リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

年貢を納めて奥歯を抜いて来た

2019年02月28日 | 日々の風の吹くまま
2月27日(水曜日)。曇り。また雪の予報が出ているけど、いいのかな。2月も明日で終わりで、メトロバンクーバーでは観測史上最も寒かった2月の新記録を樹立しそうだという話。平均気温は0.3度、雪の日が10日で、降雪量は30センチ。待ちかねる価値がある春が来るんだそうだけど、それが「いつ」なのかをみんな知りたいのよねえ。長期予報を見るとまだ10日くらいは先みたいだけど・・・。

今日はワタシの歯医者の予約があるので、早めに坂道ウォーク。ちょっと目先を変えて、坂のないクィーンズパーク地区を公園まで歩いて回れ右して来たけど、やっぱりどの家も庭や歩道の芝生にはまだ雪がいっぱい。両腕に郵便物を抱えた若い郵便配達さんは何と短パン姿で、すれ違いざまにっこりして「おはよう」。気温は2度か3度というところだけど、寒くないのかなあ。こんな真冬の天気でも毛脛丸出しの短パンで歩いている若い男性をよく見かけるけど、ほとんどが白人で、ちっとも寒そうにしていない。身体の作りとか生理的な機能が違うってことなんだろうねえ。

スープ鍋にランチにするジャンバラヤスープを仕込んでおいて、いざ歯医者へ。下あご一番奥の金冠を被せた臼歯の歯根にひびが入っていて、根が割れてしまうと顎の骨が溶け出すからすぐに抜こうと言われたのが始まり。だいぶ昔に下あごの歯と歯の間に嚢胞ができて、放っておいたら顎骨を壊すと言われて手術したことがあったから、放置できないことはわかったけど、日本へ行く直前のことだったので、歯を抜いて痛む顎を抱えてのバケーションなんて嫌だぁ。硬いものを噛まないように気をつけるからと待ってもらって、あれから4ヵ月半でそろそろ年貢の納め時。歯を抜くなんていくつになっても嫌なもんだけど、最近は歯科技術も進歩したようだし、と同じ建物にある歯医者へ。

韓国系の若いジー先生が手際よく麻酔を注射して効いてくるのを待って、金冠ごと歯をゆっくり揺するようにして、5分くらいで「はい、きれいに抜けたわよ」。あ、そう?先生が根の1本に先端までひびが入っている歯を見せてくれて、へえ、大臼歯って長いのねえ。歯の上から根の先端まで2センチはありそう。記念にもらえるかしらと聞いたら、金冠を被せたままの歯をきれいに洗って消毒して、小さな箱に入れてくれた。麻酔が切れてもあまり痛くないし、出血も少なかったし、顔も腫れなかったので、良かったぁ。
   



交通機関は90分乗り放題

2019年02月27日 | 日々の風の吹くまま
月26日(火曜日)。晴れ。風は冷たいけど、雲ひとつない青空は気持がいい。今日はカレシが11時にスカイプでのグループレッスンを試し授業をするので、坂道ウォークは後回しになって午後。それじゃあということで、ひとりでメトロタウンへひとっ走り。ちょうどなくなったクリニークのクリームと切らしていたネスプレッソのカプセルを買うだけなので、ニューウェスト駅でタップインしてから有効時間90分の間で往復できる。

昔からバスに乗ると一方向のみに90分有効の乗換え券をもらえたのが、全方向に有効になってからは、1ゾーンならちょっとした用足しをして乗換え券で帰って来ることができていた。つまり、片道の料金で往復できるわけで、実質的に半額。電車の駅に改札口がなかった(これ、ほんとの話!)頃は、券売機で買った切符に印字されている有効期限の時刻を2、3分過ぎても、のんきに「まあいいかなぁ~」と乗ってしまえた。でも、改札口がないということは誰でもその気になれば無賃乗車できるわけで、「改札してないんだから」と切符を買わずに乗る輩が横行たもので、さすがにこれはいかんということでやっと改札ゲートを設置し、さらにICカード(Compass)を導入したという経緯がある。そのときに実質的に「乗換え90分」のシステムが引き継がれて、それ以来メトロバンクーバーの公共交通網は実質的に「90分間乗り放題」。

タワマンが林立するメトロタウン地区にはショッピングモールが隣接して4つあって、一番古くて一番大きいのが「メトロポリス」。ふつうメトロタウンと言えばこのモールのことで、クリニークが入っているデパートは駅から道路を渡った入り口からは反対の端にあって、歩いてざっと10分。中国人がマンションを爆買いしている地区なので、中国人好みの店がけっこうあるし、ユニクロも、てつおじさんのチーズケーキも、無印良品もある。最近ラーメン屋に代わって流行っているらしいうどん屋もある。聞こえる言葉は中国語がだんとつに多くて、台湾系のスーパーに入るとそこはもう香港か?という雰囲気。

駅からの坂道は風が冷たくて、帰りついたら頬が真っ赤。午後に坂道ウォークに出かけて、帰って来たらまた真っ赤。買い物に行って帰って来たら・・・あら、何だか鼻がムズムズ、ちょっとばかり喉が痛いような。風邪、引いちゃったかな?困るなあ。明日は歯医者なんだけど・・・。


マンション管理組合の年次総会で

2019年02月25日 | 日々の風の吹くまま
2月25日(月曜日)。晴れ。ただし、強風注意報発令中。そんなにびゅんびゅん吹いてないけど、日が照っているのに身を切るように冷たい。川から吹き上げる風はもっと冷たそうだったので、坂道ウォークは逆の10番アベニューへ行って、今日は回れ右せずに5番ストリートに足を延ばしたら、うわ、別世界の風景。道路の両側とも歩道と車道の間に車が2台並んで走れるくらい幅広の芝生になっていて、そこに4、5センチの雪が積もったままで、まるで真冬さながら。歩いていて雪目になりそうなくらいまぶしかった。今年は平年より暖かい春になるそうだけど、予報はその春が「いつ」来るのか教えてくれないから、待ち遠しいことには変わりない。早く来い、春!

今夜はマンション管理組合の年次総会で、会場は車で5分ほどの警察学校などがある学院の会議場。エレベーターを待っていたら隣のジャネットが出て来たので、彼女の車で一緒に会場へ。開会は6時半だけど、定足数に達しなければ開会は規定に従って7時になる。高層棟と低層棟を合わせて188戸だから、委任状を出席者を合わせて63戸が定足数になるけど、実際はせいぜい30戸くらい。賃貸に出している不在オーナーが多いし、住んでいるオーナーも英語がわからない人たちも多いし、無関心な人もけっこういるからしょうがない。議事進行役の管理会社の新任担当者は若いけどなかなか好感が持てるな。収支報告があって、新年度予算の説明。管理費の増額についてちょっとだけ討論があって、予算案は賛成多数で可決。

次の管理組合の規約改正は法律によって(各戸1票で)出席者の4分の3の賛成が必要。まずは禁煙条項にマリファナと電子たばこを明記する案の討議で、そこで髪を派手なブルーに染めた若い女性が電子たばこも禁止することに異議を唱え、「自分はロシアから来た。カナダは自由の国ではないのか。有害だと実証されていない電子たばこを禁止するのは人権侵害だ」と熱弁したので、年配者の多い会場には静かな失笑。うんざりした人が投票実施を求める動議を出して、賛成82%で可決。そのとたんにブルーの髪のお姉ちゃんが憤懣やるかたないという態度で会場から飛び出して行ったので、また静かな失笑。

ま、典型的なミレニアル族とみたけど、多数決に基づく民主主義を理解していないのか、曲解しているのか。それにしても、ちょっとばかり(特に自分の)権利意識が過剰じゃないかなあ。

スタンリー劇場20周年おめでとう

2019年02月25日 | 日々の風の吹くまま
2月24日(日曜日)。晴れ時々曇り。今日は坂道ウォークは休み。今夜のArts Clubのスタンリー劇場オープン20周年を祝うディナーパーティでちょっと飲みそうなので、車をニューウェスト駅下の駐車場に置いて、電車を乗り継いでシティホール駅へ行って、そこから会場のレストランまで歩くことにしたからで、駅からブロードウェイ沿いに片道30分のウォーキング。幸い雪も雨も予報にないから、腹ごなしがてら帰りも歩けば合計1時間のウォーキング。

Arts Clubのメインステージになっているスタンリー劇場は1930年にできたバンクーバー市の歴史遺産になっている建物で、映画館だったのが90年代に入って間もなく売りに出され、映画館も閉鎖。その後、正面だけ残して商業施設に建て替える計画が浮上したけど着手されることなく頓挫して「空き家」のままになっていたのを、Arts Clubが3年がかりの資金集めキャンペーンの末に(芸術監督のビルが懐疑的な理事会を説得して)買い取って、買値の2倍の経費をかけて大改修と設備の近代化を実行して、劇場として保存したという経緯がある。映画館だった頃(1977年)にカレシと『スターウォーズ』を見に行ったときはいかにも場末の映画館という感じだったけど、有名だった金箔の装飾も復元されて、華やかなりし頃の雰囲気が伝わって来る。

私たちが再生したスタンリー劇場で初めて観た芝居は2000/2001年のシーズンのしんがりだったアガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』。あれはごたごたの底なし沼を抜け出した頃で、ワタシは仕事を半分に減らして、早期リタイアしたカレシと「2人暮らし」の再構築を図っていたときだった。うん、生の舞台のおもしろさに目覚めたあのときがArts Clubとの付き合いの始まりだったんだ。最初は1シーズンに1本くらいだったのが、2本になり3本になりしているうちに寄付のキャンペーンに応じるようになり、その流れで内輪の「芸術監督サークル(ADC)」に入ったのが数年前。それ以来チケットを取り忘れて観たいものを見逃すこともなくなって、1シーズン15本を「制覇」したりして、これまで観た芝居はArts Clubだけで106本。

Arts Clubとの出会いの最大の贈り物はADCの集まりを通して友だちがたくさんできたこと。ガリガリと仕事をして来たからそういうサークルに入れるようになったんだとしたら、リタイアまで30年近くがんばった甲斐があったということで、演劇関係の交流はそのご褒美なのかもね。

1日がたっぷりとある土曜日

2019年02月24日 | 日々の風の吹くまま
2月23日(土曜日)。雪、みぞれ、雨、曇り、青空。2月最後の週末はなんでもありの天気。雪が積もると危ないと思って早くに坂道ウォークに出かけたときは雨がちで、帰り着いた頃は「雨雪」(雪雨)。後で晴れるんだったら早く出かけなくたってよかったのにと、何だか騙された気分。

運動の後はそれぞれ担当の掃除。歩道の雪がほぼ消えて、もうあまり融雪塩を撒いていないのか、床に外履きの靴の跡がなくてモップかけは楽々。早くから運動や掃除をしたので、一緒にごみやリサイクル品を処分して来てもまだやっと10時半で、1日がたっぷり残っている感じ。よぉ~しと腕まくりして、東京のY先生に発表されたばかりのArts Clubの来シーズンのラインアップの報告や『The Shoplifters』のオープニングでモリス・パニッチに会って話をしたことなど長いメール。先生はパニッチと親しいし、「演劇ねずみ」のワタシは勝手に先生に弟子入りしたつもりでArts Clubのニュースの特派員役を買って出ていたもので、やっとメールを書いて肩の荷が下りた感じ。

来月のコーヒークラブのポスターを管理人のバレンティーナに送ったら、後はカレシの英語レッスンを聞きながらクロスワード。聞くともなしに聞いていると、東京のN君のレッスンのテーマはビジネスの交渉術。彼は現実に職場で英語での交渉に関わっているので、ビジネスがテーマになることが多い。でも、最後のあたりで奥さんと家事の分担を交渉中という話になったらしくて、思わずくすくす。共働きの素敵なキャリア夫婦だけど、2児の親になったし、最近マンションを買って引っ越したところだから、それまでの分担がうまく回らなくなったんだろうな。ま、N君は家事、育児にしっかり参加している方なので、分担の見直しは奥さんとの交渉しだいというところか。

家事と家計の分担問題は小町横丁でもちょくちょく上がるトピックだけど、家事の負担量を収入と比例(反比例)させようとしたり、家事を細かく項目化して数合わせ的に分担を決めたはいいけど「労働量」の違いに不満を持ったり、家計の分担も別財布にしていて育休などで狂ったり。何だか杓子定規の「平等観」に基づいて家庭運営をマニュアル化している感じで、それじゃあこじれるわけだ。「人は平等」というのは、誰でも人間としての「存在価値」は等しいということで、みんなが「平らに同じ」(同じレベルで横並び)でなければならない」ってことじゃないと思うんだけど、違うの?

おいしいもの好きでも食生活はヘルシーに

2019年02月23日 | 日々の風の吹くまま
2月22日(金曜日)。雪!起きたときはルーフデッキがちょっと白くなった程度だったけど、また積もりそうな感じだったので、今日は早めに坂道ウォーク。出たときは乾いていた歩道が10番アベニューまで行かないうちに真っ白。雪はボタボタと降って来るし、ジーンズの前が濡れて冷えて来るし、雨が混じって来て歩道は滑りやすくなるし。ルーフデッキはあっという間に5センチほどべた雪が積もったけど、ランチが終わった頃には雨になって、2時半頃には青空が広がって来て、もうマザーネイチャーの気まぐれに呆れるばかり。ほんとに何なの、これ?

こんな天気ではあまり大きなことをやる気になれないので、今日は1日ぐうたら。ランチはレンズ豆のカレー味スープ。セロファンのチューブに入ったミックスは基本的にビーガン食品で、大鍋にどっと空けて、2リットルかそれ以上の水を入れて火にかけるだけの簡単なもの。我が家はビーガンじゃないから、調理法にオプションとして「好みのたんぱく質」を加えると良いと書いてあるので、今日は煮込み用の牛肉とにんじん。買い置きがなくなりそうなので、5種類で合計12個をオンラインで注文。メーカーは遠い郊外にあるSimply Delishというローカルの会社で、量産していないから普通のスーパーでは買えないけど、オンラインで1万円以上まとめ買いするとFedExの宅配料金がタダになる。

値段は1個900円ちょっとだけど、2人前のランチが2日か3日分できるので、結果的に安上がり。元々ビーガン用なので豆類や穀類がベースでヘルシーだし、「好みの量の塩で味付け」できるし、冷蔵庫にある野菜や肉を加えることができるし、何よりもおいしいスープができるので、一石二鳥、三鳥、四鳥の優れもの。おかげで冷凍庫にはいつもちょうど良く2人分が入る容器に取り分けて冷凍したスープが2、3種類入っているから、毎日在宅のご隠居さん2人のランチ作りに頭を悩ませることもなくて楽々。

ここのところけっこう料理に手をかけているのはリタイア暮らしが板について来たせいかな。今日の晩ご飯はちょっと奮発して、リブアイのステーキで得意のビーフストロガノフ。先日作った骨スープを出汁にして、マッシュルームどっさり。乳脂肪5%の軽いサワークリームで仕上げて、全粒小麦のパスタとペアリング。良い肉を使ったからか、いつもよりおいしく出来た感じ。健康的な食生活って、それほど難しいことはないという感じだけど。

ちょっとだけスタイルチェンジ

2019年02月22日 | 日々の風の吹くまま
2月21日(木曜日)。晴れ。夜からまた雪になるという予報だけど、まっさかぁ~と笑い飛ばしたいくらいの春らしい陽気。軽い方のパーカを着て坂道ウォークに出かけたら、帰りの上り坂で汗がじっとり。これが今日1日だけのことなんて信じたくないよぉ。

きのうロサンゼルスに立ったエリザベスが空港から電話で「寝室のクローゼットにある止水栓を閉め忘れたかもしれなからチェックして」というメッセージを残していたので、シンクや洗濯機にはそれぞれに止水栓がついているけどクローゼットにはないなあと首を傾げつつ、我が家からは対角にある彼女の部屋に行って、キッチンやバスルームの水周りに異常がないことを確認。寝室のクローゼットをのぞいたら、メッセージの通りに「右下の壁」に四角い穴が開いていて、壁を隔てたバスルームのシャワーの配管が見える。我が家では洗濯室にアクセスがあるけど、取っ手のないカバーで塞いである。たぶん何かの作業をしたときに外したままなんだろうと思って、指示通りに止水栓のつまみを90度回して遮断して、ちゃんと止めておいたから安心してねぇ、と携帯メール。

今日は久しぶりに2人揃ってヘアカット。前にヘアカットしたのはいつだったのか、ずいぶん伸びてしまった。まあ、寒いときは髪が長いと首の後ろの保温になっていいんだけど、そろそろ春だし、カレシが(そんなにたくさん毛がないのに)伸びすぎたとぼやいているし、日曜日にはArts Clubのディナーパーティがあるし。ということで、3時に行ってまずカレシ。シャンデルはハサミ捌きが早くて、カレシの分はあっという間に終わってしまうから、先に帰らせてワタシの番。後ろの方をちょっとだけ短めにして、前髪は真っ直ぐ眉の上まで下ろしてもらって、ちょっぴりスタイルチェンジ。この年で前髪というのもなんだかなあと思うけど、まん丸な顔な上におでこがやたらと狭いもので、前髪を上げたところですっきり広く見えっこない。まあ、下げたからって前髪美人になれるはずはないけどね。(元々美人でもかわいくもない顔だし。)

それにしても、10代の頃はポニーテールにすると頭痛がするくらい重かった髪だけど、年とともに薄くなったという感じがするな。二重の瞼も弛んでるし、目の下も弛んでるし、ときどき「赤ちゃんみたい」と言われるスマイルだけが取り柄みたいなのがワタシの顔。でも、70年も付き合って来た顔だからそれなりに愛着を感じるね。

なくてはならない食べ物の三種の神器?

2019年02月21日 | 日々の風の吹くまま
2月20日(水曜日)。晴れ!夜遅くなって雪が止んで、気温が上がり始めていたので、起きた頃にはルーフデッキの雪が半分溶けていた。春、今度こそは来てくれるのかな。(金曜日あたりにまたちょっと降るという予報ではるけど・・・。)明るさに誘われてバルコニーに出て、お日様を浴びて思いっきり伸びをしたら、ああ、いい気持。重い土の下から草花が芽を出す春に生まれて来た子にはバイタリティがあるのだ・・・なぁ~んてね。

鍋にコンジーにする米と水を入れてから坂道ウォーク。ロイヤルアベニューへの下り坂を避けて逆方向の10番アベニューまで行ったけど、歩道はほとんど問題なし。一般に開放されているスタジアムのトラックで年配のカップルが何組かウォーキング中。帰り道に途中の行きつけのサロンで2人分のヘアカットの予約(明日の午後)。今日のコンジーは定番のしょうが、にんにく、ねぎ、ごま油の他に、切り分けてあった骨付きの豚肉、青梗菜、コリアンダー(パクチー)、レモングラスのペースト。「何ちゃってタイ風コンジー」といったところだけど、この「コンジー」は南インドのタミル語から来ているんだそうで、中国では「ヂォゥ」(粥)と呼んでいて、「コンジー」は広東省だけらしい。アジア全域でものすごいバリエーションがあるのは、元々シンプルな料理でどんな具でも使えるからかな。

小町横丁で、「これがあるから外国暮らしもやっていける」という「三種の神器」を募っているトピックがあって、のぞいてみたら食べ物を上げている人が大半で、トップはやっぱり日本米。他に梅干、味噌、納豆、醤油、鰹節、ふりかけ、キューピーマヨネーズなど。住んでいる国によっては手に入りにくいところもあってよけいに恋しくなるのかもしれないけど、つまるところは慣れない外国暮らしを乗り切るには「食べ慣れた」日本の食べ物が一番てことか。これをひっくり返せば、日本の食べ物がなければ外国での暮らしには耐えられないということになりそうだけど、つまりは食べ物によって自分のアイデンティティを保っているということなのかな。

ワタシは「外国暮らし」感がなくなって久しいし、おいしいものなら何でも好きだし、何よりもアジアの食材なら何でもあるので、「これがないとダメ」というものは思いつかないけど、最近なぜかアジア系スーパーで買える日本からの輸入食品がとみに減ったという印象はある。どうしてだろうな。

スモールトークはアジアにはない文化?

2019年02月20日 | 日々の風の吹くまま
2月19日(火曜日)。雨のちべちゃ雪。坂道ウォークに出かけた頃はまだ雨がちだったけど、午後になると大きなぼた雪が文字通りぼたぼた。天気予報に関する限り我が家は「高台」に該当するらしくて、下の道路はちっとも白くなっていないのにルーフデッキはあっという間に白一色。べちゃっとした雪だから輝く銀世界にはならないのが難だけど。

ま、ぼた雪を眺めてぼやいていてもしょうがないから、今日は何にもしなくていい「雪ごもり」。のんびりと小町横丁のトピックのリストを眺めていたら、横の方に「くらげっとのつぶやき」とかいうコラムみたいのがあって、「レジでお店の人と雑談する?」と言うタイトル。興味がわいて来てクリックしてみたら、小町横丁に投稿されたトピックをテーマにツイッターでアンケートをしたら、87%が「しない」と答えたそうな。店員は(たぶんマニュアルに従って)客に「こんにちは」とか「ありがとうございます」と言うだろうし、客だって挨拶を返すくらいはするだろうと思うけど、ここでの焦点は店員相手の「雑談」。日本人の70%が(人との)コミュニケーションが苦手という調査結果があるそうだけど、なるほど。

雑談というのは要するにスモールトークのことで、北米にはこの「スモールトーク文化」のようなものがあって、たまたま居合わせた他人と他愛のない話を始めるなんてのは日常茶飯事。ワタシもスーパーでいつもレジを打っている間ぺちゃくちゃやっているけど、そういえばアジア人のレジ係はむすっとしている感じの人が多くて雑談が始まることはないな。マンションでも、移民一世とわかるアジア人はエレベーターで一緒になっても「話しかけんな」オーラ全開だったりして取り付く島がないことが多い。これはもうコミュニケーション文化の違いとしか言いようがないのかも。

ワタシはどうもおしゃべりの才を持って生まれて来たらしくて、日本ではよく顰蹙を買ったもんだけど、カナダでは水を得た魚よろしく雑談文化にどっぷり浸って気軽に誰とでもおしゃべり。物怖じしないたちなのも役立っていると思うけど、この年になっても未だに「イマジナリーフレンド(空想の友達)」がいて、声には出さないけどいつも頭の中でおしゃべりしているのとも関係があるかもしれない。ちなみに名前のないこのイマジナリーフレンドとのおしゃべりは意識せずに日本語だったり英語だったりだけど、けんかしたことはない。

集合住宅の騒音問題は難しい

2019年02月19日 | 日々の風の吹くまま
2月18日(月曜日)。曇り。三連休の最終日で、アメリカも三連休。夏だったら地続きの国境の両側に長い車の列ができるところだけど、こういう天気だとどうなんだろう。アメリカからスキーヤーが大勢来るかもしれないけど、特にショッピングシーズンでもないし、「家族の日」のカナダからアメリカに行く人はどれくらいいるのかな。外は車の通りも少なくていたって静か。

中は上の階で子供が走る足音がときどき聞こえるけど、前に住んでいた家族が立てていた騒音とは比べものにならないので助かるな。住んでいるのは1人暮らしの男性だけど、5歳くらいの女の子が週末に(緊急?の理由でたまに週日にも)泊まりに来ていて、いかにもパパ大好きといったおしゃまそうな子。過去の事情を話してお願いしてあるので、走らせないように注意しているのは確かだけど、子供だから興奮してつい走ってしまうのはしかたがない。それでも、朝起きたとき(7時過ぎ)、出かける前、夜寝る前(8時前)というパターンがわかったし、足音自体は軽くなって来たし、ほんの数秒のことなので、まだ瞬間的に緊張はしてもすぐに忘れるようになって、だんだん気にならなくなって来た感じがする。

先月末に子供が走り回る騒音への苦情を無視し続けて賃貸の高級アパートから強制退去を求められ、退去を回避しようと訴えた賃貸の紛争を仲裁する審判所から制退去命令を出された自称「シングルパパ」の男性がうまく新しい住居を見つけられたのかどうか。その後ホームレスになったとか何とかメディアに泣きついていないけど、メディアに載った(載せた?)挑発的な記事は不動産管理会社に行き渡っただろうから、「要注意人物」のレッテルを貼られてお断りされているんじゃないかな。小町横丁でも最近立て続けに同じ問題に関するトピックが上がっていたけど、小さい子供が走り回る騒音は「子供だからしかたがない」では済まされない深刻な「健康被害」を引き起こし得るということが少しでも世間に知れ渡ればいいと思う。

都市の人口増や住宅価格の高騰で高密度化を進めざるを得ない中で、社会的には難しい問題なのはわかるけど、基本的には子供じゃなくて親の態度の問題。それにしても、メディアに登場する強制退去のニュースの当事者がどれもアジアから中東方面にかけての民族の名前なのはちょっと興味深いな。今どきはそういう指摘をするのは危ないから大きな声では言わないけど。

そろそろ退屈して来たかも

2019年02月18日 | 日々の風の吹くまま
2月17日(日曜日)。晴れ。ファミリーデイとかいう祝日の三連休の中日。去年まではBC州だけ第2月曜日だったのが、ビジネス上不便だと言うことで、今年から他の州に合わせて第3月曜日になったもの。要は、元旦の次の祝日は復活祭だけど、年によっては4月の後半になるので、それでは法定祝日の間が空き過ぎるではないかということで作った「三連休を増やすための祝日」。懸命になって「家族のための日」を宣伝しているけど、何となく家族サービスの行楽に駆り立てて消費を増やそうという魂胆が透けて見える感じ。

まあ、毎日が休日みたいな私たちには暦の上の休みは関係ないか。長いこと月月火水木金金だったワタシは日日日日日日日になって、何でも「いつでもオッケー」と言えるのが目新しくて楽しい。リタイアしたらやろうと思っていたことはたくさんあるんだけど、いきなりあれこれやってみても三日坊主になりかねないし、あれもこれも手をつけなければと考えていたら現役時代の延長のような気になって来るので、そのうち絶対に退屈して来るはずだから、そのときにリタイア生活の具体的なビジョンを描けばいいと思って、今は気の向くままの毎日。でも、そろそろ何となく退屈な感じがするようになって来たかも。

でも、頭の中がいつもわいわいがやがやと賑やかで退屈だと思ったことがないので、これが「退屈」というものだという感覚が今いちわからないから、ただ「何となく」。死ぬほど退屈ってどんな感じなのかちょっと想像がつかない。考えてみたら、「憎い」ってどんなことかもよくわからない。喜怒哀楽の感情は十分すぎるくらいあるし、人並みに好き嫌いもあるんだけど、人を憎むほどの悲劇的な経験をしたことがないってことかな。それに、他人の幸せや幸運を羨ましいとか妬ましいと思うこともないな。小町横丁あたりには羨望や嫉妬が渦巻いていたりするけど、ワタシはいいことがあった人には「いいね」をポチッと押す気分になって終わり。まあ、自分を誰とも比べないたちなので、羨ましがりようも優越感の持ちようもないのかもしれないけど。

もしかしたら、人は人、ワタシはワタシで自己完結しちゃっているのかなとも思うけど、自己完結度を診断するテストというのをやってみたことがあって、ほとんど当てはまらなかったので、結局はただの「ヘンな人」にすぎないってことでおしまい。それでいいのかどうかはまた別なんだろうけど・・・。

平凡な1日ってこんなもの?

2019年02月17日 | 日々の風の吹くまま
2月16日(土曜日)。曇りのち晴れ間。床の掃き掃除だけをしてから今日の坂道ウォーク。きのう下り坂で滑ってちょっと怖かったので、今日は平坦なクィーンズパーク地区。住宅地では住人が家の前の歩道の雪かきをする決まりなんだけど、歩いて行くと、歩道の幅いっぱいに乾いているところから積もった雪に踏み分け道が出来ているところまで、住んでいる人の態度がわかる感じ。まったく雪かきをしていない家には近日中に市の条例違反摘発の担当者が訪問するという話だけど、除雪義務を怠った罰金は1万円だよぉ。

今日はファーマーズマーケットの日なので、財布を持って下りて行って、いつものパン屋でブリオシュローフ、きのこ屋でふっくらした生しいたけとヒラタケ。お兄ちゃんにいつ頃こごみが採れそうか聞いたら「小さい芽が出ていたけど、雪が積もってしまったから、ちょっと先かな」。まあ、2月は普通でもまだ早いか。今年もカエデの花を採って来てくれるか聞いたら「咲き始めたらすぐに採りに行くつもり」。うれしいっ。去年初めてお目にかかったヒロハカエデの花は浅緑色でふわふわしていて、サラダに入れて食べたらちょっぴり青い春の味が何とも言えずおいしかったな。うん、春が待ち遠しい。

ランチの前に床のモップかけ。外から融雪塩と塩分を含んだ水が持ち込まれるのは避けられないので、フローリングの床は白っぽい足跡だらけで、カレシが濡れたソックスで歩いた足跡も点々。まだ太陽が低いので、晴れて日が差し込むとてきめんにくっきり見えてしまうから、家事に関してはぐうたらなワタシだってさすがに気にしないってわけには行かない。スプレーモップでシュッシュッとやりながら、特に汚れているところは力を入れてごしごし。おかげで連続しているリビング、ダイニング、オフィス、廊下、寝室まで拭いたら汗ばんで来て、キッチンと玄関口も拭き終わった頃にはびっしょりの汗。でも、足跡がすっかり消えてぴかぴかの床を見たら気分さっぱり。

リタイア気分が身について来たのか、けっこうまめに家事をやっている気がして、我ながら感心。今まで長いこといつでも仕事にかかれる態勢でいたせいで、日常生活のいろんなことが後回しになっていたんだと思う。それをまめにやれるようになったのは「臨戦態勢」が解除になって、気持の余裕ができたということかな。そう、もう仕事が入って来ることはないんだから、リラックスしていいのよ。

マンションの所有者は株主みたいなもの

2019年02月16日 | 日々の風の吹くまま
2月15日(金曜日)。雨!液体の雨!気温もプラスになって、ルーフデッキに積もっていた雪がどんどん消えていくので、歩道も雪がなくなっただろうと坂道ウォークに出かけたら、半端に溶けて水を含んだ雪があちこちにへばりついていて、積もった雪よりも滑りやすくて歩きにくい。下り坂をおっかなびっくりで何とかクィーンズアベニューまで下りて行ったけど、その先からロイヤルアベニューまでは傾斜が強いので、危険と判断して右折。いつもより距離が短かくなったけど、滑って転ばないようにバランスを取りながら歩いたので、よけいに運動した感じ。

ランチ前に同じフロアのエリザベスが来て、急にロサンゼルスに行くことになって年次総会に出られなくなったからと、委任状の作成。規約改正案の内容を読んで、賛成か反対か投票の意思を聞いておいて委任状を預かった。ついでに「鍵を預けていい?」と聞くので、もちろんオッケー。「留守中には1度くらい入って鉢物に水をやってもらえる?」と言うことで、それもオッケー。預かった鍵は金庫に入れておくから安心してねと言ったら、「じゃ、なくしたときのためにフォブ付きの鍵を預ってちょうだい」。1人暮らしのエリザベスはワタシより2つ年上で、ごく初期の認知症の兆候を自覚しているそうだから、無くすと困るものを預かってあげることで役に立つんだったら何より。

管理組合の月例理事会の議事録は読んだことがないというので、1月のを印刷して持たせてあげたけど、大学で心理学科の研究助手をしていたというエリザベスでさえ読んだことがないと言うのを聞いて、いったいほんとに読んでいる人がいるのかどうか、ちょっと心配になって来たな。共有部分のいろいろなメインテナンスの計画やマンション内で起こる諸々の問題が分かるんだから、管理組合の「株主」であるオーナーとしては、ざっとでも目を通しておくべきだと思うんだけどね。そう言ったら、「パスワードを忘れてしまうから、いちいちログインするのがめんどうくさいの」と来た。あのさ、最初にパスワードとIDを覚えさせておけば、いちいち入力しなくたって後はいつでもログインできるんだけど。しょうがないなあ、もう。

午後には3度くらいまで気温が上がって、雨がしょぼしょぼ。その中を晩ご飯の買い物にまたおっかなびっくりの足取りでスーパーまで。でも、雨っていいもんだなあ。雪は十分に堪能?したから、もういいよ・・・。

夢のような一夜の後は

2019年02月15日 | 日々の風の吹くまま
2月14日(木曜日)。曇りのち雪。バレンタインデイ。また雪の注意報。でも、気温が上がるので雨混じりになって、その後はたぶん雨→みぞれ→雪という筋書きらしい。テレビのニュースは今から明日はまた学校が休みになる可能性があると言っているけど、朝の通勤の混乱もさることながら、両親のどちらも休みを取れないような共働き家庭は子供の行き場所を探すのに苦労することになる。カレシ曰く、「昔はこれぐらいの雪で学校が休みなるなんて考えられなかったけどなあ」。うん、今の時代はねえ・・・。

きのう晴れたのはほんとにラッキー。道路が空いていて思ったより早くグランヴィルアイランドに着いたし、いつもはなかなか空いていない3時間無料の駐車スポットがより取り見取りだったし、早く着いたおかげでマーケットの魚屋でハマチとキハダマグロとカラフトシシャモの生燻製が買えたし。Sandbarでの晩ご飯は久しぶりの寿司。レセプションが始まるちょうど6時にほぼ隣の劇場に行って、『The Shoplifters』のスポンサーの1人として額入りのキャストのサイン入りポスターをもらっただけじゃなくて、作者のモリス・パニッチと面と向かって話して、プログラムにサインしてもらっちゃって、アイドルに会えたティーンエイジャーみたいに、もう天にも上る気持・・・。

一夜明けて、何だか創作意欲がもりもりとわいて来た気分。コチコチの社会派?の(売れてない)劇作家にレビューしてもらって木っ端微塵にされた「処女作」をポリコレなんかくそ食らえのコメディとして書き直そうという気持が固まったところでもあったから、パニッチの才には遠く、遠く及ばないけど、とにかくラップトップを立ち上げて思いつくアイデアを片っ端からメモ。祖先の人種を問わない「普遍的カナダ人」を描こうとしたんだけど、21世紀の「ダイバーシティ」は互いの差異を強調するばかりで、「色や形が違ってもみんなカナダ人」という共通観念が育つにはまだ200年は早いみたいだから、ポリコレ圧力の下でストレスを溜めて疲れている「普通の中流人」を描くことにしよう。社会啓蒙劇よりこっちの方がずっとおもしろそうだもん。

午後、ぼた雪がちらちら。赤い色の野菜を買って来て、材料を見ながら思いつくままにバレンタインのご馳走作り。カレシのマティニに合わせて前菜を作り、メインは機内食(ファーストクラス)式で、デザートはリッチなイタリアンクッキー。ハッピーバレンタイン!
   
   
   



待ちかねていた日!

2019年02月14日 | 日々の風の吹くまま
   

2月13日(水曜日)。晴れ!気温もマイナス2度くらいで、明日は雨交じりの雪(もしくは雪交じりの雨)という予報。どっちにしても明日はまた道路事情がタイヘンそう。今日だけ晴れるらしいのは、崇拝するモリス・パニッチの作品『The Shoplifters』のオーニングを1年前の今シーズンラインアップの発表からずっと、ずっと待ちかねていたワタシの気持を汲んでくれた神さまがいるってことかな。自称「劇作家の(永遠の)卵」のワタシにとっては、カナダを代表する劇作家の1人モリス・パニッチは神さまみたいな存在。出版されている脚本を全部買って読んだけど、この『The Shoplifters』はぜったいに舞台で観たかったもので、上演が発表されたときは即座にスポンサーとして手を上げたくらい。そのオープニングナイトが今夜で、もしも自ら演出したパニッチ自身がレセプションに現れでもしたら、感激して卒倒しちゃうかも・・・。

何があっても絶対に、絶対に行かなければならないので、天候や道路事情を考えて劇場があるグランヴィルアイランドのホテルを取ろうかなあと思案していたら、カレシが「午後の早い時間に行って、あっちで飯を食えばいいじゃないか」と言ってくれて、劇場のすぐ傍にあるちょっといい海鮮料理レストランで晩ご飯をすることになった。こんな天気だから、観光客も少なくて駐車場はがら空きだろうし、レストランも混まないだろうな。

タイトルのshoplifterは万引き犯のことで、最近良く似たタイトルの日本の映画が注目を集めていたけど、この作品は万引き現場を押さえられたおばあちゃんとスーパーの警備員との丁々発止の駆け引きに、おばあちゃんの神経質な相棒と新任警備員として訓練中の杓子定規を絵に描いたような青年を絡めた人間ドラマ。ひねりの効いたエンディングが何とじぃ~んと来る。

ああ、お天気にしてくれた神さまに感謝、感謝。ランチを食べたら、早く出かけようよったらぁ・・・。