいたいもんだな。