リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

ワールドカップで燃えている間に

2014年06月30日 | 日々の風の吹くまま
とうとう6月最後の日。ほんっとにあっという間に過ぎたような感じで、東京から帰って来た
のがたった1週間前なんて信じられない。明日から7月。明日はカナダの建国記念日。正確
に言うと、1867年にイギリスがいくつかの植民地をまとめて「自治領」として独立させた英
領北アメリカ法が発効した日。この年は江戸幕府が倒れ、マルクスが『資本論』を出版し、
あちこちで反乱やら戦争があって、世界は何かと騒がしかったみたい。(人類が誕生して以
来いつも騒がしかっただろうとは思うけど・・・。)

今日はアベクンが「集団的自衛権」の行使を閣議で決めるんだそうだけど、戦闘地域で日
本の自衛隊が後方支援をやるとか、たとえばアメリカが紛争地から日本国民を救出して海
軍の船に乗せてくれたら日本の自衛隊がその艦艇の護衛するとかいうことらしい。そんな
国の国防政策をがらりと変えるような重大なことを「閣議」だけで決めちゃっていいのかな。
国民は反対の方が多いでしょ?どれだけ後ろの方からだったら「後方支援」?アメリカが日
本国民を救出してくれたら、自衛隊が引き取って日本に帰るというのではダメ?

日曜日には新宿駅南口の橋の上で、この「集団的自衛権」に抗議して焼身自殺を図った人
がいる。でも、海外でも報道されたのに、日本の新聞やテレビ局は事件をさらっと流しただ
けで、それっきりらしいから不思議。いや、日本の新聞は元から有意義な「報道」はやってい
ないんだから、ちっとも不思議じゃないか。某新聞なんぞは意図的に韓国のメディアを漁り
まくっているのか、最近は他の新聞にはない韓国の事件をせっせと書いている。購読者が
洗脳されるかどうかは別の話だけど、もうプロパガンダのレベル。

ずっと前からどうして日本の新聞は中身が薄くて、スポーツや芸能記事の比率が高くのか
と思っていたけど、ここんところはどこもサッカー、サッカー。まあ、4年に一度、それも日本
が参加したる大会だから関心は高いのはわかるけど、もしも国民がサッカーに夢中になっ
ている間に、陰で集団的自衛権や憲法解釈や原発再稼働といった、国民の未来を左右す
る重大事項の検討が進められて来たとしたら、アベクンとメディアにまんまとしてやられたよ
うに見えるな。次はオリンピック熱が控えているし、ここらで政治や経済の動向を点検してみ
た方がいいかも・・・と言っても若い人たちはその薄い新聞さえ読まないんだろうけど。

日本の情景と人の縁

2014年06月29日 | 日々の風の吹くまま
ゆうべは咳止めシロップを飲んで、普通の風邪のような咳が何度か出ただけで何とかまとも
に眠れた。今日は起きて一番に処方された「プロトンポンプインヒビター」というタイプの薬を
ひと粒。昔、20代の頃、風邪で咳がひどかったときに病院でもらった咳止めで1週間、しま
いに胆汁しか出なくなるほど吐き続けたことがあって以来、処方薬には抵抗感があるんだ
けど、調べてみたらこれもけっこう副作用やリスクのある薬らしい。でも、世界中で広く処方
されていると言うし、処方は30日分だから、まっ、いいか。

カレシが風呂に浸かってリラックスしたらと言うので、音楽を聞けたらいいのにと言ったら、
古いディスクマンと小さいスピーカーを探し出して来て、岡林信康のCDをセットしてくれた。
うん、音楽を聴きながら、大きなバスタブで手足を伸ばしてのひとり風呂もいいもんだ。フォ
ークからロック、演歌、ポップス、民謡風の「エンヤトット」と、ジャンルの壁をまるでそんなも
のは存在しないかのように超えて自分のものにしてしまえる人だと思う。しかもどの曲も歌
詞がすなおに心に響いて来る。生まれながらのストーリーテラーなんだろうな。

縁と愛を歌ったエンヤトット調の『風詩』を聞いていると、これこそ「日本の情景」だなあと感
じてしまう。東京にはそんな情感はないし、そもそも東京という巨大都市にそれを求めるの
は無理な話だろうけど、小学校1年から中学1年まで仲良しだったJ子とR子(J子は濃霧を
冒して東京まで飛んで来てくれた)と2年ぶりに再会して語り明かしていて、昭和30年代の
地方都市で結ばれた絆の強さに何か『風詩』の情景に通じる農耕民族特有の(と言えるの
かどうかわからないけど)「ぬくもり」を感じて、これが「人の縁」というものなんだとしみじみ
思った。

J子には「あんたは外国に行って正解。日本にいたら絶対に潰されていたよ」と言われ、たし
かに何度行ってもワタシの中の不協和音を克服できなくて、結局どうしても「帰って来た」と
いう感慨を持てない日本だけど、それぞれにまったく違う人生を歩いた60年を経ても、遊び
疲れて「またあしたね」と別れたのがまるで本当に「きのう」のことだったかのように感じられ
る友だちがいるということは、神さまがワタシに与えてくれた「人の縁」があると言うことで、
その絆がワタシを「日本」に繋ぎとめているんだろうと思う。幸せだなあ・・・。

しつこい咳が胸焼けと関係あるなんて

2014年06月28日 | 日々の風の吹くまま
雨模様で肌寒い土曜日。熱は下がったけど、2夜連続で咳がひどくて眠れなかったので、ク
リニックに行くことにした。呼吸系統全体が痙攣しているような、誰かが鳩尾から拳固を突き
上げて肺の中の空気を押し出そうしているな感じで、息をつけないから酸素不足の金魚の
状態。特に激しく咳き込んだときには胃の辺りが嘔吐直前のようなイヤ~な気分になって、
ときには喉もとまで酸っぱいものがこみ上げて来るから、もう参った・・・。

クィーンエリザベス公園そばのクリニックはうっかり通り過ぎてしまいそうな小さな間口のオ
フィス。前に行ったのはアイルランドから風邪を引いて帰って来て、ひどい気管支炎と結膜
炎になったときだった。予約なしで行ける「ウォークイン」クリニックは先着順で「先客」が10
人ほど。1時間ほどで呼ばれて診察室へ。担当の女医さんに、月曜日の朝に東京から帰っ
て来て、水曜日の朝に喉が痛くなって、夜には微熱が出て・・・とタイムライン式に経緯を説
明して、ついでに30年以上もしつこい咳が出て、夜寝てからひどくなることが多いと言った
ら、あちこち聴診器を当てていた女医さんが「胃を調べてもらったことはある?」とやぶから
棒の質問・・・。

ひどい咳が問題なのに何で胃を調べるの?と思ったら、「胸焼けすることある?」と重ねて
質問。そういえば最近よく胸焼けがするけど、それと咳と何の関係があるの?熱を測って、
耳と鼻と喉を調べた女医さん曰く、「気管支炎ではないし、熱もなくて風邪はほぼ治っている
から、あなたの咳はGERDが原因だと思う。胃酸を抑える薬を処方するから、咳の方は市
販の去痰剤入りの咳止めシロップで対処しなさいね」。へえ、気管支炎かもしれないと思っ
て来たら、まったく想定外のGERD(胃食道逆流症)の診断・・・。

咳の原因を突き止めるためにいくらあれこれ検査やテストをしても呼吸器には異常がなくて、
ストレスだろうと言われていたけど、一番ひどかった1980年代の終わりから世紀が変わる
までの15年くらい(たしかにすごいストレスがかかっていた時期)でも常習的な胸焼けはな
かったな。(胸焼けはカレシの十八番だと思っていた。)あの頃は医学もまだよくわかってい
なかったのかな。ちょこっと調べてみたら、ある、ある。GERDと咳の関係についてすごい
量の情報がある。何だかけっこう普通のビョーキだったんだと安心してしまったけど・・・。

こういうのが泣き面に蜂?

2014年06月27日 | 日々の風の吹くまま
目の前にいつもあったPCがなくなって、おまけにタブレットも充電中となったら、何か落ち
着かない気分。毎日の1時間、1分のどれだけをコンピューターの前で過ごしていたかを思
い知らされる一瞬で、おもしろいもんだなと思う一方で、いいのかなあとも思ったりする。タブ
レットのバッテリが切れるまで日本語入力アプリをいじっていて、気がついた。これって、携
帯のキー配列じゃないの。どうりで使いにくいはず。だって、ワタシは携帯メールなぞ打った
ことがないし、さらにはワープロの時代からローマ字入力ひと筋だったんだもの。とにかく設
定をいじって、やっと使い慣れたローマ字入力にできて、やれやれ。

おとといの夜から何となくもやっと熱っぽい感じがしていて、熱を測ったら37.6度。何か喉
も痛いし、もしかして東京で風邪をもらって来たかな、でもまあ微熱だし…と高をくくっていた
ら、ゆうべは寝ている間に熱が上がったのか汗びっしょり。その上どうも気管支炎っぽい咳。
あ~あ、だんだん泣き面に蜂みたいな様相になって来て、知らないよ。まあ、6月はしっちゃ
かめっちゃかなスケジュールなのはわかっていたけど、想定外のことがやたら次々起こって
気が付かないうちにかなりストレスになっていたみたい。こう言っちゃ何だけど、年のせいか
なあ、やっぱり。

まっ、ちょっと体調が悪くてもぐずぐずとむずからないのがワタシの極楽とんぼ流患者力。冷
蔵庫も冷凍庫も食べ物でいっぱいになったし、帰ってきたばかりで仕事はないし、咳と鼻水
さえ我慢すれば、いつものようにいつのまにか元気いっぱいってことになりそう。それにして
も、左手が不自由で右手であれこれやっているけど、何とも不便極まりなくて、自分で思っ
ていたほどには両手利きじゃなかったのかとがっくり来たけど、ストレス耐性の方も自分で
思っているほどではないのかもしれないな。

修理担当のマニーくんから電話。開口一番にグッドニュースだよ、と。何、何?原因はレジ
ストリのエラー。なあんだ。でも、外付けハードドライブにデータをバックアップしてもらったの
は、嬉しいおまけ。こんなことでもなければ、めんどうくさがってやらないのが極楽とんぼの
ワタシ。ご飯を食べたら取りに行って来よう…と、がぜん元気になるワタシ。気管支炎なん
か吹っ飛んでしまいそうだな。終わり良ければすべて良しって言うし・・・。

災いは団子3つ

2014年06月26日 | 日々の風の吹くまま
ワタシの(カレシに負けずと劣らないくらい)かけがえのない相棒のヴァイオ、朝はいつもの
通りにだったのに、メディアプレーヤーをいじっていたら何だかヘン。それではと再起動しよ
うとしたら、シャットダウンする前に立ち往生。しゃあないからエイヤッと電源を切って、改め
てオンにしたら、あちゃあ。起動しているらしいのに、画面が真っ黒のブランク。

焦ってググって、こいつは手に負えないわいと判断して、修理の手はず。オンラインで買っ
た店の我が家に一番近い店舗を探して電話。何しろ緊急事態でぇ~、金に糸目はなんちゃ
らかんちゃらとねぱったけど、最短であしたの夕方、と。まあ、Windowsを修復するだけな
らいいけど、「もしも問題の根っこがハードドライブだったら、データをバックアップして、新し
いドライブに取り換えてデータを戻して…(分かった、分かった、とにかく持って来いってこと
ね)。

さっそく英語教室から帰って来たカレシをつかまえて運び役にして、店に持ち込んで、割増
し料金で優先サービスを依頼。まあ、ついでに夜に予定していた買い出しもできたからいい
ようなもんだけど、慌てるよなあ、こう言うの。仕事がないときで良かったね。でも、メールを
チェックできないので、なくてもいいやと思っていたタブレット用の日本語入力アブリをダウン
ロードして、とりあえずただ今練習中。災害は団子3つになって来ると言うけど、ワタシの転
落事故、冷蔵庫の故障に続いて、これで3つ目。もうおしまいにしてよね、くたびれるからさ。

それにしても、この日本語アプリ、何ともまどろっこしくてやりにくいなあ、もう…。ヴァイオよ、
早く治って、帰って来てぇ~。

演劇シーズンに幕

2014年06月25日 | 日々の風の吹くまま
今日はこのために帰って来たArts Clubの創立50周年シーズン最後の演目(『Red Rock
Diner』)のオープニングナイト。実在するバンクーバーの名物DJ、レッド・ロビンソンをモデ
ルにした青春ミュージカル。この人はラジオ局に入り浸っていたのが、16歳のときにたまた
ま空きができた時間にティーンエイジャーが聞きたがっているレコードをかけて大ブレーク。
そのまま80歳に手が届く今も地元ラジオでロックンロールのDJをやっている。最近は「昔
はこんなイケるポップスがあったんだね」という孫の世代のファンもいるそうで、世界のポッ
プ音楽を変えたロックンロールの火を消すなと意気盛ん。

ショーの舞台は1957年のバンクーバー。第1幕のセットは映画『アメリカングラフィティ』に
出て来たようなDinerと呼ばれる「簡易食堂」。向かって左手のバルコニーにCKWXラジオ
(今はニュース専門局に変身)のロビンソンのスタジオがある。彼が放課後に始まる番組で
流すヒット曲がダイナーにたむろしているティーンの男女の歌と踊りで再現する形でショー
が進む。4月バカにビーチに鯨が打ち上げられたというニュースを流したら、野次馬が6千
人も集まって当局からお目玉を食ったという話が出て来るけど、カレシは覚えているそうだ
から、これは実話。

第2幕はキングエドワード高校(カレシも一時在籍した実在の高校)の卒業ダンスパーティ。
まずは「ロックンロール撲滅委員会」とやらのデモがあって、これも実話らしい。ロビンソンの
司会によるタレントコンテストの形で当時のヒット曲が次々と登場。1957年と言えば、ワタ
シはまだ9歳だったし、太平洋の反対側の地方都市で育っていた頃だから、ラジオで聞くと
もなく耳にした記憶がある程度だけど、カレシは14歳だったから、もろにティーンの不安な
青春の入口。う~ん、この時代の話になるとやっぱりジェネレーションギャップを感じてしま
うなあ。でも、カレシからいつも聞いていたし、今でもレッド・ロビンソンの番組(今ではもろに
懐メロ番組だけど)を聞いているから、何となく自分の歴史の一部になっている感じがした。

フィナーレの曲がぴたっと止むと同時に観客席全員総立ちになってやんやの拍手喝采。今
シーズンはオープニングナイトに総立ちの喝采を受けたものが多かったな。寄付金も増え
たそうだし、いや、成功、成功。では、9月に新シーズンが始まるまで、ワタシの観劇も長い
夏休み。何か書きたい気がして来たけど、はて・・・。

旅の楽しみは食べ物と買い物

2014年06月24日 | 日々の風の吹くまま
就寝は午前3時半。目が覚めたら正午過ぎで、みごとなくらいに「平常」の爆睡。これで行き
も帰りも時差ボケはなし。長いことほぼ「日本標準時間」に近い周期で生活して来たので、
日付変更線を越えても、就寝も起床も、三度の食事やスナックもほぼバンクーバー時間に
近くて、私たちの体内時計は生活リズムが2時間ほどずれただけと思い込むらしい。ただし
日本行き以外は効果がないけど。

海外遊山旅行の楽しみは「おいしいもの」を食べること。日本では何と言っても「食はデパ地
下にあり!」だね。ごった返す食品フロアを歩きながら、おいしそう、食べたい、すごい。まる
でおもちゃ屋の子供みたいに興奮してしまう。だって、目の保養をするだけでもおいしいん
だもの。街角に居並ぶ自販機よりもずっと外国人観光客の関心を引くこと請け合いだから、
この「デパチカショク」も世界文化遺産に登録したらいいんじゃないかと思うんだけどな。絶
対にユニークだもの。

もうひとつの楽しみは「買い物」。カレシは予定通りにデジタル一眼レフを購入。何しろ昔な
がらのファインダーがないとダメ(ミラーレスはアウト)、ズームは固定F値じゃないとダメ
(新機種はアウト)とうるさくて、これ!と決めていたのはパナソニックのLumix-FZ70。最
新機種じゃないからまだあるかどうか心配だったけど、(セールスマン氏によると)1台だけ
あった。まあ、じっくり調べてあったので満足のようだけど、今度はあれこれアクセサリーが
欲しいと、3日くらいヨドバシカメラに通い続けたカレシ・・・。

おかげでワタシも新しいデジカメを購入(私たちは免税で消費税がかからない)。長く愛用し
た富士フィルムのはもうxDカードが手に入らないので、潮時かな。キャノンのIXY630は
画面が3倍くらい広くなって、厚さは半分。充電式で乾電池が要らないから軽くていい。いや、
デジカメも進歩したもんだ。左利き用の「エジソンのお箸」もワタシの衝動買いの目玉。元々
箸は左手でも右手でも大の苦手なんだけど、正しい箸使いは「ワショクのマナー」だそうな
ので、まあ日本にいる間くらいは「正しく」使えた方が批判の眼に晒されずに済むかも。あま
り箸を使わない暮らしなので、効果のほどは試してみないとわからないけど。でも、ワタシの
買い物のハイライトは何と言っても岡林信康のCD。3枚セットを含めて4種類。なぜかレジ
のお嬢さんに「日本語がお上手ですね」と褒められた・・・?

帰って来た・・・

2014年06月23日 | 日々の風の吹くまま
6月23日午後5時、成田発、6月23日午前9時50分、バンクーバー着。時計がみごとに逆
立ち。午前9時50分と言えば、東京のホテルをチェックアウトしていた頃。10時15分のリ
ムジンバスに乗って、一路「帰国の途へ」、いざ。途中で何となく雨がしょぼしょぼ。でも帰っ
て来て、すでに火曜日の朝の新聞を見たら、関東圏は大雨だって。ひと足お先に・・・。

まあ、年を取ると、頻繁に行くわけでもないのに東京はワクワクするところじゃなくなった。ま
ずどこへ行っても人、人、人。交差点は「クールビズ軍」に占拠され。新宿駅の出口からもど
どっと「クールビズ軍」の進撃。ホームでは「電車が参りま~す」、「発車しま~す」、あれやこ
れや「ご注意くださ~い」の連呼。重なったときは相手に負けないように音量を上げているん
じゃないかと勘ぐってしまう騒々しさ。そうでなくても外国から来たおのぼりさんは人の渦の
中でもまれてるってのに、あんまり混乱させんといて・・・。

今回のハプニングは2つ。まずはワタシがレストランでの事故で左手首を捻挫。奥からレジ
へ出る傾斜した緩いカーブの通路があって、外側は膝より低い壁。いつもちょっと暗い。ワ
タシはその壁に足がぶつかった弾みで華麗?に宙を飛んで、60センチくらい下のタイルの
床にドタッ。その瞬間は天と地が反転したような感じだったけど、起こしてもらって手の指を
動かしてみたら、おっ、ぜんぶ動くから骨折はなしと自己診断(旅行保険があるけど)。膝も
脛も打ち身とすり傷多数。太腿には盛大な内出血。ビニール袋に氷を入れて布ナプキンで
包んでくれたので、冷やしながらホテルに帰って、東急ハンズに駆け込んで、圧縮包帯とサ
ポーターを調達。ついでにリハビリに使えそうなシリコーンの運動具も買ってしまった。

事件その2。帰国4日前にシーラから緊急メール。キッチンの冷蔵庫が瀕死の状態。冷凍
室のものは完全解凍(あっちゃぁ)。冷蔵室も熱帯温度。まだ買って数年なのに。すぐに修
理屋を呼んでみてと返事。翌日のメールは「修理屋を待っているところ」。恐る恐る?帰って
来たら、テーブルの上にワインとシーラの「冷蔵庫の空っぽぶりを見たら飲まずにはいられ
ないと思って」というメモ。おおっ、冷蔵庫が何食わぬ顔?で冷却中。でもまあ、ほんとに、
見事に空っぽ。ま、買い替えは不要になったので、とりあえず食べ物探しに行こう。何かま
だ帰って来てないみたいな・・・。


旅立つ前はいつもドタバタ

2014年06月07日 | 日々の風の吹くまま
荷造り開始。カレシは大きいスーツケース、ワタシは小さいスーツケース。カレシが持ち物を
全部大きなダッフルバッグに詰めて機内に持ち込みたがるので、大きい方のは普段は使わ
ないけど、ああだこうだと説得して、何とか機内で使うものだけを小さいダッフルバッグに詰
めることにさせた。着るものはベッドの上に積み上げてあったので、圧縮バッグに入れてあ
げたら、自分でスーツケースに入れていたけど、開いた片側にだけ全部入れて「スーツケー
スの蓋ってずいぶん隙間があるなあ」と来たから、ええっ?あのぉ・・・。

まあ、片側に全部収まったんならそれでもいいけど、両側に入れる方がバランスがいいと思
うなあ・・・なんて言っていたら、今度は「靴とサンダルを忘れるところだった」と。何だ、全部
じゃなかったのか。靴とサンダルは底の方(車が付いている方)に入れて、シャツのような軽
いものは上の方に入れるとバランスが取れて運ぶときに楽だよと言ったら、「めんどくせぇ」
ということで、結局はワタシが詰め直してあげるはめになった。空間認識、やっぱりちょっ
何だかなあ。ワタシの方は慣れたもんで、荷造りはさくさくと終わり。やれやれ。

出発まで24時間以内なので、オンラインでチェックイン。と思ったら、どたどたと階段を駆け
上がって来て「レシート!」 二階の黒いバッグに入っているグリーンのフォルダ!予約など
の確認を入れてあるフォルダをつかんで、どたどたとベースメントに降りて行った。と思った
ら、またどたどたと駆け上がって来て「パスポートがいる!」 ワイン色のバッグの中のお金
の入った封筒に一緒に入ってるよっ!あった?「あった!」 またもやどたどたとベースメン
トへ。あのぉ、もう何度もチェックインやって来てるんだから、何が必要かぐらい覚えていて
よさそうなもんだと思うけどねえ。ま、「これをやる!」に集中して思考が固まってしまうのも
カレシの個性と言うのか、何と言うのか・・・。

それでも無事にチェックインできて、印刷した搭乗券をフォルダに入れて、何とか準備がで
きた感じ。いつものことだけど、旅行に出る前の日はくたびれるなあ。ま、あとは軽く腹ごし
らえをして、今夜はレセプションとショーとアフターパーティ。大いに楽しんで来ようっと。明
日はちょっと早起きして、いよいよ2週間の休み?何か忙しい日程になりそうな気がするけ
ど、まあ、行って来ま~す。

ママガモと10羽の子ガモ

2014年06月06日 | 日々の風の吹くまま
いよいよ出発2日前。関東甲信地方はもう梅雨入りしちゃったそうで、つまりは東京も梅雨と
言うことかあ。前回も同じ時期に東京にいたけど、梅雨と言う感じはなかったな。でも、終わ
りの方で台風が来て、ホテルの33階、部屋の外の非常口はヒューヒュー、窓は振動したし、
何となく建物が揺れている感じもしたっけ。でも、「梅雨」という現象は津軽海峡以南に住ん
だことのないどさんこのワタシには今いち実感できない。まあ、そういうことも海外旅行の醍
醐味のひとつなんだけど、せめて後2週間どこかで足踏みしていてくれたらよかったのに。

珍しく金曜日に郵便の配達。小さな封筒があって、Arts Clubから。明日のチケットはもらっ
ているし、何だろうなあと開けてみたらサンキューカード。要するに「ご支援に感謝します」と
いう文面だけど、女性っぽい手書きで、サインは理事「メアリー・コリンズ」。あれ、聞いたこ
とがあるなあ、この名前。一見してありふれていそうな名前だけど、テレビなんかでよく耳に
したなあ、と記憶をかき回していて思い出した。1990年代に連邦議会議員で閣僚も勤めた
人。名前の後に「PC」というタイトルがついているのは、昔風に言えば「枢密顧問官」。元閣
僚などの名誉職だけど、そういう人から直筆で「ありがとうカード」って、へえ、そんなにいっ
ぱい寄付しちゃったのかな、ワタシ・・・。

まあ、グランヴィルアイランド劇場の座席を新装したときに1席いくらの寄付で座席のアーム
に銘板をつけてくれるキャンペーンがあって、ワタシとカレシの名前で2席寄付した。そこで
銘板は10年間維持されると聞いて、劇作家や俳優、演出家など未来の演劇人を目指す人
たちのための「座席」を思いついて、今年になって「○○志望の人に捧げます」という銘板で
10席、総仕上げに「(ワタシの名前)/永遠なる劇作家志望」の席も加えて寄付したので、
「芸術監督サークル」への寄付と合わせたらけっこうな金額になったんだろうな。

パルミーダが中央の少し後方「O列」の11席に銘板がついたと知らせてくれたけど、(なり
損ないとは思っていない)永遠に劇作家志望のワタシと未来の演劇人志望の若い世代の
「席」が1列に並んで、何だかカルガモの親子みたいだね。池を目指してとっとこ歩いて行く
10羽のヒナの後をえっちらおっちら追っかけるママガモというところかな。あしたのイベント
のときにちょっと見て来ようっと。

旅行の準備は娯楽の算段から

2014年06月05日 | 日々の風の吹くまま
カレシを休み前最後の英語教室に送り出して、旅行の準備らしきことをぼちぼち。まずは電
子本を読むアンドロイド用のアプリをダウンロード。これで「プロジェクトグーテンベルク」から
いろいろな本をEPUB形式でタブレットに(無料で)ダウンロードして、どこでも「読書」できる。
著作権が切れたものなので、当然「古典」ばかり。アメリカで始まったプロジェクトだから英
語の本がほとんどだけど、それでも日本語のもあって、リストを見たら明治の香り。芥川龍
之介、二葉亭四迷、永井荷風、武者小路実篤、正宗白鳥、谷崎潤一郎、佐藤春夫、それと
芭蕉・・・。

まあ、機内でしか読む暇はないだろうけど、とりあえず(おなじみの)P・G・ウッドハウスとレ
イモンド・チャンドラーの他にジョン・バカンの未読のものなど何冊か選んで、タブレットに落
しておいた。チャンドラーはいかにもアメリカ的なハードボイルド探偵小説、ウッドハウスは
いかにもイギリス的なユーモア小説と、ジャンルはまったく違うのに何となく作風が似ている
なあと感じていたのを、ダブリンでの会議で一緒になったイギリス人の学者先生に何気なく
そう言ったら、「時期は違うけど、2人は同じパブリックスクールで同じ教授の指導で古典を
勉強したんだよ」と、さくっと疑問を解いてくれた。(チャンドラーはアメリカ生まれだけど、イ
ギリスで教育を受けたのだった。)

さて、あしたは請求書の支払いの算段をして、持って行くものをまとめて荷造り開始。夕食
は冷蔵庫の「在庫一掃セール」メニュー。あさっては午後のうちにオンラインでチェックインし
て、搭乗券を印刷して、夕方から先はたぶん夜中近くまでArts Clubのイベント。しあさって
日曜日の朝はちょっと早起きして、ささっと出発。いつも朝食を食べるレストランがあるけど、
今回は出発時刻が12時10分と早くなっているから、時間がなさそう。セキュリティを通って
から朝食をテイクアウトするか、ラウンジで何か代わりになるものを食べるか。あまりラウン
ジでのんびりするヒマもなさそうで、座席に落ち着くまでは何かとせわしない気分・・・。

1970年、80年代の昔の空の旅はもっとのんびりしていたような気がする。純粋にワクワク
した気分で、いそいそと準備したもんだった。でも、飛行機の旅があまり楽しくなくなったの
は、年のせいばかりではないと思うんだけど・・・。

教育はビジネスじゃない

2014年06月04日 | 日々の風の吹くまま
天気がいいので、シーラとヴァルが掃除をしてくれている間に、カレシと歩いて15分ほどの
ところにある保険代理店まで「散歩」。日差しの下は暑いけど、木陰は涼しい。まあ、これが
バンクーバーの夏の始まり。週中の午後だけど、市営のゴルフ場はけっこう賑わっている。
でも、メタボっぽい人が多いねえ。歩かないでカートに乗ってるんだもの。ちゃんと18ホー
ルあるけど、周囲を徒歩30分ほどで一周できる程度の広さなのに。

保険代理店とはこの地区に引っ越して来て以来の、かれこれ35年の付き合い。若かった
グレッグも白髪が目立つ年になって、個人の保険業務は息子のマークにお任せ。去年も旅
行保険をかけたので、「データに変更はありますか」、「ありません」でおしまい。保険期間は
16日。出発日を外して15日にしたら安くなるかというと、なぜか高くなるそうだから不思議。
保険料はカレシが94ドル、ワタシが68ドル。まあ、年齢が高いほど病気やけがのリスクも
高まるわけだけど、5歳の差で保険料が3割も安いなんて、若いっていいねえ。

ゴルフ場南側の小学校の駐車場には車がずらり。ははあ、今週は教員組合の拠点ストの
対象ではないんだな。教員組合との労使交渉はいつも難航するけど、今回は政府が妥結
すれば特別ボーナス、順法闘争を続けたら5%の給料引き下げ。拠点ストなら10%引き下
げと強気なもので、組合は週ごとに拠点を移してのスト。でも、労働関係委員会が10%の
給与引き下げは合法と判断したので、もうすぐ夏休みだけど全面ストに入りそうな雲行き。
ストに入れば給料がストップするから、給料引き下げと合わせて政府はほくほく。節約分は
赤字に悩む各学区に配分するんだとか。

まあ、革新政権の頃に教育予算増加分の大半を賃上げで分捕ったおかげで、教師は人も
羨む高収入。1千万円なんてそう珍しくないそうだから、10%カットされてもあまり懐に響か
ないんじゃないの?それよりも労使の間に挟まって一番迷惑を被るのは子供たち。今日は
州各地の高校で生徒たちが「教育はビジネスじゃない」とプラカードを掲げて抗議の「教室
放棄」。若い行動力には感心するけど、メディアの問いにはきはきと答えていたあの子たち、
もしも将来自分たちが教師という「職業」に就いても同じことを言えるんだろうか。

ヌードルメーカー、欲しい!

2014年06月03日 | 日々の風の吹くまま
今日はまず約束していたワイナリーのHPの評価レポートを書いて送った。結論は、機械翻
訳は使いものにならない。言っていることはわかるけど、何ともどうしようもない日本語。ま
あ、翻訳へのアクセスボタンがページの一番下で、かなりスクロールしなければ見つからな
いから、クリックしてみた日本人はほとんどいないんじゃないかと思う。よく見たら、さらにそ
の下に「翻訳を校正します」と言うチェックボックス付きの表示があるもので、ええっ?と目
が点になった。見た人に訂正してもらおうってこと?どこのウェブデザイナーだか知らないけ
ど、ちょっと、ちょっと・・・。

ま、機械翻訳への接続を解除して、別に日本語ページを作った方がいいですよとアドバイス
しておいた。機械日本語を手直しして使うもよし、初めからプロの人間の手で翻訳するもよ
し。ついでに日本語でググって見て分かった日本のワイン情報も簡単に添えておいた。ワタ
シは新規のクライアントは取っていないから、何だったら同業で翻訳からウェブのローカライ
ゼーションまでやれるところを紹介しますよと言っておいたけど、これくらいならシャセラスを
2、3本もらってもいいかな。それなりの価値のあるアドバイスをしないと、どんな翻訳かちょ
こっと見てこりゃダメだと言うだけじゃあ何か悪いような気がするもの。

懸案事項を片付けたので、洗濯物をたたんで、しまって、明日にでも旅行保険をかけに行く
ことにして後はのんびり。いつものように新聞サイトを巡回していたら、朝日新聞に家電メー
カーのフィリップスが日本で家庭用「製麺機」を発売するという話。思わず「欲しい!」と叫ん
でしまったけど、日本が中国と台湾に続いて3ヵ国目の市場投入なんだだそうで、北米に登
場(するとすれば)するのはまだまだ先のことだなあ。でも、欲しいなあ。そばやうどん、ラー
メンを作ってみたいねえ。あんがい「パスタメーカー」として売り出されるかもしれないけど、
このあたりはアジア系の人口比率が高いから市場性はあると思うな。Hマートあたりで輸入
販売してくれないかな。ヌードルメーカー、発売されたら絶対に買うぞ!

我が家にはイタリア製のパスタマシンがあるけど、粉と卵をわっしわっしとこねまくって作っ
た生地を伸ばして、伸ばして、カッターでスパゲティやリングィーニにする古典的なものだか
ら、イタリアのマンマに負けない腕力がいる。電動のもあるそうだけど、腕力式には勝てな
いらしい。はて、もしかしたらヌードルメーカーでパスタも作れるのかなあ。お~い、フィリッ
プスさんよ~、早くカナダでも発売してよ~。

ネットはセレンディピティの楽園

2014年06月02日 | 日々の風の吹くまま
銀行に行って、スーパーに行って、大汗。気温は20度。バンクーバー的にはこれで夏日。
わりと乾燥しているから日陰は涼しいし、風もさわやかだけど、やっぱり暑い。新聞サイトを
見ていたら、北海道では6月になったばかりだというのに35度という信じられない猛暑。美
幌(びほろ)は何と37度。どうなってるんだろう。

北海道新聞を見ていたら、東神楽町の志比内(しびない)では菜の花のじゅうたん。菜種の
栽培をしているらしい。志比内は亡母が生まれ育ったところ。ちょっと調べてみたら、東神楽
町には旭川空港があって、今はすっかり旭川のベッドタウンになっているらしい。志比内の
情報はあまり出て来なかったけど、近隣の市町村に「名寄(なよろ)」の名があったので、懐
かしい気がしてそっちへ移動。名寄は中学2年の夏から高校1年の1学期まで過ごしたとこ
ろ。何もないところだったけど、盆地だから夏は30度と暑く、冬は雪が多くて、氷点下30度
という温度の落差がすごい。今はアスパラガスの名産地でもあるらしい。

その名寄にはカナダのオンタリオ州にあるリンジー(今はカワーサレイクス)という姉妹都市
があって、その縁結びをしたのが何と名寄に住んでいた宣教師のフロイド・ハウレットさん。
うわっ、なつかしい!中学、高校の英語クラブを指導したり、メンバーを家に招いてくれたり
したハウレットさんはワタシが会った最初のカナダ人。とっても温厚な人で、調べてみたら、
10年ほど前に亡くなっていた。私たちと年が近かった長男のデニス君はカナダで社会活動
と平和運動に勤しみ、次男のピーター君は今も北海道に住んでいて、教育家で環境活動家。
児童文学やアイヌ民話の英訳作品もある。末っ子のスーザンさんは反原発運動家。そうか、
それぞれにお父さんの遺志を継いで活躍しているんだなあ。

カレシがほぼ50年ぶりに「元カノ」を見つけたと思ったら、ひょんなことからワタシもなつかし
い人の消息に遭遇するなんて、インターネットさまさま。「セレンディピティ」(serendipity)と
言う言葉があって、偶然に思わぬ発見をすること(才能)だけど、思わぬ情報発掘はネット
時代ならではのセレンディピティ。ご本家のセレンディップの3人の王子さまたちはさぞかし
びっくりだろうな。

どんな風に見えているの?

2014年06月01日 | 日々の風の吹くまま
日曜日。来週の今ごろはもう成田に着陸態勢に入っているかな。何かせわしない気分にな
るのは、カレシがやたらにあたふたするからかなあ。臨機応変主義でけっこうのんきに構え
ているワタシと、くとやぶから棒にフライトは何時だ?とか、あれを持って行く、これを持って
行くと、そわそわしているカレシ。もともと不安症気味だから、不確実なことが苦手。(きっち
りと予定を組むのかというと、それもどうやら苦手・・・。)軽くいなしていると、だんだんにコメ
ディがかって来るから、やれやれ。

今日は洗濯日ということにして、ついでに夏と冬の衣料の入れ替え。と言っても、ワタシの
場合はTシャツが七分袖から半袖に代わるだけ。カレシが自分の冬物もしまいたいと言い
出して、空いている衣装箱はないかと聞くので、冬物を詰めたばかりの大きなプラスチック
の衣装箱を空にしてあげた。ワタシがカナダに来たときに日本から衣料品を詰めて持って
来たもの。中身を全部出したついでに、もう着ないと思うものを片っ端から「リストラ」して、
残りを小さい箱やバスケットに詰めたら、あら、スペースがずいぶんゆったり。こりゃカレシ
の怪我の功名・・・。

カレシはというと、今度は「置き場所がない。棚の下に入らない」。ああしたら、こうしたらとア
ドバイスしようにも、置き場所が「ない」と言う一点で思考が空回りしているので、何を言って
も上の空。ワタシは頼まれないアドバイスは一回しかしない方針なので、それでは「その儀、
良きに計らえ」と退散。あとで、珍しく乾いたばかりの洗濯物を二階へ持って行ってたたんで
いるカレシにどう解決したのか聞いてみたら、「あそこ!」とクローゼットを指差し。「納まらな
いから押し込んだ」と言うから、よく見たら床に置いてあった予備の寝具の箱はそのままで、
衣装箱の半分がその上に乗って斜めに・・・。

寝具の箱を出してワタシのクローゼットに入れ、隅のガラクタ箱をさらに隅に押しやったら、
ほら、すとんと納まったじゃないの。カレシはしょっぱい口笛を吹きながら照れたような顔。
いいの、いいの。カレシの空間認識力はワタシのとはかなり違うようで、動くものはさっと認
識できるけど、動かないものは苦手らしく、探しものがすぐ目の前にあっても気がつかない
ことが多い。昔からそうだから、何かちょっぴりアスペっぽいようでもあるけど・・・。