リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

あらたまの春を寿ぐ雪見酒・・・なんて

2016年12月31日 | 日々の風の吹くまま
12月31日(土曜日)。霧のち曇りのち雪。今年最後の土曜日だからまじめ掃除も今年最後。
カレシはいつもはサボりがちなバスタブも念入りに掃除。ワタシもいつもは無視するようなと
ころもきちんと埃を払って、箒と掃除機とモップでしっかりと掃除。ごみルームに降りて行っ
たら、ずらりと並んでいるリサイクルごみの容器はまだ一杯ではなかったけど、外にある段
ボール用の大型コンテナは溢れてしまって、潰していない箱が周りに散乱していた。(潰し
てから入れるのが決まりなのに・・・。)でも、私たちはきちんと「年末大掃除」をやったつもり
で気分はせいせい・・・。

昼頃になって何かちらちらしていると思ったら、雪だ!あっという間にぼたぼた雪になって、
ルーフデッキはまた真っ白。このままでカッチ~ンと冷え込んだら、またしばらくは真っ白の
ままだなあ。何だか春が待ち遠しい気分になって来る。でも、お正月は心持の上では「春」
なんだと思って、風流とは縁のないワタシだけど、(ヴァーチャルな筆と短冊で)さらさらぁっ
と一句。「あらたまの春を寿ぐ雪見酒」。今現在、2016年は残すところ後10時間半。もっ
とも世界の半分以上はとっくに新年になっちゃってるけど・・・。

富士山頂での初日の出は午前6時42分だそうな。バンクーバーでは午前8時7分だから、
晴れてさえいれば普通に起きても初日の出が拝めてしまう。これじゃあ手軽すぎちゃってあ
りがたみが感じられないかなあ。日の出が午前8時になるのは1月16日で、その日は午後
4時44分に日没。昼の長さがやっと9時間ラインを越えるのは1月23日。でも、夏至の頃
の昼の長さが16時間ちょっとあることを考えると、太陽が燦々と輝く季節はまだまだ遠い先
だなあ。北国の人が首を長くして待ちわびるのは暦の上の春よりも本物の春・・・。

アマゾンが12月中テレビで流していたせりふのないCMは近頃ない秀作。楽しそうに話し
込んでいた老人2人が膝を押さえて苦笑しながら立ち上がり、別れてからあることを思いつ
いた2人はそれぞれスマホを出してアマゾンにアクセス。2人に届いたプレゼントは同じ膝
当てで、2人ともそれを付けて膝まづいてお祈り。アマゾンの文字の下の矢印だけがスマイ
ルのように表示される。老人のひとりはムスリム、もうひとりはキリスト教。来年こそはこんな
風にみんなが互いに優しい世界になるといいなあ。ほんとに、ダメもとでも・・・。

何で蛍の光、窓の雪?

2016年12月30日 | 日々の風の吹くまま
12月30日(金曜日)。霧のち晴れ。ルーフデッキの雪はダイニングエリアの外はほぼ完全
に消えて、寝室の外も残っているのは吹きだまりになった部分だけ。今月5日にどか初雪が
降って以来だから4週間近くも雪景色だった勘定だけど、雨がしとしと降って芝生は緑、朝
に山へ行ってスキーをして来たら午後は(ぐしょぐしょの)コースでゴルフ・・・みたいのが本
来のバンクーバーの冬のはず。まあ、マザーネイチャーもたまにはむらっ気を起こして雪を
降らせてみたくなるんだろうけど、そういうのはトロントかモントリオールでの話だと思ってい
るバンクーバー人にとってはメイワクな話。

 
 
北から北東、東、南東と白い霧の塊が流れて行く。フレーザー川のこっち側はスカイブリッ
ジの2本の搭と川に近い高層マンションの先っぽが見えるだけ。川向こうのサレーセントラ
ルの高層ビル群も霧に包まれて、その上を流れるのは霧なのか、雲なのか。霧の海の上に
いるから見える風景だけど、ちょっと水彩画のような雰囲気で、ほんとに見飽きることがない。
空を行く雲も二度と決して同じ形にはならないし、ぼけ~っと見ているだけでも何となく哲学
的な気分になって来るから不思議。

2016年もあと明日を残すだけになった。どこへ行っても挨拶は「ハッピーニューイヤー」。
日本の「あけましておめでとう」は新しい年になったことを祝う言葉だけど、「ハッピーニュー
イヤー」はちょっと違って「どうぞ良いお年を」と新しい年の幸運を祈る言葉で、年越しパー
ティでは除夜の鐘ならぬ『蛍の光』の大合唱。(学校の卒業式の歌にしたのはいったい誰な
んだ?日本語で歌えないじゃないの。)テレビのニュースも『行く年来る年』みたいな総集編
の花盛りで、このあたりの回顧心理は洋の東西を問わずというところかな。

下界は霧でもバルコニーは太陽がいっぱい。気温は3度くらいだけど、日差しを浴びている
と何となく身体がぽかぽかして来る。来年は60代の最後の年だなんだもん。ビタミンDの素
をたっぷり吸収して心もぽかぽかにして、やって来る年のエネルギーを作っておこうか。

   
    冬の日差しを浴びてゼラニウムが満開・・・。

お正月はなんちゃってお節で

2016年12月29日 | 日々の風の吹くまま
12月29日(木曜日)。本格的な雨。雨、雨、降れ、降れ。今年も残すところあと3日。いつも
まあそうだけど、1年を振り返ると良くも悪くも何やかやあって、それでも何とかまた1年が過
ぎたんだなあという感じ。(東京で遊んだのが今年のハイライトかな。)ある世論調査による
と、カナダ人は2016年がかなり陰鬱な年だったと感じているけど、個人的には良かったと
言う人と悪かったと言う人が半々で、人生への影響度は全体としてゼロながら35歳以下で
はかなり高かったとか。権利意識の塊みたいなミレニアル族には世界が思い通りに動いて
くれなかった許せない年だったのかな。

そろそろ新年のディナーのメニューを考えないといけないんだけど、田作りとかなますとか、
食べたことがないのか、それともそれと知らずに食べていたのか思い出せないし、きのうは
Hマートのフリーザーに「伊達巻」と書かれたものがあって、えっとダテマキって何だっけ?
ググッてやっと卵焼きだとわかったけど、いろんな画像を見てもぎっしり詰まった重箱の中
身は知らないものや作れないものばかりなもので、はたと困ってしまう。で、結局はいつも
のように思いつくままの「なんちゃってお節」になるんだけど、幸いなことに埼玉の友だちが
送ってくれた昆布巻きや黒豆があるので何とか「らしく」はなりそうかな。

家にいた頃は母が作った煮しめが好きで、特に味のしみたごぼうは独り占めしたいくらいの
大好物だったな。今はHマートに行けばいつでもごぼうがあって、きんぴらや牛肉との混ぜ
ご飯を作れるようになってうれしいんだけど、きのうはカットしたパックがなくて、あったのは
1メートルくらいの長いやつ。そんなのを持って電車に乗って誰かに当たったら、棒を振り回
すヘンなばあさんがいると勘違いされそうだと思って、レジでスキャンした後でトートバッグ
に収まるように袋ごと3つにボキボキ。お正月はごぼうをいっぱい食べよう!

フリーザーをかき回すのはランチの後にして、今日のランチは2リットル入りを買って来て半
分残っていたボルシチ。ほんとに、ここボルシチは大きな塊の豚肉はとろっと柔らかいし、ざ
くざくに切ったビーツもキャベツも歯ごたえがあるし、赤いスープもほどほどの甘さ。大根の
代わりにビーツを使った豚汁みたいなものかな。つまりこのボルシチはウクライナ風豚汁っ
てことか。ま、どっちもおいしくて身体が温まるのは同じ・・・。

まさか絶滅の危機じゃないよね?

2016年12月28日 | 日々の風の吹くまま
12月28日(水曜日)。おお、雨。雪よ、どんどん融けてくれぇ。これでもちょっとやそっとの
雪や寒波なんて何のこれしきとせせら笑う(はずの)誇り高き道産子のワタシではあるけど、
やっぱり年月を重ねるというのはおそろしいもんだな。北海道を出てから41年をめったに雪
が降らない温帯雨林で暮らして来たもんで、今ではちょっと雪が降り出すと土地っ子と一緒
になってどぉ~しよぉ~。

癖の悪い客先のおきみやげがなかったので、これで年末年始の休みは邪魔が入らずに遊
びに専念できそう。そこで早速バスと電車を乗り継いで、最近Hマートのコクィットラム店で
は手に入り難くなった日本食品を買いにダウンタウンに行くことにした。電車で4つ目の駅
に近い大きなコクィットラム店では最近フィリピンやタイ、中国系の食品が増えて、日本の食
品が棚から押し退けられつつある感じだけど、英語留学やワーホリの日本人が固まってい
るダウンタウンならまだたらこや梅しそのパスタソースとか唐揚げ粉とか日本人向けのもの
があると思っていた。でも、こっちでも何だか他の民族食品が増えて日本食品が減っている
ような感じ・・・。

バブルの頃から英語留学だワーホリだとダウンタウンを賑わして来た年代の日本人の足が
経済的に遠のいたために日本製品への需要が萎んだのかもしれないな。最近はフィリピン
が中国を抜いてインドに続く移民供給大国になったそうで、アジア人移民は家族で来て同
胞の多い地区にまとまって住み着く傾向があるので安定したコミュニティができるけど、日
本人は移民そのものが少ないし、しかもほとんどが結婚などで単身で来るそうなので、昔の
ような日系コミュニティは逆立ちしたってできないだろうな。(ローカルの掲示板なんかを見
ると、互いに足を引っ張り合うのに夢中でコミュニティ形成どころじゃないみたいだし・・・。)

円高という要素もあるだろうけど、そんなこんなで今まで普通に手に入っていた日本からの
輸入食品はこれからどんどん姿を消して行く運命にあるのかもしれない。ま、いい加減な日
本食しか作れないワタシはなければないでいいけど、どうしても食べなれた和食がなけれ
ばダメだという人は困るだろうな。代用品で工夫するとか対応する手はいろいろあるけど、
こんな風にあたりまえにあったものがいつの間にか消えて行くと、何となく絶滅危惧種を見
ているような気分になってしまいそう・・・。

便利すぎはぐうたらのもと

2016年12月27日 | 日々の風の吹くまま
12月27日(火曜日)。晴れときどき曇り。気温はプラス。よ~し、どんどん雪を融かしてくれ
やい。雪景色、十分に堪能したからもういいしね。太陽が低いので、天気のいい日は日差し
が部屋の奥の方まで届いて、暖房は日が傾く頃までほとんど不要。でも、日が当たると床
の塵や汚れが目立つこと、目立つこと。いつも火曜日はカレシが英語教室に行っている間
に床掃除をする日だから、さっそく箒を持ち出して、竜安寺の小僧さんの気分でそろ~り、
そろ~りと掃き掃除。何ヵ所かにまとめた塵を掃除機で吸い取って、今度はモップで念入り
にごしごし。モップのパッドがいつもより汚れていてちょっとびっくり。

きのうの夜に仕上げておいた今年最後の最後の小さな仕事を納品して、本年度の営業は
終了しましたぁ。クライアントは今夜(日本時間で明日の午後)が仕事納めなので、おきみや
げの悪い癖がついてしまった客先から何もなければ、ワタシも1週間の「年末年始」の休み
になる。これでも「8割隠居2割現役」のつもりだから、連続1週間の休みなんてよくあること
だけど、いつ仕事が入って来るかわからないので、遊びモードでもあまり集中できないこと
が多い。その点、正月休みはお客さんたちが休業しているから、1月4日を過ぎるまでは仕
事なしの完全保証。もっとも、さあ休みだぁと張り切ると逆に何もせずに終わってしまいがち
なので、ここは成り行き任せ。まあ結局はぐうたらしているうちに仕事始めになるんだろうけ
ど・・・。

カレシが座ってばかりで膝が痛くなったから、散歩に行ってランチにスシでもテイクアウトし
て来ないかと言うので、日が照っていることでもあるしと出発。6番ストリートのちょっとまし
なスシ屋を目指したけど、店の前に何とも可愛らしい雪だるまがあったもので、そっちに気
をとられて通り過ぎてしまったので回れ右。でも、スシ屋は本日休業だったので、モールに
足を伸ばしてフードコートで若い韓国人カップルのスシ屋の「刺身弁当」をテイクアウト。まぐ
ろとサーモンの刺身とまぐろとエビとサーモンの握り、海草サラダとご飯。友だちがプレゼン
トしてくれた静岡の有機玄米茶を淹れて、なかなかいいもんだ・・・。

考えてみると、日常生活の便が良過ぎるせいでぐうたら度が上がって来たような気がする。
それでも年を取って来るとやっぱり散歩がてらたいていの用を足せてしまえる街中の便利さ
はしみじみありがたいね。

この雪、何とかしてくれないかな

2016年12月26日 | 日々の風の吹くまま
12月26日(月曜日)。また雪!べた雪っぽいので、あっという間にぼたぼた積もってしまい
そうな予感。日曜日だったクリスマスの振り替え休日(ほんとがボクシングデイの祝日だけ
ど、こっちは明日に振り替え)だから、交通の乱れの影響はあまりなさそうだとしても、ほん
とに今年はよく降るなあ、雪。

ゆうべはBGM代わりの懐メロラジオ局が予告通りに午前12時にクリスマスソングをやめ
るかどうかが興味津々で、待っているうちにちょっと飲みすぎたもので2人とも寝つきがあま
り良くなかった。ラジオの方は午前12時きっかりにロイ・オービソンの『Blue Bayou』が流れ
出して、カレシは「イェ~イ」。ワタシは切り替わりの唐突さに笑っちゃったけど、1ヵ月分くら
いのプレイリストができていればスイッチひとつで簡単だろうと思うから、この調子でブラック
フライデイだったか12月1日だったか忘れたけど午前零時と同時にジングルベルが流れ始
めたんだろうな。まあ、これでサウンド環境だけはほぼ平常通りになって、さすがにワタシも
ちょっとほっとした気分・・・。

重たそうな雪ひらが落ちて来るようになって、だんだん雨っぽく変わって行くのを見ながら、
油揚げとわかめを入れたあったかなうどんでランチ。カレシが今夜のサラダにひよこ豆がい
ると言うので、ブーツを履いてBuy-Lowへ。地上はすでに雨になっていて、横断歩道の踏
み固められた雪が雨で濡れて滑りやすいもので、そろぉ~りそろり。でも、札幌では50年ぶ
りの大雪で大混乱だそうだから、こんなのは序の口だな。まあその50年前の大雪がどんな
だったかは知らないけど、ススキノ近くのオフィスで働いていた頃のある日、突然降り出した
どか雪が夕方には50センチ以上になってバスがストップして、積もった雪をぐいぐいと漕い
で2時間以上かかって帰ったことがあった。

バンクーバーはめったに雪が降らないから、ちょっとでも降るとひと騒動で、どかっと降った
らもうてんやわんや。フリーランスの旗揚げをしたばかりの頃にダウンタウンでの会合から
の帰りに近道でバス停からゴルフ場を横切ろうとして、一面の銀世界に方向感覚が狂って
遭難しそうになったことがあった。ちょっと歩いて立ち止まっては耳を澄まして左側にあるは
ずの大通りのくぐもった車の音を確認しながら進んだけど、あれはちょっと怖かったな。いく
ら都会の真ん中であっても「遭難」するときはするってことだもの・・・。

食いっ気一番のクリスマス

2016年12月25日 | 日々の風の吹くまま
 

12月25日(日曜日)。クリスマス。晴れ。日の出の直前に起床。気温はマイナス2度。たい
ていの店が休業なもので、下の6番ストリートは車がほとんど走っていなくて静かなもの。い
つもなら日曜日でも交通量の多いパタロ橋でさえ車はまばら。普通に朝ごはんが済んだら、
まずはチキンレバーでパテ作り。材料の種類や数がかなりあるけど、慣れてしまえばけっこ
う簡単で、火を通してからフードプロセッサでがががっとやって、型に入れたら上にチキンス
トックをゼラチンに溶いたものをそろっと流して、後は冷蔵庫で冷やすだけ。

ランチはごくごく軽く済ませて、残っている仕事の仕上げ。トラックのバッテリの状態が気に
なっていたらしいカレシ、「メープルリッジまでひとっ走りして顔を出して来ようよ」。うん、でも
マリルーとロバートは娘夫婦の家に行くはずだけど、歩いて5分の距離ってこと以外は電話
番号も住所も知らないよと言ったら、カレシとしては珍しくマリルーに電話して住所を聞きだ
して、4時くらいに行くよ~と予告。わりとスクルージっぽいカレシだけど、あれ、心変わりで
もしたのかな。ま、メインコースの鴨のコンフィをオーブンに入れてタイマーをセットしておで
かけ。トラックは無事にスタートしたし、道路が空いているものでいつもなら45分はかかる
道のりを30分足らずですいすい。着いてみたら道路1本を隔てて、マリルーの家は東側の
3軒目で娘のセーラの家は西側の3軒目という近さで、まさにスープの冷めない距離・・・。

ティーンになった甥孫たちの背が伸び過ぎてう~んと背伸びしてハグしたり、じいじ世代の
胴回りの拡張が進んでハグするのにワタシの腕が短すぎたりで、みんなと大笑いしながら
にぎやかに1時間ほど過ごして帰って来た頃、鴨のコンフィはちょうどいい具合にできあがり。
あちらは14人。こちらはお二人様。マティニで乾杯して、ゆっくりと静かなクリスマス・・・。
    
    アミューズブーシュ:チキンレバーのパテ
    
    フォアグラ、バルサミコ酢リダクション添え、ブルーベリーとにんじん
    
    鴨としいたけのスープ
    
    鴨の足のコンフィ、にんにくのコンフィ、ポテト、蒸したアスパラガス、トマト添え
    
    シュトレンとピーチシュナップスとコーヒー。

ああ、おなかいっぱいだぁ・・・。

お二人様のクリスマスイヴ

2016年12月24日 | 日々の風の吹くまま
12月24日(土曜日)。クリスマスイヴ。晴れ。雨で融けた雪が水蒸気を供給しているのか、
濃い霧がクィーンズ公園の森の向こうからフレーザー川に降りて、川下へ流れて行くのが
見える。朝日が遠い地平線にたなびく雲の上に顔を出そうとする頃、霧の流れは川沿いに
高層マンションが並ぶキーサイド地区からアナシス島、水路を隔てたクィーンズボロ地区に
広がって、ちょっぴり幻想的なクリスマスイヴの夜明け・・・。
 

土曜日だけど、おとといシーラがバスルーム2つをしっかり掃除してくれたのでカレシはさぼ
りモード。ワタシはまず洗濯機を回して、ダスターで埃を払ってから床掃除。今週は一度も
しなかったので、リビング/ダイニングとオフィスは箒、キッチンはスティック掃除機、寝室は
ルンバで掃除をして、特に念入りにモップをかけたら、額に大汗。ごみとリサイクル品をごみ
ルームに持って行って掃除はおしまい。洗い終わった洗濯物を乾燥機に入れて、バスケット
いっぱいの雑巾やモップのパッドを洗濯。よく働くなあ、ワタシ。

ランチの後で買い物をして来たら、カレシが月曜日のどか雪で倒壊したコミュニティセンター
を見にクィーンズ公園まで散歩して来ようと言い出したので、とんぼ返りでおでかけ。歩道
はあちこちで雪が凍り付いたままなので、滑って転ばないようにペンギン歩き。アリーナの
隣にあったアリーネックスは築78年の古い建物で、新しい屋根に断熱材を入れたもので積
もった雪が融けなくなったために、べた雪の重みで建物が潰れてしまったらしい。閉館後で
残っていた職員は不気味な音を聞いて避難したので無事。壊れてしまった市民のスポーツ
の場を見に来た人たちがスマホで写真を撮っていたけど、前半分はぐしゃっと潰れた状態
で、あれじゃあ建て替えるしかないだろうな。
 
 

夕暮れが迫る頃、クリスマスイヴのご馳走作りを始めたら、突如として霧が押し寄せて来て、
クィーンズ公園を包み込んで川の方へ。川下の南西の空はまぶしい夕日。空港へ向かう飛
行機にはクリスマスを家族や友だちと過ごす人たちがたくさん乗っているんだろうな。今日
は1年で最も空港が混雑する日なんだそうで、テレビのニュースは到着ロビーで抱き合って
再会を喜ぶ人たちの様子を流していて、見ている方もついにっこりしてしまう。さて、我が家
のお2人様クリスマスイヴはスタフィングを巻き込んだ七面鳥の胸肉のロースト・・・。
    

今日は時間がゆっくりと過ぎているような

2016年12月23日 | 日々の風の吹くまま
12月23日(金曜日)。微妙な気温だけど一応は雨。仕事納めの(なかなか納まらない)仕
事も残すところ小さめのファイルがひとつになったし、1週間ずっと仕事日だったし、日本は
連休の最中なので今日は休み。といっても特にしなければならないことはないので(ないか
ら「休み」なんだけど)、クリスマスのメニューを考えたりしてごろごろ。一応クリスマスイヴは
七面鳥(の胸肉の部分だけ)、クリスマスは鴨尽くしの小皿コースということにしているけど、
細かなプランはまだ・・・。

きのうの夕方、回れ右をしようとしてバランスを崩して転んで、右腕と股関節のあたりをいや
というほど壁の角にぶつけてしまったもので、腕にはこぶができたし、椅子に座るたびにイ
テッ。そこで穴の開いていないソックスがなくなったと言うカレシを引っ張ってウォルマートへ。
車で大量買いする人はクィーンズボロの巨大なウォルマートに行くので、モールに鳴り物入
りでオープンした店はいつも先行き大丈夫かと思うくらい閑散としているんだけど、クリスマ
スでも変わりはないようで、ワタシはダイニングチェアのクッション4つ、カレシは10足8ドル
のソックスを買って、買い物はあっさりおしまい。

帰りのエレベーターの中でカレシがエコーのバッテリの充電がてら園芸センターに苗床用の
土を買いに行くと言い出したので、荷物を置いてとんぼ返りで駐車場へ。今日はクリスマス
ショッピングの最後のチャンスとあって、どこでも駐車スポットの奪い合いになるんだけど、
園芸センターなら今ごろクリスマスツリーを買いに来る人はまずいないだろうから、ショッピ
ングセンターと違って駐車場は混んでいないだろうと踏んだ予想は的中。買い物は園芸土
の袋ひとつ。午前中でまだ連休前のラッシュが始まっていない道路をすいすいと走っていて、
カレシがテイクアウトのランチを買おうと言い出したので、土は車のトランクに入れたままで
駐車場からロビーへ出て、すぐ近くのベーカリーへ・・・。

ウクライナ人の若い夫婦が屋台で始めて固定店第1号として(ウクライナ人がけっこう多い)
ニューウェストで開店した店で、ここの豚肉入りのボルシチはすごくおいしくて身体が温まる。
ファミリーサイズ(2リットルのバケツ)を買って来て、半分を鍋で熱々に温めてランチ。これ
だけのことをやってまだ午後が始まったばかりなんて、もしかしたら今日は時間がゆっくりと
過ぎているのかなあ・・・。

おすそ分けの文化はすばらしい

2016年12月22日 | 日々の風の吹くまま
12月22日(木曜日)。雨。ルーフデッキの雪もだいぶ解けて、コンクリートのタイルがあちこ
ちで露出して、初雪のときに突き立てた割り箸も半分以上雪の上に出ている。でも、これだ
けの雪が解けても室内への新たな浸水の兆候はないので、デッキの排水問題よりも建物
の壁とデッキの接続部のコーキングの不具合の方が容疑濃厚というところ。どっちにしても
ダイニングエリアに大きな膨らみが2つあるけど、別に生活に支障があるわけでもないし、
気候が良くなるまでは修理作業の進展はなさそうだな。

午前中にシーラが来て今年最後のバスルームの徹底掃除。カレシは特にトイレは見えると
ころしか掃除しないので、シーラの総合評価は「B+」。掃除が終わったら、カレシが教室の
生徒さんからプレゼントされたルイボスティーを入れて、パネットーネを食べながらしばしの
おしゃべり。ルイボスティーって、健康食マニアがああだこうだと喧伝するのでへぇ~と横目
で見ていたけど、飲んでみるとハーブ茶としてはいける味。箱に80個入りと書いてあったの
で、多すぎるからと半分をシーラにおすそ分けして、ついでにこれまたカレシが2枚もらって
来たマクドナルドのギフトカードを1枚おすそ分け。

もらったプレゼントを他の人にあげる「regift」(リギフト)と言って、アメリカの人気テレビドラ
マ発祥の言葉だけど、日本では昔からあるお歳暮やお中元の贈り回しみたいなものか。リ
ギフトされて気を悪くする人もいるだろうけど、プレゼントしてくれた気持はうれしいけど自分
が持っていたらせっかくの心遣いが無駄になってしまいそうなものを役に立ててもらえそう
な人にあげて、その人が喜んでくれたら元の贈り主の厚意も生きて来ると思うし、ワタシもう
れしいから決して失礼なことではないと思う。それこそが「おすそわけ」(英訳するとsharing
=分かち合い)の精神で、クリスマスの真髄でもあると思うんだけど・・・。

数年前にクリスマスショッピングで賑わうサンフランシスコのユニオンスクエアで「Re-gifting
is for‐giving」という高級ファッションブランドの広告を見たけど、ハイフンを取ったり、スペー
スに変えることで贈り物/贈り回しに関する意味合いが微妙に変わって来る絶妙な言葉遊
びが印象的だった。かっては無粋の極みとされたregiftingも今では物質主義の本場のよう
なアメリカでさえ広く受け入れられつつあるようで、動機の如何にかかわりなく「おすそ分け」
の文化はいいもんだと思う。

シャーデンフロイデはメシウマのこと

2016年12月21日 | 日々の風の吹くまま
12月21日(水曜日)。うす曇り。今日は冬至。昼間の時間は8時間11分。ルーフデッキの
雪はおととい朝の想定外の雪で36センチになっていたのが、きのうの暖気で急速に解けて、
けさは半分の18センチで表面はすっかりざらめ状態。その上大きなハエが何匹ものそのそ
と歩いていて、いったどこから来るのか不思議。デッキのタイルの隙間なんかに潜んで越冬
したのかな。もうひとつの雪解けの不思議は、初雪の日に立てたきり埋もれていた割り箸が
30センチも離れたところから斜めに倒れた状態で出て来たこと。積もった雪、もしかしたら
流砂みたいに動いていたとか・・・?

今日は早めにランチをして、春からずっと楽しみにしていた『Avenue Q』のマチネーにおで
かけ。Arts Clubの初演、翌年のホリデイスペシャルとしての再演に続いて今度が3度目。
ニューヨークでの公演は2500回以上も続いたという、人間と(マペットそっくりの)操り人形
のキャラが入り乱れてのミュージカルの傑作。落ちこぼれ人間たちとモンスターたちが差別
やレイシズムの現実を歌と笑いで舞台いっぱいに繰り広げ、ときおりほろりとさせてくれる。
筋金入りの「ポリコレ」族が卒倒しそうな非ポリコレ表現が飛び交って、何度観てもめちゃく
ちゃおもしろい。

マチネーなので終わったのは4時近くて、帰りはもろにラッシュに遭遇してあっち、こっちで
のろのろ。みんな毎日こんな風に通勤しているんだなと思うと、まさにシャーデンフロイデ
(日本語では「メシウマ」というらしい)の気持。『Avenue Q』でも、安アパートの管理人ギャ
リーがルームメイトに追い出されてホームレスになったニッキーに「世の中にはオレ達のよ
うな運命に弄ばれる人間が必要なんだ。オレ達じゃなくて良かったと喜べるからさ。オレ達、
重要な社会奉仕をしてるんだぜ。キミとオレと、シャーデンフロイデで世の中を良くしてるの
さ」と歌っていた。「それってナチ語?」と聞くニッキーに「そうさ。ドイツ語で他人の不幸は蜜
の味のこと。他人の不幸が蜜の味なのがドイツ人」とやると観客は大笑い。あはは、「みん
なちょっぴりレイシスト」の歌を地で行ってるじゃん。そうそう。ポリコレ族だって紙一重だと
思うね。

帰り着いたらほぼ5時半。とんぼ返りでスーパーに駆け込んでトマトとほうれん草を買って
来て、ローストビーフ・サラダをどっさりとほうれん草のオムレツで晩ご飯。さて、遊んだ後は
気合を入れて仕事をしなきゃ・・・。

楽しく長生きできそうな老人ホーム?

2016年12月20日 | 日々の風の吹くまま
12月20日(火曜日)。曇り。最低気温は完全にプラスで、日中の最高気温は7度の予想と、
まったくうっそぉ~と言いたくなるような豹変ぶり。朝ご飯が済んだら超特急で4つ目のファ
イルをささっと仕上げて納品したらもうランチの時間。今日はカレシママのご機嫌伺いなの
で、簡単に冷凍ピッツァを焼いて食べて、タブレットに東京で撮った写真をコピーしたカード
を装着して、チョコレートの箱とクリスマスカードを持って、いざ出発・・・と言うところまでは良
かったけど、ちょっと心配していた通り、しばらく走らせていなかったトラックのバッテリが・・・。

トラックの方は後日サービストラックに来てもらうことにして、とりあえずエコーで出発。ワタ
シのナビもすっかり身について、出口を間違えずにすいすい。でも、平日だから高速道路は
大型トラックの列で、この2週間に雪が降るたびにどさどさと撒かれた融雪塩の混じった雪
解け水を盛大にはねかして走るもので、後塵を拝する小さなエコーのフロントガラスがすぐ
に視界不良になって、せっせとウォッシャーをかけてワイパーでクリアしながらのドライブ。
ママが住むホームの前の道路に駐車するのにまだ残っていた雪がちょっと邪魔だったけど、
いつもとあまり変わらない時間で到着。

ホームの玄関を開けたとたんにクリスマスキャロルの合唱。警察署のコーラスグループが
老人ホームなどを訪問して美声を披露しているんだそうで、食堂に集まったお年寄りたちも
楽しそうに一緒に歌っていた。ママも中にいるかもしれないと首を伸ばして探していたら、背
後のラウンジの方から「ここよ~」。いったん中に入ったら歩行器や車椅子の障害物競走み
たいで、出られなくなるので外にいたんだとか。ママ自身も歩行器を使っているので、ゆっく
りと歩いて部屋まで。カードとプレゼントを渡して、ママにはソファに座ってもらって、いつも
のようにワタシがキッチンでお茶を入れる。

今日はカメラを持って行って、カレシがママと並んで座っておしゃべりしているところをパチ
パチ。来年100歳になるママは会うたびに若返っている感じで、白髪に混じるダークな毛は
カレシより多いかもしれないな。ボランティアが歌や踊りの娯楽を届けてくれるし、食事の時
間の前にプロのバーテンが来てくれるバーもある介護付きホームでの暮らしって長生きに
てきめんの効果があるみたいだから、私たちも10年くらいしたら、どう?

24時間流れているクリスマスソング

2016年12月19日 | 日々の風の吹くまま
12月19日(月曜日)。何、これ?気温が上がって朝までには雨になっているはずだったの
に、何とルーフデッキにはべちゃ雪がまた10センチ!予報が大外れしたもので、市町村は
除雪が出遅れ、おまけにスカイトレインの駅で鉈を振り回していた男が警官に撃たれる事
件があって、朝の通勤の足は大混乱。踏んだり蹴ったりの月曜日で、どれだけの人が遅刻
したことやら。でも、カレシは「仕事に行かなくてもいいし、雪かきしなくてもいいし、オレ、す
ごくハッピー」。でも、今日は何としても買い物に行かないと野菜がなくなっちゃうけど・・・。

それでも気温は徐々に上がって、ぼたっ、ぼたっと上の方からべちゃ雪の塊が落ちる音を
聞いているうちに、ゼロになり、マイナスのない1度になり、ときおり青空のかけらがちらほ
ら。でも、12月になったとたんからラジオの懐メロ局が1日中流しているクリスマスソング、
このところハワイのクリスマスとかカリブ海のクリスマスとか、何だか太陽が燦々と輝く南国
のクリスマスソングがやたらと流れていて、何かのあてつけかと思ってしまうけど、ローカル
局の選曲だから、あんがい寒波に震え上がっている聴取者を元気付けてあげようという優
しい心遣いかも・・・。

クリスマスの夜中までは24時間ぶっ通しでクリスマスソングをやっていて、毎日何度も同じ
曲が流れて来るけど、伝統的なキャロルからフォーク、ジャズ、ポップスまでスタイルがバラ
エティに富んでいるし、ワタシはかってはトランジスタラジオに耳をつけて宿題をしていた「な
がら族」高校生だったから聞き流すのは得意だし、『おばあちゃんがトナカイに轢かれちゃっ
た』、『クリスマスにはカバが欲しい』、『クリスマスに欲しいのは前歯2本』といった愉快なも
のや『スヌーピーのクリスマス』や『クリスマスの12日』は一緒に歌って楽しいからうんざりはしない。

でも、ワタシが好きなのは基本的に賛美歌やクラシックなクリスマス音楽、イギリスに古くか
ら伝わるキャロル(『Lully Lullay』は悲しい子守唄だけど)やワッセール(酒宴の歌)。イギリ
スではクリスマスは家族や親しい人たちと一緒に食べて飲んで楽しむものだから、『クリス
マス・キャロル』のスクルージのどケチぶりが際立つんだと思う。チャリティの季節ではある
けど、今年はスクルージが多いらしい。道ですれ違う人に笑顔で季節のご挨拶をするだけ
でも心がちょこっと軽くなるのになあ・・・。

日本のロンリーハートの救世主だって

2016年12月18日 | 日々の風の吹くまま
12月18日(日曜日)。また雪。まあ5センチ程度だし、気温はじわじわと上がって来ている
のでもう少しの辛抱。予報によると、午後には雨かみぞれ。夜は気温がさらに上がって、月
曜の朝にかけて大雨。何じゃ、この天気は。せっかく除雪車(トラックの鼻先にプラウを取り
付けただけのもの)や融雪塩を使って交通を確保した道路にまた雪道。バンクーバー市な
どはもうこの冬の除雪予算を使い果たしたそうだけど、週末や深夜に作業をする職員の時
間外手当もすごい額だろうし、放っておいても雨に洗い流される雪に何だかもったいないな。

ま、山並みがぜんぜん見えないので、こんな日は腰をすえて仕事するに限る。ファイルは小
さいの5つと大きいのひとつ。納期まで1週間あるけど、クリスマス前に片っ端からやっつけ
て納品してしまえば、コーディネータさんも終電の時間を気にしながら後処理をしないで済
むという胸算用なんだけど、今の時期はどうしても気が散っていけない。現役ピークの頃に
はクリスマスの家族の集まりにまで小さな東芝のラップトップとひと山の辞書を持って行って、
にぎやかな笑いが飛び交うリビングの隅っこで仕事をしたもんだけど、今やそんな芸当を考
えもしなくなったのは、順調にご隠居暮らしにシフトしている証拠だと思って喜ぶべきかな。

と言いながらしばらくキーを叩いていたけど、退屈な内容でさっそく注意散漫。それではと新
聞サイトを覗いていたら、Vancouver Sunに「日本のロンリーハートの救世主」として、ホロ
グラム妻が売り出されるという記事。ガラスのシリンダーの中に「住んでいる」永遠に20歳
の小さな「奥さん」が何とたったの30万円だって。朝はやんわりと起こしてくれて、いってら
っしゃいと送り出してくれるし、明かりや暖房をつけておいてくれるし、一緒にテレビを見てく
れるし、帰りが遅いと「さびしいよぉ」とすねてくれるし・・・。

でも肝心の家事や仕事の手伝いはしてくれないようだし、写真を見ると何だかアニメのキャ
ラを3次元化したような感じで、こんなオタク趣味のイメージに惚れてるようじゃ生身の恋人
ができるわきゃないだろと思ってしまった。でも、充電さえしとけば養わなくたっていいし、「も
しも家に帰って来てトースターと浮気してるのを見つけたら」なんて場合にはリサイクルごみ
にしてしまえばいいわけで、ある意味では後腐れがなくていたって気楽な激安オプションか
もしれないね。

来年は総選挙の年ではあるけど

2016年12月17日 | 日々の風の吹くまま
12月17日(土曜日)。曇り。気温はマイナス9度。夜からまた雪になるそうだけど、火曜日
には気温がプラス7度まで上がって雨が降るになるという予報で、積もった雪が一気に解け
たらタイヘン。でもこのくらいがっちりしばれてしまうとつい何か異常じゃないのかなと思って
しまうのが人情だけど、それでも実際には50年くらい前にあった大寒波の記録はまだ書き
換えられていないから、ま、ひと冬に1度や2度はがちっと冷え込むもんだと思って、寒波が
過ぎるのを待つしかないか・・・。

今日は今年最後のマーケットデイ。マンション前の道路で午前11時に始まるのに気温はマ
イナス5度。道路にテントを張っての市場だから、午後3時まで商売をするのはタイヘンだろ
うな。案の定いつもよりずっとテントの数が少なくて、農家も根菜類しか持って来ていない。
みんな分厚いパーカを着込んで、首にはマフラーをぐるぐる巻いて、手袋をはめて、それで
も寒そう。私たちも4つのテントを回って手作りのパンやジャム、有機栽培のしいたけやロー
カル栽培の茎の硬いにんにくを買っていたら、せいぜいほんの15分ほどだったのに身体の
芯まで冷えて、膝までが硬くなって来る始末・・・。

バンクーバー圏の不動産バブルが膨らみ過ぎて特に若い世代がマイホームの夢を見るこ
とさえ難しくなって久しいけど、先日州政府が初めてのマイホームを買う人を対象に頭金の
一部をローンの形で補助すると発表。頭金の限度額の半分を25年償還のローンとして貸
し出し、当初5年は無利子、無返済とするもので、賛否両論が喧しい。何よりも対象となる
購入価格の上限値ではバンクーバーに戸建ては買えないし、いろんな条件も本来恩恵を
受ける層には敷居が高すぎるように見える。同時にもうひと息でマイホームが買えそうな層
の需要が急増し、結果的にはさらなる値上がりにつながるという意見もある。

まあ、私たちも超高金利だった34年前に政府の初マイホーム購入支援制度の下で一部を
低金利で借りるという恩恵を受けた側だから批判する筋合いじゃないんだけど、購入資金
の一部をローンとして補助するような方策は裏目に出る危険がかなり大きいという気はする
な。まあ、来年は州議会の総選挙があるので、州民のご機嫌を取っておかねばという思惑
があるんだろうけど、マイホームがますます遠くなってしまっては元も子もないだろうに。