リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

盗聴器つきビル、売ります

2013年09月30日 | 日々の風の吹くまま
週末は行列してくる嵐。ワタシのオフィスも嵐。でも、今日の午後にはちょっとだけ青空
がのぞいたし、ワタシの仕事も期限の30分前に完了!やれやれ、カレンダーを見たら、
今日で9月も終わりじゃないの。さっさと請求書を作って送らなくちゃ。

アメリカは議会が暫定予算を成立させずじまいで、とうとう政府がシャットダウン。前に
もあったことだけど、党利党略というよりは、感情的になって主義主張に拘泥している、
まさに劇作家氏が言っていた「深い亀裂の入った国」。アメリカ国民もさすがに呆れて
開いた口が塞がらないでいるらしい。それにしても、アメリカ人は自分たちの手でアメリ
カ経済をシャットダウンできるわけで、狂信的過激派テロリストなんかいなくてもいいっ
てことになるのか。さすが我が道を行くアメリカ人といいたいところだけど、国境で物資
が滞ったら、カナダは大迷惑する。カナダドル、上がるかな、下がるかな。

そのカナダでは、政府が倒産したテレコム会社のノーテルの「キャンパス」を買収して、
国防省の庁舎にしようとしたら、バグ(盗聴装置)がぞろぞろ見つかったとかで大騒ぎ。
どうやらノーテル時代に中国が産業スパイ?の目的でしかけたらしいという話だけど、
買う前に調べなかったんかいな。これじゃ国防省どころか、政府機関の庁舎には無理
だな。だって、ランチルームのおしゃべりが中国やアメリカやウィキリークスに筒抜けに
なったら嫌じゃないの。たぶん売ることもできないだろうから、10億ドル、もったいない。
でも、バグをすべて取り除くにはすごいお金がかかるらしいし、どうするの?

ワタシが警察関係の機関に勤めていた30年前、分析部門(「法務省政策局」とか適当
な看板がかかっていた)は捜査部門とは別に、街中の古い民間ビルの最上階にあって、
年に2回くらい「Sweeper(掃除人)」が来ていた。金属探知機のようなキカイを引っ提
げた(たぶん諜報局の)一団がやって来て、犯罪組織の手先がバグをしかけていない
かどうか、天井から壁から床から、トイレからデスクから何から何まで、大晦日の煤払
いよりも徹底した大掃除。見ている方はスパイ映画に紛れ込んだようでおもしろかった
けど、バグが見つかったことはなかった。どんなものか、見てみたかったな。

仕事でかっかすれば寒さ知らず

2013年09月28日 | 日々の風の吹くまま
きのうの夜遅くから大雨・強風警報が出る荒れ模様で、何とも寒い。ポーチの温度計の
針は午後いっぱい10度のマークに貼り付いたまま。まだ10月になってないのに、これ
がこの冬のプレビューじゃないといいけどなあ。

家の中も暖房が入って、まあ暖かいことはいいんだけど、今から暖房じゃこの冬の電気
料金が思いやられる。と、ぶつぶつ言いながら、まだ「衣替え」をしていないので、うんと
袖の短いTシャツ1枚の真夏と同じ格好だけど、仕事でかっかしていれば、寒いのなん
か気がつかないのだ。久しぶりにほんとにカリカリしながらの仕事。そこへして土曜日だ
と言うのにニューヨークの会社から「ヘルプ!」とメールが飛んで来て、即刻「ノー!」
ごめんね、クリスティン。

それにしても、最近「反社会勢力排除」条項の入った契約書が増えて来た。政府が本
腰を入れて暴力団撲滅に乗り出したのか、日本の企業は相当にびびっているみたいで、
契約書の中でこの条項がやたらと目立って長かったりする。日本のマフィアであるや~
さんの排除はわかるとしても、「社会運動等標榜ゴロ」、「政治活動標榜ゴロ」というの
がちょっぴり気になるな。暴力団とひっくるめて「反社会勢力」と呼ぶことで、たとえば、
原発反対とか、ブラック企業に対するユニオンの抗議や交渉申し込みとか、(社会的に
受け入れられてしまっている)差別を禁じる法律の制定を求めるような活動まで、都合
よくこのカテゴリーで排除されちゃったりしないんだろうか。

まあ、それだけ暴力団は日本の政治経済にとって厄介な存在と言うことか。州の公務
員をやっていたワタシはそういう犯罪集団を監視して摘発する機関にいたんだけど、そ
のときに上司のティムが「イギリス人にはマフィアのような組織は作れない」と言うので、
どうして?と聞いたら、「個人主義すぎるからさ」。なるほど、犯罪組織は企業と同じよう
に明確な命令指揮系統を持つ序列社会だから、トップを排除してもすぐにナンバーツー
が昇格して、何ごともなかったように営業を続ける。一族郎党の強い結束を美徳とする
文化があるところにはたいてい何らかの形で存在している。はたして、こんな契約条項
で社会に深く根を下ろしている暗黒集団を排除できるんだろうか。それにしても、わかり
にくい条文だなあ、これ。頭の中が熱くなって来た・・・。

別世界のおうちを見てきた

2013年09月27日 | 日々の風の吹くまま
今日は劇団の芸術監督サークルのメンバーの自宅で、おととい見た芝居の作家を主
賓とするパーティ。市の北側バラード入江を臨むポイントグレイという、これまた高級住
宅地なもので、ジーンズにセーターと言うわけには行かないから、新品のタータンチェッ
クのスカートにとっておきのカシミアのセーターといういでたち。社交イベントに出て回る
人のことを花から花へと飛び回る蝶々に擬えてsocial butterfly(ソーシャルバタフライ)
と言うけど、ワタシはさしずめソーシャルもんしろちょう・・・。

会場の家はウォーターフロントにあって、正面からはさほど大きく見えない二戸建ての
片側。でも、入ったとたんに、うは~っ!細長い家の向こう端は家の幅全体が床から天
井までガラス張りで、バラード入江とノースショアの山並みを一望できる。すげぇ~なん
てもんじゃないなあ(と、庶民っ気丸出しで感心)。家中のラインがすっきり直線で、何と
なくフランク・ロイド・ライトのデザインを思わせる。一番上は広いデッキになっていて、
アウトドア暖炉まであるから、すごぉ~。

主賓の劇作家氏とはほんの数分だったけど差しで話ができて、すごくうれしかった。
元々図太いのかもしれないけど、いろんなお偉いさんの通訳をした経験からか、有名
人が相手でも全然びびらないのがワタシで、作品のタイトルの話とか感想とか、ニュー
ヨーカーの性格が好きだとか、とりとめのない話。パーティやレセプションに引っ張り出
されて出席者と脈絡のない話をするのは慣れっこになっているだろうと思ったけど、わ
りとはにかみ屋らしいところがあって、でも目の表情にはいかにももの書きらしい雰囲
気が漂っていた。

お開きが近い頃、カレシがそばに立っていた白い口髭の白髪紳士に「この家のご主人
ですか」と聞いたら、まさにそのご主人。家の設計の話になって、「お見せしましょう」と
いとも気さくに家中を案内してくれた。斜面に建っているので、居住部分は下の方。夫
婦2人だけの好みに合うように改装したそうで、一面ガラス張りの寝室まで見せてくれ
たし、さらに下(何層あるの?)のご主人のホームオフィスも見せてくれた。いや、景色
が素晴らしすぎて、ワタシだったら仕事できそうにないよ~。まあ、今日はちょっと夢の
世界をのぞかせてもらったような、すてきなひと時だったな。

油断も隙もあったもんじゃない

2013年09月26日 | 日々の風の吹くまま
今日は月曜日夕方というきつきつの納期に追われて、仕事、仕事。おまけ文書がいく
つもついて来る契約書。付録の方はいつもと少し内容が違うものがあったりするけど、
本文はごくごくあたりまえの契約書文学で、原稿を見ていると目がとろんとして来るくら
いに退屈だから困る。でも、明日はまた劇団イベントがあるから、その分どこかでハッ
スルしなきゃ。

メールボックスに、科学系の仕事でワタシの編集者だった人から「お詫び」。何をしたの
かよくわからないけど、リンクトイン(LinkedIn)がフェイスブックで言うなら「お友達リク
エスト」メールを、自分の承諾なしでPCのアドレス帳のアドレス全部に送っていた、と。
ははあ、そうだったのか。この人から3つのアドレスに同じ文面のリクエストメールが来
て、後で直接メールしようと思っていたら、2、3日後に今度は「お返事、まだですか~」
みたいな催促メールが3通来て、何だかきな臭いと思っていたところだった。なるほど、
あれはスパムだったんだ。

リンクトインはビジネス版SNSという触れ込みで、ワタシのところにもときどきリクエスト
が来る。でも、ワタシはアカウントを持っていないし、持つ気もないので、知り合いには
その旨を伝えていて、今回もそのつもりだったけど、そっか、スパムだったのか。それも
リンクトインがユーザーの個人的なアドレス帳からデータを「盗んで」、勝手にユーザー
の名前で入会勧誘スパムをやっていたわけか。いくらユーザー数が増えれば「広告媒
体」としてのリンクトインの価値は上がると言っても、個人情報を横取りしてまで会員を
増やそうなんて、がっつき過ぎだよ、リンクトイン。

たぶん登録画面のどこかに個人情報へのアクセスを認めさせるトリックが仕組まれて
いたんだろうけど、アメリカではもう訴訟が起きているらしい。ユーザーの「承諾」を取り
つけてあると主張するつもりだろうけど、ハッカーまがいのやり方はまずいよ。取引先
にしつこい勧誘メールが行ったりして、仕事で迷惑や損害を被った人も大勢いそうだか
ら、退会続出どころか集団訴訟に発展するかもしれないよ。何よりも、ユーザーの信用
を失くしたら、最後は「そして誰もいなくなった」になっちゃうよ。ほんっとにもう、近ごろ
は油断も隙もあったもんじゃない。

演劇シーズンの始まり

2013年09月26日 | 日々の風の吹くまま
きのうはバタバタと午後を過ごして、早めに軽い夕食をして、おめかしをして、おでかけ。
馬子にも衣装とは良く言ったもんで、カレシはスーツに「何年ぶりかな」と言いながらネ
クタイ。ワタシは黒い深いVネックの膝丈のドレスにめずらしくネックレス。アメリカ総領
事館からの招待状に服装は「ビジネス」と書いてあったもので、それなりにかしこまって
ないとね。

総領事公邸はバンクーバーの古い屋敷町の一角にある古い大きな家。前庭には星条
旗が翻っていて、門にはいかつい警備員が2人。住むには一番安全なエリアかもしれ
ないねと言ったら、カレシは「いや、一番キケンなところかも」。(あまのじゃくっ!)玄関
先で総領事(とっても品の良い女性)と握手して、おうちの中へ。大広間?の隅にある
小さいグランドピアノがかっこいい。ダイニングルームにできたワインバーにはもちろん
カリフォルニアワイン。ふむ、外交官は国の「営業マン」でもあるんだなあ。

デザートが出て、カレシはチョコレートポプシクルを2個、マカロンを3個も平らげて、「太
りそう」。(誘惑に負けるから・・・。)そこで、総領事の挨拶と芸術監督のシーズン幕開け
の挨拶があって、作者のジョン・ロビン・ベイツが登場。黒縁の眼鏡をかけて、ちょっとバ
ディ・ホリーが年を取ったような、何となく神経質そうな感じの人で、挨拶はもごもご。「カ
ナダの人は礼儀正しくて、マナーが良くて・・・」とお決まり的挨拶をしている最中にワタ
シの近くにいた男性の携帯が鳴り出して、「ですが・・・」。そばの女性が「彼はアメリカ
人なんです」と言ったら、「ああ、やっぱり」と返したもので、一同大笑い。

芝居は、政治に転じた元映画俳優とナンシー・レーガンの薫陶を受けた妻のコチコチ保
守派の夫婦が住むパームスプリングスの邸宅が舞台で、テロに絡んで自殺した兄を巡
る回顧録を書いたリベラル派の娘と、家族の(意外な)秘密を守ろうとする両親の葛藤
がテーマ。この町は砂漠の中の金持のオアシスだけど、そこに通じるハイウェイの標識
はその先をまとめて「Other Desert Cities(その他の砂漠の町)」と表示しているそうで、
それをタイトルにすることで、「それぞれの見解があり、どれも真実」ということを暗示し
ている。一見してメロドラマ(カレシの評)だけど、奥の深い作品だと思うな。

ネットの情報は嘘かまことか幻想か

2013年09月25日 | 日々の風の吹くまま
今日、あさってとイベントの予定が並んでいるのに、なんか大きな仕事が横にぴったり。
もっとも、「何とかします」と言っちゃったのはワタシだから文句を言えた義理じゃないん
だけど、カレシには「ほ~ら、引退なんてできないだろ?」と皮肉られる始末。まあ、今
のところは10%引退かなあ・・・。

仕事の前に、といつもの新聞めぐりをしていたら、朝日新聞に匿名ブログに(震災被災
地の)「復興は不要だ」とか、過激なことを書きまくっていた人が、閲覧者に身元を割り
出されて、実名と肩書きを晒されたという記事があった。ご当人は経産省のキャリア組
で51歳。ネットで転載されて広まっているブログは、マスコミを「ますこめ」、「天下り」を
「あましたり」と、キーワード検索に引っかからないように工夫した跡はあるけど、内容
はかなりえげつない。経産省は処分を検討するそうだから、首にならなくてもキャリアは
終わりだろうな。ネットの世界は良くして曖昧模糊、悪くして魑魅魍魎・・・。

今どきはネットの情報を鵜呑みにして、生身の人間の言うことの方を疑ってかかる人も
増えているような気がする。だから世界中にチキンリトルがはびこって、何かにつけて
世界は破滅するぅ~。ま、根本的には画面に表示されるジョーホーをビジュアルに吸収
して反応しているだけのように見える。スマホが手指と言う末梢神経の延長になってい
るような、そういう「データの分析」というプロセスを端折った思考パターンの隆盛を一番
喜ぶのはマスコミと広告業界かな。特に広告は元々から「期待する理想像」をちらつか
せてモノを売る商売だから、話半分のまゆつばもの。

新聞サイトなどを見ているとやたらと目に付く「42歳?嘘でしょ!」、「52歳?若い!」
というサプリか何かの広告は「幻想セール」の見本みたいなもんだな。10歳も15歳も
若いモデルを使って、このクスリを飲めば実年令52歳のアナタも「こ~んなに若く見え
ますよぉ~」と誘惑しているのは事実だと思う。日本にお嬢さんがモデルという知人が
いて、ファッションショーや広告の写真を見せてくれるんだけど、「これ、最近の」と見せ
られたスキンケア製品の広告のキャッチが「30歳からの~」。今どきギャル風に言えば、
えぇ~っ、アリエナ~イ!!だって、つい見とれるほどキレイなお嬢さん、まだティーン
なんだもん・・・。

土地成金になれるかな

2013年09月24日 | 日々の風の吹くまま
きのうのうちにがんばって仕事をクリアしておいたので、今日は「遊びモード」でモール
まで歩け歩けの運動。午後2時を過ぎても気温は12度。並木はまだ葉を落としていな
いけど、すっかり色づいて、ほんとに秋。

2丁先の角の「売家」が「売約済」になっていた。比較的新しい家で、住人は若い中国人
たち。中国本土からの移民の中には、有り余るお金を渡して十代の子供たちだけを残
し、親は中国に働きに帰るというケースが多いけど、この家の子供たちは大学を卒業し
て、中国の親元に帰ることにしたのかもしれないな。バンクーバーの住宅市場は、リー
マンショックの下落からすぐに回復して、その後は徐々に値上がりが続いているという
話だから、この家の売値はたぶん1億5千万円くらいかな・・・。

近所に住む不動産エージェントのクリスによると、我が家のあたりは土地の値段だけで
も9千万円くらいするらしい。南北の道路に沿って各ブロックに同じ区画が8つ。建って
いる家は築80年くらいから5年くらいまでいろいろだけど、土地面積はどれも同じ334
平方メートル。ということは、築25年の我が家は土地と家で1億円くらい?ほんと~?
こんな小さな家が~?まあ、どんな狂乱状態でも、そこに住んでいる限りは固定資産
税が上がるだけだし、売ってもどこかに(ばか高い)家を買わなければ「家なき子」だ
し・・・。

でも、ふっと思いあたった。バンクーバーの住宅区画はほとんどが東西の道路に面して
並んでいるけど、我が家の一帯は南北方向で、向かいはゴルフ場、後ろはレーン。こ
れ、タウンハウスなんかの建設にはもってこいの条件じゃないの。地下鉄が開通して、
沿線は再開発計画によって集合住宅建設による高密度化の対象になっている。我が
家のあたりは対象区域の外だけど、ゴルフ場の周囲には遊歩道があるし、小学校があ
るし、坂を10丁ほど下ると、ひとつ先の地下鉄駅周辺の総合開発が幹線道路沿いに
進んでいるから、こりゃあ、いずれは開発の手が伸びて来そうだな。10年先か、15年
先か。私達がコンドミニアムか介護付きのホームに移る頃だったらうれしいね。まあ、
取らぬ狸の皮算用ではあるけど・・・。

おいしいホッケはアトカ・マックレル

2013年09月23日 | 日々の風の吹くまま
とうとう朝方にヒーターが入るようになった。週末はかなりの雨が降ったけど、今日は抜
けるような青空。(予報ではまたすぐに下り坂だそうだけど。)夜は10度近くまで下がっ
ているらしい。秋分の日が来たと思ったら、まるで待ってましたとばかりに一気に秋が
深まった感じだけど、やっぱり地球寒冷化の方に向かっているとか・・・?

今日も仕事日。きのうの仕事をささっと仕上げて送って、もうひとつの方。、「ご挨拶」的
なものだから、必要に応じて意訳も交えてけっこう楽々。ただし、カタカナ語が多いのに
はちょっと閉口するなあ。それでも、英語をすんなりカタカナ化したものだから、わから
ないことはないからいいけど。小町横丁では例の「ヘンな和製英語」トピックがまだ続い
ているけど、「和製英語」は間違いで「正しくは○○」と主張する海外在住組の多いこと。
はいはい、海外でお暮らしになって正しい英語を習得されたとおっしゃりたいんでしょ?
でも、このトピックは外来語やカタカナ英語の話じゃなくて、「和製英語」、すなわち日本
人が創作した「英語(外国語)風日本語」の話なんだから、間違いも正しいもないんじゃ
ないのかなあ。

つまりワタシが思うには、「和製英語」は日本語であるから、日本語としては「正しい」。
それを知らずに「英語」だと思い込んで海外で使うから通じないというだけのことで、日
本人にはちゃんと通じるんだから「和製英語」は間違ってはいないのだ。もっとも、とこ
ろ変われば品変わると言うように、「正しい英語」だって本家本元のイギリス英語の他
にアメリカ英語、カナダ英語、オーストラリア英語、ニュージーランド英語、南アフリカ英
語等々・・・とあるから、どれが「正しい」とは言えないと思うけどね。それにしても、日本
の人は英語のことになると熱くなるのはどうしてだろう。ま、どうでもいいけど。

小さい仕事だからささっと終わって、ささっと送ったら食事のしたくの時間。キッチンに上
がったら、おお、きれいな虹が、それもくっきりとダブル。いいこと、あるかな?今日のご
飯は「ホッケ定食」風。子供の頃によく食べたホッケの漢字は「𩸽」(魚へんに花)、カタ
カナ英語では「アトカ・マックレル」。麦玄米ご飯にほうれん草のごま和え、カレシ菜園の
大きなししとう、ホッケには大根おろし。ああ、これほどおいしい魚はないよなあ・・・。

     

和製英語は日本語じゃないの?

2013年09月22日 | 日々の風の吹くまま
今日はまじめに仕事日。ひとつは契約書だからいいけど、もうひとつはカタカナ語満載。
英語のカタカナ表記ならいいけど、省略・短縮したもの、意味が変化したもの、和製英
語・外国語、その「ちゃんぽん語」とあって、おまけに新語が続々と発生するから、日本
に住んでいない翻訳者は頭がクラクラ。カタカナ語→日本語→英語という翻訳過程に
なる。おもしろいことに、日本暮らしが長い英語人にも英語由来のカタカナ語は頭痛の
種で、日本語ができる故に和製英語に慣れてしまって、母国でもそうだと思い込むこと
もあるらしい。

小町横丁でまた「ヘンな和製英語」のトピックをやっていたので覗いてみたら、問いの趣
旨がわからないのか、発音がどうの、イギリスでは、アメリカでは何と言うのと、ここぞと
ばかりに海外在住組からの「薀蓄」がずらりと並ぶからおもしろい。(悪いけど)笑ってし
まったのは、英語圏で生活しているという人の「シュガーレス」の講釈。「レス(less)は
「少ない」と言う意味の英語」だから、「シュガーレス=砂糖不使用」にはならない。(つ
まり、「シュガーレス」は「減糖」という意味なの?)アメリカでは「シュガーフリー」と言い、
この場合の「フリー(free)」はゼロの意味である、と・・・。

この人、学校時代にあの、リングに紙切れがぶら下がっている「英単語カード」をせっせ
と作ったんだろうな。あれでlessという単語を比較級のless「(より)少ない」の意味で
覚えてしまったから、シュガー「レス」は「砂糖が少ない」、すなわち「無糖ではない」と解
釈しているんだろうな。実際のところ、「名詞+less」のlessは「無い」という意味で、こ
の形の単語はたくさんある。つまり、シュガーレスもシュガーフリーと同じに砂糖を使っ
ていない(人工甘味料使用)という意味で、れっきとした非和製英語というわけ。

でも、あの片面に英単語(ひとつ)、裏面に日本語の意味を書く「英単語カード」。語彙を
増やすには便利かもしれないけど、言語には「文脈」と言うものがあって、それによって
同じ単語でも意味が異なることが多いから、カードをめくって1単語=1定義で暗記して
しまうと、単語はたくさん知っていても英語力を発揮できないというになりかねない。もし
かして、こういう「A=あ」式に勉強した人たちが和製英語を考えつくのかな。でも、和製
英語はれっきとした日本語だと思うんだけど・・・。

これだけでも食べ過ぎになる?

2013年09月21日 | 日々の風の吹くまま
太平洋夏時間午後1時44分、公式に「秋」スタート。何しろ西洋暦には「立秋」がないの
で、「今日から秋です」というのはこの秋分の日。春なら春分の日、夏は夏至、冬は冬
至だけど、実際の気候とはちょっとずれている感じがしないでもない。これからどんどん
日が短くなるんだなあ(って、毎年のことだけど)。

カレシが菜園から大きなししとう5本、日本のきゅうり2本、茄子3個を収穫して来た。何
度もトライしてやっと実がなった茄子でまだ少々未熟気味だけど、カレシがうれしそうな
ので、せっかくだから味噌汁にしようかと思案しているうちに、味噌汁なら何ちゃら和食
ということで、フリーザーにすし飯があったので生ちらしに決定。

スープ皿の底に茶碗一杯くらいのすし飯を敷いて、ネタはサケ、ビンナガ、タコ、イクラ。
いつも同じで変わり映えしないけど、使い残しのアヒとビンナガとししとう1本でカレシが
好きなポケを作って真ん中に盛ってみた。ウニもあったので、ちょっと考えて茶碗蒸し。
卵液を漉す手間を省くために、あまり泡立てないように溶いて、白魚と大まかに切った
ウニとねぎ少々。生ウニが苦手なカレシもこれなら喜んで食べる。生ちらし、茶碗蒸し、
味噌汁の3品にオレゴンの百川の「パール」酒を沿えて、トレイに載せれば、極楽とん
ぼ航空の機内食・・・。

    

食後は2人とも胃袋がきつきつ。そんなに量が多いとは思わなかったけどなあ。日本の
食卓の写真を見ると、こんなもんだよね、普通。特大盛だったのかなあ。それとも、年と
共に胃袋の容量も減るのかしらん。腹ごなしのつもりで、水、醤油、米酢、オホーツク海
の塩、しょうがのスライスを適当にさっと煮立てて、ししとうの輪切りを加えて冷まし、念
入りに洗ったきゅうり2本をざくざくと輪切りにして、ワタシ流の即席浅漬けを作った。ピ
クルス好きのカレシはさっそく「いつ食べられる?」 あしたかな。それにしても、ランチの
時間なのに、さっぱりおなかが空かない。やっぱり量が多すぎたのかなあ・・・。

日本でも政治風刺ドラマを作れる?

2013年09月20日 | 日々の風の吹くまま
日本はまた三連休だそうで、またまた仕事の置きみやげ。でもまあ、1日余分にあるか
ら、今日は一日「ご隠居さん」。シニアになりたての頃は仕事がないときはちょっと罪悪
感があったけど、「ぼちぼち仕事、ぼちぼち遊び」のライフスタイルにもやっと慣れて、
今や仕事がなければあっさりと「だらけ」モード・・・。

近頃は「お勉強モノ」や昔一緒に見ていたイギリスのテレビドラマのDVDをよく見る。
ゆうべは『Yes, Minister』。イギリスで1980年代にBBCが放送した、政治家と官僚の
舞台裏での丁々発止を風刺したコメディシリーズで、登場人物の名前からして、架空の
「行政省」の新米大臣ジム・ハッカー(Hacker)はpolitical hack(お雇い政治家)、官僚
の鑑のような事務次官ハンフリー・アップルビー(Appleby)はapple polisher(ごます
り)、秘書官バーナード・ウーリー(Woolley)はwoolly(曖昧模糊)の捻りと来ているか
らたまらない。(シリーズはこの後ハッカー大臣がひょんなことから首相になって、続編
『Yes, Prime Minister』になる。)

初入閣でやる気満々の大臣は政治主導を試みるも、百戦錬磨の事務次官は官僚主導
を守ろうとあの手この手で抵抗。普通は官僚側の勝ちで、次官がしてやったりと微笑ん
で「かしこまりました、大臣」。でも、頼りない大臣だって時には官僚を出し抜いてどや顔。
そういうときの次官はムカつき顔で「かしこまりました、大臣」。生まじめな秘書官は2人
の間に挟まっておろおろ。「○○が知っているということを大臣が知っているということを
○○が知っているかどうかは・・・」という言い回しにはいつも大笑い。勝手にバーナード
トークと呼んでいたけど、ワタシの一番好きなキャラクターだった。

毎回30分のドラマだけど、下心・皮肉・嫌味満載の言葉の綾のやりとりだけで笑わせ
てくれるからたまらない。自国の政府をここまでパロディ化して、徹底的におちょくって、
笑い飛ばせるイギリス人はたいしたもんだと思う。アメリカにも架空の大統領と側近の
すったもんだをコメディ化した『West Wing』というヒット番組がある。日本でも、たとえば
アソー大臣をモデルにした日本版『Yes, Minister』なんておもしろそうだけどな。でも、
元々ユーモアのセンスと笑のツボがまったく違うから、「不まじめだ!」と苦情が来たら、
即行で経営陣が直角謝罪して、番組は放送中止ってことになるのがオチかな。(まあ、
アソーさんはそのままでおもしろすぎだから、あえてパロディ化することもないか。)

地球は暖まるの?冷えるの?

2013年09月19日 | 日々の風の吹くまま
いい天気だけど、今日はまず英語教室に行くカレシを送り出して、ワタシは仕事。今度
は広報だから、楽々。業界用の部分は業界用の文体(ビジネス英語っぽく)、一般消費
者用の部分は一般消費者用の文体(日常英語っぽく)と、このあたりの違いを出すのが
おもしろくて、ついやる気が出るから、ワタシって人は・・・。

国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告によると、過去15年の間に、
温室効果ガスの排出量は増えているのに、気温上昇は予測の半分以下のペースだっ
たという話で、「地球はどんどん暑くなる。木を切るな、化石燃料を燃やすな、牛のげっ
ぷを止めろ」と警鐘を鳴らして来た科学者たちは、この予期しない現象をどう説明したも
のか首を傾げているとか。説明に説得力がなければ、気候変動の懐疑派が「やっぱり
嘘だろ!」と言うだろうし、二酸化炭素減らしに躍起だった環境活動家や政治家も黙っ
ていないだろうし、と。

熱が海洋に深く潜ってしまったからだとか、10年や15年じゃわからんとか、海水温度
のサイクルのせいだとか、各国政府の政治経済の思惑が絡むIPCCはかなり熱くなっ
ているらしい。でも、異常な猛暑や百年、千年に一度の豪雨や大洪水に遭った人たち
にしたら、地球の気温は思ったほど上がらなかったと言われても「それ、どこの話?」だ
ろうな。今年の異常気象は、太陽の磁極の反転でN極が2つできたりしたことも影響し
たんじゃないかと思うけど、まあ、人間は地球については知らないことの方が多いし、
「気候変動」に地球規模での政治解決はなさそうだし・・・。

「地球温暖化」はグローバル時代のコピーとしては効果的だけど、「気候変動」の方が
ずっと現実的な表現だと思う。実際に地球全体が一様に暑くなるわけではなくて、海水
の温度の変化などで大気の循環が影響されて、暴風雨や豪雪のような極端な天候が
ますます極端になるからそう呼ぶわけ。でも、カナダの環境活動の大御所デイヴィッド・
スズキは、今こそ「温暖化阻止」の旗を振っているけど、そう遠くない昔は「地球寒冷化
だ!もうすぐ氷河時代が来るぞ!」と半鐘を叩いていた人。ほんとは「氷河時代到来」
の方が正しいんじゃないかと、聞いてみたいな。最近の北極海では海氷面積が予想に
反して60%も増えていたそうだし、いったいどっちなの?

天高き秋の夜長は何を読む

2013年09月18日 | 日々の風の吹くまま
青空。秋だなあ。秋と言えば「食欲」の季節だけど、それは胃袋の話で、脳みその食欲
は読書。ロンドンのフォリオ・ソサエティから新年度のカタログが届いた。会員の要件は
年間最低4冊の本を買うこと。さっそく『ティファニーで朝食を』、フラナリー・オコナーの
短編集、ガリレオの『天文対話』、他に2冊。ピンカーの『心の仕組み』はまだ100ペー
ジも進んでいないのに。カレシ曰く、「どこに置くの、そんなに買って?」 ん~。

日本で『黙って働き、笑って納税 戦時国策スローガン傑作百選』という言う本が出てい
るらしい。戦争中の標語に関心が高まってるような感じだけど、どうして今ごろ?日本
にどっぷりだと気づかないだろうけど、忍び寄る「右傾化」の影が見えるような感じがす
る。でも、ちょっとググってみると、笑っちゃうもの、背筋が凍るもの、今でも通用するも
のがぞろぞろ。日本語らしいリズム感だけど、かの国より渡来の「漢字熟語」の影響が
残っているようで、漢字4つに変換できそうなところがおもしろい。

まさに標語政治というところだけど、「聖戦だ 己殺して国生かせ」(あれは日本人のジ
ハードだったのか・・・)、「日月火水木金金」(「日本暦」だ)で「今日も決戦明日も決戦」
(「24時間戦えますか」の広告を思い出すなあ)、「米英を消して明るい世界地図」(今
らPhotoshopで楽々!)、そのためには「無職はお国の寄生虫」(ニート対策の原型
か)、「酒飲みは瑞穂の国の寄生虫」(飲み会、ダメなの?)で、挙句の果てには「黙って
働き、笑って税金を払いませう」(今なら「黙って残業、笑って無給」か)って、ちょっと、
ちょっと。

著者はそれを「望めば叶えられるという「念力主義」が今も昔も日本主流」だと指摘して
いるそうだけど、それって状況が険しくなってくると誰かが決まって持ち出す「精神論」
のことかな。日本人は気力だけで敵を撃退できるんだから、「理屈言う間に一仕事」せ
い!ということか。でも、それは「武士は食わねど高楊枝」の「念力」兵法で、反面教師
的にパロディ化されたものもかなりあったらしいから、「腹が減っては戦はできぬ」の方
が本音だと思うけどな。さて、天高く馬肥ゆる秋の夜長は何を読む・・・。

自然の災害は百年、千年のものさし

2013年09月17日 | 日々の風の吹くまま
西日本は集中豪雨やら台風やらで、今年は異常天候だという感じがするけど、台風の
雨で浸水や冠水した京都の嵐山って、山の上の方にあって洪水にはあまり縁がないと
思っていたのでびっくり。あれも「これまでに経験したことのないような大雨」だったのか
な。耳慣れない表現だなと思ったけど、危機感を伝えるために気象庁が採用したもの
で、「50年に一度」くらいの規模の大雨のときに使うらしい。たしかに、50年に一度なら
生きている間に経験する確率は1回か、せいぜい2回・・・。

自然災害予防に関する論文などを訳していて、よく出てきたのが洪水や降雨の激しさ
を示す「百年に一度」とか「5百年に一度」というものさし。治水計画でどの程度まで想
定するかと言う話だった。アメリカのコロラド州北部で先週いっぱい降り続いた大雨が
引き起こした大洪水はなんと「千年に一度」の規模と言われている。ちなみに、6月にア
ルバータ州カルガリー地域で起きた大洪水は「百年に一度」の規模だったそうな。

「百年に一度」というのはある地域である1年の間に起こる確率が1%の規模ということ
で、「千年に一度」だと0.1%、「50年に一度」なら2%ということになる。しとしと雨に慣
れているバンクーバーっ子は1時間に30ミリくらいの土砂降りで大騒ぎするけど、それ
が「これまでに経験したことのないような大雨」なわけ。その10倍の1時間300ミリなん
て雨は「まったく想像すらできない大雨」ということになるかな。そうそう、今度はメキシ
コでハリケーンの大雨による洪水が各地で起きている。マザーネイチャーのご機嫌、な
んとか直してもらえないもんかなあ。

雨ではなくて、海に関わる話。座礁して1年半以上横倒し状態だった「コスタ・コンコル
ディア」を直立させると大仕事が19時間かかって成功した。長さ約300メートル、10階
建ての建物に匹敵する高さ、総トン数は約11万4千トン。それをケーブルや水を入れ
たケーソンを使って、「よっこらしょ」と起こすと言うんだから、すごい。その様子をコマ撮
りのビデオ(http://youtu.be/ElGyqwLYQHw - CMの後)で何度も見て、そのたびに手
に汗を握った。いや、12の大仕事を成し遂げたかの豪傑ヘラクレスも脱帽だな、これ。
人間さまだってなかなかやるじゃないの。

働くことだけが自立じゃないよ

2013年09月16日 | 日々の風の吹くまま
日本は台風一過。こっちもゆうべと今朝方の土砂降り一過(青空はないけど)。今日は
ハイギアで仕事をしないと、また「期限」という怖~いゾンビに追っかけ回されるぞ~。と
いうことで、とりあえず、横においてあった小さい方をちゃかちゃかと片付けて、ささっと
送ってしまって、無味乾燥な契約書に戻る。無味乾燥な上に、実際に何をどうする契約
なのかはっきりしないから厄介。業務と言っても、いろいろなんだけど・・・。

小町横丁では、最高裁判決に対して今度は『主婦の立場をわかっていない』と、非難
轟々。この話にはもう食傷したけど、裁判と主婦の立場と何の関係があるのかと、野次
馬根性で覗いてみたら、「自分の子供ために心身共ぼろぼろになって耐えてきたのに」、
離婚したくても「子供のためにひたすら耐えて育児をしてきたのに」、どうして努力して
築いた財産を他の家庭の子供に持って行かれなければならないのか。つまり、夫の世
話も義理親の介護も義家族付き合いの苦労もせずにお金だけ手に入れようなんて、ず
るい!ということで、同じ文句の蒸し返し。

それにしても、小町横丁には幸せ感が薄くて、不安で、不安で居たたまれないオクサン
たちが多いのはどうしかな。ちゃんと結婚して、かわいい子供がいて、ダンナサンに稼
いで養ってもらえて、ダンナサンに愛されていて、ダンナサンを愛してるんでしょ?だっ
たら、他人のダンナサンがよその女に生ませた子供に財産を取られても全然与り知ら
ないことだし、友だちがそうなっても「そういう男を選んだのはアナタでしょ?」と言って
やればいいだけの話だと思うけどね。でも、現実はそうじゃないから不安なんだろうな。
それは「結婚」というものに依存して、自立していないからじゃないのかな。

自分以外に依存しているせいで不安なんだと思うから、自立してみたら?働いてお金
を稼いで来ることだけが自立じゃないよ。何かあっても自分で考えて自分で対処できる
という自信を持つことが自立。これなら専業主婦をやっていてもできるでしょ?現に、人
間として自立した専業主婦は多いよ。信頼を裏切るようなダンナサンとすっぱり袂を分
かって、世間の冷たい風にめげずにひたすら働いて、自力で子供を育てている女性も
たくさんいるよ。(冷たい風を吹かせているのは自立できないオクサンたちじゃない?)
まずは精神的に自立しようよ。自分の足で立ったら、また違った視界が開けて、自分が
どうしたいのかが自ずと見えて来るから・・・。